降り注いで
優しさの定義
事実で救われるのは
ほんの一握りの時間だけ
わたしの耳に届いていたの
存在し続けることに
疲れた叫び声が、確かに
土踏まずで花を踏む
残酷さを拭いきれ ...
退院の日は花冷えがした。うちにかえってきたら隣家の夫婦がやってきて、それから、いとしい宝籤は(宝籤は母と父が飼っている黒い犬だ)、尻尾を―先端だけがほんのわずかに白い尻尾―ちぎれそうに振って鳴いて ...
夜明けの森を夢見た わたしの閉じたまぶたは
光によってひらかれる あなたの白い
春のような指さきで
わたしのためにあなたは生きていた
わたしが悲しいときははらはらと涙を流した
嬉し ...
その漆黒ボディの目的は何かと問われても
生まれつきだから上手く答えられやしない。
私はご存じのとおりどう見てもコーラだよ。
このボディが理由で困ったことなどないね。
言っておくけどもこのボ ...
水は、万象の旅人
生き物の身体は
彼等の泊まる、仮の宿
水よ
お前が
笑いさざめくのは
春の林床に降り注ぎ
小川を結び、走るとき
お前が
咳き込み ...
舟から生える樹
川岸の影
海を描く霧
器の水に
沈む糸くず
雪が雪を追い抜いて
土や花を振り返る
土にも花にも
雪は見えない
酒に勝つ甘味が見つからず ...
眠れない夜に吸殻だけが溢れてゆく。
君は誰?
僕の味方?
それとも君も偽物?
明けてゆく窓越しに過去がものすごい勢いで覆いかぶさってくる。
君は今幸せかい?
君は誰かに守られている ...
奪われた事を知った夜は、窓辺に腰掛けて月を見ていた。
初めての恋で僕は嫉妬を覚えた。
奪っていったのは僕の親友だった。
よくある事だよ、と笑った月が恨めしかった。
何も知らなかったのは ...
水彩の草原に僕はひとり仰向けで、
空をゆく雲を見ている。
淡い太陽の光を縫うような、
ぼやける事のない雲の輪郭を僕は指でなぞった。
寂しくなんてなかった。
なんとなくの不安を誰かに知 ...
(一行詩集/ ハァモニィベル「一行の夢」 )
【一行*夢】
*
一行の人生が、いま、谷底へ向かって続いている。突然、愛という文字が、両 ...
どんなに心から誠実でありたいと
口にしたところで
薄っぺらで何も伝わりはしない
誠実さなんてものは
都合がよい時にだけ好まれて
都合が悪い時には疎まれるからだ
重視されるのは どう ...
人は人生を
(因果因果)と
押して行くんじゃなくて
(果因果因)と
押され続けて、
生きてゆくような気がする・・・。
一
貴女にだけ焦点があたり
貴女をひきたてるためだけに
周りはほのかな額縁になって
動く絵画が私を石にする
二
机の隙間は敵地の運河
岸の高台には王女の横顔
幾多の ...
死ぬ場所をどうするか
出稼ぎ組の私にとっては重大な問題である
私は、どこで死ぬのか…
高度に進んだ医学界では
見つけた患者をベッドの上以外で
死なせるようなことは許されない
秋に、 ...
ねえ、ママ
あなたはとてもきれい
口紅をぬらなくても
つめが赤くなくても
きれいね
しわしわの指
わたしをなでる
とても、きれいね
中国人かブラジル人ばかりの街でプッシャーをしていた近ちゃんが死んだ
パニック障害の薬を齧りながら
大麻、クラック、LSDを顧客中心にさばいていた
高校球児だった近ちゃんは学園一足 ...
とても綺麗な彼女にだって
鼻くそのひとつやふたつ
たまることぐらい
当たり前なのに
許せなかったのは
僕が余りに幼すぎたから
僕に好意をよせてくれているのが
なんとなく分かっていたく ...
猿の反省こそポーズだけだ
飛行船追いかけて知らない町
卒業証書の筒からマーブルチョコレート
ことばに変換できない
内に断層の捲れ上がる感覚
{ルビ穿=うが}たれた二つの池が風もないのに細波立つ
千も万もの透明な手足を生やしては
縋るものもない空の空を
死にもの狂いで掻き毟る
...
魚臭い市場の雑踏で迷子になった
US MarineのGIがこわくて泣き出した
東シナ海をわたってくる風に明日をゆめみた
ジェット戦闘機の爆音に空を見上げた
悲しくつらい過ぎた時代は
...
私は卵を毎日産む
優秀な鶏
多くの同胞と同じように
一羽ずつ
ケージの中で大切に守られ
整った環境で
健康に育てられ
栄養が 無駄な筋肉や
要らない羽にいかないで
卵のみに集中するよ ...
...
俺は今夜も酒に呑まれながら
(ヒドイがぶ飲みで)
...
こんなに問題意識があるのに、もっと大胆に、のびのびと、掘り出せばよいのに、惜しい。私もその意識を共有すれば,ましな人並な詩が書けるのに。
地の上に
小さな月が幾つも転がり
海への径を照らしている
黒い瞳の
ななめうしろ
銀の髪に
ゆらぐうなじ
海を越えては
また戻る
とどまらぬ羽
...
薄氷の奥で
四肢を必死に伸ばして
もがき続ける
姿が見える
手を伸ばせば
直ぐに届きそうなのに
否 その距離が
縮まる事は 無い
幻想の向こうに
...
子どもの頃
大縄跳びが苦手だった
自分の順番がきて
入るタイミングを計っているが
なかなか飛び込めなくて
戸惑っていた
後ろから
早くと背中を押されて
飛び込んだら
いつも縄を踏 ...
主語がない! アレ。コレ。
子どもをたくさん産んだ主婦ほど威張っている
失敗しても謝るより先に人のせいにする
ゴキブリとおばさん、どっちがしぶといか? 生物学レベルで検証中!
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
土踏まずで花を
茜井ことは
自由詩
3*
14/4/23 15:25
満足
はるな
散文(批評...
5
14/4/23 14:31
アグネシュカ 夜明けの森
石瀬琳々
自由詩
10*
14/4/23 13:47
祝福するコーラ
ブルース瀬戸...
自由詩
3*
14/4/23 13:00
透明な声
まーつん
自由詩
13*
14/4/23 10:07
ひとつ 冬辺
木立 悟
自由詩
4
14/4/23 9:20
夜明け前の戯言
ヒヤシンス
自由詩
3*
14/4/23 5:11
月の涙
〃
自由詩
3*
14/4/23 4:39
水彩画の少年
〃
自由詩
9*
14/4/23 4:37
一行の夢
ハァモニィベ...
自由詩
3*
14/4/23 3:01
ある誠実さ
群青ジャム
自由詩
0
14/4/23 2:42
【短詩】因果
ハァモニィベ...
自由詩
2*
14/4/23 0:39
恋
游月 昭
自由詩
6*
14/4/23 0:27
死に場所
山部 佳
自由詩
4+
14/4/23 0:09
ママ
青井とり
自由詩
1
14/4/23 0:07
ケチャマン
末下りょう
自由詩
2+*
14/4/22 22:38
彼女にだって鼻くそはたまる
花形新次
自由詩
1
14/4/22 22:26
猿の反省こそポーズだけだ
北大路京介
自由詩
1
14/4/22 22:17
飛行船追いかけて知らない町
〃
自由詩
7
14/4/22 22:17
卒業証書の筒からマーブルチョコレート
〃
自由詩
6
14/4/22 22:17
軋む人
ただのみきや
自由詩
15*
14/4/22 22:12
Naha
藤原絵理子
自由詩
2*
14/4/22 21:05
白色レグホン
Lucy
自由詩
20*
14/4/22 20:54
分水嶺
TAT
短歌
1*
14/4/22 20:17
どうしようもねぇな
〃
自由詩
3*
14/4/22 19:59
「遊び人」について
ぎょうてんか...
散文(批評...
1
14/4/22 12:49
ひとつ 蒼へ
木立 悟
自由詩
1
14/4/22 11:39
もがく
藤鈴呼
自由詩
2*
14/4/22 10:10
【 大縄跳び 】
泡沫恋歌
自由詩
10*
14/4/22 6:34
自由律 【 おばさんの流儀 】 其の七
〃
俳句
5*
14/4/22 6:31
2304
2305
2306
2307
2308
2309
2310
2311
2312
2313
2314
2315
2316
2317
2318
2319
2320
2321
2322
2323
2324
2325
2326
2327
2328
2329
2330
2331
2332
2333
2334
2335
2336
2337
2338
2339
2340
2341
2342
2343
2344
加筆訂正:
【 大縄跳び 】
/
泡沫恋歌
[14/4/23 6:24]
一連目の最後の行を変更しました。
3.88sec.