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曇り空の夕暮れは
町を朱く染めることも無く
夜の闇が次第に
足元に絡みつく
足取りは重く
暗がりの多くなった街を
抜け出せることもなく
赤い提灯の灯りを頼りに
居酒屋の縄のれ ...
朝の美しい光の中へ船出しようと窓際に帆船が停まっている。
今まさに新しい航海が始まるのだ。
周りを見渡すと思いも新たに船出しようとする人達のなんと多いことか。
口惜しいのは、この朝の光が決し ...
ブラックボディのノートパソコンを開け
キーボードに伸びる手を追い越して
パネルに伸びた指が
無作為にキーを叩く
SACK DON SEX…
夜明け前の画面に触れた指先から
水が泡 ...
真実ばかりの積み木は ゆっくりと嘘になる
やさしいばかりの囁きは やがて毒になる
嘘ばかりの言葉が 思い出のすべてになる
時間をかけて選んできたわたしの体が
あなたの嘘のおかげで
...
手袋の忘られてあり
五月の駅に終列車過ぎ
暮れ果てて草の匂へる
誰かあるいらへのなくも
手袋をとりて見つむる
をみな……忘れ……
古りし駅もだせり
夜鳥ささやく新月や
...
詩誌「雲雀料理」号外に掲載された細川航「ビバーク」について
{引用=
僕のふたつのねがい、それはきみがいまこの瞬間か
らだの奥底から死にたくなること、そしてそのまま
に永遠くらい生きてほしいこ ...
落下傘が
降りてくるのに
かっこうの空です
落下傘が
降りてくるには
じゅんびばんたん
の空です
今日わたしは
地球の
目じるし
堅い表情の子供が
傍にいる大人に向かって
この鳩は白いのに黒い墨で描かれていますね
と言う
大理石と御影石と蛇紋岩
由緒正しい学校の
離れに建つ理科室
理科教師は熱心な質 ...
かまってくれない女のブログ読んで朝刊の届く音
下ネタじゃなかったのに
祝って喜ばれなかった
もうすぐ私の誕生日になりますが
もう 幼いときのように
物をねだったりはしません
何も要りません
私は
生活に苦労していません
それは
あなた方二人が
私を生か ...
春は逝きじんわり熱いアスファルト飛び散るこころ集め汗かく
なんとかの日に
なんとかについて
思い出したように
書くんじゃねえよ
しかも目新しくも
何ともないことをよ!
何だ?次は母の日か?
「あの日2階から降りてきた
お母さんが流した涙の ...
眠れ眠れ愛しい子
海原に漂う船の上
船は揺れる揺り篭
仰向けに寝そべり
青い空を眺めては
転寝を呼び寄せた
眠れ眠れ愛しい子
程よい船の揺れは
母親の心地好い腕
温かさの ...
映画みねーげど、二年まえすすめられた、ゆーさくの野獣死すべしをみたら、やべーなこいつ、いかれてんなーなんて最初はカッコイいいというよか、近寄りたくない存在とか、思うて、ラフロイグやらピートがキッツイ、 ...
疾走する風景
旅は 続いている
車窓を流れすぎるのは 人々の暮らしそのものだ
揺れる視界 窓から一瞬香る 早春
行く当てのない旅
居つこうとする心が 飛びすぎる
...
アルベルト・ハインリヒが言うには僕等は長く生き過ぎているらしい
ト ...
おまえのアオが好きだ
そう言ったとき
どんなアオが好きなの
、と真顔でつめよられて
俺は黙ってしまった
おまえのアオだよ
、と言ったとたん
おまえのアオが
牙をむいて襲いかかってく ...
ソースが汚ならしく
白い皿に残っている
綺麗に盛り付けたけど
終わってみるとこんなもんだ
しゃしゃっと水で流して
網かごにセットする
ナイフもフォークもお箸も
「汚れ物」になって ...
想いを込めた手紙は友達に急かされて一枚だけ、
下駄箱の影で見つめてた、星の数ほど
好きだ、なんて愛の言葉はとうの昔に、
でも手を繋いだわ、星の数ほど
貴方じゃなきゃ駄目な理由は別に ...
七十九歳になって
今日七十九歳になった。よく生きたものだと思う、というのも、身の回りの知人の次々と、訃報を聞く。とにかく来年の傘寿八十まではまずは死ぬまい.昔流行った歌を次から次とyoutub ...
とても狭くて
天井が低いから
うっかりすると頭をぶつけてしまう
夏は暑いし
冬は寒いし
もう使わないのに
捨てられないベビーベッドとか
読まれたがっている本たちに
囲まれて思う
一生 ...
青空を見ているときは
星空をわすれ
かき氷を食べているときは
雪をわすれ
かなしみが沢山のこころは
よろこびをわすれ
大人になると
子どもをわすれ
山を登る ...
跳ねた
跳ねた
異形の粒が
跳ねた
跳ねた
ご機嫌そうに
肩車して
昨日の死体
明日の腐乱を
拝ませてやれ
ハイヨー
...
確かに僕は
君を好きなはずなのに
いつだって僕は
君のことばかり考えていたのに
ない
どこにもいない
不思議
こんなこと今までなかった
君が欲しくて
たまらな ...
青いドームを突き破れ!
そうして憧れは
宇宙の彼方まで飛んで行くことだろう
僕らは青いドームの下にいる
まるで手の届きそうな天井に
僕らはいくつもの夢を馳せる
あの青い空間は一体何 ...
箱根でモジリアーニ展を観ました。とても良かった
ほっそりとした首の、はかなげな女性像
瞳をブルーで塗り込めて、
それは
彼女を静止させていた
あらゆる他者とのコミュニケイトを
拒絶するみた ...
やあ、みなさん、おはよう。
まあコーヒーでも飲みながら、気楽に聞いてくれ。
気楽とは言っても、中身は大事な話だから、そのつもりで。
新入社員のきみたちは、我が社の社是はもう知ってるよね。
そう ...
腐り果てた空に、虹が突き刺さって風化したまま、
あらゆる感覚が停止した世界の壁に、ベンガラで擦られた、
巨大な死者の伝言が、僅かに一行、掠れもせず遺されていた。
――「背中に刻まれた言霊、犯人は ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
居酒屋幽霊
……とある蛙
自由詩
11*
14/5/8 12:10
旅立ちの朝
ヒヤシンス
自由詩
10+*
14/5/8 11:27
連休明けの
イナエ
自由詩
10*
14/5/8 9:23
ゆっくりと嘘になる
はるな
自由詩
5
14/5/8 6:57
暮色
織部桐二郎
自由詩
0
14/5/8 5:05
二人の遡行者—細川航「ビバーク」
春日線香
散文(批評...
2
14/5/8 4:09
落下傘日和
佐倉 潮
自由詩
3
14/5/8 2:50
墨で描かれた白い鳩
塩崎みあき
自由詩
2*
14/5/8 1:46
かまってくれない女のブログ読んで朝刊の届く音
北大路京介
自由詩
5
14/5/8 1:00
下ネタじゃなかったのに
〃
自由詩
6
14/5/8 1:00
祝って喜ばれなかった
〃
自由詩
4
14/5/8 1:00
私を誉めてください
無花果
自由詩
8*
14/5/8 0:40
五月
塩崎みあき
短歌
2*
14/5/8 0:01
なんとかの日
花形新次
自由詩
1
14/5/7 23:41
青い小船・・・
tamami
自由詩
10
14/5/7 23:23
ゆーさくとか
いつか受信料...
自由詩
0
14/5/7 22:57
旅は続いている
いねむり猫
自由詩
2
14/5/7 22:35
004
TAT
自由詩
1*
14/5/7 21:21
青
草野大悟2
自由詩
3*
14/5/7 21:17
食洗機
藤原絵理子
自由詩
12*
14/5/7 21:12
星の数ほど
一酸化炭素
自由詩
5
14/5/7 17:08
七十九歳になって
生田 稔
散文(批評...
7+
14/5/7 16:44
屋根裏
そらの珊瑚
自由詩
10*
14/5/7 16:15
いいんだよ
小原あき
自由詩
13*
14/5/7 12:53
スコールの、始まりのよに
ホロウ・シカ...
自由詩
0*
14/5/7 12:22
行方不明
chihar...
自由詩
5*
14/5/7 9:34
青いドームを突き破れ!
未有花
自由詩
10*
14/5/7 9:25
ビギン
uminek...
自由詩
6*
14/5/7 7:46
朝のミーティングのための
六九郎
自由詩
0
14/5/7 3:13
【滅亡へのソネット】〔ソネット〕
ハァモニィベ...
自由詩
1*
14/5/7 1:08
2294
2295
2296
2297
2298
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2300
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2323
2324
2325
2326
2327
2328
2329
2330
2331
2332
2333
2334
加筆訂正:
通りすがりの
/
深水遊脚
[14/5/8 5:54]
「わたし」と「私」が混在していた一人称表記を「わたし」に統一しました。
再会
/
深水遊脚
[14/5/7 21:33]
5首目「手を降った」から「手を振った」に訂正しました。
平和憲法
/
Lucy
[14/5/7 14:25]
一旦削除した最終行ですが、思うところあって復活しました。
6.85sec.