地図が読めない
あなたの代わりに
窓を開けると
風に乗せた
紙ヒコーキの行方
追い駆けた日々が
ただ懐かしい
やがて訪れる
旅立ちの時を
...
大切な約束をしたことを
いいかげんなわたしは
いつのまにか
忘れてしまった
むきだしのアセチレンランプの猥雑さざめく夜市
腹を見せて死んだ金魚は
臭う間も与えられずに すばやく棄てられる
...
長き夜夢とはぐれし独り身の思ふ彼方に誰の寝るらむ
長き夜の闇埋める雨降りしきる木々の葉耐えて庭も眠らじ
長き夜待つは静かな夢なれどなぜ鳴り止まぬ不安の鼓動
僕たちはみんな、神様から砂時計を持たされているんです。
入っている砂の量は一人一人違いますけど。
その割り当てられた時間は、他の誰のものでもない、僕たち一人一人のものだから、好きなように使っていい ...
触れるだけで音も無く切れる鮮やかな刃先が咽喉元にあるかのような心境だ、ほら、勘付いているだろう、ただの亀裂だったものが次第に音を立てて崩れていきそうな予感に。デッド・ラインのすぐそばにもう ...
頭からもれてくる感覚はありますね。
なんか、ボトボト落ちてくる。
これなんだろう。どこに持っていくんだろうって思うけど、両手ですくい上げるだけが目一杯。
どうしようこぼれ落ちてしまうんですけ ...
一軒家のブロック塀と道路の間に
はみ出したサボテンたちが
楽しそうにからりと佇む
プラスチックのプランターも割れて
土もほとんどなくなり
とっくの昔に忘れ去られているのに ...
ナ、ナ、ナナジュウキュウエン!救援を求ム。そうゆうことにしておくから
くるくるうシンケイスイジャクわたしのこきゅうはちきゅうをゆがめつつ
つつがあるちょこっとかじるチロルチ ...
夢の中あなたと過ごす甘い時
すいかとししとうは
林檎の木の椅子に
ニスを塗っているが
すいかの塗り方では
ずっと乾かない気がする
ほんとうは乾くけれど
ずっと乾かない気のする椅子は
目に入るタイプのごみや
落ち葉 ...
無力だと
あの時私は痛いほどわかった
胸が苦しくて息ができないくらいに
彼女の後姿を微笑みながら眺めているあなたを見た
あの時私は痛いほどわかった
無力なのは私なのか
あなたな ...
反射鏡の こちら側から見た世界は
鋭角に 歪んで
鏡台に 腰掛けた私は
危うく 転がり落ちた
睫毛に描いた 何時かの思い出も
米粒に写経した 文字の如く
判別出来なくて
...
40代女性の
鼻の下を
注意深く観察すると
若干だが
青いのが分かる
所謂青ひげだ
(青ひげと言っても
やたらケンカが強い
療養所の医者じゃない)
長年剃り続けた賜物か
はたまた
...
越冬のツバメ途方に暮れている
辛い酒越冬つばめ啼きにけり
透明になりたる銃や散る桜
怖い話だが滑舌が悪い
やらない選択肢もあった
君の住む街の地図を買って会いに行かない
たとえ
風化した夢の流砂に足を捕られ
概念の骸に
躓いても
滴る汗や粘る唾液
ではなく
目尻に薄く滲む涙に
遠く虹を映し
地の底に匿された
泉を探し
彷徨う一頭の駱駝が
貴方であ ...
三年前の揺れに閉じ込められた我々は
今こちら側の歪んだ空間からあちら側を眺めている。
閉じ込められたものは善意
解き放たれたものは相手の知れない戦意と
得体の知れない悪意
鏡や水たま ...
行き先のない電車に乗って
あてのない旅に出る
ふらりと飛び降りて
名も無い街をうろついてみる
すると出会う
懐かしい感じの人に
初めて会うのに
いつか出会った気がしてならない
気の迷い ...
もうすでに決断したことを
髪をすいては決断するように
女はその長い髪をなんどもなんどもすいていた
宇宙の青白い光を見つめながら
宇宙の青白い光に見つめられながら
長まわし ...
もう一度
巡り会えると思っていた
例えば
白い窓枠の廃校舎
花壇
の隅に埋めた
解剖のフナ
誰かが拾ってきた小鳥
教室で飼っていた金魚
アコーディオンを弾いていた先生
転校していっ ...
背中から滲み出ていった
粘性をなくしさらさらたあいなく
細胞膜を圧し拡げ
やがて満ちてくる
潮の匂いを
含む泥水
糸は震えず
笛は鳴かない
風が吹くたび
飛ぶ 砂の荒らさ
腰か ...
真夜中に珈琲がきれる
煙草なら予測できるのに
インスタントの残りをよく忘れてしまう
一袋くらいパックがあるだろうと彼方此方を探しまわる
引き出しや鞄の中を探す
語れないひとときが ...
一日の終わりに感謝が募る
愚痴の可愛さは勝手に元の圏外に戻る
感謝は勝る 何よりも勝る
意図にせよ能動の自然にせよ
一日の終わりに感謝は募る
感謝はべきではなく完璧の地球色の空
...
君の肩幅は私が描く世界の幅、
小さな世界の思い出、
小さな言葉で綴る午後。
前髪より軽い言葉のられつ、
女の子が好きな女の子が描く
スカートの柄。
チョークの粉が、まぶしいなんて、
全部 ...
終わりの始まりって何時だったんだろうと、かなり苦めの珈琲を入れながら考える。
そういえば、いつから秋になったのか思い出そうとするような。
そこに有ったことに気づかない。
あまりにも自然で、穏 ...
縦横無尽の蜘蛛の巣に
きらり、とひかる
ひと粒の
朝
水に囲われ
ささやかに揺れている
ひとしずくの
時刻
断片的な
その美しさのかたわらに
白く包まれた命がある
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Ending note
ミナト螢
自由詩
2
14/9/26 9:53
あかい花
そらの珊瑚
自由詩
25
14/9/26 9:13
長き夜 三首
森川美咲
短歌
1*
14/9/26 4:54
悲しむあなたへ
michi
自由詩
1*
14/9/26 4:14
弾道(千鳥足で、無闇に。)
ホロウ・シカ...
散文(批評...
2*
14/9/26 2:50
ボトボト
たからじま
自由詩
1
14/9/26 1:57
野良サボテン
灰泥軽茶
自由詩
11
14/9/26 0:47
79円
阿ト理恵
短歌
7*
14/9/26 0:31
夢で会いましょう
えりん
川柳
2
14/9/25 23:32
椅子
桶谷
自由詩
2
14/9/25 22:33
月夜
文字綴り屋 ...
自由詩
1
14/9/25 22:13
窓際の破片
藤鈴呼
自由詩
2*
14/9/25 21:42
ひげ
花形新次
自由詩
0
14/9/25 20:48
越冬のツバメ途方に暮れている
北大路京介
俳句
1
14/9/25 20:20
辛い酒越冬つばめ啼きにけり
〃
俳句
0
14/9/25 20:20
透明になりたる銃や散る桜
〃
俳句
4
14/9/25 20:20
怖い話だが滑舌が悪い
〃
自由詩
4
14/9/25 20:20
やらない選択肢もあった
〃
自由詩
1
14/9/25 20:20
君の住む街の地図を買って会いに行かない
〃
自由詩
6
14/9/25 20:19
あかい砂漠に
Lucy
自由詩
13*
14/9/25 19:09
現状認識
……とある蛙
自由詩
7*
14/9/25 17:20
何もない街
やまうちあつ...
自由詩
2*
14/9/25 17:17
宇宙の青白い光
吉岡ペペロ
自由詩
8
14/9/25 16:35
帰郷
Lucy
自由詩
15*
14/9/25 15:16
廃船
〃
自由詩
9*
14/9/25 15:00
赤坂三丁目の珈琲
アラガイs
自由詩
9*
14/9/25 14:49
地球色の
朝焼彩茜色
自由詩
23
14/9/25 14:28
女子校の思い出、
左屋百色
自由詩
7*
14/9/25 13:41
秋の珈琲
中原純乃
散文(批評...
5*
14/9/25 12:26
縮図
千波 一也
自由詩
4
14/9/25 10:42
2073
2074
2075
2076
2077
2078
2079
2080
2081
2082
2083
2084
2085
2086
2087
2088
2089
2090
2091
2092
2093
2094
2095
2096
2097
2098
2099
2100
2101
2102
2103
2104
2105
2106
2107
2108
2109
2110
2111
2112
2113
加筆訂正:
てんらく
/
茶殻
[14/9/26 1:56]
14 9 26 微修正
5.35sec.