二十歳を過ぎてしばらく経って
飽きるまで好きなことを考えていようと思った
ギターに飽きた
漫画に飽きた
アニメに飽きた
食事に飽きた

二十代が暴力の痛みのように過ぎゆく中で
飽き ...
十五夜の沈黙したる水枕 薄着して診療経過報告書 乾きゆく汗や滅菌済みガーゼ 数珠の入った引き出しにポケットティッシュがいっぱい マイク端子にイヤホンつないでなにも聴こえない 信号待ちの沈黙に犬が入ってきた 朝は光りだ
輝ける光りの庭だ
雀のためにも
晩秋の野の可憐にも
大樹にも
そこから旅立つ色彩にも
もちろん、鴉よ
おまえにとっても
黒い姿がなお
厭われたとして
誇れ
吾は黒し、 ...
高倉健が死んで

もうこの日本の世の中に彼がいなくなったと知って

日本の男たちは

彼が私たちの代わりにしてくれていたことについて


精神のどこか片隅で気づいただろう

これ ...
風にちる

枯れ葉ちる

茶色や黄色

タペストリ

うら返る

枯れ葉ちる

茶色や黄色

タペストリ


悲しみ/疾走する/気持ち

KPPをゆき過ぎる

...
朝焼けの虹と青の淵
教会の十字架の左斜め上

月が泣いていた
涙を流していた

昨晩遅く
見たときは
あんな魅力的で
悪戯っぽい微笑をたたえていたのに

いま月は目を閉じ ...
いつも背伸びしてしまう
疲れた時の息抜き
ではなくて
無理に見栄を張ってしまう

いつも空回りしてしまう
君をがっかりさせたいん
じゃなくて
笑い合えたらそれでいいのに

...
一ヶ月半に一回
一週間
あなたが入院する

おれは
その日
一日だけ
したたか
宝焼酎を飲み
したたか
あなたの
輝きを

おもいだす。

いまも。
しののめの そらがほのぼの あけるころ
       さみしくなった 終着駅は
           歯磨きをおえれば
          始発駅のかおになる
              だが ...
 酪農、というなんだか牧歌的な響きに誘われて、避暑気分で北海道に来てしまったことを、小野智子は早くも後悔していた。
 緑色に輝く広大な牧草地、吹き渡る爽やかな風。ここまでは想像どおりだった。
 搾 ...
おれは
トトロに
なる

きみが
メイ
のような
ひとだから
FX目当てに毒を盛られても愛してるから後悔はない もっと上品な言葉で言えば
お尻がこそばゆいとかに
なるんでしょうが
ハッキリ言って
肛門の周囲が掻いても
掻いても掻き切れないほど
かゆくて
何か虫でもわいてんじゃないか
と思うほどな ...
古代からもげてきた俺は底のそこ

1日の始まりには
ひしゃげきった声で歌を歌って
1日の終わりには
紙魚みたいな涙をひとつ流すわけさ

ひかりは俺を殺すが
海の中は
もがけばも ...
およそ六年間
父親だった男が
土曜の深夜
死んだ

涙は出なかったが
哀れだとは思う

涙の出ない目を
えぐり出して
記憶の眼窩の底
かつて投影された
倒立画像を探す
淡い白 ...
恋とは山と海が交わったようなものだ

秋づいた山肌が涼やかなマイナスイオンを発していた

それが文明に轢かれ血を吐いて死んでいた

山肌に海の青が染みていた

山と海とが交わっていた! ...
あの子は障子に射す光を見ていた
目の窓に映るきらきらの光はなぜか心を
胸のおくをきゅんと痛くするの
涙が目の窓にもり上がって
よけいにかなしみというものが近づいてくる


かなしみはうつ ...
 本日はお待ちかねの映画館である
 空見上げれば花曇り
 いかにも上天気
 これぞ絶好のシネマ日和というもの
 イッツァビューティフルディ

 おなかはペコちゃん、まずは腹ごしらえっと
...
その壱


1(1)……大きな段ボール紙を用意する

(2)……段ボール紙を壁に立て掛ける
壁に立て掛けたら絵の具を用意する

(3)絵の具を取り出したらまずその上を黒で適当に ...
蛾のようにとべなくて
影、
電車のあかりに轢かれる
夜に轢かれる
そうね
何も聞かないで
終わりにするわ

だって
ほんの小さな誤解からの
すれ違いだったとしても
もう戻れないし

きっとずっと
恋をして生きていくことに
なりそうだから

...
靴底に引きずる秋がしなびた、爪先から凍っていく
自販機は無関心に沈む
誰にも覗かれない口元で
そっと胃の中の小銭を罵倒して

木枯し
僕の夢もいでぼろぼろ
木枯し木枯し
乾いた唾液がへ ...
それは個人的なこと
ごく私的な部類

青い空が
僕の瞳に映る

ひんやりした風が
僕の頬を撫でる

かじかんだ手が
いっこうに温まらない

そう
それは
個人的な話

...
水槽の中を泳ぎ回るネオンテトラを見続けています、
いますと、空に浮かぶように小さくて、愛らしくて、
、こうしていつまで眺めていても見飽きないのです、ですが、
話かけていると話かけてくるので ...
路傍壁
錆薔薇道路
爪如雨露

子百々目鬼
釣瓶三食
紐葡萄

羽小羽根
榊斑駒
糸土留

崖男
地金加賀染
米野揚

富士富士見
蝤蛑弘 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ぼくはもうだめだ(サーキット・オンサイド)竜門勇気自由詩114/11/22 3:01
十五夜の沈黙したる水枕北大路京介俳句414/11/21 23:31
薄着して診療経過報告書俳句014/11/21 23:31
乾きゆく汗や滅菌済みガーゼ俳句114/11/21 23:31
数珠の入った引き出しにポケットティッシュがいっぱい自由詩214/11/21 23:31
マイク端子にイヤホンつないでなにも聴こえない自由詩214/11/21 23:30
信号待ちの沈黙に犬が入ってきた自由詩214/11/21 23:30
もっぷ自由詩514/11/21 23:04
高倉健がしてくれていたことについて吉岡ペペロ自由詩114/11/21 23:02
枯れ葉ちる自由詩114/11/21 22:52
月の涙の下で凍月自由詩15*14/11/21 22:40
背伸び瑞海自由詩6*14/11/21 22:18
レスパイトの日草野大悟2自由詩3*14/11/21 22:01
にがいしわぶき(七)信天翁自由詩214/11/21 21:01
ニューハーバー草野大悟2散文(批評...0*14/11/21 20:24
トトロ自由詩4*14/11/21 20:15
ギリギリ愛短歌1花形新次短歌014/11/21 19:20
けつがかゆい自由詩0+14/11/21 18:56
シーラカンス歌う吐水とり自由詩1*14/11/21 18:03
けむりドクダミ五十...自由詩214/11/21 15:57
吉岡ペペロ自由詩414/11/21 15:18
十一月のきつね石瀬琳々自由詩13*14/11/21 13:35
吉田茂のラーメン平瀬たかのり自由詩3*14/11/21 13:02
美しく死ぬための助方アラガイs自由詩7*14/11/21 12:56
終点まで行く吐水とり短歌1*14/11/21 11:44
そうね しょうがない中原純乃自由詩5*14/11/21 10:20
たましい、冷たいから歯に沁みる吐水とり自由詩3*14/11/21 10:14
個人的な事情花咲風太郎自由詩414/11/21 9:24
泳ぐ 言葉たちアラガイs自由詩7*14/11/21 5:28
塩化ビニルモノマー・ファング竜門勇気川柳014/11/21 3:48

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