名月や肩に乗りたる兄の声
水絵具で描いた 月の光
宵待草の恋は セピアの思い出に
茶色い時代の かざぐるまが回った
夜店の裸電球に くっきりと影を作って
夏が去っていく 風と花を連れて
公園の片隅に ぶら ...
かなしいことを考え睫毛をふせていると
どんどん頬がやせていくような気がして
カーブミラーにむかって微笑むのだった
指先でなぞれば引っかかる些細な
自分と世界との境界線で
うずくまってばかりだ ...
浅水を弾く
風が汚されたのどをあらう
聴覚のゆめは畸形の吐息
夜からは野放しの天使が
*
生まれたばかり生まれたままで鳥が燃えて、逃げた骨片の表面で水が啼いている。話し声を追いか ...
論理というのは
ギアボックスみたいなもの
私たちの心に構築され
その行動を、司る
でも、
スチールの
箱の中に押し込められた
小さな歯車の数々が
錆びつき、牙が欠 ...
青い鳥の夢を見ました
生まれて初めて見ました
こんなに大きな青い鳥は
見たことなんてありませんから
夢でたくさん写真を撮りました
青い鳥はあなたでした
夢だから根拠なんてありません ...
IEでまた知った
名のあるひとが鬼籍に入った と
空洞にしてもちろん名もない
おいらの齢(よわい)より
五年も十年も若いのに
な ...
人間の心より気まぐれな物って何があるんだろう?
遠くてどうしようもないところにある
でも大切な里にゆきたいとお金を貯めていた
わたしは消えてしまうのだけど
#
女の子がそれを知る前
暖かな手のひらが彼女にスプーンを手渡して
...
十二本の骨で護られた
私の心臓が
八本目から露わになって
飛んで来た石の鏃が突き刺さる
傷口から溢れ出す黒い血は
鳩尾の星の下をつたい
裂けた林檎の割れ目に溜まり
滴り落ちて
...
今 編
将来の為とは一体何だろうか?
明日死ぬと知らされて、将来の為と言える人はいるだろうか。
僕は明日死ぬと知らされたら、一時間ほど悲しみに暮れるかもしれない。
だけど、いつ ...
時折どうしようもなく
あなたを想う日がある
繋がっているのかいないのか
それすらもわからぬほどの
細く見えない糸
想うだけで泣けるよな
そんな想いは初めてで
途切れたかに ...
冬の間近に聴こえた去勢の声が
立ち止まらない足跡に踏み締められてしまって
還らない記憶となる
季節は幾度も挨拶してくれるが
それ以上語り合うことはないので
私の名前を一向に憶えてはく ...
.
【8】 沈黙のエクリチュール
下書稿(三)手入れ(3) 〔A〕+〔B〕
なだれ (了)
塵のごと小鳥啼きすぎ
ほこ杉の峡の奥より
あやし ...
何年ぶりだろう
二人で食べる黒蜜のあんみつ
手術前のある日の病室
老舗の和菓子屋の前を通り
ふと気づいて買った
お土産のあんみつ
あんみつの中には
紅白の求肥や赤豌豆
漉し ...
いちじくがなりすぎて
おしうりされて
いやになる きみの
ことがだいきらいなわけではないけど
だいすきなわけでもない
いっそきらわれたほうがましとでもいうように
そのみはすこしわれていて
...
参道の脇に佇む小さな社
祓戸(はらえど)神社。
〈もろもろの罪穢(つみけがれ)を祓い清めて下さる神様です〉
そんなことを言う
立て札。
小さかったぼくは
小さかった金魚が
小さく死ん ...
いかん
どきどき、どきどき
年甲斐もなく
いやいや、年相応
日曜の広告眺め君想う
思いがけない{ルビ邂逅=かいこう}に男女はお互い{ルビ憐憫=れんびん}の情が湧いた
二人は胸の内で 相手が声を掛けてくれるだろうと思っていたが
どちらも声を掛けられなかった その時初めて未だに好 ...
哀しみは秋の日差しのように
ポロポロ
ポロポロ
こぼれるけど
いつまでこぼれるだろう
どこまでこぼれるだろう
哀しみは河の流れのように
サラサラ
サラサラ
流れるけど
いつまで流れ ...
正しい言葉があふれている
論議を差し挟んだりしてはいけません
みんな、違うのだから
人はそれぞれなのだから
「それって少しヘンじゃないかな」
なんて、絶対に、言ってはならないのです
...
茄子を収穫するときは
少し手前の枝ごと切りなさいと
教わった
少し大きくなったら三本仕立てにするんだよ
と
久しぶりの晴天で
開け放ったカーテンに蝉がしがみついて
鳴いてる
大声を ...
明日
月曜日がくる前に
この世界が終わればいいのに
そうすれば土曜日も日曜日もこないから
そんなことを思ってる間に
世界はもう火曜日で
水曜日も木曜日も過ぎれば
週末の夜には5日前のこと ...
.
【7】 災害と隠蔽
下書稿(三)手入れ(2) 〔A〕+〔B〕
なだれ
若き母織りし麻もて
身ぬちみな紺によそほひ
藁沓に雪軋らしめ
笛吹き ...
.
【6】 笛吹き少年の伝説
下書稿(一)手入れ(2)〔A〕
若き母や織りけん麻もて
全身紺によそほひ
藁沓に雪軋らしめ
町に出で行く少年あり
青き ...
春は唐突に、桜のことを思い出させる。
夏は積乱雲を、
秋は紅葉を、
冬には静電気を、
思い出さない。
それらのことを、別の季節には。
桜の並木道を抜け、
日差しを雲がさえぎり、
...
今日街で
出歩く人々の背中を見ていた
僕も 彼らの流れに分け入って
流れる方へと歩いていった
だけどどこへ向かっていくのだろう
ここではない 心の中で思う場所へ
だけど思いもしない ...
何度でもやり直してやる
かけてゆく月
満ちてゆくはずの月を
みあげている君と
足りないどうし
でも一緒にあるこう
少し休みませんか
あなた頑張り屋さんね
手が言ってるわ ヘトヘト
でもあなた泣いたことないね
どうしてなんでしょう?
少し前
金環日食の起こった年でした
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
名月や肩に乗りたる兄の声
北大路京介
俳句
2
14/9/8 22:23
ゆく夏に
藤原絵理子
自由詩
11*
14/9/8 22:16
ブルーマンデーキック
ユッカ
自由詩
5
14/9/8 22:02
(浅水を弾く)
tomoak...
自由詩
2*
14/9/8 21:36
錆びついた歯車
まーつん
自由詩
12*
14/9/8 21:00
夢
michi
自由詩
3*
14/9/8 20:34
片影におびえて(六)
信天翁
自由詩
2
14/9/8 20:23
独り言6
リィ
自由詩
0*
14/9/8 20:08
女の子の銀河鉄道
もっぷ
自由詩
7
14/9/8 19:48
血塗られた石鏃
衣 ミコ
自由詩
1
14/9/8 19:35
限りある人生について考えてみる(´・ω・`)
陽向
散文(批評...
5*
14/9/8 19:03
見えぬ糸
えりん
自由詩
2
14/9/8 18:40
声
乱太郎
自由詩
15*
14/9/8 17:44
笛吹き少年の行くえ(8)
Giton
散文(批評...
2*
14/9/8 17:08
あんみつ
……とある蛙
自由詩
34*
14/9/8 16:56
いちじく
そらの珊瑚
自由詩
17*
14/9/8 16:17
祈り初め(いのりぞめ)
michi
自由詩
3
14/9/8 15:50
待ち合わせ
中原純乃
自由詩
4*
14/9/8 13:55
日曜に
えりん
川柳
2
14/9/8 13:28
邂逅
陽向
自由詩
7*
14/9/8 13:08
後ろ姿
渡辺亘
自由詩
12
14/9/8 12:57
「正しくないこと」の行方
うめバア
自由詩
4
14/9/8 11:56
known
mizuno...
自由詩
8
14/9/8 10:55
tgif
〃
自由詩
3
14/9/8 10:02
笛吹き少年の行くえ(7)
Giton
散文(批評...
1*
14/9/8 9:11
笛吹き少年の行くえ(6)
〃
散文(批評...
1*
14/9/8 4:35
巡りはしないけど、そのような季節が
rabbit...
自由詩
3
14/9/8 1:50
通り過ぎる街で
番田
自由詩
3
14/9/8 1:29
月にむかって
朧月
自由詩
3
14/9/8 0:32
休息
瑞海
自由詩
4*
14/9/7 23:34
2093
2094
2095
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2097
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2111
2112
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2117
2118
2119
2120
2121
2122
2123
2124
2125
2126
2127
2128
2129
2130
2131
2132
2133
4.22sec.