末の娘は末の娘なので
どんな失敗をしても許されます
開けてはならない箱を開けてしまっても
池の水をうっかり飲んでしまっても
くしゃみしたあと神の名を唱えなくても
閉じてはならない扉を閉じてし ...
 うしろ向きな熱を持った心が
乾き風に吹かれていったりきたりしている
向かい風に抗っては
涙とともに迷いの森に来ている

 し を そっと ひらいて
 し に じっと くるまれたい

...
私の笑顔の源は
過去の涙が咲かせてます

私の信頼の眼差しは
沢山の疑いが強くします

私の優しさの源は
厳しい冬の暖炉のように
冷たい苦しさの中から生まれ

私の愛の源は ...
最初に結論を言う
馬鹿な詩人がいるか

未来というのは
まだ来ていないもの

来るべきもの
というところに
矛盾がある

先のことだと
言葉で言うことは
できるけれど

い ...
海底が隆起し水位が下がって
エベレスト界隈が空中に生えた頃
ナマズは汽水に放り込まれて
激烈な減圧に体を硬くしていた

それから雨が際限なく降り
雷鳴をも呑むほどの洪水が引いた頃
ナマズ ...
雨が深くなるところ
行くものは重なることなく
遠く渇いて
べたつくという
唱える
まっすぐに
見つめられている音が
する
すれ
ちがう
楕円の虹
眼窩
うごかなくなる海に
...
一つの窓から零れおちる音楽の
さまざまな音色は呼吸している

一輪の花の散り際に
老人は一冊の本を読み終えた

青空色に青ざめたほほを
ほほえむ気配の黄色の蝶々はひらめく
風の言葉を聴 ...
とぼとぼと夕暮れの道をゆく

寄る辺ないこころの音をきく


いずれにしても無事に

かき集める不安

かき集める希望

かき集める落胆

かき集める安堵

気分はどう? ...
別にやることもないし
目がさめて動くだけ
すべての道理や嘘も
俺には関係ないよ
まともに死ねるかなんて
まったく思ってないよ
だけど出会ったあなたとは
楽しくやっていたいの
施術開始は予約した時間の30分後だ

四人掛けのソファーで待つ

みんな難しそうな顔をしてスマホを見つめている

たぶんくだらないサイトを見ているのだろう

かくれんぼでもしてやろうか ...
女性は生理近くなると
急に機嫌が悪くなるんだよ
好きな男性に対しては
なんとか平静を装っているけれど
どうでもいい男性には
ゴキブリを相手にするような
態度をとるんだよ
きみたちのお母さ ...
タブレット端末耳に押し当てて電話している深センの人 昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして


「おまえもおんなじ
       襤褸だねえ


握りしめた石ころ落とす 
脆弱な意思の皮袋


かけはぎなんかいらない
ミシ ...
歩道橋の光が こんなに美しい原因を
二人で考えようか

白く見える 横断歩道の平行線と違わず
意見の相違を迎えず 会話し続けることは
意外と困難で

好きなのに 好きだから 伝わ ...
トイレハイターの洗浄力は
相当なもんだぞ
擦らなくても
放っておけば
ウンコのこびりつき汚れが
きれいさっぱり無くなっている
でもな
だからと言って
食器に使ったらダメだ!

たぶ ...
悲しい酒を着うたにしたら
悲しい電話ばかりが掛かるようになった
すると
電話が掛かるだけで
涙がほろりとこぼれるようになった
おまえはセリフを言う部分での
美空ひばりか!
そうではないの ...
私の体は塊となって泣いた真珠
抱かれた声は何処にも行けない
遠く運ばれてきて、
柔らかい土の中で食べられるだけの
硬く凝固した夢が閉じられた瞼の奥の瞳

盲目の砂の眠りのほかにはもう
指 ...
器用に生きられないだけの個性は
誰にとっての褒め言葉でもなくて
容赦のない人種には一粒の反撃にもならない

何も聞かなければ、何も傷つかない訳でもなく
耳を塞いで、聞こえなく ...
黙ってはいけない
布団の中の
タツノオトシゴ
外は深い夜
または海の底
徘徊する
神や泥棒
黙って二体で
寝転んでると
動物みたいな気がしない
だから呪文ぐらい
言わねばならない ...
普く再び出会えることを 光栄に想う 空を見上げ
陽だまりの隅に主人公だらけの透明の雪の空気の生き物の気配

季語を埋め尽くし 散りばめ 
躊躇いのない誉 四季うとうと静かに弾んで 胸を掴む
...
救われぬ魂に向け歌唄う少女の声がときどきズレる 親戚を名乗るヤクザが本当の父だと告げて義父は旅立つ 美味しいと喜ぶ顔があったから料理に燃えることもできたの 馬謖を斬った涙で紅茶を煎れてさしあげよう 赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした 考えるカンガルーをハンマーでゴン 【青が崩壊する。】題名は あまさらさんです。


こんこんと 混沌
どくどくと 清濁入り乱れ
大地と空が 激昂する
相容れない物どうしが交信しようとして
雨戸を叩く

夜の闇に
...
奏でることを
忘れているだけのあさの時間に
点滅する信号機のしたで
歩道を飛び越えてゆくの

行き詰まることを
全く知らない幼子のように
楽譜のうえを歩いては
並んだ音符を ...
隅田川より低い千住の街を
駆けていく幼い日のぼくの
こころの隙間に
川風がはいりこむ

湿気を含んだ重い風は
低い街並みをよぎり
川辺から離れた神社に
ぼくを連れていく

友だちは ...
僕の帰りを待つ妻と子のため自転車飛ばす

一人きり歌いながらお腹空いたと呟きながら


街灯で薄明るい公園の脇 自転車飛ばす

何処かから漂ってきた誰かのためのカレーの匂い


片 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
姉たち佐々宝砂自由詩114/10/16 9:26
今は干からびる唐草フウ自由詩5*14/10/16 6:04
構成要素佐藤承夕自由詩214/10/16 2:29
絶対安全なたからじま自由詩014/10/16 1:01
ナマズsalco自由詩1714/10/15 23:00
雨が深くなるところねぴ自由詩114/10/15 22:59
その時までこしごえ自由詩5*14/10/15 22:42
たぶん分かってる吉岡ペペロ自由詩414/10/15 22:41
ごきげんようこいち自由詩014/10/15 22:06
幻が消えてゆく吉岡ペペロ自由詩114/10/15 22:02
世界の子供たちに向けて2花形新次自由詩014/10/15 21:39
スマホ短歌多分2短歌014/10/15 21:28
顏もないのに笑ってやがるただのみきや自由詩20+*14/10/15 20:49
シアバタークリーム藤鈴呼自由詩014/10/15 20:34
世界の子供たちに向けて花形新次自由詩014/10/15 19:52
着うたフル自由詩014/10/15 18:57
ヒレのある魂ハァモニィベ...自由詩3+*14/10/15 18:45
同じ穴中山 マキ自由詩214/10/15 17:59
魔法やまうちあつ...自由詩114/10/15 15:15
霜降朝焼彩茜色自由詩11*14/10/15 11:41
救われぬ魂に向け歌唄う少女の声がときどきズレる北大路京介短歌214/10/15 10:39
親戚を名乗るヤクザが本当の父だと告げて義父は旅立つ短歌314/10/15 10:39
美味しいと喜ぶ顔があったから料理に燃えることもできたの短歌214/10/15 10:38
馬謖を斬った涙で紅茶を煎れてさしあげよう自由詩114/10/15 10:37
赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした自由詩514/10/15 10:37
考えるカンガルーをハンマーでゴン自由詩214/10/15 10:37
とりつくしまという名前の島での物語 オムニバス三篇るるりら自由詩8*14/10/15 10:33
聴こえるまでの音かんな自由詩10*14/10/15 7:49
風の問いかけ  殿岡秀秋自由詩714/10/15 5:26
寒い夜道を自転車飛ばす中村 くらげ自由詩6*14/10/15 2:32

Home 戻る 最新へ 次へ
2070 2071 2072 2073 2074 2075 2076 2077 2078 2079 2080 2081 2082 2083 2084 2085 2086 2087 2088 2089 2090 2091 2092 2093 2094 2095 2096 2097 2098 2099 2100 2101 2102 2103 2104 2105 2106 2107 2108 2109 2110 
4.51sec.