手紙をいまごろ読むだろう
ぼくはギター弾きながら落ち葉のうえ
街路樹とひかりのなか赤い車を走らす
ぼくはカメラを首にあてる
さびしくはない
髪はもう胸まで伸びた
...
水色のタオル地のパジャマが売られていた
これを買えばだれかが地球では喜ぶのかな
アメリカでは星空をみながら散歩できないらしい
イラッとくるコンビニの店員なんか忘れてしまえ
机に ...
きみには
もう届かない
神さまの手紙を
僕は今日も読んでいる
きみが知る由もない
今日という日の美しさを
僕が手紙に書きましょう
こちらは四月に雪が降りました
そちらはどうですか?
どこにも陸地が見当たらない
漂流に似てる
目に見える確かなものは
何も無いのに
漕ぐしかないんだ
仕事帰りのバスで
「ええ、話しかけなくていいですか」
と話している
あの中年の女性は
私を調べている興信所の人間ではなかろうか
大学のスクーリングにいた
角刈りの学生らしからぬ風貌の男 ...
夜の海辺を
韻を踏んで歩くと
奇妙な砂利は
ペイントされ
同じ表情をかもす
眠りに落ちた
カモメの泣き声を
閉じ込めた貝殻に
吹き込んだ愛について
空き缶に零れた
海の ...
現実というものの
この重さ
この哀しみ
どう乗り越えていこう
私は立ち塞がる壁を前に
声をあげることすらできないでいる
「光あるうちに光の中を歩め」トルストイ
私の胸に響きわたる言葉 ...
雲
クマ
遠い虹
旅客機と
外に霧の夢
一角獣の種が
雲の上に蒔かれ
水をやる雷親子が
セッションしている
蹴るときにピポポパポ
ピッチカートフットでね
机
じゃ
な ...
時間は巨大な甲虫の群れに化け俺の足もとで猥雑なステップを繰り返す、俺は自嘲的な概念とでもいうべきものに動きを封じられていてなす術もない、やつらはそのままふたつに割れて釣 ...
空想と現実を行き来する
冷蔵庫を開けるまでは
卵は空想の産物であり
白い宇宙船であったりするけれど
取り出して目玉焼きを作る段になれば
さっそくそれはフライパンの{ルビ最中=さなか}で現 ...
たとえばラテン語だったなら
誰にでもなく君たちだけに
伝わるだろうか
さよなら、と
ひと言のこしたいひとの数は
片方の手で足りる
それはさびしいことではないと思う
ピンポン
いつしか、ピンポンが
ひとしきり終わって
妻とブティツクに洋服を見ていたら
同じように
外套に身を包んで
佇んでいた、ピンポンで一緒だった
娘、年はいくつとも
判らず
...
泡が回る
影が回る
呑まれる前の
小さな色
春の内の冬
木の家を巡る
瞳のにおい
泪のにおい
音に音を差し出せば
せわしなく手をひたす色
みどり み ...
この夢の世界には
なんでもあるのになんでもない
必ずしもそうであるわけではない
昼の夢を見ている
四角い空に囲まれた壁を登り
垣根に生えた綿毛を吹く
君にあてた手紙を紙飛行機で飛ばした ...
いつか妖精と化すまえに
あどけないふりをしてくれないか
ひとけのない昼下がりに
しどけない昨日の夢を見たいのだから
広辞苑にも大辞林にも誰の日記にも描かれていない
ひそかな言葉で約束をし ...
毎日僕はいくつもの錠剤とセックスをする
快楽と絶望を繰り返しながら行為は止まらない
今日は僕に任せて 明日は君たちに身を委ねるかもしれない
君たちのことは好きでも 嫌いでもない
...
幼い頃の私
皆から愛されたいと
思っていた
永遠に不可能な事に
気付かさせてくれた
私を嫌ってくれた人達よ
感謝の意を贈るよ
とても魅力的な
マリリン・モンロー
皆から愛されたい ...
境内につづく階段は長くて
手をつないでいると
歩きにくいのに
離したら二度と会えなくなりそうで
はじめて着た浴衣の
袂をゆらしていた
あれは
いくつの夏だっただろう
抱きかかえ ...
世の中には
あまりにも分からないことが多すぎて
私には
あまりにも分からないことが多すぎて
私には
経験しなければならないことが多すぎて
経験しなければ分からないことが多すぎて ...
ふってくるものがたとえ伝えたいことでなくても
私のところにふってくるのなら私がそれを伝えよう
どうしても走り出さずにはいられないのは
扉だけが幾つも私たちの家の中にあらわれるからである
...
記憶以外の記憶がある
ねえねえねえと腕をひっぱる甘い声は
三半規管が記憶している
ひまわりのようにうれしそうな笑顔は
水晶体が記憶している
しなやかにぬめる桃のような姿態は
皮 ...
詩人がみんな
ことばが消え去るのをまっている
画家が黒と白の絵の具を混ぜつづけるように
教師たちは生徒を置いて家へ帰る
神父さまは折れた十字架でシャーベットをすくう
詩人はみんな
こと ...
まだまだ生きろと言われる
みんななにも知らないくせに
向けられた刃物
目には見えぬ言葉のナイフ
摘み上げられ乗せされた天秤
もういいでしょう、もういいでしょう
突然に漆黒の闇が襲ってき ...
月夜の晩に
遠くで
猫が
鳴いています。
それは 激しく
狂おしく
まるで
赤ん坊の 泣く
声のようでも
ありました。
月夜の晩に
哭く声は
猫のようでも
赤ん坊 ...
白衣の悪魔からもらった
白い粒たちを飲み干す
ひんやりとした床に寝そべり
四角い空を見つめる
雲は流れ 空気は色を変える
ぽわぽわとする意識の中
ただ二酸化炭素を吐き出し
何の生 ...
あめのひのおむかえってきいてきいろい
あまがさながぐつすがたのこどもになっ
てみようとしたけどうまくいかないのは
そんなおもいでどこにもないからなのね
お迎えといって思い出すのは高校生の頃
...
水たまりが銀色に太陽を反射していた。
午前中の予定を終わらせて、
冷蔵庫から低脂肪乳を出して
ラッパ飲みした。
NHKの集金人がやってきて、
インターフォンを押している。
郵便局員が納 ...
気がつくと
恐ろしいほど
時間が過ぎている
あの時俺は
一体何をやっていたんだ?
もっと
他のことが出来たのではないか?
それが生きるってことだと
分かってはいても
残された ...
優しければいいってもんじゃないけど
時には優しいほうがいい
風はほとんどが冷たいものだから
家のなかはふんわり
優しいほうがいいよ
言葉ってつかわないと
固くなるから
おもったこ ...
旅行者たちの
スーツケースの色のひとつひとつを
記憶に残して
休日を満たす
左側の視界が急に
暗くなり
右側の明るさが少し
邪魔になる
蛇行しながら
虚構に近い方へ
わずかな猶予に ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
さびしくはない
吉岡ペペロ
自由詩
2
15/5/22 21:51
星空をみながら
〃
自由詩
1
15/5/22 21:44
神さまの手紙
花咲風太郎
自由詩
5
15/5/22 17:40
LIFE
ガト
自由詩
1
15/5/22 17:25
ホップステップジャンプ
りゅうさん
自由詩
0
15/5/22 16:26
微笑の群れ
かんな
自由詩
8*
15/5/22 15:51
光あるうちに光の中を歩め
渡辺亘
自由詩
3+
15/5/22 14:01
三角定規詩
とよよん
自由詩
7*
15/5/22 13:36
甲虫たちは間違える — the out of control
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
15/5/22 12:11
リエゾン
そらの珊瑚
自由詩
17*
15/5/22 11:25
北西風
もっぷ
自由詩
8*
15/5/22 10:55
ピンポン
生田 稔
自由詩
4
15/5/22 10:10
午後へ 午後へ
木立 悟
自由詩
5
15/5/22 9:37
蛾の夢
這 いずる
自由詩
5
15/5/22 6:40
ある妖精編
梅昆布茶
自由詩
12
15/5/22 6:15
セフレ
KIZ<キジ...
自由詩
2
15/5/22 6:13
エゴ
小川麻由美
自由詩
5*
15/5/22 3:25
サイダー
アンテ
自由詩
4+
15/5/22 1:00
レッツダンス!
花形新次
自由詩
2
15/5/22 0:18
雨
佐藤伊織
自由詩
3
15/5/22 0:08
記憶媒体
じぇいぞろ
自由詩
1
15/5/22 0:02
天体学者
はるな
自由詩
5
15/5/21 23:26
フー アム アイ
じまさん
自由詩
4
15/5/21 23:08
NEKOTALGIA・Ⅲ <月夜の晩に 哭く声は> ...
南無一
自由詩
1
15/5/21 23:06
脳内反応
じまさん
自由詩
1
15/5/21 22:55
雨の日のお迎え/即興ゴルコンダ(仮)投稿.39
こうだたけみ
自由詩
2*
15/5/21 22:34
サーカスを見にいく
じぇいぞろ
自由詩
3
15/5/21 22:34
変態観測〜ラブジュース、溢れる
花形新次
自由詩
1
15/5/21 22:34
優しい夜をあなたに
朧月
自由詩
2
15/5/21 22:26
否定の時間帯
noman
自由詩
2
15/5/21 22:18
1966
1967
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
加筆訂正:
Engage Bracelet
/
りゅうのあくび
[15/5/22 1:28]
最終稿か。徹夜をしていました。内容も大幅に推敲。
6.81sec.