錆びた赤空 夜に向かう悲しみ
あたしの通る道は ブリキの硬い道
薄桃のリボンをつけた猫が先導する

「どこまで行けば 巡り会える?」 

訪ねた声もかき消して 人の波の濁流
もう ここに ...
明日が来るのが怖い
いつからかそう思うようになった
鬱々として
描けない夢を見る、夜
終わってほしくない、夜

必ず朝はやってきてしまう
気の利かない時計は進む
くだらないと誰かは笑っ ...
  あおい瓶が 枯葉の水を噛んで
  斜めにさしていく光が さがしている
  あなたの瞳は 樅木の陰にいて
  微笑っている 葡萄のように
  ああ もっと遠くへいきたかった わたした ...
深夜
NHKのMUSICBOXは
これが本当に生きてた人ってこととか
これが日本ではやった現象ってこと自体が
生きる力をうばっていく
むなしさが胸に充満して
吐き出すと疲れる
若者
こ ...
冷蔵庫にジャムや
ピーナッツクリーム
スライスチーズがあるとき
知らぬ間になくなってしまう

誰だ食べた奴は
と言ってみたところで
夜起きて
半睡状態で何かを食べたのは
私に違いない ...
絶望的にツマラナイノデ
絶望、絶望、絶望って
書き続けていたら
絶望ってこんな字じゃないな
って思いはじめて
気持ちが悪くなったので
スマホで確認したら
やっぱり絶望で良かったので
少 ...
私は暗闇の中に浮かんでいる
ここはどこだ?ここは宇宙

目の前にある小さな光の物体
あれはいろんな生き物が生まれる
青く汚れた星 地球
空や海に動植物そして人間が
生き死にを繰り返す星 ...
モノクロの世界を 追い駆けて
辿り 着いたのは

蔦の 無い街
鷺の 澄む丘
嘘の 棲む愛

伝えようとした 一粒が
窓の向こうに 貼り付いては
離れない

透明だから  ...
 一 世界の終わり

世界が終わるという予言を
紹介するテレビ番組を見て
下の娘が心配している
「ねえー、終わらないでしょー?」
ぐずぐず絡む娘をあしらいながら
妻は蒲団を敷いている
...
大王の庭の千年実のカカオを使って、美ら海の風薫るサトウキビの黒糖を溶かして、天使の涙を一雫。ペンギンが滑り台した氷山から作ったパウダーシュガーをかけたマウント・ショコラ

(大口を開けて
 歯を ...
 都心に雪がふると
 もう あともどりができない
 地方都市は
 いよいよ寡黙になる
 川を
 はさんで
 魚たちは遡及する
 ときおり鋭利な水性植物になって川底でひかる


 風 ...
「泣かないで、僕のみなしごはっち」

父に見放された子は
戦いを憎むだろう
愛が足りずに火は燃えず
太刀傷を受け続ける
美しい容は育たない
ばらばらになったそれを
繋ぎ止める為の強 ...
あれはあれとして
それはそれとして
これはこれとして
受け止めて
いくしかないだろう


あっちはあっちとして
そっちはそっちとして
こっちはこっちとして
捉えて
いくしかな ...
あなたとしたいことがあった。お食事 お昼寝 お買い物

あなたと行きたい場所があった。外国、 横浜、ディズニーランド。

あなたと見たい景色があった。紅葉に 桜 に 綺麗な海も。

あ ...
小野道風は 
柳に何度も飛びつく蛙を見て
一念発起したという
  そのとき 蛙が 
  あの虫はまだ不味い
  と負け惜しみ言って諦めたら
道風はただの人になって
歴史に埋もれていっただ ...
【そいつのまえでは おんなのこ】



あの子にあったのは 友達三人で小旅行をしていたときだった。私には 遠距離恋愛中の彼が居て、そうそう彼には会えないので 大抵の週末は友達夫婦と過ごしてい ...
崖の上の
鱗に覆われた洞から
背には火
腹には羽
ひとりの子が空へ這い出る


冬の目
冬の耳
走る光
あらゆる指が
海に着く時


水が夜に螺旋を描き
...
どんなふうにしてか
わからないがそれほど悪くない朝
カーテンがわずかにめくれている
白線をたどるように一日を思い描く
そして、
あなたのことをもうそれほど好きではない
それは意外なほど ...
雑多にちらばる枯れ葉の絨毯をあなたと
よじ登る行く先のないなだらかな峠
絵画の美の原点がそこにあり
僕達の命の価値を遥かに越えてしまったその感動が
頼りなくさせる夕暮れ

僕達は
僕は特 ...
強くあれ。強くあれ。
涙は見せない。泣いてはいけない。

笑顔を忘れず強くあれ。
負けてはいけない悲しみに。

忘れてしまえ過去のこと。
なにもなかったなにもなかった。

君は一 ...
何かかもしれない
時間が此処に来た
初めてのことかもしれない
こんなこと何度もあったかもしれない
何かが今笑いながら
僕を試すんだろ 試して去っていくだろう

逃げてきた過去の
亡 ...
・冬、終わりました

「いやこれからですよ」「だって寒いんだもん」「夏にもいってましたよね「あー早く冷え
ねぇかなぁ「アイスコーヒ嫌いなんだよね「こたつでみかんくいたいわぁー「俺は着込めれ
ば ...
冬服の母を母とは気づかずに 日本にはタモリがいます(全米が泣いた映画の最後のシーン) 自分に背を向けて歩く 覆面してても君だとわかった 試着室で寝ていた 昔とても寒い日に
用もないのだが外に出た私
買ったばかりの自転車を必死でこいで
隣町へあてもなく向かった

私は ユニクロや ジーンズメイトで
本日の 特価の 服を買っては
目の綺麗 ...
穏やかな午後
宮殿の門柱に降り立った鳥は
自らの彫像と目を合わせた瞬間
彼に 青空の隷属権を奪われた事を悟った

鳥は知った
飛び立つ事も 飛び立たぬ事もまた
もはや 許されてはいないの ...
小学生になって集団登校
その中に喋らない女の子
うちでは喋るらしいから
帽子を引っぱたり
ランドセルを押したり
ちょっかいをだすと
すごく眉をへの字にして
嫌な顔するけれど何も喋らない
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
暮々空クロヱ自由詩2*15/2/13 0:50
わたしの夜小日向 ココ自由詩2*15/2/12 23:46
葡萄草野春心自由詩515/2/12 23:27
深夜NHKのMUSICBOXはnemaru自由詩0+*15/2/12 23:07
犯人は私だ灰泥軽茶自由詩915/2/12 23:00
夏目漱石花形新次自由詩015/2/12 22:05
宇宙から地球へリィ自由詩1*15/2/12 21:44
白の軌跡藤鈴呼自由詩015/2/12 19:24
World's End Rhapsodyやまうちあつ...自由詩5*15/2/12 17:06
バレンタインpoemとよよん自由詩7*15/2/12 17:04
都心に雪がふると石川敬大自由詩515/2/12 14:52
みなしごはっち衣 ミコ自由詩315/2/12 14:38
あれはそれはこれはそうだろkomase...自由詩3*15/2/12 12:19
きよ自由詩115/2/12 11:04
なんだか…イナエ自由詩6*15/2/12 11:01
そいつのまえでは おんなのこるるりら自由詩7*15/2/12 9:41
ひとり 歩く木立 悟自由詩315/2/12 9:22
白線はるな自由詩515/2/12 7:37
山中の闇たけしいたけ自由詩115/2/12 7:35
強く強くきよ自由詩015/2/12 3:17
実験1竜門勇気自由詩215/2/12 2:52
冬、はじめました。(ゴル投稿)百均自由詩0*15/2/12 2:33
冬服の母を母とは気づかずに北大路京介俳句115/2/12 1:51
日本にはタモリがいます(全米が泣いた映画の最後のシーン)短歌015/2/12 1:50
自分に背を向けて歩く自由詩315/2/12 1:49
覆面してても君だとわかった自由詩415/2/12 1:49
試着室で寝ていた自由詩215/2/12 1:48
流れ行くどこかで番田 自由詩115/2/12 0:28
れいぞくのれいぞく竹森自由詩115/2/12 0:02
風変わりな女の子灰泥軽茶自由詩615/2/11 23:50

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加筆訂正:
Miz 3/深水遊脚[15/2/12 6:51]
真水は体を動かす→私はいつも体を動かす 人称がおかしかったので修正しました。
4.46sec.