最後を上手く
締めようとすると
それがモロ分かりで
興醒めだから
絶対に締めらしい締めでは
終わらせないぞと
意気込んだものの
ただただ
家の玄関を出たら 右へ
春なら 左向かいの医院は花盛り
秋なら 正面遠くにお寺の紅葉
雨さえ降らなければ 毎日の日課
石段を昇って 神社にお参りして
参道のパン屋で パンを買う
...
傘のない者に傘を配り歩く妻の心に降り止まぬ雨
清水の舞台から飛ぶ素人を冷ややかに見る玄人の僕
アメリカはウルトラクイズで行くつもりまたは泳いで行こうと思う
逢魔ヶ時に{ルビ刺殺=さ}された少女
湿った音
ぬかるんだ感触
流れた血潮は初々しき赤
それは束の間の事件
気持ちの悪い風が吹き
蜩だけが啼いていた
忘れ去られてしまうだろう
それ ...
ふるさとに
おきゃんの香する
おもかげありて
おとさんが
「めんこい花だ」
といいました
きこえた声は
「いちばんを
心をこめて
うたいましたし
...
きこえますか、息をしているの
あめがおちていく
あめがおちていく
あめがおちていく
あめがおちていく
きこえませんね
くちづけをといて
ひとつぶ
あなたと距 ...
白い季(とき)の帳は
突然目の前に現れ
薄いスクリーントーンのように
視界を屈折させる
肌に訪れる
乾燥の刺激と
氷点下の憂鬱
眩い雪原の幻惑は
うなだれた首元に
重くのし掛かる ...
アミマは十三歳の少女
人口百人足らずの
山奥の村に住んでいる
学校には行かず
というか学校はなく
日中は家の仕事を手伝ったり
弟や妹の面倒を見て過ごす
楽しみといえば
時折ラマの背に乗 ...
幾ら 鯉が 飛び跳ねようとも
龍には 見えないと
君は 笑う
あっけらかんとした 無表情な音声が
周囲に響いて
飛沫と 化す
お前はカスだ なんて
言われている ようだ
...
グアテマラ
無漂白フィルターの中に入れた
二人分の茶色い粉に
静かに熱湯を回しかける朝
柔らかくふくらむそれらから
好ましい香りが立ち上る
何秒かのち
珈琲がカップに透過していく
...
今日の私の幸福は、朝早く目覚めること。昇る太陽を感じることに感謝する。
今日の私の幸福は、朝御飯を食べること。食べることが出来ることに感謝する。
今日の私の幸福は、野鳥 ...
私は成熟を渇望していた。若者特有の傲慢な自己中心性の檻から早く脱したくて、自らを華麗に相対化してしまいたかった。だが、いくら焦っても成熟するのは気分だけで、一向に本体が成熟しなかった。いくら ...
ラムネのガラス球に己の姿を投影する。
それは映るか映らないかの刹那の希望であった。
希望は行為である。
ガラス球には変形した己の色が映し出されているのみであった。
私はその色 ...
わたしらしいわたしがいるらしい
わたしらしくないわたしもいるらしい
わたしは、どちらも知らないけれど
春風は夢
その誘いを断れるはずもなく
季節は巡るのです
望まれず咲く花
冷蔵庫の片隅で
遠くの春に応えながら
小さく咲くのです
はじめましてとか
さようならの代わりに
そっと ...
なぜだか私だけの四季を走っています。
それもたった一回しか無いのです。
春の始まりは夢との区別がつきません。
春の終わりは青く着色などされません。
夏は働き詰めでお盆休みなど無いのです ...
あまりもう
友達と呼べる人はいなかった
私はひとり
同世代の家族連れと すれ違う
無印良品には
いつもと変わらない商品
来るべきではなかったと思わされる
いつものアーケードの人混 ...
疾うの昔に
灯りは消されてしまっていたが
{ルビ空=そら}の部屋に、青さだけ残っている
それ以外はみな どこかへいってしまった
わたしは 幾つか咳をこぼす
そ ...
ひと目をひく
早乙女たちに
風が少しの春と
神の訪れを
知らせてくれて
おりました
群落の息の緒は
へその緒になり
ゆかしい おぼこが
踊りにひねもす
季節風
ぽっかぽっ ...
冬の冷えた室内で
窓辺から入るわずかな
陽差しの温もりになぜだか
懐かしい気持ちになる
思い出と呼ぶのには
あまりに淡い
その柔らかな温かみは
時間という毛布を
かぶせた記憶の ...
手首をこねて
フライパンを揺らす
生地がもたつく
蓋をしてもう少し待つ
タイミングが肝心
そろそろいい音ぱちぱちと
ふわっふわっと生地が浮く
気持ちが踊るこの瞬間
今だ今こそえいっ ...
自由でありたい
重ねている空気層が
体から 心へ触れる
自分を生きる
思い出せ 思い切り
太古の渦に チカリと開く
無遠慮に 絡まり 呑む眼
告げられるのか 否 告げろ
何 ...
――例へば此の世に幽霊が存在し得るのであれば、其処は「現存在」の背である筈だ!
――それは何故かね?
――何故って、それは、唯一、此の世で「現存在」が裸眼で直接見られぬ処だからさ。
――此の宇宙 ...
身を揺られ目を瞑る
錆びれたバス停を目指せ
あの町へ帰ろう
違っていく俺
変わりはしない風景
ただ少しずつ消えていくんだ
はじめから無かったみたいに
廃線のトンネルも
神社の階 ...
もうすぐ学校は終わりになる
十何回目かのチャイムが鳴って
生徒たちは むやみな言葉を散らばして
風が 折れたラケットを転がして
そしてもうすぐ学校は
終わりになる
終わりだよって 誰か 言 ...
一滴の言葉が零れて戯れる水面
幾つもの円が現れて小刻みに揺れている
小さな痛み
やがて拡がっていく苦しみ
透明な水も湖底の泥に掻き混ぜられ
無邪気に太陽を愛したあどけなかった言葉も
汚 ...
タバコを吸って
煙を吐く
煙が霧散する
青空が見える
背中が冷たい
コンクリートの壁から離れる
肩を回す
伸びをする
グーっと
隣で
ベースボールキャップに
スタジャンに ...
オナホール用
ローションに
愛液のにおい付き
というのがあるんだってな❗
今なら
中学生でも
簡単に手に入れて
「わあ、こんなにおいなんだあ」
とか言って興奮してんの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
締めくくり
花形新次
自由詩
0
15/3/9 23:13
散歩
藤原絵理子
自由詩
4
15/3/9 22:48
傘のない者に傘を配り歩く妻の心に降り止まぬ雨
北大路京介
短歌
2
15/3/9 20:10
清水の舞台から飛ぶ素人を冷ややかに見る玄人の僕
〃
短歌
3
15/3/9 20:09
アメリカはウルトラクイズで行くつもりまたは泳いで行こうと思う
〃
短歌
0
15/3/9 20:09
スラッシュ・ガール
捨我
自由詩
0
15/3/9 20:07
大川小学校(石巻市)〜その瞳をみていたら〜より
黒木アン
自由詩
8*
15/3/9 20:03
くちびるはつめたくなっていく
吐水とり
自由詩
2
15/3/9 17:46
晩秋から
……とある蛙
自由詩
7*
15/3/9 13:54
神様
やまうちあつ...
自由詩
4*
15/3/9 12:06
飛龍館
藤鈴呼
自由詩
2*
15/3/9 11:26
世界のどこかに存在しているあなたへ
そらの珊瑚
自由詩
14*
15/3/9 11:05
今日の私の幸福は
ヒヤシンス
自由詩
6*
15/3/9 4:06
フレーム
葉leaf
自由詩
1
15/3/9 3:57
遠吠え
ヒヤシンス
自由詩
10*
15/3/9 2:09
知らない
殿上 童
自由詩
16*
15/3/9 1:03
菜の花
mayaco
自由詩
1
15/3/9 0:37
エスキス3〜四季
宣井龍人
自由詩
7*
15/3/9 0:30
雲
番田
自由詩
2
15/3/8 23:14
青い部屋
草野春心
自由詩
3
15/3/8 22:52
安波祭(福島県浪江町)〜その瞳をみていたら〜より
黒木アン
自由詩
2*
15/3/8 22:46
温度
佐倉 潮
自由詩
0
15/3/8 22:30
宙返り
灰泥軽茶
自由詩
5
15/3/8 21:53
燃える杖
砂木
自由詩
8*
15/3/8 20:51
宇宙開闢以前の《世界》は《存在》する
積 緋露雪
自由詩
0
15/3/8 20:18
思い出症候群
捨我
自由詩
1
15/3/8 20:05
学校が終わる
オイタル
自由詩
2*
15/3/8 19:52
アラベスク
乱太郎
自由詩
12*
15/3/8 19:42
HONEY
opus
自由詩
0
15/3/8 19:19
慈善事業
花形新次
自由詩
0
15/3/8 18:09
1967
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
4.73sec.