毎年その色を変える紫陽花に、
かたつむりは言いました。

「きみは色々と人を楽しませるし、
すてきだね。うらやましいよ」

少し口先をとがらせて。

紫陽花が言います、
「あなたは立 ...
半月だか一月だかあるいはそれよりも長いのか泣いて暮していると花は季節をわたっている。咲くばかりであった紫陽花も色あせるどころか朽ちかけているじゃないか。雨の日は靴をはかずに濡れている地面を高層から ... だれもきょう
ここにいなくても良いのだ
錆びたてんびん座
図形
意味なしのことば
切り分けられる空間

ここにいなくても良いのだ
うつむかなくてもいいし
生きていなくてもいい
...
遠くから見たら綺麗な人でした近くで見たらトーテムポール 黒い服じゃないの蟻がたかってるやけに激しい風が吹いてる ドロップは火垂るの墓の味がする 殺されたモブキャラにも家族がいる 友人が忙しいらしかったので
雨の中 私は
何を求めるわけでもなく
人混みの中
どこにいくあてもなく渋谷のざわめきの中を歩いた
ただ 歩くことだけ
多くの若者が同じではないだろうか
一本  ...
「死」というものは、笑えぬもの。

五年前の冬
八十九年の生涯を、閉じた
婆ちゃんについては、笑えるもの。

在りし日の婆ちゃんの
面影が今も座る食卓の席に
遺影を置き
孫の僕は冗談 ...
地下鉄は人工知能で操縦されていた。昔はひとが運転していたそうだ。信じられない話だ。
ぼくはマイケルジャクソンと田中将大に挟まれて座っていた。ふたりからか、ふたりのどちらからか、車両からか、虫の匂いが ...
みどり色の風に 恋をして
いつまでも どこまでも
歩いていけそうな 気がしていた

かなしみの色は 空のいろ
はるか遠くに 流れゆく雲は
やがて 消えてしまうでしょう

あてものな ...
黒い森包む静謐
包む深淵に踏み沈み
朦朧と憧れ辿る境の途

溶け消え逝く恍惚迷妄、
抑え抑え。
真夜中、終電逃してて、窓辺にふいにうかんだ顔、
なんだかもう、流れていってしまいそう、ごめんね。
切りとってみていたい、街あかり、ぼやけた雨の真ん中を、
すこし行きすぎてます、降ろしてください、 ...
おまえを四つん這いにして
全部開けっ広げて
しげしげ観察してやる
においも嗅いでやる
舌を押し込んで
蜜を啜ってやる
おまえが達するまで
繰返し、繰返し
やってやる

ちょっと休憩 ...
窓の外は夕焼けだった
西の空が燃えてしまうのじゃないかと
男は本気で心配をした
世界が端から燃えてゆくなら
何を持って逃げようか
あの手紙
あの写真
あの画集
あの女
一体どこへ逃げ ...
日曜は嫌だ
退屈だし切なくなるし
他の曜日と違って色もないし
日曜は嫌だ
かぎられた空間で

いびつな自分が

腕を伸ばそうとしている
夕方にややふくらんだ足があり人も満ちて夜をむかえる

それぞれの耳にはそれぞれの音あてがわれてイヤフォンの白い線

半分にきっちり分けること出来てやっぱり冷たいアイスモナカ

飛び立ったば ...
何かを食べる。
咀嚼する。
ばりばり、
見えない何かは消えていく。
(求めてはいけないよ、自然にかえればいい。)
そう肩を撫でられても、
わたしは雑踏の海を
溺れながら ...
子どもがDSで
毎日戦っている
飽きることなくひたすらに
人は戦うのが好きなんだ
戦いがなくならない理由が
これだと思った

しかし子どもは
ゲームソフトに一喜一憂しない
どうもゲー ...
水色の小鳥のような手紙かな


便箋の紫陽花に触れおれば雨


改行の少なきひとの笑みおもう


もうはるか遠い水無月の消印


  

【春想】


  春桜

曜の朝はゆるやかに光っている時間があって薄紅の花



  紫   

あたたかなひかりのなかで流れゆく時をからめて今日も旅行く

...
『sunset』

行き道より重い足取りで歩く帰り道

オレンジの陽だまりが緊張した心を溶かして
雪解け水のように冷たい涙が流れた

失敗だらけ いいところなしの僕にさえ彼女は頬を寄せて ...
白いサプリメントが必要だ
まともじゃやっていられない

深夜、記憶がなくなって
いつの間にか
コンビニレジ待ち3番目のお客様に
なっていたって
強引に1番目のお客様になっていなければいい ...
楽しいだろうに  悲しいだろうに

うに  のほうに気をとられ
うつぶせに組み敷かれ
どじょうのような目ーしながら
砂利のここちを確かめる
右の頬ー  左の頬ー  右の頬ー  せわしなく
...
雨粒が小さな花を咲かせては
微かな匂いとともに散っていく
この瞬時の花々は
大地のてのひらに握られ
次々と貴重な命を失っていく
これは供犠であろう
あるいは祭儀であろう
今日 ...
移り気な紫陽花はぼくに語りかける
耳をそばだて聴いてみると
かすかに聴こえるけど
何を言っているのかわからない

紫陽花は黙っているが心地よい
語らずとも
ぼくはきみをみているのだか ...
ロボットに生殖機能はあるのでしょうか

ロボットは
無性生殖なのでしょうか
有性生殖なのでしょうか
それとも
ロボットは増殖しないのでしょうか

もしも増殖しないとしたら
一つの絶対 ...
見る気も起らぬ走馬灯
愛 あまりに静かな断末魔
涙でにじんだ蜃気楼
登れなかった摩天楼
手伸ばせど 消えにし桃源郷
二人の日々は絵空事
私はもともと根無草
気付けばいつでも袋小路
無限 ...
歯の隙間気になるアワビ

明日は覚悟の鰻と勝負

苦手な刺し身妻に寄せ

誰が言おうと立ち食い蕎麦

胃を無くし鏡に映る骨格標本
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
傘のいらないお話もり自由詩2*15/6/22 0:30
なめらかな小石はるな散文(批評...215/6/22 0:25
かんてん自由詩515/6/22 0:09
遠くから見たら綺麗な人でした近くで見たらトーテムポール北大路京介短歌115/6/22 0:03
黒い服じゃないの蟻がたかってるやけに激しい風が吹いてる短歌115/6/22 0:03
ドロップは火垂るの墓の味がする俳句215/6/22 0:02
殺されたモブキャラにも家族がいる自由詩315/6/22 0:02
ある日の人混み番田 自由詩115/6/21 23:50
椛の手服部 剛自由詩615/6/21 23:30
地下鉄のなかで吉岡ペペロ自由詩415/6/21 22:17
みどり色の風に 恋をして南無一自由詩215/6/21 21:49
均衡たけし自由詩2*15/6/21 19:59
How you doing!?  さわ田マヨネ自由詩5+*15/6/21 18:54
休憩花形新次自由詩015/6/21 18:44
胸焼けやまうちあつ...自由詩215/6/21 16:54
退屈リィ自由詩1*15/6/21 16:42
ある日のスケッチ木葉 揺自由詩315/6/21 16:27
水の月そらの珊瑚短歌915/6/21 15:39
呼吸あおい満月自由詩515/6/21 14:38
DS自衛隊イオン自由詩1*15/6/21 13:34
水無月の手紙水鳴ハヤテ俳句015/6/21 10:54
過去たちの春夏秋冬短歌115/6/21 10:29
Sunset自由詩115/6/21 9:44
白いサプリメント花形新次自由詩015/6/21 8:52
p,p,nemaru自由詩2*15/6/21 7:45
雨粒葉leaf自由詩415/6/21 6:40
紫陽花の君にレタス自由詩115/6/21 1:39
完全計画世界はて自由詩1*15/6/21 1:36
南無三もり自由詩015/6/21 0:56
かろうじて生きているレタス俳句115/6/21 0:55

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