000902

古い写真を見ていたら
君の家が写っていた
緑の屋根に白い窓枠
林の陰にひっそりと
日当たりの良い畑を眺めてる
9月になって陸稲の花が咲き
コスモスの花も揺れ ...
 朝がない 昼はない 夜もない
  卒寿のおひとりさまにあって
   ただ「時」だけがながれる
    さらさらと音もなく──
     なのに「空」の範疇は
    花火の音で拡がっている ...
 バス停で隣に並んだ男女が
 タバコの煙を吸いながら話し始めた

「ねえ、アタシ先週
 京都にぃ行ったんだけどぉ
 金閣寺ってすごいよね
 金庫に入れないで
 外に純金出しっぱなしなんだ ...
「先輩、やっぱり僕は凡人なんです
 天才が羨ましいですよ
 天才は1%のひらめきと
 99%の努力と言いますが
 努力を努力と感じない才能が
 僕には備わっていないようです」
「まぁ、そう ...
目を開いて感じてください。
同じことばは二度と書けない私の
たったひとつのことばを。
目を閉じて委ねてください。 ...
僕たちの冒険

年甲斐もなく夜更かしをして 寝ぼけ眼で
真夜中にやっていた とある映画を見たんだ
汽車にはねられて 死んでしまった青年の死体を
探す冒険に出る 心に穴を抱えた少年四人のお話
...
旅にでよう
おれは空っぽの植木鉢
枯れた川底の石っころ
風の一筆書きなのさ
蜃気楼から現れた古代人が
すべてで触れて 無知のまま
時を違えた恋人を追うように
たった一人 旅をしよう
帰 ...
眠る人は吸い込んでいく
きれいに燻されたその日一日の
塊から発される複雑な香りを
失意や打撃の角を融かす
なだらかな部屋のリズムを
全ての感情の偏りを美しく均す
さわやかで甘い時間の流 ...
キンタマの裏のヌルヌル、母は知らない 6:00 朝食を食べながら新聞を読む

朝食の用意ができている

新聞が配達されている あたりまえ

そのことに感謝も感動も感じなくなっている

7:32 いつもの電車にギリギリ飛び乗 ...
蕎麦すする
朝に眠る癖は治らない
男やから
泣いたらいかんて
涙こらえて
愚痴が 皮肉が
暴力が
美しく、ない

いっそ
真っ正直な
涙を流してみればいいのに


今夜はカレーにしようよ
あなたは 玉ねぎ切っ ...
ふきさぶる情熱の熱は鋼の空にゆく
白煙けむるえんとつがそそり立つ
このぼくはその塔に挑む
鼻を刺すその気体

ぼくは水の世界に生きているのだけれど
摩訶不思議
みどりの螺旋をみていた夏の真昼がすぎてゆく

これからは静かに
密やかになくなってゆく

      寂しい

ヒグラシもすでに鳴きやみました

あの夏のヒマワリとダリア
入道 ...
墨が流れた
闇路のしとね
花埋み
負けられない

負けられない

立ち向かう

立ち向かう

めんどくさいけど

立ち向かう

それで終わる訳でもないけれど


お腹の底に貼り付いた

それは意地のよ ...
君のブロンドと静かな
青い瞳に魅入られた
白い服に包まれたその秘密
ぼくはきみにパバーヌを送る
メローイエローって どんな色だったっけ?
思い出せないから 自販機の前で 考える

メローイエロー 懐かしいねって 呟く前に
セブンアップが 目に入った

これ 目玉に注いだら き ...
蛇の体内を通って歩く
そう思っている間に駅からずいぶん離れた

知人が結婚するにあたり
引っ越しの手伝いに行くことになった
とはいえ概ねの作業は業者に頼んだとのことで
あとは新居で荷解きす ...
そうと決めたひとに
なにを言う必要があるだろう
挙げた手を下ろせずにいる臆病なわたしが

終わりのない下り坂がないなんて
言えるのかしら
いいえわたしは幸せです、
という答を常備して ...
わたし ほんとは
エビフライ食べれないんだよ
アレルギーとかじゃないけど
嫌いなだけだよ
食いしん坊だけど
嫌いなものもちゃんとあるよ

わたし ほんとは
君のこと大事にしてい ...
同じマンションの
上に住む人だと思って
シャボン玉をした

階下に住む人と思って
花を降らせた

どうしたんですか、
と言われて振り返ると 君は
君は
同じ階の人だった

...
そんなことより聞いてくれ
母と大声で喧嘩して
家を出て行く夢を見た
母は僕の靴を隠し
どこにも行けなくしようとしてた
母は途中で謝って
仲直りしようとしてくれたけど
僕はそれを振り切って ...
しねとかいうけどさ
しぬってきえることじゃないよ
しぬって
いまがずっと続くことだよ

もうやりなおせない
ぽっかり
あながあいちゃうことだよ
かつてチョースケと云う
ニックネームの先生がいた
いかりや長介にそっくりで
思春期を過ごした
高校で体育を教えていた

受験とは脳内戦争ではなく
知識でも何でも身体全部で
覚えるしかな ...
フェイスブック
ライン
メール
電話も
手紙ですら
もう つながることはない
遠い人

色づくことの葉 散り積もり
掻いて 集めて 徒然に
燃やしてみる その 煙の
立ち振る舞い ...
呼び声が聞こえた
小さな鳴き声
誘われたような気がして付いていった
ひたすら甘言を囁く
それはまるで悪魔のよう

でもそのいたいけな容姿は
とても悪魔には見えなくて
ついつい頭を撫でて ...
金属光沢を放つ 一枚の直方体が
荒野に立っている 寒風が吹き抜ける
怒りに任せて 猿人が草食動物の大腿骨を打ち下ろす
粉々に砕けて 寒風に散る頭蓋骨


叫びは 直方体に反響して 増幅 ...
親からもらった名を
30数年飼っているが
これがなかなかなつかない
気づくとどこかに行ってしまうので
私を呼ぶとき
みんな仮の名で呼ぶ
仮の名は20個くらいあって
ずっと傍にいるもの
...
夏にディズニーランドで買ったロンTをノーブラで着てる
きみってさ、いつもひざ怪我してるよね
たぶん毎回おなじなにかにぶつけて
探偵ナイトスクープみたあとセックスしたがるしさ
局長の涙が ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
君の家あおば自由詩9*15/9/27 15:50
想いはかすれて(四)信天翁自由詩215/9/27 15:10
金箔寺イオン自由詩1*15/9/27 13:28
凡人に咲く花自由詩0*15/9/27 13:26
未来へあおい満月自由詩8*15/9/27 12:23
僕たちの冒険itukam...自由詩2*15/9/27 12:21
いざなう声がするただのみきや自由詩14*15/9/27 12:14
眠り葉leaf自由詩115/9/27 10:38
キンタマ王子、一行詩を書く2花形新次自由詩0+15/9/27 8:18
あたりまえ佐白光自由詩1*15/9/27 8:17
痩せてはいてもレタス俳句115/9/27 5:52
玉ねぎ切ってもり自由詩015/9/27 5:03
仕事遊びレタス自由詩115/9/27 3:07
時計自由詩315/9/27 2:13
春死なん俳句115/9/27 1:22
負けられない吉岡ペペロ自由詩415/9/27 1:12
ラ・コンテスレタス自由詩015/9/27 1:11
ゴムは踏まずに 飛び越えて藤鈴呼自由詩1*15/9/26 23:53
九月某日春日線香自由詩115/9/26 22:47
くだりざかはるな自由詩215/9/26 22:34
ほんとは瑞海自由詩5*15/9/26 21:55
フユナ自由詩315/9/26 21:48
取り返した靴Neutra...自由詩415/9/26 21:21
深い穴朧月自由詩215/9/26 21:15
少年たちの受験戦争記りゅうのあく...自由詩2*15/9/26 20:17
つながらないあなたへただのみきや自由詩22*15/9/26 20:06
狐が見た夢斎藤 九自由詩015/9/26 17:45
名辞以前藤原絵理子自由詩5*15/9/26 17:14
名づく小原あき自由詩8*15/9/26 16:25
ミッキーマウスの耳は横を向いても重なったりはしない末下りょう自由詩3*15/9/26 16:15

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