『難破船』        あおい満月


(書きたいなら、食べなさい)

誰かの声に瞬きをすると硝子の壁の向こうに、
肉や魚や、
色とりどりに切り刻まれ、
煮込まれた野菜たち ...
始めたことを終わらすのはとても難しい

なにをしてなにを考え生きていけばいいのだろう

心は体に引っ張られ 体は心に引っ張られ

お互いをすり減らしながら伸張を繰り返し

伸張の隙間か ...
光は5感を解き放つ
闇は5感以外を育む


いつでも どこでも 受け止められる
いつだって どこでだって 受け入れられる


愛   風   色   音
感覚  欲望  感情  思考 ...
蕎麦屋から

梅雨明けて友ととも来たつるき蕎麦ごまかし利かぬ
 ざるそばの味

光りさす路地に佇み妻ととも友のさしだす
 カメラに向けり

昼すぎて空腹満たし家に在り妻はこれより ...
どうしてわたしと
出会ってしまったのだろう

わたしのこの気持ちは
どこへ向かっていく

貴方には彼女という
存在がいるのにも関わらず

抱いてはいけない気持ちを
抱いてしまった
...
きのう
電線の張替工事があって
声が途絶えた
それからというものの
すずめの親鳥が
トランスのあたりをちょろちょろしている
巣は
除去されていたよ
それから
ふだんはこの街にいないは ...
最後の日に神がのたまわり文字を走らせる
全ての血と肉や
まだ見ぬ命はあらゆる予言を生むだろう
すべては若者となり
すべては具現化し
すべては老いぼれとなり
やがてふやけた夢を見るだろう
...
わたしは貴方の名前を知らない
貴方はわたしの名前を知らない

週に5日は顔を合わせるのに
そのスーツで凛とした姿は
毎日わたしの目を釘付けにする

貴方の待つバス停と
わたしの待つバス ...
いつ来てもこの森のこびと水玉のきのこの上で太宰読んでる


月満ちて星も降る夜のあすなろの森にだけある月光浴場


空からすら激写できない森がありだから神秘はスクープされない


あ ...
森を歩くと静かになる
−緑に包まれ落ち着いて
静かになると森を歩く
−落ち着き緑に包まれて

森を進むと暗くなる
−緑に覆われざわめいて
暗くなると森を進む
−ざわめき緑に覆われて
...
はたしてこれは幸せなのか
休みの日には朝にどか食いをしておなかをこわし
追い打ちをかけるようにビールをあおり
家のことはそこそこに
気がつけば一日中NHKを見ている
いつもなら国会中継の日に ...
夏、紫陽花が枯れる間際に
綿菓子のような雲が流れる

雷が鳴らないかと
干した布団が夕立で濡れないかと

そんな心配はお構いなしに
もくもくもこもこ空高く積まれていく

暑い暑い汗に ...
それでも時は流れていく
ゆっくりと
淀みなく
立ち止まる想いを押しのけ
焦る足元も
掬いあげ

鳴り響く発車のベルの音
口ごもる詩を
何度も試み
置き去りにされる記憶を
追いかけ ...
容赦なく
照りつける太陽から
逃れるように
白い日傘が路地の奥へと入ってゆく

打ち水をしたアスファルト
ゴーヤ棚が繁って日陰をつくっている
縁台でのんびり寝ている野良猫
軒下には硝子 ...
空の色すみれの頃に誕生花すみれの星座の産道通る


初めての子として子供用の椅子に腰掛け初恋のひとの名は母


太陽の色した離乳食の日はいまでもわかる嬉しかったこと


ニンジンとい ...
どこか遠くで煌めくような
そんな言葉ばかりで飾られた歌が
どうしてあんなにも心地よかったのか分からない

あなたは虹や光や波や月といったうつくしい言葉だけを並べて
さようならもさりげなく同列 ...
洗面器に顔を近づける要領で
わたしは水面を覗き込んだ
ひんやりした柔らかい手がわたしの頬におかえりと言った
ぷくぷく…彼はそんな言葉でおかえりと言った

久しぶりの感覚だった
あなたの手は ...
透明なインクの入った透明な万年筆で透明な紙に透明なうたを私は書きたい 紫陽花が合図のように咲いていたまだあの頃は薫風の庭 人生の沸騰する地点に足を踏み込むと
風景は次々と変転する映像となり
社会の新しい通路がどんどん扉を開き始める
人生は貪欲な海のように
人から物から制度から巻き込んでいき
至る所が ...
雨の日の水族館は人少ない魚が泳ぐ姿寂しそう

くじ引きで良い商品を手に入れた君の無邪気な顔が眩しい

サンルーム夜は星々眺めてる心広くする宇宙に感謝

熱風が南から吹き蒸し暑い汗を拭ってか ...
きのうの
夜が
いっこうに明けないので

けげんに思った
俺は
はっと気づいて
かろうじて

きょうの朝に
飛び移った

ゆれるゴンドラから
ゆれるゴンドラに
飛び移るよう ...
酔い酔いて塩なめる

塩なめて初めの味を知る

浜に出で潮の匂いただよう

岩塩をこつりと噛む苦さ

身体を走る潮の匂い
伽羅を焚く
明日の夢みて
糸たぐる
未来をうらない
青雲たなびく
死二対シ
ワタくしは もっと
近くで 見てもらいたいのです
それは 死か? ということに
薬物が 刃物が ネクタイが
死では ナイでショウ?
もっと近くでみても 良いですか
少女は 聞 ...
想像上の鳥
想像した空を飛ぶ
想像した空に
想像した月
想像した太陽系は
想像した私の住む世界
欠けていく月
駆けていく足
描けていくマリア
賭けていく金貨
積み上げられていく積み上げられていく積み上げられていく
はてて
決壊打ち捨てられ
波打ち際
書けていく書けていく城
流木 ...
欲求不満の女は紫の服を着なさい神も見ている 舌先が鎖骨をなぞる夜にだけI LOVE YOUと聴こえる波音 おかしいななかなか来ない救急車やけに激しい風が吹いてる
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
難破船あおい満月自由詩8*15/6/23 21:35
いつもの雲留みか自由詩115/6/23 20:58
いま、ここ、すべて。komase...自由詩3*15/6/23 20:15
蕎麦屋から生田 稔短歌415/6/23 15:03
叶わぬ恋心じまさん自由詩115/6/23 14:46
亡くし仔凛々椿自由詩415/6/23 14:38
アセンブリ自由詩315/6/23 14:26
片想いじまさん自由詩015/6/23 14:23
「あすなろの森」 2015.06.23 (一二首)もっぷ短歌115/6/23 13:52
律動遡行たけし自由詩1*15/6/23 13:38
這性動物凛々椿自由詩215/6/23 12:24
入道雲斎藤 九自由詩015/6/23 12:03
快速Lucy自由詩18*15/6/23 12:00
【 風の通り道 】泡沫恋歌自由詩16*15/6/23 10:50
「少女のほんと」 2015.06.23 (一二首)もっぷ短歌115/6/23 9:53
kirakira紺野 夏槻自由詩115/6/23 9:46
おかえりきりえしふみ自由詩315/6/23 8:39
透明なうたもっぷ自由詩415/6/23 8:00
紫陽花の合図 *短歌215/6/23 7:23
葉leaf自由詩115/6/23 6:21
水族館夏川ゆう短歌015/6/23 6:05
きのうの夜浩一自由詩5*15/6/23 3:21
海よりレタス俳句1*15/6/23 1:54
夢香る短歌1*15/6/23 1:35
少年佐藤伊織自由詩015/6/23 0:57
想像自由詩315/6/23 0:51
脇目もふらず海岸だっしゅ秋也自由詩015/6/23 0:41
欲求不満の女は紫の服を着なさい神も見ている北大路京介短歌2*15/6/23 0:30
舌先が鎖骨をなぞる夜にだけI LOVE YOUと聴こえる波音短歌515/6/23 0:30
おかしいななかなか来ない救急車やけに激しい風が吹いてる短歌315/6/23 0:29

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加筆訂正:
【 風の通り道 】/泡沫恋歌[15/6/23 11:42]
二連目、少し変更しました。
4.46sec.