庭に数式の花が咲いていた。
よく見かける簡単なものもあれば、
学生時代にお目にかかったややこしいものもあった。
近づいて、手でもぎると、
数と記号に分解して、
やがてすぐに、手 ...
夕暮れや紅葉を冷やす雲の影
流れ星窓に腰かけハーモニカ
色めくは雲のみならず秋夕焼
朝顔に歩み緩めて二歩三歩
朝顔や隣にまはす回覧板
登りきりそよ風のさき初紅葉
彫 ...
それの終わりかけに、
べつになんにもいらなくて
あなたを困らせた
ふつうに愛せたら良かったとおもう
グラスに入れた氷が溶けていくみたいにとか、
生けた花がだんだん萎れていくみたい ...
青白い顔
まだ魂はそこにある気がした
らしさと共に
だんだん土気色に変わると
らしさから白い鳥が飛び立ち
魂を持っていった
すっかり深い土色となったらしさは
白い花々で埋め尽くさ ...
のんびりしている時に
突如、このままでいいのだろうか
などと考えて焦燥感に駆られる
なんか、やばいんよ
だから、努力みたいなことをする
それは小学校中学校とはまた違う形の努力
...
朝に雨降り冷える大気に
小さくくっきり開く花、
見つめ入る私の傍らを 、
歩を運ぶ人の足早に
アスファルトの窪み
水溜りに映り込む
黒と黄の色彩の対称、
其処此処に群れ成し生える ...
7年ぶりにお酒を飲んだ
女が言うには
僕は
さびしかったらしい
僕は考えても
さびしいということがわからなかった
酒臭い口で
女を風呂場まで追いかけた
そうしてひとりになって
...
(番外編37)
上野、谷中の花の梢またいつかはと心細し
(奥の細道)谷中は鶯谷、日暮里周辺
果たして、→心細し が妥当なのか
会社の旅行で巨大なホテルの一室に泊まることになってい ...
今年は5月に最初の1匹6月はゆうに10匹 眼球めがけて飛んできた
黄色5 青色7 緑のうんこ 水の表面にハネ虫が浮遊する
いろいろがうごめく ぼーっと見ていると なに色かわからなくなる
まだ区別 ...
自分自身が分らねえお前等に心から言いたいだけさ
実は俺もよくわからねえんだわ
お前等は無政府主義者より危険な輪無き輪を永遠に回る存在
まさに無人格主義者 起きれば天井を見つめて数時間過ぎる現在 ...
ありがとう、って
云えたらいいのかもしれないね
ずっと想いを寄せて来た
まるで
一生分の好きって想いを
ひとえに彼女に捧げて来た
ほんとうなら
暗い世界に対する
この満 ...
あるひおもちゃをてにいれた
とてもたのしいおもちゃだった
わたしはそれでたくさんあそんだ
おもちゃばこにしまって「またこんど」
だけどべつのひには
そのおもちゃはみつからなかった
ほか ...
庭に数式の花が咲いていた。
近づいて手でもぎとると
数と記号に分解して
手のひらのうえですっと消えた。
庭を見下ろすと
数式は、もとの花に戻っていた。
*
庭に出 ...
雨滴、遠く凍った届かない声
呼応して歌、露草に預け。
この夜は戻らない、錆びれた運動場のフェンスに巻き付いた蔓の記憶のように、検知出来ない場所で発酵した感情を生み続ける、それはどこにも行かない、蓄積してやがて漏れ溢れ、内側から肉体を侵攻してゆくだろう ...
きゃりーちゃん、、、、、詩人♡
アンパンマン、、、、、、詩人
ド素人、、、、、、、、、詩人
教育者、、、、、、、、、詩人(ちょっと地響き)
詩人の方を呼ばせていただきます(政府 ...
午前2時40分
潮が退くように彼方へと旅立った
彼女は母のような慈愛に溢れ
ぼくを可愛がってくれた
もうアンドロメダを越えたのだろうか
サイレンみたいなアラームを止めて
そのまま布団の中で溺れると
無意識の粒子が立ち込める
それらは映像となって
現実のように振る舞い
不思議が不思議でなくなる
サイレンが割り込んできて
手 ...
街灯の
光に舞い散る雪、
愛娘が
膝枕に安らか眠り、
崩れ落ちてゆく時が
大河の流れ一瞬だけ裂き
静まる冷たき沈黙の襲来、
自らの予感の内に
先取りされた
あの瞬間の覚悟、
今この ...
私はコンピュータ
あなたは新しいユーザですか?
ご命令はなんですか?
その機能なら私は得意です
お任せください
あくる日命令された内容は
私には理解ができませんでした
わかるように書 ...
(番外編36)河東君へ、碧梧桐両君へ
俳句は有季定格律か自由律だけじゃないんだよ
(定格→じょうかく は筆者の造語)
見たまえ、川の波を、聞きたまえ、海の引き潮を、
...
眠、覆い、考えられるかぎりのイメージ、それから細いタイヤ、太いキーチェーン、議事録、半円状の、氷、「実際よりすくなく感じられる」
どれくらい必要だろう?
どれくらい必要だろう、遠くなってい ...
女は秋生まれ
ハーヴェストの季節に生まれ
だから私の構成する
断捨離を行ったシンプルな
ええいや、無味乾燥ともいえる
一室に馴染まなかった
すぐにノートや
ペンシルや
化粧品の類 ...
17歳の夏に家出をして初めて東京に来た
降り立った駅は中野で宿の当ても無かった
夕方になる頃には夜の街の匂いが鼻を掠め
アーケードは人の頭が忙しなく動き始める
通りの裏手に蜘蛛の巣みたいな路地 ...
(実況中継)妊婦にぶつかったスマホをいじくっていた中年男は、でけぇ声で邪魔なんだよと怒鳴って優先席に座った。その瞬間わたし以外の全員は一瞬にして殺意の目になった。これは戦争時の共有感覚なんだよね
...
北の湖の{ルビ畔=ほとり}に
{ルビ春楡=はるにれ}の大樹が唸るように{ルビ聳=そび}えている
その根元にきみを置いて写真を撮りたい
そそぎこむ小川には姫鱒の求愛激しく
やがて ...
京都三条大橋の側にあった
六階建の大きな旅館
非常階段の踊り場から見下ろす
起き抜けの街の静けさが好きだった
あの頃は赤のマールボロを一日半箱吸っていた
廊下の重い鉄扉が ...
色紅葉色付けばもう散りいそぐ
木の実落ち団栗らしき音色かな
手水にて紅葉も色も掬ひけり
吸ひ物に小舟のごとく柚子浮かぶ
アホしてた青春遠く青蜜柑
失恋しずっとレモンを見て ...
みあげると
竹月だった
なぜかよるの1時に目が醒めた
昼間の
ゆきかうくるまの音が
息を止める苦しさで
かき消えてしまっている夜空の下
たまに
長距離トラックの ...
その日の午後は
いっそう高気圧が張り出し
夏の残ったしめり気より日照りが勝った
まぶしすぎる陽光と
車で海岸線を走る
反射するひるまの海
キラキラキラ
それは水面に遊ぶ星と
まばたくさ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
数式の庭。原型その1
田中宏輔
自由詩
13*
24/10/9 22:43
ピーマンの部屋
森田拓也
俳句
8*
24/10/9 21:32
花瓶
はるな
自由詩
3
24/10/9 20:25
挽歌
海
自由詩
12*
24/10/9 19:02
大人になっても
林 理仁
自由詩
12*
24/10/9 18:54
神聖のうた
ひだかたけし
自由詩
5*
24/10/9 18:14
飲酒
田中教平/K...
自由詩
2
24/10/9 18:12
(527)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/9 15:42
プレイ
おまる
自由詩
2*
24/10/9 12:24
Molotov cocktail
ハイエク
自由詩
2
24/10/9 10:27
空色
秋葉竹
自由詩
2
24/10/9 8:21
なくしたおもちゃはごみ
天竺葵
自由詩
4
24/10/9 7:48
数式の庭。─前篇─
田中宏輔
自由詩
16*
24/10/9 0:19
_
中沢人鳥
短歌
2
24/10/8 23:28
自分をも欺くために、すべて
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
24/10/8 22:28
詩人
林 理仁
自由詩
6*
24/10/8 21:06
五行歌 旅立ち
レタス
自由詩
9*
24/10/8 20:31
朝霧
海
自由詩
8*
24/10/8 18:31
白描
ひだかたけし
自由詩
4*
24/10/8 18:02
エラーコード00
天竺葵
自由詩
5
24/10/8 16:31
(526)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
2
24/10/8 15:40
どれくらいの雨が必要だろう
はるな
自由詩
5
24/10/8 14:43
十月になると彼女は
田中教平/K...
自由詩
5
24/10/8 12:18
イエローウォーター
おまる
自由詩
5*
24/10/8 12:13
(実況中継)
足立らどみ
散文(批評...
6*
24/10/8 8:57
五行歌 秘密の渚
レタス
自由詩
11*
24/10/8 6:42
喫煙所
リリー
自由詩
12*
24/10/8 6:22
れもんれもん
森田拓也
俳句
7*
24/10/8 5:28
竹月
秋葉竹
自由詩
2
24/10/8 1:25
9月9日
唐草フウ
自由詩
10*
24/10/7 21:39
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
3.43sec.