去年の十月十五日に自室で倒れた。夜中から朝までずっと起き上がろうとしたが身体が動かず、なんとか這いずり回ってトイレに行こうとするも出来ず、そのまま自室で大小漏らしてしまうという失態をやらかした。とに ... 息を吐く、黒い雲ができる
球体は楕円になって
あらぬ方へと飛んでいっちゃって

洋梨みたいだと笑ったよ
少女からテディベアを奪う鉄風
あれに皮をむかれてしまう、と 

宙のあかぎれ 強 ...
 部屋にグリーンが足りないので

 陽当たりのいい出窓で

 観葉植物の代わりに

 豆苗を育てています

 少しずつ伸びてくる芽を見てると

 私もがんばろうと思えます

...
女が
いつ死んだってかまやしないわ
と、手を{ルビ弄=いじ}っていたから
{ルビ轢=ひ}いてやろうかな と、思った
照灯に照り上がる彼女の両眼には、{ルビ矢張=やは}り労苦の星など無かったから ...
僕は何くれとなく世話してくれる
女人ニヨニンを探してゐるのです
稲垣足穂の奥さんとなつた人は
他の作家の使用濟みの原稿用紙を集め
その裏に足穂の文を
書かせたと云ひます

貴女と僕とでは ...
時には母のない子のやうに
一箇のカレーパンを貪る
時には子のない母のやうに
花と云ふ花に名前を付ける

僕を踏み台に出來たなら
それは彼女らの優しさだつたらう
嗚呼そんな戀心だつた
僕 ...
 昔の事というのはひどくキラキラしていて、内臓や脳味噌が泡立つような気持ちになっていた気がする。
 年末から年始にかけてはスキー場に急ぐスキーヤーたちが雪煙を上げながら、山村の県道を疾走していたもの ...
(540)僕の名前を知ってるか
    新聞少年配達もう2年

君は
ブロニー写真機を知ってるか

母我にしかと託すという品は
ブロニー写真機なり征く日迫りて

(浅川みね子さ ...
どこで夜ははじまるのだろう?
(リルケ『愛に生きる女』生野幸吉訳)

夜は孤独だ
(ブロッホ『夢遊の人々』第三部・七七、菊盛英夫訳)

めいめい自分の夜を堪えねばならぬのである。
(ブラ ...
日本海沖に暖流があり
それに彼は潜ると云ふ
二つの世界
鈍色と
原色
僕が不屈の詩人である為に
彼を取り込む
僕の胎内
母となり、僕は二つの世界を
持つ‐
鈍色
原色
彼の荒野 ...
 

『あなたはあたしの話を聞け
小さな声で話すから』

あたしあなたのことが好きになったんだ
夜の夜中にアイツとわかれて
ひたんにくれていた野良猫みたいなあたし
あなたが平気でか ...
○「日々の暮らし」
トランプ大統領がどうの?
大谷選手がどうの?
僕には関係ない テレビ世界のことだ
それよりも
一杯のお湯割りが僕の体をあたためる
一つの言葉が僕の心をあたためる
寒い ...
詩とは何か

詩であるか否かは自分で決めるものではなく詩心の或る他者の手に委ねられている。
他者のなかには自分のなかにいる他者を明確にできる他者も含むが明確にできる人はとても少ない。

詩心 ...
 市販の紙巻き煙草を吸うのを止めて、煙管を使って刻み煙草を吸うようになった。30グラムの刻み煙草で、約一週間もつので、このペースを保てれば、煙草の費用を約半分に抑えられる。
 車で出かけるときの ...
あなたは誰にも触れてほしくないが、その手が風のうちがわであれば許す/人はみんな秘密をかかえて生きているし、たいていは口に出したくなり、それで満足する。

(これで正しいかな。わたしは子どもだったこ ...
夜は何であるかを思う
それを見ることもなく
朝であることを目に
僕は 見ようとすることで
夜をそしてまた
見ることもなく 目に この
遠くに浮かぶ月を
この心で捉えようとすることで 
静謐が胸に冷たく
夢ばかりかなたにじいろ
その夜の底の底には
過去ばかり沈み震える

朝までに深く眠るわ
夜ばかりなぜか長くて
耳栓をしたいうたごえ
月の果てかなた消え入る

...
祭のあとに起きた出来事の後、父と母は離婚し、僕と兄とは母に連れられて兵庫県の山手に引っ越した。そこは母の故郷で、母は知り合いの口利きでとある公的な機関で団体職員として働き始めた。やがて母は市議会に立候 ... 耳障りなジャズのながれるサ店で
長い髪で隠れた耳に口を寄せ合い話した
望みに届かぬ生活をいつも心底悩んでた
親のすねの匂いが一杯の部屋で
煙草をくわえて酒飲みながら一夜を明かした
男同志と友 ...
冷たい雨がボトボトと傘を打つ
自然と俯きがちになる
温かなものが恋しい
こんな日に限って一人きり
水たまりを避けながら
家路を急ぐ
いっそ雪になってくれたなら
空を見上げて
頬に触れた ...
夕暮れに落ちるメタファー
志に恋をしたのに
五年前の咳がマスクの内にこもる

龍宮城で流行ってる歌があるって
それって稲妻の魔法?
注目のシンデレラ
乙姫様は歌姫様で
微小な微笑の美少 ...
つるりとしろいプレートに盛られ、
真白く連なるポテトサラダから
球形の緑に滑るグリーンピース
注意深く刺し掬い取り除ける
フォークの動き 銀に輝き
シシシと笑う彼女の両頬に
笑窪穿たれる  ...
粟と伊勢海老を
含んだまま
鉄風、
口笛すがら吹いておいで

唇の傷は口舌の徒だ
ペダルに漕がれる足元と
火車の取手を握る手、汗それと
春の電池を
抜きとった髪

それだけが私な ...
明確な価値観を
打ち立てるしかない
神は死んだかも知れないが
人間を賢くし強くし良くすることが必要
全ては人間の為に
明確な価値観を
打ち立てるしかない
あの人の博識が慾しい!
と云つても
返つてくるのは
お前には詩がある、だからそれで自得せよ
と、そんな言葉ばかり
〈子供らの鏡開きや甘く待つ 涙次〉
本当は甘く待つてゐたのは
お年玉だけ ...
きみはカレーが嫌ひだと云ふ
お蔭で僕は、カレー嫌ひの人間は
信用するに足らない
と云ふ言葉を
取り下げなくてはいけなくなつた
夏は爽快
冬温まる
そんなカレーを
嫌ふきみはだうかしてゐ ...
(537)次の武蔵は●んだのさ


その次にやって来た戦争俳句戦争短歌

戦争詩が待っていた

やッと花鳥風月賛美を脱却しかけ
大正デモクラシー、モダンも流行したが

ちなみいにカ ...
もし私が一陣の風ならば
空の窓辺を叩き
君の頬をそっと撫でて
飛び去る、飛び去る、飛び去る
この広い世界に私の行く先がある

低い谷間には降り立たない
冷たい影には触れない
荒れ果てた ...
少女の終わりごろ、視線の先でうまれた蛇を飼っていた。

あまりにも白く、ちいさく、
そして骨ばった足までついていたが、たしかに蛇だった。
そのときわたしは恋をしていたから、
蛇にもそのひ ...
凡人56歳
大事に大事に
「私腹を肥やす」
確かに腹は大切なのだ
手鹽にかけた人生が詰まつてゐる
そして顔
丸みは年輪なのか
それとも‐
もしも太宰のやうな三十代でピークを迎へた才人が ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
見えない未来を信じて岡部淳太郎散文(批評...2*25/1/8 16:48
翳らない部屋らりるれろ。自由詩125/1/8 16:46
グリーングリーンおやすみ自由詩1*25/1/8 16:13
旧水戸街道環状島群島森 真察人自由詩025/1/8 16:10
をんなひと髙任勇梓 T...自由詩125/1/8 15:16
裸のおやつ -生前葬-自由詩225/1/8 14:15
冬の静けさ山人自由詩6*25/1/8 14:07
野施行十二単衣 ⑳水恋鳥魚夫散文(批評...025/1/8 11:37
IN THE DEAD OF NIGHT。──闇の詩学/余白 ...田中宏輔自由詩10*25/1/8 11:29
冬(不屈の詩人)髙任勇梓 T...自由詩125/1/8 9:15
ブラックサタデー秋葉竹自由詩025/1/8 8:17
独り言1.8zenyam...自由詩0*25/1/8 6:55
詩とは何か足立らどみ自由詩325/1/8 6:01
「クレクレ星人の独り言 10」ジム・プリマ...散文(批評...1*25/1/8 2:53
風のうちがわよるもと自由詩025/1/8 2:06
夜の空番田 自由詩125/1/8 1:03
しろいきす秋葉竹自由詩025/1/7 22:34
夢のあと栗栖真理亜散文(批評...025/1/7 21:19
リフレイン板谷みきょう自由詩0*25/1/7 21:16
冬の雨自由詩625/1/7 18:39
君はヒロイントビラ自由詩0*25/1/7 18:22
残光、死してひだかたけし自由詩325/1/7 17:59
過密教室から、らりるれろ。自由詩225/1/7 15:52
明確渡辺亘自由詩125/1/7 15:49
本当の年明け髙任勇梓 T...自由詩225/1/7 15:14
甘口な詩自由詩125/1/7 14:13
野施行十二単衣 ⑲水恋鳥魚夫散文(批評...025/1/7 11:28
風の呼吸天草原悠自由詩125/1/7 10:35
蛇の話はるな散文(批評...025/1/7 9:24
腹と顔髙任勇梓 T...自由詩125/1/7 9:12

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