渋柿の皮をむいた
連れ合いは包丁でぐりぐりと
私はナイフでちみちみと
とにかくたくさんの渋柿をむいた
ヘタのあたりに皮が残ってるまな板
なんてひどいと怒られてしょんぼりと
下手っぴいと ...
何も言わない
読点のような皿を洗う
燃え終えた数本のマッチに
年々似てくる
僕の記憶
日をうけて
影になっていく 木
振動する沈黙 かなしすぎるほどに
決して ...
言葉なき歌を思い出し
いい年こいて中也にかぶれるなんて
・・
なんて文言も思い出す
みなさんこんにちは私は野施行と申します
久ぶりに帰国し挨拶をしています
おかしくもないです
近年の国民の窮乏は並大抵、半端でありません
農民 町民 合同一揆がおきてもいいぐら ...
秋の空パンティ泥の目に涙
パンティが秋風に舞うバルコニー
純白の下着懐かし鰯雲
パンティに挟んで眠る白桔梗
潮の香り
冷たい風に吹かれ
波を見つめる
この海のどこかにいる
冷たくなって
もう体温をもたない
あなた
私は自分の掌の温かさに苦悩する
波音が浮かぶ思いを
寄せては打ち ...
○「死に方」
朝トイレでばつたり倒れて亡くなっていたおばあさん
夜風呂場で突然亡くなっていたおじいさんなどが
いらっしゃる
ガンは検査機械などの進歩などにより
早期に見つかる場合が増えてきた ...
殺しなさい! さあ コロシナサイよ!
詰め寄りこちら見上げる母の
醜く歪み震え迫り上がる顔、
せむしの如くひん曲がった背姿、
己が嘗て懐いた人の魂の肉に刻み込まれ
...
クリスマスは怪談の季節ですが
この国日本ではそうでもないので
お菊さんズはちょっと暇しています
お菊さんズのおねえさんであるところの
お岩さんは超然として
お正月にはまたお参りで忙しくな ...
朝の冷たく透明な空気を吸って
土手路を歩き
川面に浮かぶ鴨を数えたら
六羽が静かに泳いでいた
鴨鍋にしたら何人前になるだろうか
などと考えながらコンビニへと向かう
紫と白い小さな菊が寒 ...
ここは誰かの夢想した王国
映画のような風が吹き渡り
映画のような雨が降りしきり
誰かの残した夢が書割の奥
虹を越えてゆくオズより遠く
殺しても死なぬゾンビがにやり
殺さねば生きる吸血鬼 ...
本流が埋められてから幾年か歴史から消えそれでも残り
詩人らが過去の栄光誇るなら1度を除き新たな芽なき
君の名を忘れることは生きるため互い理解し枝はわかれて
分岐点マイルストーンに名前なき伝え ...
第一番 物価高騰の国に帰国の挨拶
地域の皆さん
私は野施行と申します
野施行です
おはようございます
いきなり路上のスピーチさせていただいております
幸久さん流な ...
空がめそめそしている
しんとした地上に届く前に
雨のにおいで予告
まもなく
ぽつりぽつり
ぱらぱらぱら
地上に剥き出されたものを
楽器に変えてパーカッション
金の星の光 滴り落ち
ひとしずく ひとしずく
名も無き人に うた歌い
響かせ 刻み付ける 自らを
金の光の涙充ちて溢れ出し
寄り添い馴染ませながら突き放し
一雫 ...
ヨルシカの太陽ばかり、昨日今日と聴いている。
/ゆっくりゆっくりとあくびの軽さで
行ったり来たりを繰り返しながら/
/私が歩いた道も、私の足も
私が触った花も、私の指も ...
現在だけしか感じない 001
ルモンドの美味しさに
うつつをぬかしていては
僕たちの前に現れた
ペガサスは宙を駆け巡らない
紅葉シーズンの修学旅行 の
バスから降りた集 ...
そろそろと人間が影絵になる頃
通い路の柳がそのうでを
わたしのほうへ
やさしくのばす
はらっても
はらっても
しなやかなそのうでは
あきらめることがない
からめとられたら
わたしも
...
「家へ帰ろう」星空を見ながら、つぶやいた仕事場からの帰り道。深呼吸ひとつ。「久しぶりだな、こんなによく見えるのは」とまたつぶやいて、半分酔ったままで、大崎で見た星を見ていた。朝になれば、またいつも ...
樹 死者へこぼす涙
残さずことばを散らし
ぬれて光る 生の裏地
知ることで目隠しされ
唇で唇を封じるように
傷口から遠く
白紙は音を吸い
飛び去ったかたことを ...
冬の石畳みの
陽だまりを愛しながら
時計の針で刻めない
とおい未来から届く昨日を
思い起こしてみる
追いもしない記憶に追われもせず
そこに立ち止まって
年齢を重ねる自 ...
真珠を胸に抱きながら
旅立った彼女 、
ひたすらな走りの末自らの肉抹殺し
魂の静かさに至るため
この平面因果の次元突き抜け
昨日、みぞれ交じりの雨が終日降り続き、積った湿雪はさらに重く
あたりを一面の白さに塗しつけている
どこからともなく、なけなしの高揚した気持ちが芽吹いてしまい
はずかしいくらいの言葉を書きなぐ ...
草の根と息吹と
あなた、忘れていったね
飛行船の落とし物みたいに
剝がしたり叩いたり
転んだりしながら過ごした毎日を
何と呼べば良かったのだろう
丁寧だったり雑だったり
胡麻 ...
おむすび、
お出かけする、
にちようびの晴れた朝に、
握ってくれた、
台所の海のかたまり、
炊きたての、
白いゴハンの湯気に混じって、
海苔と塩の蒸せるような香りが、茶の間にまで活き活き ...
呪詛のような蔦に巻かれ、痩せ細る夢を見た転寝の午後、少しずつ窓を駆逐せんとする強い西日、動乱めいた夕暮れが背中まで来ていた、コークスクリューの風が吹く十一月の終わり、ベルベッドにくるまれた骨の身元 ...
立っている、腰も砕けて座り込むほどの絶望、でもジョジョ立ちで
雨のふる町がカーテンの向こうにあって
ためらいがちな鳥の鳴声も混ざっていて
徐々に推敲されている
テーブルのコップを見る
書棚の本を見る
床を見る
漂う 朝の成分
...
つまんない大人になったねって
こうしてつまんないって思いながら
何のための美味しい食事か
分かんないよね
私、私と
楽しく遊んだ日を作って
充実してるって言い訳
誰に対してか
楽しい、 ...
日曜日は雨模様
もうそろそろ風邪引きそう
変換器のないラジオみたいな
面映いこの心情の原因を探れば
何かが落ちた音で目が覚めた
そのまま寝ていると
雨も考えようですよと
言われてまた ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
おいしくなあれ【きょうのソネット】
佐々宝砂
自由詩
2
24/12/2 20:36
何も言わない(2024.11.03)
草野春心
自由詩
4
24/12/2 20:19
めも
うし
自由詩
0
24/12/2 20:00
野施行三十万円 ②
水恋鳥魚夫
散文(批評...
2
24/12/2 19:46
下着泥棒句集
花形新次
俳句
0
24/12/2 19:24
海辺にて
海
自由詩
6*
24/12/2 18:46
12.2独り言
zenyam...
自由詩
2*
24/12/2 18:08
五行歌、にくしかなし忘れ得ぬ一瞬の
ひだかたけし
自由詩
2
24/12/2 17:55
お菊さんズ
佐々宝砂
自由詩
1
24/12/2 7:40
散歩道
レタス
自由詩
4*
24/12/1 21:17
映画のような【きょうのソネット】
佐々宝砂
自由詩
2
24/12/1 20:11
大人の都合
足立らどみ
短歌
3
24/12/1 19:05
野施行三十万円 ①
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/12/1 18:46
雨音
海
自由詩
4
24/12/1 18:38
詩想、金の星
ひだかたけし
自由詩
5
24/12/1 18:04
ヨルシカ太陽
ねことら
散文(批評...
1
24/12/1 17:31
現在だけしか感じない 001
足立らどみ
自由詩
5
24/12/1 16:05
かよいじ
そらの珊瑚
自由詩
13*
24/12/1 11:44
星待ち
AB(なかほ...
自由詩
6
24/12/1 11:39
泥炭地
ただのみきや
自由詩
2*
24/12/1 11:01
刃物
リリー
自由詩
11*
24/12/1 9:42
五行歌、砂漠の薔薇(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3*
24/12/1 8:41
雨も止んで
山人
自由詩
11*
24/12/1 8:16
知らんぷり
たもつ
自由詩
11*
24/12/1 7:09
おむすび
本田憲嵩
自由詩
12
24/12/1 0:48
bottomless swamp
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
24/12/1 0:27
ジョジョ立ち
秋葉竹
短歌
1
24/11/30 22:42
雨の朝の推敲(2024.11.02)
草野春心
自由詩
0
24/11/30 22:03
素敵で素晴らしい明るい未来
這 いずる
自由詩
2
24/11/30 21:24
日曜日は雨模様
落とし子
自由詩
1
24/11/30 20:58
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
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157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
加筆訂正:
おむすび
/
本田憲嵩
[24/12/1 20:49]
加筆修正。最後の行、「かおり」から「におい」、に変更。
刃物
/
リリー
[24/12/1 12:43]
改稿しました。
おむすび
/
本田憲嵩
[24/12/1 2:22]
最後の行、加筆修正。
日曜日は雨模様
/
落とし子
[24/11/30 21:09]
横書きに変更させてください。
3.75sec.