山奥の
苫屋の畑に
咲く花は

老女の大事な
おともだち

見つけた花の一厘は
咲いて夕方
萎んじゃう

はかない花の
摂理だよ

街で行き交う人々は
夫々の日を
生き ...
出港の客船送る夏埠頭

道東の旅思ひ出づ{ルビ更衣=ころもがえ}

野菜苗植えてひねもすけふの慈雨

六月やひと月遅れのプレゼント
美しい稲妻
割れ裂ける空
ぱっくりと紫に
蕾が花開くように

解き明かされる自らの本性、
哀しいほど透き通る歓喜に

  *

その日、
川から上がった河童
街まで遊びに来て
...
落胆を胸元からのぞかせて
あやめ色
切る風もなく
地をつたう眼差しに
まろぶ木漏れ日
翅ふるわせる
仰向けの蝉の腹は白く

罌粟のつぼみ
空き家の庭でふくらんで
子音がとける死んだ ...
・仲間が多い

・蜜はゆずりがち

・見た目より強くないけれどそんな自分がけっこ好き

・あわてるとヘコヘコ走る

・話すときはゆっくり話す

・やばいと思ったら死んだふりをして待 ...
大きな欠伸だ
場の空気をすべて吸い込む
人々は乳児に戻る
はい 始めからやり直し
  〇
隣に座る
それしかできない
隣に座っている
それだけでいい
  〇
親から子へ 子から孫へ ...
○「ヘア」

若い真面目な彼女が
飲み会帰りにささやいた
「ホカチャンアタシコレデモガクセイジダイハオヤニハンコウシテチャパツダッタンデスヨ」
「ソウ!シタモ?」
「イヤダア!ウエダケデス ...
 
 ジャンジャン横丁を
 制服姿の女子の二人乗りが突っ切って行ったのは
 もう十数年も前になる

 後部に座る子の脚が長いのか
 見送ると大胆に
 自転車の幅からすんなり伸びる白が左右 ...
 
 JRの車輌、
 扉の傍に立った私の向かい側にいて
 身を寄せ合う二人の男性
 
 つい見惚れてしまう私の目には
 まるで月のもと
 ただ蒼白く静まりたる世界で
 澄んだ瞳に引きし ...
もう見ることは無いと思っていた、
はっきりと思い出せなくなっていたあなたの横顔、
今こうして隣で金色の風を浴びて、
火のようにはためく髪と、
水底のような瞳が細められるのを見て、
どうしてこ ...
祈るべきことが多すぎて
だから一日が終わるのだろう



そろそろお釈迦様が袖を振る頃だ。と言われ
てもう、八百と二十余年。それから、最期の
お裁きがあると言われてもう、千と十 ...
次の次の次の織口の穂先を可愛がって、お送りして 向いて、
 凹んでしまい。
  小さくてまあるい ばかりの 骸晶から 手足が生え
  合間が来るのをずっと重ねては持っている

   規則正 ...
夜闇に
街道走る車、 
スロースピード
向かいの家、
明かり灯らず
ここしばらく

肉の苦に
よろめく私、
氷 噛み砕き
(ひたすら
噛み砕き)

アパート二階、
208号 ...
木と木が戦争を始めた

理由は
神から見れば些細な話だったが
当事者にとっては重要な案件だった

どちらの枝がより高く
空を侵しているか
どちらの根がより深く
土をまさぐっているか
...
孤独なシャウトが
天を突き破り
哀しみとなって降って来る

魂の故郷を静観する
無防備剥き出し日々の飛躍
意識の壁を打ち壊して

廃墟を抱え彷徨う私たち
廃棄され得ぬ二元論
主観と ...
自分では
世間を優雅に飛ぶための翼を
作りあげたつもりなのに
はばたいても一向に飛べない

気が付いたら団扇になって
自分の熱意を冷やしている
その人の人生を
私が生きることは出来ないので
私は私の人生を生きるしかない
死ねるまで
死なないように


私は
ありがたい
私という体を
借りているこの魂が
どの道私を旅立つ
...
前に進めば
いつでも新世界
前に前に進めば
いつでも新しくなる

モヤモヤとした気分
溜め込めば重くなるばかり

一歩一歩が
軽くなるように
不要なものを捨てる

色んな刺激を ...
刺激を受ける事で
感覚を呼び覚まそうとしている
消費されていく日々我々の中で
自らに使命を施したいと
必死にもがきながら

文章が過去であるなら
朗読は現在であり、
本当の詩は
朗読 ...
今朝、弱い人間を殺し
私は生まれ変わった
過去から続く同一性が嫌でならないからだ
頭で考える過去現在未来ではなく
魂の呼び声 本当に「今」というポイントに集中する
なぜなら、頭で考える過去現 ...
声が衰えただって?

ここが頂点で、
ここが始まりの都市だ!

そして何が良いかという基準を乗り越えるソウル

再び叫び 明るい叫び

切ない歌声で 思い出に浸れるなんて俺は信じない ...
 グミ

どうぞ、と差し出された袋のなかには
色とりどりのグミ
お祭りみたいにひしめき合ってる

青いのをひとつ
取り出して
口に入れる前に電球にかざす

ママが言った
海の色を ...
 庁舎の旧館は通風が悪い
 配席の奥まっている課長のデスクまで
 冷気は届かないから
 窓を 通常開けておきます

 出張先からまだ還らない課長に
 明日午後の会議の資料を机上へ置きに来た ...
その水たまりはわたしの激情によって
できた小さな池だった
胡乱(うろん)な話だが
政府の政策によって
町の郊外にあるゴミ捨て場に棄てられた
乳牛の母子を見てしまったことで
生まれた水たまり ...
酔っ払ってるような言葉だったから気にも止めなかった。電車は数分おきに発車してて、それぞれの路線にそれぞれの終点が用意されていることを知った。曇りがちで、夏のじんわりとした気配が少しずつ街に染み出してい ...  雨がふっている

 雨がふると
 星が丸いな と思う

 水は火になれ
 力にもなれ
 私もまた


 雨がふっている

 雨がふると
 心が濡れた と思う

 水にお ...
河の流れ、刻々
変わることなく大海に注ぎ
時の流れ、刻々
途絶えることなく生を死に還し

黄昏の街に佇み
天涯孤独のこの身、
静か観て沈潜し
深々と眠る己の霊性、
街に照り返す新緑の ...
女々しいな、むっとした香りを嗅ぐ抑揚のない背後からの視線、いつになく。わっとおもわず声もあげない空模様、病かな、歴史かな、空席に鬱憤が溜まっている。手がこんでいる、ひたむきに、汚らしい口を覆う、だまっ ...  朝のスープの
 セロリの香り

 悲しかった様な気がする昨夜の夢を
 おぼえていない 朝の靄
 一匙ごと かるくスプーンを動かしていると
 一口ごと すくいとられて胸の中へ流れこむ

...
○「自己中心」
世界は自分を中心に回っているわけじやないから
自分の思い通りにはなかなかいかない
雨の日にはこんなあたりまえのことすら
忘れがちになる

○「希望」
人間は希望を求めて生 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
いのちの在処けいこ自由詩2*23/6/10 18:54
六月の雨俳句2*23/6/10 18:50
その日、ひだかたけし自由詩3*23/6/10 17:05
快楽を乗せてただのみきや自由詩2*23/6/10 13:44
クワガタムシメモ日朗歩野自由詩2*23/6/10 11:56
寝静まった後で空丸自由詩423/6/10 11:56
独り言6.10ホカチャン自由詩1*23/6/10 10:55
新世界にて[まち角6]リリー自由詩6*23/6/10 9:54
ゼウスの子[まち角5]自由詩3*23/6/10 5:20
けさの夢印あかり自由詩423/6/10 0:46
一夜と一万年の夜AB(なかほ...自由詩223/6/10 0:24
少女詩題あらい自由詩123/6/9 22:38
アパート二階、208号室ひだかたけし自由詩6*23/6/9 20:18
木の戦争やまうちあつ...自由詩023/6/9 16:37
シャウト(改訂)ひだかたけし自由詩3*23/6/9 16:27
翼という団扇イオン自由詩1*23/6/9 15:09
※五行歌 四首「その人の人生を私が生きることは出来ないので」こしごえ自由詩2*23/6/9 14:52
新世界夏川ゆう自由詩323/6/9 13:37
第八都市狩心自由詩123/6/9 13:14
殺し。譲渡の病弱自由詩223/6/9 13:11
奴隷、お前はテキストの上に立つ!自由詩323/6/9 13:09
群青そらの珊瑚自由詩12*23/6/9 9:40
ひぐらしリリー自由詩4*23/6/9 9:32
小さな池の周囲を巡る旅室町自由詩123/6/9 9:11
六月の気配は等間隔に僕らの距離を湿潤していた。ねことら自由詩023/6/9 8:39
あめsoft_m...自由詩3*23/6/8 21:57
家路ひだかたけし自由詩3*23/6/8 18:21
シガレットココアあらい自由詩223/6/8 17:50
ひとつの歌リリー自由詩4*23/6/8 11:00
独り言6.7ホカチャン自由詩4*23/6/8 8:58

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加筆訂正:
アカザ/そらの珊瑚[23/6/8 9:38]
加筆しました。また、時系列がやや不明瞭だったため修正しました
1.12sec.