(番外編22)世に爽やかなるもの
山独活(うど)は葉も全部食べられる
類を見ない新奇の山菜と言える、くせも好みも天然色浅田美代子さん似
それは茎と葉が濃い緑、根元からは見たことない真紅が忍び寄る ...
旅立ちは
5歳の夏
18番線の
プラットホーム

行先も分らず
飛び乗った列車
到着したところが
私の原風景になった

それから何度も
途中下車を
繰り返したが
一度も帰 ...
初めて訪れた街で
かわいい二両編成の電車に出会う
道路のいたるところに
その線路が巡らされているようで
はっと気づくと踏切の直前
一時停止しそこねる
運転する身としては
なかなかあなどれ ...
生活がある
花を生ける
テレビを消す、そしてまた点ける
爪を塗り立てる
クリームを混ぜる
洗剤のボトルを乾かして、
充填する

本を開けない
身体は開くのに
心を開けない
系 ...
言葉がすべてを切り裂くその瞬間の
いま、ー 君は何を見ていたのか
それは、恐怖か、それとも解放か

透明なブレードに写し取られた
現実はあっけなく全身を曝け出している

装飾 ...
清流が育む
ツガニという蟹を
エアコンの効いた部屋で
テレビでみていると

その画面に映っている
日高村に
行ってみたいと想う

河原で作っている
ツガニ汁を
食べて ...
数十年前にどくどくと輝いていた目玉は
今はくすんだ鈍色に光っている
毎日がくがくと腹を立てていた神経は
今は誰かに怒られないかと怯えている

鈍くなっている
鈍くなっていることに鈍くなって ...
論理詩。その1



①はたぶん②である。
②はたぶん③である。
ゆえに、①はたぶん③である。

①は実は②である。
②は実は③である。
ゆえに、①は実は③である。

①は ...
駄目ならば

それでいい

ドン・キホーテのように

命を賭けて

突き進む
命を削って手に入れた物は
その削った命と同じくらいに
大切な物なのかい?
そんな大切な物どこにある?
私は体の中にしまっておいたよ
命と同じくらい大切なものだからね
満月の今宵煌々と
流れる雲の裏光り
透かし地の営み映し出し
眠れる人を明日の営みへと導く

受ける陽の光をひたすらに柔らげて
男は同時に愛を込めた

命に代えても守りたい

どちらかが死ぬようなことがあったら

この命は天に捧げ

戦陣の切っ先に立つ
観てごらん
満ちた月が美しいよ

誓いの言葉は忘れない
きみさえいれば
何も怖くない

きみという星を目指して
発進準備完了

夢が叶えたなら
ぼくは何もいらない

もうなに ...
藝術は黄金とウンチのバーター取引なんだということは日本人もわかっている器(うつわ)があり、あとはバンクシーみたいな才能に信念持った人が居なかっただけだけど、今後もその差はみるみる離れていくんだ ... 日本憲政史上
最も知能の低い
総理大臣が生まれることになったら
私は今までの思想信条を全て棄て去って
共産党支持者になろうと思う
所謂転向だ
そうそう親の都合でねって
その転校じゃねえん ...
あたし、詩脳と思った。
自由に込めた魂のロシアンルーレットで当てたい。
生まれた時から詩に始めている。

詩を味わうとゾクゾクする。
アドレナリンが放出されてナチュラルハイになるから、詩脳詩 ...
2024年9月14日、


 昨日は映画をいくつか見た。長年、僕は映画というものにどう接したらいいか分からなかった。僕は画面のこちら側にいる。映像は画面の向こう側にあって、僕の世界と映像の世界 ...
真珠の橋を架け渡し
煌めきの眩暈を覚えたら
飛びゆくアゲハの優雅な曲線、
忙しい日々を括弧に入れて
対岸目指しゆっくりゆらり

混沌渦巻くこの世界の端で、

木陰に休んだ君の面影に
...
○「生年月日」
「西暦で何年生まれですか」
と聞かれると返答に窮する
聞くときは
「昭和」で聞いてほしい

○「ボケると」
ボケると
目の前のものが見えなくなる
ボケると
いいわけ ...
 雲よりも
 高いところの虚ろな光
 欠けた兎影に 目を凝らす
 背後で、製紙工場の正門から細い通りへ出る
 大型トラックのタイヤが路面に擦れる

 緑色の金網が張られたフェンス越しに ...
この街ではモデルガンでさえ
傷つけるために作られてない
なのに痛みを確かめることのできない傷が
殴り・殴られもしないのに  
おれの皮に無数についているのは何故
そして誰も知ることがないこと ...
(番外編21-③)世に詩情あふるるもの
         遠き別れに耐えかねてこの高堂に登るかな
          (高堂は藤村さんの原作では高殿、筆者加筆)

本編)

③ その頃は ...
小さく咲いたバラは
小さく散っていく
はなびらは
真新しいももいろの紙石鹸みたいに
つややかなのに
一度も泡になることもかなわず
埋葬されないいのちだったもの
うつし世に迷い込んだ
黒 ...
この夏、母の実家で
小学生の従弟に付き合い
泥団子を作った
生々しい泥の感触に
多少
面食らってしまい
思えば、子どものとき
泥をさわるくらい
ただの日常だったのに
今はもう
ノー ...
裏窓を覗き込む
一艘の夏列車が停留していて
すっ、と
深呼吸を終えた
風を追いかける風の後ろ姿
もぬけの殻になった頁
ノートの終点にはいつも
書きかけの詩がある
男が現れて
...
日に三度の飯と食後の薬のいろいろにその他
天を仰ぎ開閉されていく一体のコンパスの  
断面に寒色を施す小便痣をぢるぢるとさせては
今日もまたヘルパーたちの手を焼いている

廊下の隅で ...
ほろほろと

独り飲む酒

肩を抱く
瞳孔に刻まれた光景は必ず陽の当たらない場所だった、建物に張り付くように生え広がった羊歯、身を屈めで様子を窺う野良猫、酔っ払いの小便の臭い、行場を失くして蓄積する湿気、誰かが捨てて行った悲しみの名残 ... ふわりと広がるモルト2種
ひとつはバーボンカスク
もうひとつはシェリーカスク
バーボンカスクは滑らかで力強く
シェリーカスクは甘く華やかに
こくりと飲めば後からやってくる潮騒の香りが心地よい ...
何を見てきたのだろう
一体 どこに行ってきたのだろう
ぼんやりと 写真を 見ている
日本語のラジオを聞きながら
日本の食べ物を食べ
少しだけ物思いにふける時
僕は日本人であることを確かめる ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
(513)野施行三十一(みそひと)文字水恋鳥魚夫散文(批評...124/9/18 12:32
夏井椋也自由詩9*24/9/18 10:32
ことことことでんそらの珊瑚自由詩6*24/9/18 10:11
回転灯はるな自由詩124/9/18 9:59
君は何を見ていたのか足立らどみ自由詩524/9/18 8:19
テレビとスマホ秋葉竹自由詩224/9/18 7:58
じいさん藤山 誠自由詩324/9/18 3:31
論理詩。田中宏輔自由詩10*24/9/18 1:33
五行歌 プライドレタス自由詩8*24/9/17 22:38
ポケットリィ自由詩3*24/9/17 22:24
五行歌、導きの天体ひだかたけし自由詩5*24/9/17 22:22
五行歌 愛レタス自由詩5*24/9/17 21:43
満月自由詩5*24/9/17 20:24
バンクシー足立らどみ散文(批評...4*24/9/17 20:03
共産党宣言花形新次自由詩324/9/17 19:14
あたし、詩脳と思った。自由詩8*24/9/17 18:55
メモ(主に映画についてのこと)由比良 倖散文(批評...3*24/9/17 18:18
瑪瑙の瞳(改訂)ひだかたけし自由詩424/9/17 17:49
独り言9.17zenyam...自由詩5*24/9/17 16:18
炎昼リリー自由詩12*24/9/17 15:09
皮目長束静樹自由詩224/9/17 14:34
(512-2)野施行三十一(みそひと)文字水恋鳥魚夫散文(批評...024/9/17 12:11
お彼岸そらの珊瑚自由詩11*24/9/17 11:17
唯一さわれる星から九十九空間自由詩724/9/17 10:16
夏空たもつ自由詩224/9/17 6:50
無題 湯 煙自由詩5*24/9/16 23:46
レタス俳句7*24/9/16 23:00
指先の足跡ホロウ・シカ...自由詩4*24/9/16 21:53
キルホーマンレタス自由詩6*24/9/16 21:21
時差ボケの朝に番田 自由詩024/9/16 20:54

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加筆訂正:
お彼岸/そらの珊瑚[24/9/17 14:57]
少し加筆しました
3.46sec.