そう きみと二人
菜の花畑の向こうに碧い海を眺めたね
遠く水平線には洋紅色の貨物船が浮かんでいた
固く手を握りしめ
明日の行方を占った

きみの{ルビ華奢=きゃしゃ}な肩を抱きしめながら
...
公園のベンチに腰掛けて
柔らかな緑の叢の中で笑う人々

胸が締め付けられて
頭の先からズンと錘が落ちる
軽やかに舞うような話し声も微笑も
幸せを纏っている

男も女も子どもも赤ん坊も
...
ギターの歪みと伸びる歌声に
今ならパッと散ってしまってもいいと思えた
ベースとドラムが腹の底を突いてくる
鼓動と重ねて飛び跳ねる
狂おしさで吐息が漏れた
一緒に歌って胸の内を曝け出し
切な ...
大福の舌打つ甘さ稲光

秋逝くも大福食うてのんきかな

大福の豆噛み殺し菊供養

品切れで焼き芋を買ふ焼き芋屋

焼き芋や思ひ出はみなほの甘く

この小銭さて豚まんか焼き芋か

...
足許の明かりを響かせたなら
独りの私が新たな家に還るだろうか

あゝこの天空を仰ぎ見ればただただ青 、
貴女たちの住処は真ん中に
まぁるく黄金に輝き燃え盛り
地上の生も死もあまねく照らし出 ...
上手く書こうとするから
嘘ばかりを書いてしまうのだ
詩が書けないのじゃなくて、
それが本当の理由なのさ

嘘なら嘘を吐き通せば良いだろうし、
ことばを飾るのが嫌なら下手でもかまわない
ど ...
長らえてふと懐かしい部屋の壁


月曜日、仏壇に蝿が来ている


ひとつだけ秋空に乞う生きる意味


鬱の字で冷えたカルテを陽が包む


詩や歌と同じ濃度の息を吸う


...
(番外編41―17)何もいらないんだ この国で財産はいらない

何もいらない 自然のままでいい
バッハでいい スーノッグでいい
洪水でいい
台風よお友達よ 来い
年金も貯金もいらん
少し ...
シンギュラリティ前夜に、、、

あ、マイナの進んだ現代社会では遺伝子も相続も第三者の前に曝け出されて兄弟は他人の始まりのさらに先に進んでしまって親子も他人 か

*

確かに、現代社会では ...
 付き合いはじめて間もないころに 
可愛い女の子を家に連れてきたら
           (あのお嬢さんはやめときなさい)って言われたよ
よけいなお世話だよね。

ロシア人のお嬢が働くお ...
 腰を落とすと左右に揺れる

 落ち着かせようと左足

 立ち直ろうと右足に

 バランス取ろうと

 慌てふためく自分の体

 思い通りにはならない

 あなたの心

...
きみ、
夏でも秋でもスノーマン、
おさげ頭のスノーマン、
白いましゅまろみたいなほっぺたを、
ふたつの手のひらでおさえながら、
首をすこぉーしだけ斜めに傾げて、
笑うと、目が細くなる、
...
地下鉄の入り口付近
巣を作り羽根を休めるツバメの親子
親は子を巣の内側に入れ
自分は外側端っこの不安定な場所で
羽根を羽ばたかせ
必死に巣と子供達とを守っている
黒いつぶらな瞳を時折瞬きさ ...
歩道橋の下で雨を凌いでいた、空は灰色の絵具を混ぜた水のような色合で、それは逆に気分を少し冷静にさせた、灰色、それは特別なことではなかった、灰色は俺の日常の色彩だったのだ、買ったばかりの靴の底が少し ... {引用=さりゆく夢のなかに
           きっと待っていたはずの

   いなくなってしまった景色に、

 あの朝、       
      見透かされたような。 束の間の 揺れ ...
「お父さんが自称詩人のせいで
私の人生めちゃくちゃよ!」

その言葉を残して
娘は死にました
まだ23歳になったばかりでした
私は早速そのことを
自称詩にして
自称詩投稿サイトに投稿し ...
外界で異性の手を握った時
前頭葉の司令塔が崩壊した
要員たちは酒を飲んでいたから
司令塔の修復に向かったが
足取りは怪しく手元も覚束ない
司令塔は瓦礫と化したままだ
外界で唇が唇を塞いだ
...
ふしあなから
花と人の裏腹を
垣間見る

ふしあなから
空と嘘の寸劇を
盗み見る

ふしあなだから
肝心なものは
何も見えない

ふしあななんだから
見えていると言う
...
昔もらった
ポケットティッシュが
引き出しから出て来た

あの頃はしあわせだったけど
今はそうでもない
ふと思ってスマホで
「しあわせ」を検索してみる

奈良時代は
為の文字の「為 ...
うちらのいのちはこんもりとしげった森ではありません
そこのわれてるひと匙にすくわれこぼれる朝露です
かの俳優はめをとじて出ばんがくるまでうごきません
さんりく産の朝採りがとかいの露店にならぶ ...
いやな詩人が出る季節になってきましたね、プシューッとひと噴き!
これで、あなたのいやな詩人を完全撃退できます。

この詩人は
ほかの詩人とはほとんど付き合いがなかったので
ほかの詩人ほど ...
周りを見渡して何も変わらない日常
ひとりぼっち
私は取り残されたまま
ぽつねんと佇む道の端っこ
ため息も涙も出ない

 さようなら
 さようなら
 描いたはずの未来

夢なんか夢で ...
 青年期(思春期の終わり頃?)になると、大抵の人は「さて僕は生きてる。ではどう生きようか?」という疑問にさらりとシフト出来るのだろうか? 「さて、でも、そもそも僕って生きてるの? 僕は何? 世界は何? ...  
 鈍色の民家の瓦と重なって見えた
 黒味帯びる朱をのこすだけの
 散り落ちぬ大輪のバラ

 秋立つ日
 貴女はうつむいて想いに耽り
 天蓋の星たちが数回瞬く間の短い夜を
 すごして ...
(番外編41―16)襟裳岬の不思議なフレーズ

悲しみを暖炉で燃やしはじめている、、、
黙りとおした 歳月を ひろい集めて
暖めあおう、、、

なんと歌謡曲の歌詞に象徴的行為詩を
盛り込 ...
○「人生100年時代」
生きているというよりも
生かされているという感じだ
何種類もの薬を飲みながら
入退院を繰り返している
長生きは
家族やお国のためにならんと思っても
お迎えが来るま ...
緑のバラを、想った

深緑の森や林の木々のなか
目立たない色で
保護色で
きっと
生命を長引かせるために
子々孫々繁栄させるために
種として生き延びるための
色として
生き ...
夢にずっと浸っていたかって
眠ると夢に行けるから眠りたい

運が良ければ前来た光景へもう一度行ける
そう願って、
日中ずっと
また、早く行きたいと
思っていて
目の前の事なんてどうでも ...
これこれ、ここをこうして、治らない

工夫して、工夫くふくふ、もうダメだ

傲慢か自虐か二択、分裂病

探します。だれを、アナタを大混乱

僕落ちて倫理の立つ瀬のないものを
 九月末にカメムシ防除の消毒をしてもらうのだが、あいかわらず彼らはその予防線を突破し室内に入り込むのである。しかし、彼ら自体の悪臭と薬物の作用でほとんどの単体は家屋に侵入後絶命、若しくは瀕死の状態で仰 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ドボルザーク 母から教え給いし歌よりレタス自由詩9*24/11/3 21:41
告白栗栖真理亜自由詩224/11/3 19:32
Live自由詩4*24/11/3 19:18
お菓シーン♪森田拓也俳句12*24/11/3 17:58
帰郷ひだかたけし自由詩5*24/11/3 17:18
魔術師atsuch...自由詩12+*24/11/3 16:00
心の濃度由比良 倖俳句4*24/11/3 11:52
(531―17)野施行三十一(みそひと)文字水恋鳥魚夫散文(批評...324/11/3 10:35
シンギュラリティ前夜に、、、足立らどみ散文(批評...5*24/11/3 7:50
カユイパートナーアラガイs自由詩6*24/11/3 7:30
バランスボール佐白光自由詩3*24/11/3 1:25
スノーマン本田憲嵩自由詩924/11/3 1:14
幸せの巣栗栖真理亜自由詩124/11/2 22:51
雨の中でホロウ・シカ...自由詩3*24/11/2 22:11
ゆめにryinx自由詩11*24/11/2 19:57
自称詩人の喜び花形新次自由詩224/11/2 19:01
inside自由詩5*24/11/2 18:59
ふしあな夏井椋也自由詩12*24/11/2 16:18
しあわせのポケットティッシュイオン自由詩5*24/11/2 13:53
虚を磨く菊西 夕座自由詩1*24/11/2 13:47
「詩人キラー」新発売!田中宏輔自由詩9*24/11/2 13:30
交差点栗栖真理亜自由詩2*24/11/2 12:56
生きるのって苦しいばかりなんだろうか?由比良 倖散文(批評...2*24/11/2 12:25
落日リリー自由詩6*24/11/2 12:05
(531―16)野施行三十一(みそひと)文字水恋鳥魚夫散文(批評...224/11/2 10:30
独り言11.2zenyam...自由詩1*24/11/2 10:17
夢のなかの風景秋葉竹自由詩124/11/2 9:26
夢枕這 いずる自由詩3+*24/11/2 7:58
どなたかの声りゅうさん川柳1*24/11/2 6:41
越冬山人散文(批評...6+*24/11/2 5:40

Home 戻る 最新へ 次へ
158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 
3.4sec.