あたらしいものなど何もない
失われて
失われゆく幾十年
あたらしく見えたものは
全部他人のお仕着せだった
地平線を
見たことがあるか
都では地平線が見えない
わたしの住む千 ...
銀色のバケツに残された水
明日の朝にはまるい薄氷が張る
そんな冬の楽しみは
氷越しにのぞいてみる
とじこめられた宇宙
あなたのために冷えていました
冬の清涼な日々も
ずっとは続か ...
体験の深いときに詩を書かない
詩人じゃないんだと言われ
そうでもない
書けないのだ、気を使い
多動性障害人と認知症人を抱え
アル中人の僕の珍道中
なんて書こうものなら
どこに ...
絡み合う糸と意図とを手繰り寄せ
巧みに操る人形遣い
踊り狂う人形達の破廉恥なまでの動きは
彼の唇に薄い微笑(えみ)を浮かばせ
鋭い眼光を三日月形へと和らげる
ああ、堕落と酩酊の狭間へと送 ...
ココロがふやけて何もかも白紙に戻ってしまった
あぁ、僕はなんて意気地なしなんだろう
額を打ち付け紅く血で染まった壁を見つめながらそう呟く
もしも、このまま君が帰って来なかったら
僕はど ...
這いまわる指先の運動
悦楽(ヨロコビ)の琴をかき鳴らし
滑らかな肌を滑るように
自在な往復が私にめまいを起こさせる
あぁ、水音の鳴る淫らな背徳
心地よい堕落
白い闇に抱かれて光の先へと ...
嘔吐物の匂い
リネンの手触り
二日酔いの痛み
神さまが死んだあとに
うまれてしまったので
自分の重みを
神さまとわかちあえない
昨夜
目につく鏡をすべて割ってしまった
や ...
古い傷痕を 掻き鳴らし
届かぬ月に 向かい飛び
黄金(こがね)の 涙を こぼすのさ
夜は あなたが 眠るから
魔法みたいに 生まれ来て
命みたいに 枯れ落ちる
おれが吐きだす 嘲りと
...
天国を喪失した
哀しみの刻印を糧に
天国を取り戻しに
還る途を自ら歩む、
ギリギリと残余の生に 、
自らの意識の内
永遠 ぱっくりと
口を開き響き、
ヒビキそのもの
もの云い ...
小さく丸まった背中に
触れようとして
手をのばせなかった
盆の季節までさようなら
しわしわの笑顔で
手を振る人
何度も振り返って
手を振ると
小さくなった姿が
まだ手を振っていた
...
戸惑いを纏う微睡み走馬灯
匙をなげ貝も眞珠も旨いだけ
発見し発現したと発言し
思いつき重い月へと落ちていく
追っぱらう腹いっぱいの酔っぱらい
誰一人い ...
*
君と最後の光を見たい。
息を止めて、呼吸を何処までも潜って、
静かに外に、人生が切り売りされているのを、
遠くから眺めて。
*
ガラスのスプーンで君に、私の思い出を飲ませたい。
...
飛び飛び浮かび、飛び交う人々。
とびとびうかびとびかうひとびと
エコー、戸惑いと窓を越え。
えこおとまどいとまどをこえ
太々しい夜、迷いし蝶々。
ふてぶてしいよまよいしてふて ...
光の虹、
遥か七色
流れに流れ
煌めき架かる
浜辺の奥から
吹き抜ける
風音重なり、
閑やかに
すっとひとつ
ひとつ
またひとつ 、
磯の香吐き出し
肉身を抜けて
...
道標のように立っている樹の根元
いつかの果実の残り香があった
美しい錯乱の季節
千切られたページのざわめき
枯れ果てた古井戸から
ことばは這い上がることができなかった
月の裳裾に纏わり ...
かなしみは
しあわせの後ろ姿だと思うから
かなしみを追い越して
ハロー
って声をかける
かなしみだと思ってたしあわせも
にっこり笑って答えてくれ ...
闇が深すぎるというのが悩みといえば悩みかな
歳をとれば情感がつくと期待してるのならばしないほうが良くて、
若手の藝術家の方々は子供のときからとてもこころ豊かな方々で
歳をとると深まるとい ...
ガキ
ガキ
ガキ
ガキ
ガキじゃない
ガキじゃない
ガキ克服
ガキ克服
大人
大人
大人
大人
大人
もうええて
大人
大人
大人
大人
マ ...
三月も二日になった
春の風貌をあつめて
水位の高まりをいくらか
残していっぺんに
流れ去った
愚かだ
TOMOOの『17』を聴いて
泣きそうになる
この感情は
なんなんだろう?
懐かしいのか
切ないのか
昔うっかり
床に落として割ってしまった
グラスのように
...
ライターの
薄い炎を
雨の中
ともれともれと
念じて熾す
喉笛に
指を突っ込み錠剤を
吐いて
すがった
...
既に理解しているところもあるのだろうから、理解している部分を強みと認知してその部分をクローズアップして画像に換えることも創作過程ではときに必要なことなのだろうか?例えば、たくさんジャンルがあるなかでの ...
僕の大切なベビーフェイス
無理に笑わそうとして泣かせてしまったんだ
細く柔らかな髪がサラサラと風になびく
漆黒のカーテンが
涙でクシャクシャになった君の横顔(かお)を隠して
僕から遠ざかって ...
我が家のボンボン時計が十二時の鐘を鳴らし
僕は思わず顔を上げ時計のほうに目をやった
君はいまどうしてるのだろう?
柔かな布団の中で
自分の優しい温もりに包まれながら
深く安らかな眠りに就 ...
写真を捲れば輝くような君の笑顔に出会った
だけどそれはカメラに向かって精一杯
愛想を振る舞おうと造り笑いした笑顔で
僕が心から見たいと望んだ君の本当の顔じゃない
君は一体普段はどんな顔 ...
夜が狂うから眠りはぶつ切りにされる、幾つもの夢が混ざり合って、筋書が存在しない奇妙な色で塗り潰される、なぜこんなに身体が強張っているのか、眠ってはいけない理由がどこにあるのか、俺は理解することが出 ...
桜木の下を通り抜け
覗いた春空
森林の隙間に
るるるるる 、
揺れて震えて 水の青
ちかづければ
チカチーロ
離れれば
リチャードスペック
冗談とかじゃない
この黒犬と
そこらのしたいと
雨のふりをした血が
ジョンゲキシーに
笑っている
...
声高に叫んだ者は消された
目減りしていく銭
識別されれば狙われる
足音は土に沈み
息遣いは風に溶け
フードを深く被り
唇を固く閉ざして
巣の営みを護るため
食料を探しに
電気を作りに ...
嬉しさを愛の形に当て嵌めて今日も誰かを恋しに出かける
脳内で育った角があと一秒、あと一秒で頭皮を破る
須賀敦子だけを読んでる春の朝、親類なんてひとりもいない
マグノリア大 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
あたらしいもの
形代 律
自由詩
4
25/3/31 15:05
つめたいとかあたたかいとか
そらの珊瑚
自由詩
12*
25/3/31 10:47
自主規制
りゅうさん
自由詩
2*
25/3/31 5:46
人形の館
栗栖真理亜
自由詩
2*
25/3/30 23:41
闇夜の天使
〃
自由詩
0*
25/3/30 23:37
歓楽の彼岸
〃
自由詩
1*
25/3/30 23:31
無痛
凍湖
自由詩
6
25/3/30 23:09
ライカンスロープ
みぎめ ひだ...
自由詩
2*
25/3/30 22:09
詩想、還り未知(改訂)
ひだかたけし
自由詩
6
25/3/30 21:18
さみしさの封蝋
海
自由詩
16*
25/3/30 19:26
灯る窓
水宮うみ
川柳
1*
25/3/30 19:14
繭
由比良 倖
自由詩
2*
25/3/30 18:27
想像草書(回文)
水宮うみ
自由詩
3*
25/3/30 18:05
むげん
ひだかたけし
自由詩
4*
25/3/30 13:38
鏡の中の睦言たち
ただのみきや
自由詩
5*
25/3/30 13:31
ハロー
おやすみ
自由詩
4
25/3/30 13:02
真実は、日常生活をあっさりと乗り越えてしまう
足立らどみ
散文(批評...
1*
25/3/30 11:58
おもいつめ
林 理仁
自由詩
4*
25/3/30 10:10
三月二日の「会期」
蕎麦屋の娘
自由詩
2
25/3/30 9:39
17
TAT
自由詩
2*
25/3/30 8:20
夜とタバコと雨
〃
短歌
1*
25/3/30 7:54
この旅は継続されていくのだろう
足立らどみ
自由詩
3*
25/3/30 7:29
幼な髪の君
栗栖真理亜
自由詩
3*
25/3/29 23:12
禁じられた愛戯(アソビ)
〃
自由詩
1*
25/3/29 23:05
君の横顔
〃
自由詩
0
25/3/29 22:56
冷えた眠り
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
25/3/29 22:01
五行歌、えいえん
ひだかたけし
自由詩
3
25/3/29 20:35
からかわなもんだいだった
林 理仁
自由詩
5*
25/3/29 19:17
dystopia
海
自由詩
5*
25/3/29 18:53
迷子の朝に
由比良 倖
短歌
3*
25/3/29 16:42
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
加筆訂正:
つめたいとかあたたかいとか
/
そらの珊瑚
[25/3/31 11:18]
少し修正しました
鏡の中の睦言たち
/
ただのみきや
[25/3/30 20:37]
修正
8.41sec.