背中で赤いやつが暴れてやがる
一生消せねえ黥の幽鬼だあ
酒と博打で女房は消えちまった
寒空に震えても、背中はいつも火達磨よ

地獄の鬼が暴れやがる、燃えやがる
のたうち回って転がったって
...
物語で生きなくてもいい
僕はそう思う

たとえば
主人公補正がかからない、だと?
また主人公補正がかかった人間が
いともたやすく屠られている?

脈絡がない
ヤマもオチもない

...
体温を感じる
羽、降る、雪、
あまり明かりのないドールハウス
それはまたけったいな話だ
安っぽい蒸留酒では再現できない
予行演習、らたた、たらいゆ
きっと、素行不良の魂
公園は五月雨だ
...
【ⅶ】

 テオ「さて、ソフトのプログラミング、完了しました。こゝに、カンテラ兄貴のパスワードを入力して…」 

 魔界のラボで、丸橋=小ノストラダムスは、自分の妄想を一人弄んでゐた。
(次 ...
 小説を書くうえで、心がけていることの一つに、食事の描写を大切にするということがある。今までで魅力を感じた、小説が原作のドラマ「鬼平犯科帳」とか、漫画が原作のドラマ「深夜食堂」とか食事シーンに魅力を発 ... 硬い殼に閉じこもりじっとしている
ダンゴムシのように背中丸めて蹲りながら

外環からの刺激は毒だ
抽象的な光や記号は頭を混乱させる
より明確な
より鮮明な形が欲しい

太陽光線を長時間 ...
日々の営みの ふと
色褪せ意味失い凝固し
ヒビ割れる瞬間、

自らの死と生 浮き立ち

肉身の我、
抜けていく透けていく
槍一本、
突き刺され

この抜けの良い透け抱え込み

...
苔むした頑強な石壁は
まるで全てを否定するかのよう
密閉された空間で闇は蝕む
どこから漂ってくるのか
鼻につくような死臭
夢みたすべてを否定するように

まるで白い点のように見える光は
...
硬く閉ざされた青い木の実
指先で摘んで手のひらで転がすようなもの

いたずらに弄ばれて
呆ればまた摘まれて
そのままゴミ箱のなかへと放り込まれる

紙屑のシーツに包まったまま朝を迎える
...
私が小部屋に芽生えた時
異物と認知され
振動が私を排除しようとする
私は必死にしがみついた
繋がった血管からあなたを呑んだ
私はあなたなのだと
  血  
  血  
  血
唯一確 ...
古い、小石をモザイクタイルのように散りばめたセメントの路面で、五百円硬貨程度の大きさの蝸牛が踏み潰されている、パン粉みたいに砕けた殻と、透明な血を滲ませた肌色の―ぐしゃぐしゃになった本体、それが、 ... わたし
約束をするために 生まれてきたの
一度きりでいいから 指を結んで
守ってくれなくても いいの
また会おうって 嘘でもいいから

あなたの 人生のうちの
ちいさなちいさな ひとつの ...
舌から舌へ
鈴はころがった
光は溶けた
音は影のよう黙っていた
あなたは三度 
わたしは二度
相槌みたいにまばたきして

天蓋がはぎ取られると
屈葬にされた白骨が二体
愛は愛という ...
【ⅴ】

 自分の引退試合の相手に、事もあらうか田所はじろさんを指名してきた。
 考へてみれば、在學中にも何度か組み手をやつたが、柔術殺しの異名を取るじろさんに、田所は幾度苦杯を舐めさせられた事 ...
晴れているにもかかわらず
雨が降っている天気雨

雨粒が地上に届く前に
雨雲が風に流されて消えたり
別の雨雲の雨粒が強い風に流されて
晴れている場所に落ちてきたものだ

笑っているにも ...
I also want to go somewhere far away.
I want to go abroad where no one knows me.
For some reason ...
〈神學も今日立つ瀬なし春隣 涙次〉


【ⅰ】

 前述の通り、オーギュスタンの一件は莫大な収入をカンテラ事務所に齎した。杵塚にもたんまりボーナスが出て、「さて何に遣はう?」彼は今や事務所の ...
 行儀よくお座りして待っている

 太郎は今日も元気そうでよかった

 ご婦人に連れられて散歩をしている

 柴犬の太郎である

 かってに名前を付けてごめんなさい

 ご婦人 ...
○「老いちまった悲しみ」
老いちまった悲しみに
今日も朝から探し物
老いちまった悲しみに
頭の後ろまで禿げ上がっている
老いちまった悲しみに
体はしわだらけ車はキズだらけ
老いちまった悲 ...
 天気はさほど悪くなく、三日に一度の山スキーが可能な日ではあったが、前回の山行で古傷であった膝の痛みが発症し、さしあたり体を痛める遊びは慎むべきなのではないかと山スキーはやらない日とした。
 ここ一 ...
楽しいって思えるならいいじゃん
楽しくないんだ~

そんな苦しみを
強いたのか

迷惑をかけていいんだ
家族だからだ

家族じゃなかった
ブラザー、アイムノットユアブラザー

...
束の間の寒さこじらせ生きている あなたの知らない星にいる
わたしは昨夜ないていた
どれだけ涙を流して
声を上げようと
知ることのない
あなたは
わたしの知ることのない星にいる

思い出せばついさっきのよう
なのに
...
ベランダに出て
すっぽんぽん
思いっ切り伸びをして
そら仰ぎ見れば
青く青く色づくただ青
気高くも艶やかに
天真爛漫にして
包み込まれ包み込み
見えぬままに力強く
脈打つ思考生命
...
【ⅶ】

 食事のルームサーヴィスも全部カンテラが「毒見」をした。彼の人造の躰にはどんな毒藥も通用しない。だが、日々は徒らに過ぎてゆくばかり。いつ迄経つてもジョーイ・ザ・クルセイダーの襲撃は起きな ...
僕らは涙を堪えてやっと辿り着いた
それなのにまるで紙屑のように
クシャクシャに丸められて捨てられてしまう
何の躊躇いも造作もなく

僕たちは何のために生まれ生きてきたのか
再び涙が波となっ ...
踏みつけぬやう草の間の仏の座

ちらほらと薄日に映ゆる梅の花

けふ新たいちりん赤き寒椿
タタタタタ

黙っていよう
気づかないふりをする
言ってしまうと
死に至る
無意識の動作

タタタタタ

何も言わない事が
人助けになることもある
まるで我が子を送り出すように
赤いポスト口にそっと茶色の長形3号の封筒を差し入れた
中身は頭で捻り出した詩をまずはワードアプリに書き出して
それから所定の原稿用紙に書き写したもの
この日の旅立 ...
テレビの画面上の竜巻警報
思わずギョッとする
表示したかと思えば消え
また表示されてから数秒で消える

「そういえば」
私は思い出す
職場の昼休み
ランチを食べに行った帰り
職場玄関 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
atsuch...自由詩13+*25/2/2 8:17
モブの夢りゅうさん自由詩2*25/2/2 5:43
パステルハートトビラ自由詩3*25/2/1 20:47
NWSF傳畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『生きてゐた小ノストラ ...髙任勇梓 T...自由詩125/2/1 20:35
「クレクレ星人の独り言 31」ジム・プリマ...散文(批評...2*25/2/1 20:24
クローズド栗栖真理亜自由詩125/2/1 20:09
ラザルス*の警告ひだかたけし自由詩525/2/1 20:04
夢遊する物体栗栖真理亜自由詩225/2/1 19:14
木の実自由詩1*25/2/1 19:08
初めての孤独自由詩425/2/1 18:45
いつかも歩いたその道をホロウ・シカ...自由詩1*25/2/1 18:10
指を結ぶみぎめ ひだ...自由詩1*25/2/1 17:52
異端者の鞄ただのみきや自由詩4*25/2/1 16:44
NWSF傳畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『生きてゐた小ノストラ ...髙任勇梓 T...散文(批評...025/2/1 16:25
元気雨イオン自由詩1*25/2/1 16:20
Far away栗栖真理亜伝統定型各...1*25/2/1 15:23
NWSF傳畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『生きてゐた小ノストラ ...髙任勇梓 T...散文(批評...025/2/1 13:03
横断歩道佐白光自由詩3*25/2/1 11:33
独り言2.1zenyam...自由詩0*25/2/1 10:50
なごり雪のような雪が舞う真冬のとある日曜日山人散文(批評...5*25/2/1 6:19
苦楽を共にりゅうさん自由詩125/2/1 6:09
_落とし子俳句025/1/31 22:52
知らない星のやさしい温度唐草フウ自由詩12*25/1/31 21:35
エーテルのこの朝にひだかたけし自由詩7*25/1/31 20:25
NWSF傳畸ロマン カンテラ・サーガ、ピリオド3『泰西堂主人 ...髙任勇梓 T...自由詩125/1/31 20:24
黙示録栗栖真理亜自由詩0*25/1/31 20:03
庭の花を詠むけいこ俳句2*25/1/31 19:39
貧乏ゆすりを止めるな自由詩6*25/1/31 18:59
旅立つ栗栖真理亜自由詩2*25/1/31 18:26
竜巻自由詩3*25/1/31 18:19

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加筆訂正:
異端者の鞄/ただのみきや[25/2/1 17:13]
修正
異端者の鞄/ただのみきや[25/2/1 17:05]
修正調整
知らない星のやさしい温度/唐草フウ[25/2/1 0:15]
タイトル・内容変更修正しました
3.21sec.