寝台の上で瀬死に横たわっていた
虫のように息をしている
何人も神にも仏にもなれない
死人にしかなれない
死人にしかなれない
死人以外になれない
冬の夜は寒くて
冬の明かりは冷 ...
大陸移動の山の影
そのうえを
星のかけらが糸を曳く
それがきえると
点々々のまたたき青黒いパノラマ
野球選手がくびになる
せこい大人がお金でもめる
持たざ ...
冬陽落ち廃墟の瓦礫で子が遊ぶ
震えながら花の香掬う戻り道
蠢く闇の夜陰しずまる
芝生の生い茂った
小高い丘のてっぺんに
池がありました
そのほとりに
風車のように
クルクルと回る
赤い花が咲いていました
その花を見ていた僕は
淋しくって
淋しくって
思 ...
シルエットは幻想を
発たせる
砂丘をゆく
裸体
寝返り
振り返る未来
ザクッ、ザクッ…
足跡のない過去
感化されようとは
思わないが
あの目は純粋なのです
どんな幸福を
謳う人のそれよりも
憑かれた目
ててんたたん ととんつてん
きしゃ はしってる
ててんたたん ととんつてん
きしゃっていうか きしゃじゃないの
それくらいは しってるし
でんしゃれっしゃ れっしゃでんしゃ
...
実家の仏間では
北の方角に手を伸ばし
いつでも笑い出す
生まれて間もない甥っ子。
姿かたちは見えなくとも
かわいい孫に会いたくて
ふらりと帰ってくる父が
楽しいひとときを過ごしている ...
美しい紅葉の写真を撮るために
20キロの荷物を背負って登ってきたというシルバーと
山小屋で同室になった
カメラと三脚がかなり重量があるという
今回は軽いほうだという
僕が朝4時頃起きた時には ...
我が麗しの相棒
コードネームはP-01G
ガラケー族街道爆心中
脱線は許されない
ダジャレは御洒落
オサレは最高のアイテム
光る宝石をゲットしたら
天国と会話できるのだ
そんな ...
父にあやされて
ようやく眠る小さな小さな甥っ子。
ぽん・ぽん・と背中に優しく触れて
胸にかかる寝息を浴びながら
空を見上げて呟いた。
「ぼくはもう、何もいりません。」
遠い昔
...
狭い狭い座席に押し込まれている
にらみつける視線の先で計器盤にひしめき合うメータが囀る
昼、透き通った天蓋は憎たらしいほど美しく蒼い空を見せつける
悪意ある小宇宙だ、ここは
凍 ...
初孫の頬に触れる父の大きな手
きゃっきゃっと笑う声を聞けば
今度はそっと頭を撫でる。
母となった娘の腕の中
ぱたっ・ぱた・ぱた・と動く
ちいさな手足を眺めれば
目尻もだらしない程垂れ下 ...
あなたはもう家に着いて
私のことを忘れたころかしら?
チャイナタウンの雑居ビル
二階窓から手をふれば
お調子者らが囃し立てる
酔っ払いとマフィアの縄張り
ランタン通り
おかえりなさい ...
世の中から
不要な人間を無くしたい
自称詩人を根絶したい
働かない自称詩人の
クソみたいな生活を
私たちの子供が支えるなんて
そんなことがあってはならないのです
「餓えや病に苦し ...
山に登っている
高い高い山に登っている
一人じゃない
みんな登っている
上は曇っていて見えない
下は歩いてきた道がそのまま崖になる
登る 登る 登る
歩き続けなければならない
...
茜色の雲から
茜色が抜けていくのを眺めていた
わずかの間に光を失い
灰色の雲に戻っていく
その色を目に焼き付けて
覚えておこうと思ったのに
ほんの少し
視線をそらせただけで
もう ...
なんにもない
なんでもない
ぽかんとあおぞらあけまして
しずかなかぜがふいている
むおんのかぜがふいている
なにもないわたくしは
まちのけんそうのただなかで
たいこのおとをきいている ...
トーストにバターを塗るナイフが
会話のように渡されることなく
淡々とした世界に割り込む
七時のニュースが今日も聞こえる
誰かが踏み外した人生の
後始末を映すナイフの先で
鈍く光 ...
隣で女は濁音立てて鼾をかいている
ついさっきまで
愛しい人も発情すれば夜中に哭いてやたら煩かったのに
事が終われば
疲れて眠ってしまったんだろう
だけど
事が終わっても
男は眠れなくてぼ ...
不幸は
あなたのせいじゃないんです
幸福なやつらは
幸福は俺のせいだ!
不幸はお前のせいだ!
とよくいいますが
不幸は
あなたのせいじゃないんです
めぐりあわせなのです
遠い遠い過去 ...
その木製の寝台はきっと
幾度もさびしい月夜と寒波を迎えつづけて来たがゆえ
あの月の桂と同様のものに変質してしまったに違いありません
その柔かな布団はとうとう彼女の豊かな乳房となって
ぼくという ...
あたしは
決して、一途ではないんだ。
あなたの言葉に
心が、
鍵をかけられただけなんだ。
朝、子供の送り迎えのことで
言い争いになった
連絡をせずに
同僚と飲んで帰った
テーブルのコンサータ錠と
クリスマス会のおしらせ
ホワイトボードに
冷蔵庫にプリンがあ ...
ど根性ガエルで
一番好きなキャラクターのことではない
今、巷で流行している病気を
私はそう呼んでいる
梅さん、梅さん
何故梅なのかは知らないし
知りたくもない
ただ、梅さ ...
月見草のいちりんは、首をかしげて、
何を見るのだろう。
何を見ると思う?
それは、月の影。
心の音。
砥石にかけられた、街のかけら。
──知っている?
死は、前からはや ...
連休最終日
旅行から帰って来た家族が
「あんなに楽しかったのに
明日から会社かあ」
と悲観にくれたお父さんに
惨殺されたとしたら・・・・
最近のお父さんは
お父さんではない ...
陽の位置がかわって
もも色がなくなってしまいました
と
テレビは言ってる
そんなの時代おくれだよって
時代?
スカーフの柄とか、べんぴがちのオーエルとか
ずぶずぶのくつ下とか ...
風一吹き静まる街に冬陽射す
ぽかんとして我一人居る冬陽の底
帰ろうよ声の木霊する冬の暮れ
声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる
うねる大気が木霊して
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬の夜は
こたきひろし
自由詩
4
18/11/30 7:01
ファシズムの足音
ペペロ
自由詩
0
18/11/29 22:37
戻り道
ひだかたけし
俳句
2*
18/11/29 20:18
赤い花
ゴデル
自由詩
4*
18/11/29 19:37
通り過ぎる幻影
ナンモナイデ...
自由詩
4*
18/11/29 19:23
感化
〃
自由詩
5*
18/11/29 18:02
きしゃ
R
自由詩
2
18/11/29 16:08
じーじ。
梓ゆい
自由詩
1
18/11/29 15:44
カメラ
zenyam...
自由詩
0*
18/11/29 9:10
じゃ
藤鈴呼
自由詩
0
18/11/29 8:41
些細な幸せ
梓ゆい
自由詩
1
18/11/28 23:32
皇墜
高原漣
自由詩
0*
18/11/28 23:21
おじいちゃんになった日
梓ゆい
自由詩
1
18/11/28 23:20
lantern street
mizuno...
自由詩
0
18/11/28 23:02
子供たちのために
花形新次
自由詩
1
18/11/28 21:38
登山
小卒
自由詩
1
18/11/28 18:13
茜色の雲
Lucy
自由詩
12*
18/11/28 16:28
かぜ
ひだかたけし
自由詩
6
18/11/28 15:20
処刑
ミナト 螢
自由詩
1
18/11/28 8:26
濁音のない日々
こたきひろし
自由詩
1
18/11/28 7:56
不幸
zenyam...
自由詩
0
18/11/28 6:54
垂乳根の月
本田憲嵩
自由詩
7
18/11/28 1:29
鍵
巳 砂
自由詩
2
18/11/27 23:42
regret, dead end
mizuno...
自由詩
2
18/11/27 22:07
梅さん
花形新次
自由詩
1
18/11/27 20:26
(無題)
la_fem...
自由詩
3*
18/11/27 20:14
アリエール
花形新次
自由詩
0
18/11/27 19:58
もも色
はるな
自由詩
0
18/11/27 16:09
冬陽
ひだかたけし
俳句
4
18/11/27 14:22
街角にて
〃
自由詩
9*
18/11/27 11:11
1145
1146
1147
1148
1149
1150
1151
1152
1153
1154
1155
1156
1157
1158
1159
1160
1161
1162
1163
1164
1165
1166
1167
1168
1169
1170
1171
1172
1173
1174
1175
1176
1177
1178
1179
1180
1181
1182
1183
1184
1185
4.32sec.