天井の向こうの
鮮やかになるしかない空に沈殿した
新月をじっと眺めていたら
心臓から水銀がとぷり
流れ落ちた。
とぷりとぷとぷ
とぷとぷぷつつと
畳にしみた。
あの日と似てて
全 ...
初めて手紙を差し上げます。スマホのLINEには書くことのできない私の本音を捧げたくて。“美しい紅葉を照らす月の様になりたい”これが私の願いです私の愛の告白にあなたの頬が赤らみそれを見つめる私の想いはあ ...
箸で摘まんだ骨の欠片。
これは
私の頭を撫でた父の手。
たった今
父は抜け殻となって帰ってきた。
広い部屋に佇む母と娘たち。
炎の熱だけが
冷え切った両手を撫でまわす。
「形が ...
夢を見るのは
好きな人がそこにいるから。
忙しい日々の中で
見続けた姿を追いかければ
負けまい。と思う気持ちが芽生えた。
(ココニ帰リタイ。)
確かに残る私の居た形跡。
文字を辿 ...
何処までも続く無色透明の青
ぽつぽつと現れた雲の鱗片が
家族の元へと帰る父の骨の様だ。
炎の熱を帯びた銀の台を眺めたら
思わず声をかけていた。
「お父ちゃんお帰り。熱かったねぇ。 ...
秋のせいなのか・・・
もちろんそうではなく、年のせいで、
抜け毛がすごい。
髪の毛は細くなり、力なく頭の形にペッタリと貼り付くよう
安い美容院で、白髪染めのカラーリングをしている影響も、
...
貴方の瞳の中にわたしが居た
貴方は他人の目をしっかりと見つめて話す癖があるでしょう
わたしはそれが苦手だったのよ
何もかもを見透かされる気がして
でも貴方の瞳はそんな事を求めていた訳じゃな ...
歌人という音の響き
歌人と言う人に憧れを抱き
見よう見まねで歌を詠み始めた
少年の日
石川啄木を読んでは心が震えました
万葉の歌を諳じました
与謝野晶子の恋情の詠みに痺れました
...
溶かした夜を流し込んで
ゆっくり固めた
冷たい道路
消えそうな
ヘッドライトだけを頼りに
僕は走り続ける
気づいてしまった
昼もまた夜で
光もまた闇だと
月も星も
...
この美しい秋日、
天高くから降って来る
青い青いどよめきに
胸高鳴らせて
待っている
懐かしい
未知フルサトの到来を
予感のなかで
待っている
発句 萬緑や死は一弾を以つて足る 五千石
脇 アイリス苔と錆び鉄かぶと ジジ
三句 祈りの手小さい大きな声生きて 蛇氏
四句 ...
ごろごろごろころころころされされころされるるるるルミナス神戸の思い出もはやいみなくなくなくなく手に手に手にした刃渡り短いナイナイナナナナイナイフナナナナ左右じゅんじゅん順々に刺すすせそそそれがワタワタ ...
誰にも「言うな」とは言われたが、何処にも「書くな」とは言われてないので、ここに書いておくことにした。
博士がロボット工学を専攻していたのは知っていたが、どれほど有名だとか、詳しい研究分野とかは知 ...
柿の実がたわわに実り
コスモスが咲いている
秋の名も知らぬ花々が風に揺れる
歳を取るごとに身軽になってきた
久しぶりに家でくつろぎ
妻と共にいるが
特に話すこともない
買 ...
たゆたう水の上では
うまく像を結べずに、
ゆらゆらとぼやけてしまう、
そういった運河に浮かぶ街の景色はあなたの目のようだった。
手のひらいっぱいに掬った水が、
両手の中で震えていた。 ...
あなたの体温が近づいてきた、と日を追うごとに思う。駅のプラットホームですれ違う人々も薄着になり、半袖のTシャツ姿も時たま見かける。不本意に外套を脱がされていく様は、虫なら脱皮、植物なら蕾が開い ...
羽釜洗う少し向こう蜘蛛の子跳ねた
ひらべったい国へようこそ
ここは何でもひらべったいよ
老いも若きも
男も女も
そうでないものも
ここでは毎日ひらべったいよ
ひらべったいサラリーマンは
ひらべったい煙草を吸いながら
ひ ...
ネットカフェ難民となっても
生きることができる日本
でも電気がないと
さまよう日本
衣食住から
衣食電の時代に変わったのだ
お金も心も電気で通う
写真や文書も電気だ
人が安心できる ...
そう
のぞまれて
そう
振る舞っているわけではなく、
人工的な微笑みを
見せたくはないだけなんです
どんな
冷たい女にも
なってやるわ
だれも知らないでしょう、
他人の心の ...
人見知りの鼻息を止めたら
もっと楽しい生き方ができる
さよならを自分からは言わずに
後出しジャンケン気持ち悪いね
白いキャンバスは食パンみたいに
耳を切り落とす神聖な場所
何も ...
この身うつ
この心うつ
雨は降れ
雨は降れ
だんだら模様の
灰色の
雨は
降れ降れ
その矢で
刺された
刺された
命が
血を流す
どろろ
どろろと
血を流 ...
頭上に広がるいわし雲
雲ひとつない空よりも健康的ね
一緒になって走っていると
キミは私から風まかせに分裂し
走り去っていく
私は一匹迷子
おいしくないわし
弱いし泣き虫だし
かわい ...
休日を自宅で過ごす
午後三時頃になると
ジンジャーティーが飲みたくなる
外は寒そうな風が繰り返し吹く
ジンジャーティーが身体全体を温めてくれる
心は静かになって
愛を全身で感じて
...
炎の刻印が
街に押されて
ようやく
冷たい夜が明ける
街のマリア様たちは
眠い目をこすって
もう、
明日から振り返ったとすれば
何度目の
希望を
浪費しただろう
夜 ...
深夜に隠れて朝を思う
枯れた木立と敷き詰めた紅い葉
ようやく落ちた夕日を
ひっくり返して真昼を思う
朝目覚めて感じる喉の渇き
差し込む光を布で押し退け瞼を閉じて夜を思う ...
調べたら
カフェインアレルギーだってよ
コーヒー飲んでも
ウーロン茶飲んでも
緑茶飲んでも
気持ち悪くなるじゃねえか、この野郎!
だからといって
ノンカフェインのコーヒー飲むほど
コー ...
何モ言ワナイデイルわけでもないのに
アナタはまだ聞き慣れてもクレナイ
ヤサしくてヤワらかくて
包まれて火傷する
陽射しのような眼が照らす
ワタシの奥の冬を
イマを失った ...
横断歩道の
真ん中辺りで
立ち止まる
逆行が背中に
突き刺さって
立ち止まる
誰にも気付かれず
すれ違っていく
自動販売機の
真横に立って
空を見上げる
夕日が瞳 ...
懐かしい未知は
遠く空へと続く道
気流の音が鳴り響く
大気圏を通過して
桜色した巻き貝の
トンネル抜けて
帰還します
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
望
R
自由詩
3*
18/11/3 22:51
季節の手紙
しょだまさし
自由詩
2*
18/11/3 22:20
やわらかな傷跡
梓ゆい
自由詩
1
18/11/3 22:16
彼方へと
〃
自由詩
2
18/11/3 21:52
白い粉雪
〃
自由詩
1
18/11/3 21:51
49ばんめの秋
はだいろ
自由詩
1+
18/11/3 21:46
悪癖を愛す
卯月とわ子
自由詩
4
18/11/3 20:52
詩人ではなくて歌人でありたい
こたきひろし
自由詩
3
18/11/3 19:41
ひとの道
ゴデル
自由詩
5*
18/11/3 18:21
待つ(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3*
18/11/3 16:00
勝手にひとり半歌仙 表六句/ 裏六句/ 名残り六句
足立らどみ
伝統定型各...
0
18/11/3 13:23
ハハハハハンムラビ
腰国改修
自由詩
1+*
18/11/3 13:03
しあわせな造物主
〃
散文(批評...
1*
18/11/3 12:56
ある休日
あおいみつる
自由詩
12*
18/11/3 12:46
水(断片)
kajits...
自由詩
4*
18/11/3 12:39
四月
〃
散文(批評...
3*
18/11/3 12:34
蜘蛛
腰国改修
俳句
2*
18/11/3 12:13
ひらべったい国
やまうちあつ...
自由詩
2*
18/11/3 11:56
衣食電
イオン
自由詩
2*
18/11/3 10:38
願い
立見春香
自由詩
6
18/11/3 9:36
自画像
ミナト 螢
自由詩
2*
18/11/3 8:31
立つ
犬絵
自由詩
8
18/11/3 6:05
不健康
山下ヤモリ
自由詩
2
18/11/3 5:41
午後三時
夏川ゆう
自由詩
6
18/11/3 4:54
ただ、歩く
秋葉竹
自由詩
13
18/11/3 4:00
煌光
三月雨
自由詩
2*
18/11/3 2:29
スタバを襲撃する
花形新次
自由詩
4
18/11/2 22:33
視えない場所へ
ハァモニィベ...
自由詩
2*
18/11/2 20:36
トランスルーセント
1486 1...
自由詩
21+*
18/11/2 20:03
巻き貝
ひだかたけし
自由詩
16*
18/11/2 19:29
1128
1129
1130
1131
1132
1133
1134
1135
1136
1137
1138
1139
1140
1141
1142
1143
1144
1145
1146
1147
1148
1149
1150
1151
1152
1153
1154
1155
1156
1157
1158
1159
1160
1161
1162
1163
1164
1165
1166
1167
1168
4.5sec.