曇りの日に海へ行った
空も海も灰色なのに
仲介者の努力も虚しく
いまだに和解は成立しない
その国境線は水平で
欠けた世界の端から端までを
頑なに切り分けようとしている
曖昧だが根深いライ ...
未知なる死の味
こみあげてくる
臓物の味
頭蓋の圧迫
粘液質の
重みのかたまり
はじける鼓動
激しく打って
体の芯がとび出そう
乱れる呼吸
息する ...
鮮紅色の空が液状に溶け出し、細かな雫となって降りそそぐとやがて男の立っている意味のない地名も時間のないそのマカ不思議な場所も遠く何処までも濃く赤みがかった不吉な色に染まった。白いガンダムは、オレンジの ...
まだ寒いと思っていたのに
庭先の梅の花が
咲き始めた
春はいつのまにか
そこまで来ていたんだ!
身近にあるものほど
気づきにくい
気づいた時には
もう遅い
修復できないところまで
...
勝てば
どんな言葉も
金言になる
「うん、そだね」
ひとかたまりのきょうが
三和土でふるえている
ドアは開いてるというのに
もしかして、きのうも
ふきだまりみたいなこの部屋の
どこかに
きえかけながらいるのかな
きのうも、あし ...
発表会 小さな声と 不安な目
それでも感じる 君の成長
発表会 緊張さえも 成長さ
通過点に 立ち会うよろこび
弦の張りの上を歩いていた
打楽器の膜の上でトランポリンをするかのように
耳に住んでいた心が旅から戻ってきた
弦の張りでビンタされたみたいに
目が醒めたよ
いつでも
裏切らないね 音楽っ ...
登って登って
それから 登っても 下っても
たどり着いても
池はない
水はまたもや飲めなかった
1年間飲まずで
がんばったのに
何もなかった
何もなかった
穴掘り
穴掘り ...
「ママ、今日どなたか来ました?」
「え、午後にタエコさんがいらして、少しお話してお帰りになしましたよ。」
「ああ、あのタエコさんですか、たしか旦那さんが出版社にお勤めになられている。」
...
はじめましてのズッキーニです
どこまで理想でどこまで現実で
どこまで成してどこまで課題か
線引きできたら線の上に立って
綱渡りよろしくバランス歩きで
何かしらの向こう側に存在する
高いのか ...
埃を被った地球儀に
息を真っ直ぐ吹き込むと
海が捲れて地面に落ちた
もう線香は消えたのに
祖父の口は真一文字のままで
煙だけが漂っていた
ユーゴが描かれた地球儀なんて
誰も使わな ...
今朝は冷たく澄んだ風と光のやわらかな壜の中
――長らく闇を枕にうつらうつら微睡んでいたのだが
凪いだ二月の日差しは眼裏を揺らめかせ熱を奪い
夢のへその緒を焼く 声を失くした叫びが黒点となる
...
俳句じゃない季語がないから川柳だ
季語という季語を食べ尽くした夜中
はらはらと季語が降り注ぐ朝の部屋
季語なんていらないくらいの季節感
彼女の瞳は星空だ。
彼女の大きな目に、誰もが吸い寄せられる。
人は死後、彼女の瞳のなかの世界へ行くらしい。
星になった人々が、彼女の目のなかできらきらと輝いている。
僕も死んだら、彼女の瞳の星 ...
私はこう見えて
ビリー・ミリガン級の
多重自称詩人格者(所謂なりすまし)なのだが
ビリー・ミリガンほど
器用ではないし
頭も悪いので
ひとつの自称詩人格を使うと
他の自称詩人格にまで ...
もう、あの人の事が嫌いでたまらないの。
と言う。
なんで?と聞くと
こないだ、動物園に誘われたのよ。行きたいって、一緒にいってくれないかって。一人じゃ行きづらいし。
うん
ま ...
靴擦れで出来たぶよぶよの水ぶくれ
そっとなぞって確かめる
君に伝えたい言葉なんてないよ
なんにも起こってなんていやしない
そもそも、いやしない
君なんて
冷たい音がする雨だから
...
空が綺麗な青色をしていました。
なんだか、得をした気分になりました。
空が綺麗で、それに何の意味があるだろう。
と思うけど
意味を付けるのは自分であって
元々、空に意味なんてなくて
...
誰もかも
好きで嫌いで
愛しくも憎くもある
それは普通で
そんな
からくり
今更
教わらなくても良くて
当たり前だからこそ
忘れてると
思っているから
今
ここで
みんな ...
ころされる
リタイアしたら
目覚まし時計に起こされる生活とは
おさらばしよう
「今日の予定」というものも
なくそう
こうしなければ
ああしなければ
という考えも
捨てよう
世間からどう思われよう ...
ママは言った
もしも困った事があったらスターシューターにお言い。人の住んでない星をひとつ落としてくれるから。その星が流れている間に願いが叶うように祈るのさ。お祈りが終わったら、報酬の『夜の虹』は必ず ...
あなたが燃やしているそのいのちは未来から来た意思だ、透明な決意が風に吹かれて日溜まりをつくるのだ、あなたよ、あなたよ!どうか光ってくれ、アンドロメダから落ちる影を美しい歌声で掻き分けてわたしの愛する熱 ...
舞い散る雪の冷たさが
身に沁みて凍えそうなのに
得をした気分になる
物珍しさがそのような感覚をもたらすのか
稀有な白さの仕業だろうか
それとも結晶に住まう妖精の成すことか
原因は特定できな ...
心の隙間に冷たい空気が流れ込んだのは
中が温かくて外が寒いからだっぺ
ごくごく当たり前の現象が
起きた訳さ
人間の心ってやつは
難しいようでそうでもなく
簡単なようで複雑だから
...
僕
すっかり忘れてしまった
さびしんぼうの夜が
ひざをかかえていた
翌朝
鏡の中の目は赤かった
獏
すっかり忘れてしまった貘
の夢を食べた僕の夢
...
俺は俺じゃなく人間になったのさ
だから人間らしくしないといけない
人間になった今
俺はもういない
腰痛で動けなくなった私の顔面に跨り
余裕たっぷりの顔で放尿ぶちかます女神は
中条あやみさんみたいな感じの子でいてほしい
いや むしろなんかもう最近はあれですね
20代の子はだいぶみんなかわいく ...
肛門の横に出来物ができて
そいつは日に日に成長していった
私は古今東西のあらゆる薬で
出来物の育ちを止めようとしたが
しかし出来物はどんどん育って
いまや立派なレディに成長した
お誕生日お ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Lean On
もとこ
自由詩
16
18/3/1 21:37
ラインを超えて
シホ.N
自由詩
4
18/3/1 17:14
歩行と舞踏 ★
atsuch...
自由詩
4*
18/3/1 10:00
熟年離婚
ホカチャン
自由詩
3*
18/3/1 8:54
金言
〃
自由詩
0
18/3/1 8:42
かたまり
はるな
自由詩
14
18/3/1 7:27
君の成長、通過点
さがらみずは
短歌
2*
18/3/1 1:00
親愛なる弦
朝焼彩茜色
自由詩
11
18/2/28 22:29
20180228_work0000@poetry
Naúl
自由詩
2
18/2/28 21:22
コント。 正義さんとタエコさん。⑥ 脱衣所。
よーかん
自由詩
3*
18/2/28 20:40
ズッキーニのスタンス
ブルース瀬戸...
自由詩
8*
18/2/28 20:21
地球儀
じおんぐ
自由詩
3
18/2/28 20:11
酔っ払いの手記
ただのみきや
自由詩
8*
18/2/28 19:58
季語
水宮うみ
川柳
1*
18/2/28 19:31
永遠
〃
散文(批評...
0
18/2/28 19:29
水虫ジュク夫「インキン蒸一郎」
花形新次
自由詩
0
18/2/28 18:25
効用関数
そらいろ☆コ...
散文(批評...
0
18/2/28 17:25
ぶよぶよ
〃
自由詩
2
18/2/28 17:23
ロジック
〃
自由詩
3
18/2/28 17:13
伝える
花林
自由詩
2
18/2/28 15:02
せんせい
もっぷ
自由詩
1+
18/2/28 11:10
もうひとつの生き方
ホカチャン
自由詩
2
18/2/28 10:27
星を撃つ
ヤスヒロ ハ...
自由詩
1
18/2/28 8:43
凱旋
〃
自由詩
2
18/2/28 8:18
雪が舞う街角で
坂本瞳子
自由詩
3*
18/2/28 6:53
現代詩って何だ
こたきひろし
自由詩
2
18/2/28 0:46
クロッキー 3 脂喰坊主と九人の友達
AB(なかほ...
自由詩
3*
18/2/27 23:58
個
リィ
自由詩
0
18/2/27 23:44
好きだ
セガール、ご...
自由詩
1
18/2/27 23:37
抱きしめられへんねや
〃
自由詩
0
18/2/27 23:36
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加筆訂正:
酔っ払いの手記
/
ただのみきや
[18/3/1 6:18]
言葉の使い方何か所か訂正しました。
酔っ払いの手記
/
ただのみきや
[18/2/28 23:11]
何か所か訂正しました。
真珠の記憶
/
田中修子
[18/2/28 9:52]
多少変更しました。ポイントくださったかた、申し訳ありません。
4.35sec.