秋色に染まった街の

坂の上の教会へと

つづく道は


きみが教えてくれた

思い出の道



枯葉が舞い落ちて

石畳の道を飾り


きみは枯葉をひろって

...
カミングホーム、酒瓶の花束もって

今、くたびれた部分を
体のどっかにかかえて
ひきずりまわる
長い道のはじめの方にいる

石が冷たい
土が乾いて凍ってる
頬をかすめてる風を
...
バスを待っている
時刻表をじっと見つめながら

赤いバス、青いバス、何本ものバスが通り過ぎて行く


もう日が暮れるのに
乗るバスはやって来ない


流れる風景、人影の中

...
座(すわ)ろうとすると
私の椅子に浣腸の指が
置かれて居て座(すわ)りづらかった
しまった旧石器人に浣腸された
新人のクロマニヨン人である私は
普段から旧石器人である
旧人のネアンデルター ...
制服のふたりがイヤフォンを分けて
同じ音楽の風に乗ったまま

片耳を横切るかすれた予鈴
真ん中でぶつかる裏声の歌

美しいものに触れるとみんな
お腹がいっぱいになりませんか

鞄の中 ...
もう
これ以上先には進めない
そんな行き止まりに遭遇してしまう
人生
その途上

その時々に前途を遮った崖や
道の険しさに
挫折する

たとえ
崖を跨いだ先にある空にこそ
輝く ...
雨上がりの街を歩いた
露出の多い服が肌寒く
季節の変わり目に吹く風が
取り残された私の体温を奪う

抱きしめられた温もりも
シャワーの後の優しい時間も
たった一言で嘘に変わっていく
ふ ...
しかし バンコクの空港から 歩いた風景
僕は バンコクの道の続く その外に押し出された 
アスファルトの整備のされていない通りを そして僕は
熱気の渦巻く通りを 歩いたのだった


空の暗 ...
 よく晴れた十月の午前
 山の上の一軒家にひとりで住んでゐる松倉さと子さんのところに
 郵便局員がたずねてきた。

「ごめんください、お届けものです」
「あら、何でせう」
「どうぞ ...
新妻は義母に会いたし秋高し 故郷の見えなくなりて雁来たり わたしの道はどこまでつづくか
知らない

似ている
女の人の道なら
見えるかもしれない

それが
恋の道なら
良く見えるのかなあ

わたしの恋の道は
ダメだったから

せめ ...
こっくりとした
黄色の満月が

ぽっかりと浮かぶ
十月の夜

すっかりと冷えた
心を温める

まっすぐな光に
酔いしれて

うっすらと重くなる
瞼を閉じれば

しっかりと ...
崩れかけランプを乗せた新幹線が、反対側のホームから発車します」
車窓から覗く崩れかけランプは、横目で太陽を見ている。あれは満ちることのない月、それこそ美しいのに
指の絆創膏は、陽光に刺された崩れか ...
NIZZANブランドって
NISSANブランドのパクリみたいだな

仕事の道具を載せる自動車じゃなくて
仕事を軌道に乗せる自働者を提供しますと

なるほど
残業時間だけ仕事を請負うのか
...
母の手は魔法使いのように
何でもできた

欲しいものを
何でも作ってくれた

「母の手の中の林檎が
うさぎになってゆく」

いつも傍で見ていた
幼いわたしを思い出した、朝
滑り台を逆走するような
登り坂の多い道を辿れば
遥か向こうで石を積み重ねた
表彰台が見える気がしてた

頂上までの距離が分かっている
山よりも人生は高い場所を
目指しながら鎖を打っていく ...
ブランコが
風に
揺れ


止まったら
音も
止む


ブランコが
止まったら
寒月も
マネをする


夜の都も

止まれ


とか
そんな
願いは ...
女の人の産道を通り抜けて
その人の股間からこぼれて落ちた
日の記憶は何もない

それ以前の自分が宇宙の何処かで
何をどうしていたかなんて
解る筈がない

産声をあげたとき
自分を取り ...
僕は責任逃れのために
何度も嘘をついた
巧妙ではなかったけど
バレないように知恵を使って

きれいな言葉を沢山知っていたから
たくさん汚く使った
そのうち無くなっちまうさ
汚れてな ...
摘み取るために育てた花を愛でているのは
貴方の愛し方そのもので


薬指にだけ好きな色をつけて
ずらりと並べた人形の瞳の前でくちづけを交わしましょう


これは幸福ですか? それと ...
視界はぼんやりと霞んだままいつまで経ってもクリアにならなかった、水を浴びせても、指で拭ってみても―軽く叩いてみても。世界はなにか大事なことを誤魔化しながら慌てて暮れていこうと目論んでいるようだ ... あなたが腹を立てたり

企みを隠せない瞬間を

見つけてしまう

だけどなんにも

気づかないふりをする

実は傷ついているけど


みんな急いでいる

時間が経つことは ...
愛してくれるひとがいるのに死にたいと口にするのはただの贅沢、贅沢なんだよってあの子が泣いていた。返事をする代わりになだらかな夜を撫でた。ビロードの手触りがわたしの心を穏やかにして、わたしの世界、きみの ... アップル シナモン 川の岸辺
小さなブロックに腰掛けて
気に入らなかったから地面に寝転んだ
あっと思う間もなくマネキンになっていた
拾われて生活が始まってその色とオーダーに染められた
抵抗は ...
既読にもならない夜に
ストロングチューハイを呑む
麗しき姫







既読にも
ならない夜に
狼が
赤ずきんちゃん
...
圧縮された恋心を
解凍できる人は
ひとりしかいなくて

私はずっと
この人を待っていた

確信に近い裏声で
お邪魔した耳元が
震えるから安心できた

足の指でティッシュを
掴む ...
選ばれなかった者の
焦燥と未練が
クソ自称詩を生む
───自称詩人 江面はうんど

生まれた瞬間から今まで
誰からも何からも
選ばれたことのない人間が
生きているうちに
一回だけでも ...
秋晴れや雲なき空の青深し

汝が静か深まる青に吐息つく

秋深まり君なき夜の銀河濃し
さびしい花が咲いている
そこは天国のはずれのような場所

そこに立ち
あらためて秋という季節をふりかえる
君の白い貌
硝子細工のまばたき

うす青くたなびく記憶――
を幻の鳥のように ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
石畳の道st自由詩718/10/15 12:26
それをもってしてそれをしない竜門勇気自由詩3*18/10/15 12:25
いつまでも待つだけまみ自由詩9*18/10/15 10:42
失望した間村長自由詩5*18/10/15 9:42
聴診器ミナト 螢自由詩618/10/15 9:12
もうこれ以上はこたきひろし自由詩218/10/15 6:19
水遊び1486 1...自由詩518/10/14 23:54
ドンムアン空港からの道番田 自由詩318/10/14 23:39
やさしい世界の終はり方石村自由詩25*18/10/14 22:21
すみれ日記 10.15もっぷ俳句118/10/14 21:54
まなうらに俳句118/10/14 20:32
わたしとあの人の道立見春香自由詩218/10/14 18:05
神の椅子ミナト 螢自由詩418/10/14 17:51
つまらない愛だよ。いけだうし自由詩3*18/10/14 17:42
日本残業株式会社イオン自由詩1*18/10/14 14:01
林檎chihar...自由詩14*18/10/14 12:59
ケルンミナト 螢自由詩118/10/14 10:49
海の涙犬絵自由詩518/10/14 8:59
空蒼くこたきひろし自由詩418/10/14 6:42
もう一度笑って、もう一度笑って竜門勇気自由詩3*18/10/14 3:32
花束の輪郭十一月の失敗...自由詩518/10/13 22:40
いつかすべては使われない部屋に放り込まれるけれどホロウ・シカ...自由詩1*18/10/13 22:11
みんな急いでいるペペロ自由詩118/10/13 22:11
わたしをひとりにしない滅亡青花みち自由詩6*18/10/13 21:01
アップル シナモン腰国改修自由詩3*18/10/13 20:35
既読にもならないTAT短歌018/10/13 18:47
連結ミナト 螢自由詩218/10/13 17:13
選ばれなかった人へ花形新次自由詩218/10/13 17:10
秋空ひだかたけし俳句12*18/10/13 14:08
さびしい花塔野夏子自由詩3*18/10/13 11:05

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