{ルビ紅=あか}が降り注ぐ
昼のど真ん中は
生臭くも怪しくもなく
倦怠感を振りまくけれど
威風堂々と誇らしげに
肩で風を抑えつけて
赤信号をものともせず
下唇を乾かせたまま
左右色の違 ...
好きなのは最後のポーズ
体の各部位に程よく負荷を与えた後の
弛緩がこの上なくここちよい
まるでブラックユーモアな
そのネーミングも心にしみて・・
つまり到達目標とか
採点とか評価と ...
友達のことを考えていた午後
何もすることもなく 過ぎた 夏の一日
しかし 僕は 服を買ったのだ
何か特別なものを手に入れたわけではないのだが
自分であるということはつまらないものだ ...
遥か138億年前
宇宙は出来た
ビッグバン
ビッグバンのように恋に落ちた
出会った瞬間爆発
どんどん気持ちが膨張して
会えたら熱を帯び
会えない時は氷点下
いつか地球が消滅する ...
誰かが酩酊の果てに履き損ねたきらびやかな厚いソールのサンダルが事故車みたいに銀行の壁脇に転がっている、その靴の持主はもしかしたらもう息をしていないかもしれない―理由はわからないけれどなぜだかそんな ...
父の日に孝行するはずの父はなし仏間で独り呟けば闇
言葉なく言葉失い向き合えば 遺影の父は親より親に
アイフォンとアイスノンに挟まれた頭で語る父のことなど
横たわる娘を支えるこの家 ...
一日の終わりに西日を拝める者と 西日と沈む者
上り坂を登り終えて病院に辿り着く者と そうでない者
病院の坂を自分の足で踏みしめて降りられる者と 足のない者
西日の射す山の境界線で鬩ぎあいの血が
...
真夜中にウイルス・スキャンを実行して
モニターを見ながら怯えている
ブロックされた危険な接続の中に
今日も同じ顔を見つけた
この顔はファミレスでおなじみの
おばちゃんたちの自慢話と劣等感 ...
雨と点滴はどこか似ている
涙のようにつたい落ち
大地なる体を潤そうとする
友の瞳が夢を見ているうちに
雨よ止んでおくれ
彼が誰かに恋するには気恥ずかしく
与えようとするのが ...
僕の住む町は
防災に弱い町だ
今だに防災無線がない
避難指示など一刻を争う災害警報も
市の担当者から各自治会長へ電話で連絡があって
それから自治会長が自治会の無線を使って
各世帯に知らせる ...
プロローグ
◆
詩っぽいものを書きはじめて二年、あたらしい世界をみつけてわくわくしている人間のおぼえがきです。
とおもって書き上げたら、「ただの身内の交友日記じゃないか」と自分にツッ ...
猛暑が世界を襲ったため
凍結していた輪郭や亀裂が
一斉に融けてしまった
国境線が融けてひとときの和解が訪れ
水平線が融けて空へと海が流れ
私の視点が融けて誰の視点でも乗っ取る
私の肉体 ...
読売新聞じゃ愛は買えないな。
あの人に会いに行きたい。
今からでも遅くはない。
だけど 自分がもっと薄くなってしまうから。
正しいことばっか言ったって世界は愛せないだろう。
歌舞 ...
潮風で錆びた蝶々の羽根が
砂浜に沿って転がっている
波打ち際で動かない体が
螺旋を描いて燃え尽きそうだ
溜め息で模様が変わる羽根は
貝殻のように折り曲げられて
夜になって隙間をのぞ ...
これ一つ、これ一つ、これ一つが
どうしても、欲しい
自分の命と引き換えてでも
「これ」って心底から
ビリビリくる、
何が起ころがビクともしない
これ一つ、これ一つ、これ一つが
...
声にならぬ音を飲み込み
握りしめた手を
そっと解き 温めてくれる
一つの指先
万華鏡のように
揺れる頭
嬉しい
冷たい
でも 嬉しい
少し 悲しい
その指先に乗 ...
黒雲に覆われた空から
雷鳴降り注ぎ
驟雨の中を
啼き騒ぎながら飛ぶ鴉
うららかに
影が伸び逝く
削られた肺の形に
木の葉が揺れる
今年だけの命が昔から
そして遠くまで
まる ...
七月の畑の
ナスの丸い実を
左手に切り落とす
紫の針が
指先を削ぐ
右足の爪先に
陽を丸く落とす
立ち上がり 雲に翳り
鳥の翼が素早くめくられる
私達の早朝の証である
縛ら ...
私の中から腐った臭いがする
香しいばかりの腐敗臭
私はどんどん腐っていく
シャワーを浴びても崩れていく
血はドロドロに澱んでいる
それでも愛してくれるなら
私は綺麗な薔薇になる
時間の中に
抜け道を作り
空っぽになりたくて
飛び出した
濁った瞳や
淀んだ思いが
自転車のように
回転するから
透明に等しく
輝いていく
手ぶらの私が
帰る場所まで
...
わたしがおばあちゃんになるまで
あるだろうとなんとなく思ってた
レストランが
「閉店いたしました
長年のご利用をありがとうございました」
さようならのプレートが
汗ばむ夏の風にゆれてた
...
ヘンゼルとグレーテルよ
お家に帰ってはいけません
お前たちの薄情な父と母を
決して許してはいけません
両親はお前たちを捨てたのです
それも一度ならず二度までも
確実に死ぬとわかっていな ...
○問題の根は不信感である
ここからさまざまな問題が
発生する
○どんな状況になっても
最期まであきらめないこと
最善を尽くすことだ
それが生きざまだ
立派な生きざまだ
○どうせ ...
君の無限のてのひらが
僕の手に絡まり有限になった
いつだって君の全ては無限だったのに
こうしてつながっていると有限になる
君の血液が僕の体をめぐり
君の思考が僕の脳をめぐる
一瞬の緊張 ...
ショパンのワルツOp.69-2
爪で顔をかいた
持っていたビンを落とした
押し黙ったまま遊園地
よちよち歩きの子供を見つめる
わたしを呼ぶ声がする
コントロールでき ...
病室の窓から
見える風船
白い魂のように
動いて
誰かあれを
掴まえて来てよ
だって私の
未来なんでしょう
花瓶の中に
沈んだ心が
飛び上がりそうな
景色だったね
抜け出そ ...
昔、武士は短刀を
用を足すときに持ち込み
寝るときに枕元に置く
人を傷つけるためではなく
自分の身を守るため
刀を持つ者は
刀を持つ者に傷つけられる
危機感を持っていた
戦国時代だ ...
小さなサイコロが
ころがっていく
平坦に見えた道に
傾斜がかかりはじめたから
なにもかもが
かろやかに
だけど
のがれることはできない
さよなら
さよならも
すなつぶも ...
2018年1月より
自称詩人と認定された人間は
皮下にGPSを埋め込まれ
24時間行動を監視される
ネットへの接続についても
当然監視対象であり
自称詩投稿サイトに接続すると
スマホやマ ...
峠のコーナーをひとりバトルする
慣性の法則とドリフト
下駄箱から教室までの階段を上がる
しみったれた質量保存の法則
開闢いらいのエネルギー保存の法則
夢の中まで探しつ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
束の間に見た夢
坂本瞳子
自由詩
0
18/7/17 0:23
シャバアーサナ
Lucy
自由詩
5*
18/7/16 23:59
夏の光
番田
自由詩
2
18/7/16 23:01
宇宙的恋愛
ねこきのこ
自由詩
0
18/7/16 22:30
そんなことを話している間に
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
18/7/16 22:13
父のことなど
為平 澪
短歌
1
18/7/16 21:57
西日
〃
自由詩
3
18/7/16 21:43
ウイルス・スキャン
〃
自由詩
1
18/7/16 21:09
呼吸
まみ
自由詩
7+*
18/7/16 20:58
防災に弱い町
zenyam...
自由詩
1*
18/7/16 17:29
ちょっぴりゼツメツ寸前の詩をめぐる冒険◆詩をへだてるベルリン ...
田中修子
散文(批評...
4+*
18/7/16 16:30
猛暑
葉leaf
自由詩
0
18/7/16 15:53
夏と神話
藤沢
自由詩
0
18/7/16 15:13
真珠の涙
ミナト 螢
自由詩
2
18/7/16 13:35
これ一つ
八木ヒロマサ
自由詩
0
18/7/16 12:46
冷たいから・・・
藤鈴呼
自由詩
2*
18/7/15 23:55
雨上がり
Lucy
自由詩
11*
18/7/15 22:58
七月の畑
オイタル
自由詩
6
18/7/15 21:31
腐っていく私
無限上昇のカ...
自由詩
1
18/7/15 21:28
散歩
ミナト 螢
自由詩
2
18/7/15 19:54
クローズド
田中修子
自由詩
9*
18/7/15 16:19
ヘンゼルとグレーテルよ
もとこ
自由詩
12
18/7/15 16:06
独り言56集
zenyam...
自由詩
1*
18/7/15 15:51
手をつなぐ
葉leaf
自由詩
2
18/7/15 15:41
ワルツOp.69-2
ペペロ
自由詩
0
18/7/15 12:39
残酷な視界
ミナト 螢
自由詩
0
18/7/15 11:28
短刀スマホ
イオン
自由詩
1*
18/7/15 10:21
夏の入り口へ
そらの珊瑚
自由詩
20
18/7/15 8:40
自称詩人の家を訪ねる
花形新次
自由詩
1
18/7/15 8:24
まちがい
ペペロ
自由詩
0
18/7/15 7:50
1133
1134
1135
1136
1137
1138
1139
1140
1141
1142
1143
1144
1145
1146
1147
1148
1149
1150
1151
1152
1153
1154
1155
1156
1157
1158
1159
1160
1161
1162
1163
1164
1165
1166
1167
1168
1169
1170
1171
1172
1173
3.87sec.