島が点々と見える船の上で思い出していた 
早朝の高架橋の上から見下ろした
僕が見ていた街の静けさ 空港の脇を横切る道を   
いくつもの そこを通る 通勤バイクを


昨日までは夜だ ...
夏の名残の中で曼珠沙華が咲いている

あの花には毒があるんだっけと思いつつ

風に吹かれ揺れるさまを眺めていると

今は亡き人たちの事を思い出し

確かに毒だと罰当りな事を思ったので ...
雲上はいつも青空鳥渡る 紫と茜が交じる時間帯、ぽつりと街灯がひとつ灯った。
誰も通らないような道に、ひっそりと光が現れる。
それをぼくはみつけ、煙草が吸いたくなった。
遠慮がちにそれに近づいてぼくもひとつ、煙草に火をつ ...
バカ貝は
本当の名前があるのですが
脳が軟らかくなってしまって
思い出せません
それを良いことに
水虫はバカ貝を
「ばーか、ばーか」と
なじりました
水虫も充分バカだったとはいえ
水 ...
髪の毛の抜ける軽さで舞いあがったビニール袋が
ハの字に並んだ社宅のあいだを海溝にして見えなくなる
 溶断した五線譜に置く
 冷えた喧騒のフェルマータ
胸底のゲル状濁点や句点硝子の乱濁流を ...
頭の中の
折り紙が一枚

翼を広げて
羽ばたいていく

飛行機雲の
交わる中心に
何かがありそうな
期待を乗せて

水溜りに映る
青空へ触れて

ガラスの表面を
砕くよう ...
うねる雲を見ていたら
わたしは私でなくなっていた
わたしは流出して溶けてしまい
涼風とともに雲をかき混ぜていた
窓越しに見えた遠くの山嶺は厳しく青空を背負っていた。僕は君という緑を己の緑に重ね合わせて、溶け合ったまぶしい緑を背負っていく。今日、長く患っていた孤独という病が鞘に収まった。孤独は出血性でひた ... わが家に小さなかいじゅうさんがきた

全身毛に覆われて
細くながーいしっぽなんかつけちゃって
いっちょまえに走り回っている

ひとしきり飛んで、跳ねて、転んで
ひとしきり食べて、飲んで、 ...
ひとりぼっちの
さびしい こどもが

みあげる

一番星。

父さんかしら

母さんかしら

ピカピカ と 光り

その輝く 光りが、

瞳のなかから

こころの奥へ ...
水と二酸化炭素でできている
炭酸水は僕と同じだ

塩も砂糖もない
味気ないところも同じだ

シュワシュワするところが
刺激と感じるか
爽快と感じるかは
相手による

いずれ
気 ...
白い金平糖を

ざりり と噛み砕いて

君の骨と置き換える

さらさら 粉になった君は

私の細胞の一部になって

いつまでも 囁いていて

私の名前を

死ぬまで ずっと ...
はなくそに
私がくっついている

はなくそが
前にすすむと
私も一緒にすすむ

私のはなくそは
私が作った

はなくそが
こんにちは
しているとき

そのまま
風に吹か ...
どうぞよろしく
この空をただしさが覆いつくし
こまかい罪のすみずみまでがあかるくされ
わたしは死ぬ あなたも死ぬ
ねずみも くまも うさぎたちも 間違いなく死んでいく
さいごにはみずうみ ...
絵の教室で聞いた話。とある農家から出た木の仏像があって、手に入れた絵描きがアトリエで作業の合間に眺めて過ごしていた。ある日、いつものように画布と格闘していると、いきなり真っ二つに仏像が割れた。頭の先か ... 西武だったビルを背に
錆かけたブロンズ弦を掻き鳴らす
白い腕ばかりが気になって
歌なんかまともに聞いてやいないけど
クラーク先生に忠実な彼の愚直さに
譜面台にぶら下がった「日本一周」の文字に ...
しろやぎさんから
メールが送信された
あおやぎさんたら
読まずにゴミ箱に捨てた
仕方がないので
メールを入れた
「おめでとうございます!
あなたに25億円が当たりました!」


( ...
いつの間にか落ち込んで、本棚の隅に引っかかっていた文庫本を見
つけた。手に取って頁の目地に溜まった埃を払う。

金沢市片町1-1-23 07**−61−7950

古い住所のその ...
夏は嫌いだ。
だから死ぬなら、突き抜けた青い空がどこまでも続く夏の日がいい。
死に方はなんだっていい。じぶんで自ら命を絶とうが、誰かに命を奪われようが。
だけど、死ぬ場所は室内がいい。
窓に四 ...
知らない魚と出会いたいだけだ
魚に知らないと言われたいだけだ
名前などいらないというわけだ
欲しいのは忘れられる権利
ふるさとをなくしたところで
さて今日はいい天気だ
言葉を持たないどこか ...
地下鉄のホームの端には観音開きのドアがあり、さらに地下の映画館に続いている。古い時代には小劇場であったらしく、今は喫煙所になっているあたりにはかつて営業していた食堂の名残が認められる。観劇の前にそこで ... 和歌はわからない

詩は知らない

俳句は苦しい
1.蝉の脱け殻

階段を登っていると、カサリ と音がした
足もとに目をやると、蝉の脱け殻が潰れていた
私はそれが、崩れてしまわないように、
そっと、ポケットに仕舞った



2.虫籠 ...
子どもは
社会をうつす鏡である
子どもをみれば
家庭がわかる
学校がわかる
社会がわかる
子どもは
家庭の中で
学校の中で
社会の中で
教え育てられたものである
 
よおて
ぐちばかり
ゆうて

ねても
いびきかくと
「ウルサイ」

いきて
さびしいと  
ゆうて
 
いまも
まいあさ
しんで

しんで
しんで 
しんで
...
いつの世にも 
悪法に泣く庶民がいる

遠い昔の 生類憐れみの令

そのお犬様は
今はリサイクル

リサイクル リサイクル リサイクル


リサイクル様のお通りだ


税金 ...
このごみの分別に、どれだけの手間と時間を費やしているのだろうか。

よごれをおとし、かさばるのでつぶしたりきったり、置く場所にも苦労
する。自治体は条例により強制的に分別させる。開封調査など ...
詩が書けなくなったせいで
何も書きたくなくなった

詩の一編は
米一粒にもならない

空から落ちてくる無数の水滴
温かい空気は冷たい方に移動して
電気の溜まった天空に稲妻が走る

...
朽ちない白い 小さな花と

朽ちゆく赤い 大きな花と

今夜は何の夢を見ようかと

腐りゆく水に 足を浸しながら

ぽつり ぽつりと 言葉を落として

顔を上げると

月はなく ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
船にバスから乗り換えて番田 自由詩018/9/18 0:40
_かば自由詩018/9/17 23:38
鳥渡るchihar...俳句3*18/9/17 22:03
街灯言狐自由詩118/9/17 21:34
ツノラー「バカ貝と水虫」花形新次自由詩018/9/17 20:17
影をひく、日向にぬかる吉兆夢自由詩418/9/17 20:00
ミナト 螢自由詩218/9/17 19:06
わたしひだかたけし自由詩1218/9/17 14:43
ふたつの命葉leaf自由詩018/9/17 14:27
かいじゅうさんラムネ自由詩018/9/17 12:29
一番星八木ヒロマサ自由詩018/9/17 12:21
炭酸水イオン自由詩018/9/17 12:02
金平糖の空想赤椿自由詩118/9/17 1:54
はなくそ次代作吾自由詩018/9/17 1:11
どうぞよろしくはるな自由詩318/9/16 20:26
仏像春日線香自由詩118/9/16 20:10
買物公園をただよう天使は戦車を待っている自由詩3*18/9/16 19:13
ツノラー「バカ貝」花形新次自由詩0+18/9/16 19:04
片町書店へ / 悪戯電話をしてbeebee自由詩11*18/9/16 18:40
ぼくの終わる日言狐自由詩318/9/16 18:18
原理やまうちあつ...自由詩118/9/16 17:14
劇場にて春日線香自由詩018/9/16 17:08
僕は文学オンチzenyam...自由詩118/9/16 14:46
夏の忘れ物長崎螢太自由詩5*18/9/16 11:51
子どもは鏡zenyam...自由詩018/9/16 10:26
よおて犬絵自由詩318/9/16 9:13
悪法に泣く庶民st自由詩118/9/16 8:58
ごみ・プラスチック製容器包装の闇散文(批評...118/9/16 5:33
俺の心にこたきひろし自由詩318/9/16 1:00
うつらうつら赤椿自由詩318/9/16 0:50

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加筆訂正:
四季彩の風と空/むっちゃん[18/9/16 8:51]
ご指導により、修正しましたが、まだまだ足らない様です。
四季彩の風と空/むっちゃん[18/9/16 8:51]
ご指導により、修正しましたが、まだまだ足らない様です。
金平糖草と野うさぎ/愛心[18/9/16 6:34]
ツノル様のコメントを受け、修正。9/16
4.32sec.