面倒くさい人間だよ、と
自分を嗤った
君の背中が

肩からほんの少し
はみ出た糸を引っ張ってほしい、と
言っているようにみえた。

その糸をたどれば、
君のわだかまりに触れるのか ...
何処にも届かなくていい
誰にも関わらなくて
何の問いもないが

ただ在ることを想う

ダーウィニズムがもたらした
革命にしたがおうとおもう

忙しい自分は本当なのだろうか
ぼくはい ...
彼女は身体の中に宇宙を飼っている
彼女は造物主であり、絶対的支配者である
彼女の思うがままに木が伸びる、草が茂る

彼女は身体の中に宇宙を飼っている
彼女は太陽であり、宇宙である
彼女の思 ...
川縁の遊水地に子供が十人ほど輪になって佇んでいる。どの子も下着を着ただけの細い身体で、じっと正面に目を向けてわずかに呼吸しているのが肩の微細な動きでわかる。その輪の中に光の反射が導かれて、光に掠められ ... ひとつ そこにある霧の本
まだら漕ぐ月
そして心
曇間の惑星 曇間の惑星 


冷たく痛みの無い針の雨
左目から喉へ斜めに入る
触れずにいると
熱く 消える
...
もしかしたら
ずっとそのままかもしれないものたちにしがみつき
ぼろぼろに
ぼろぼろになってゆく
有限の 有限の 歩幅


途切れているにちがいない
だが
つづいている ...
ぼくが一番きれいにみえる

秋がきたよ

と月が夜に胸をはる


中秋の名月というけど

ぼくには迷惑だ
 

と夜が月に

言いがかりをつける


まあまあ
 
...
がんばれないけどがんばるとがんばれないけどがんばるとまた靴を履く 「厳重警戒」
「厳重警戒」
「厳重警戒」
「今までに経験したことがない大災害」
「命を守る行動をただちに」
僕の憂鬱は

台風とともに

去りぬ

台風一過の後の秋晴れと運動会
台風の目に原爆ぶちこんで
台風をつぶしたらええのにね

オバサンそうしたら
放射能でもっとひどいことになるがね

こんなに科学技術が進んでいるのに
なんにもできんとね
また元通りになるんだ
わたしの焦燥は少し遅すぎて
青春が一瞬で通りすぎていき
コマ送りにしてもいいけどそれも苦い
置きっ放しにしてた紅茶をすすって

大人になってあの人を待ってみたところで ...
僕が今書いた詩と  
かつて書かれた 詩であるものとしての作品の   
その違いが一体どこにあるのかについてを
時として 僕は考えている


僕のかつて無邪気だった頃の
好きだった場 ...
雨風が強いので窓を開けられないでいる。上がっていこうとする室温を扇風機の羽でかき混ぜて、今この時に頭上で輪を描く低気圧の巨大さを想像する。風が窓を揺らし、壁は思い出したようにぴしぴしと鳴る。冷蔵庫のド ...   形の整った
  トートロジーを枕に
  おまえはねむっていた

  安普請の 階段をのぼる
  ハラハラと、曙光が、火山灰のように
  壁に留まる 蛾を擦って……消える

...
   ── 女が女の話をするときは注意した方がいい

会議室の黒い椅子たちが話し合っていた夕暮れ時
誰かが誰かに差し出したヨーグルトの白いスプーンが
雨の交差点の真ん中で シャベルのように ...
風のものまね

トンネルから

出口の真上で

出たか見てて


風はどこから

ボブディラン

台風からかな

海水からかな

物理や化学は

自然とか宿命
...
風の音がしてきた

ぼーぼぼぼーぼぼぼ

みしっぺきっ

ぼーぼぼぼーぼぼぼ

悪意でも善意でも


あたしの生きた足跡が

誰かのためになろうが

なるまいが粛々と行く ...
雨天が続き狭い古井戸に 水嵩が増す。

私の仕事は、モノクロの写真を陽に透かして、セピア色
に変色させたあと、井戸に沈める仕事だ。夜に、井戸の
ふたを開ける。白い私が発光して浮かんでくる。黒い ...
早く あの薄水色の空に

溶けて 無くなってしまいたいと

ほんとは いつも泣いていて

秋の空気が 僕の首を絞めてくる

黄金にひかる銀杏が 僕の視界を覆ってゆく

両足の靴紐も ...
君のそばには、いつもきれいな空気があふれている。
ひょっとしたら君は、植物なのかもしれない。花なのかもしれない。

君のそばにいると、あたたかい気持ちになる。
ひょっとしたら君は、陽だまりなの ...
虫の声。車の走る音。飛行機の音。犬の鳴き声。
そういったものが、夜に静かに溶けてゆく。
僕の体も溶けていって、夜の一部になったみたいだ。

夜は、歌を歌ってくれる。誰も知らない声、誰も知らない ...
鬼の頭に恣意的な物を感じ
旧石器時代にマユごもる私
恣意的な札ビラにも納得出来なかった
私は異常な差異を制御できず
植物が茂る秘境を目指した
「旧石器時代は植物相が豊かだったんですよ」と
...
死ぬまでずっと
哀しみを持ち越さなきゃ
生きられない気がして
亡き人の写真を持ち歩く

髪の毛が黒くて
派手な口紅を塗った
若い頃のお母さん

どことなく私もそこへ
向かっているん ...
思い出の石ころ
涙に濡れて
湿ったメロディー鳴らす、星月夜。

だから、
道の端っこで聴く
「壊れかけの、ブランコに、乗りなさんな」
だから、
ころがるタイヤを追いかけて、 ...
少しずつ部屋を綺麗にしよう
すぐに消えてしまっても
誰にも迷惑もかけられないし
悪口はもうやめにしよう
気持ちが離れて行くのは
言葉にしなくても分かることでしょう

宇宙の壁 ...
仄かに湧き出た 命の火が
脳へ移り棲み 考えた

誰もかれもが荷車に乗り
身体という砥石で
視界を研ぎ続けていたのかと

焼けこげ始めたマインドコントロール
小指から徐々にパラパラ
...
木々のざわめきが身体を撫でるよ
肩に置かれた手の温かさを奪った

雨なのか風なのか時間なのか
そのどれもが正しいようで
傘を差さない私を責めた

ブラウスの襟が重たくなって
羽ばたけず ...
単純に題名と作者名と当時のちょっとした話題性にひかれて買ってしまった文庫本。
最初の二三行読んだだけで本棚にしまいこんでしまった。

今は埃をかぶっている。どんな本も一冊を完読する習性なんて持っ ...
ヘタなてっぽも数撃ちゃあたる、のたとえ通り、詩とか、短歌(?)とか、散文とか、書きまくっていたら、30作書くのに、30日必要としなかった、って話さ。気がつくと、ね。
まぁ、なかなか、てっ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
糸をほどく巳 砂自由詩218/10/1 23:02
梅昆布茶自由詩2818/10/1 21:50
彼女は身体の中に宇宙を飼っている石佳自由詩118/10/1 20:40
消滅春日線香自由詩118/10/1 17:26
遠く 白く木立 悟自由詩018/10/1 9:42
変と遍自由詩118/10/1 9:40
月と夜st自由詩118/10/1 7:31
すみれ日記 09.31もっぷ短歌318/10/1 7:10
募る災害不安zenyam...自由詩018/10/1 5:56
憂鬱自由詩018/10/1 5:50
暴れまわる台風自由詩018/10/1 5:47
時が過ぎてもかの自由詩218/10/1 1:59
詩とタイと番田 自由詩218/10/1 1:09
台風の夜に春日線香自由詩218/9/30 23:36
草野春心自由詩318/9/30 23:25
雨の交差点為平 澪自由詩618/9/30 22:52
風のものまねペペロ自由詩218/9/30 22:25
悪意でも善意でも自由詩018/9/30 22:13
井戸のふた為平 澪自由詩518/9/30 22:03
明日が嫌い赤椿自由詩118/9/30 21:58
君のそばに水宮うみ自由詩4*18/9/30 20:26
夜が歌ってくれる自由詩3*18/9/30 20:10
秘境を目指す間村長自由詩6*18/9/30 18:01
劣化コピーミナト 螢自由詩118/9/30 17:24
公園のベンチにひとり座り秋葉竹自由詩618/9/30 16:14
所詮銀河藤沢自由詩318/9/30 15:25
零れ落ちた灰をふじりゅう自由詩1*18/9/30 14:25
空席ミナト 螢自由詩118/9/30 10:01
文庫本がこたきひろし自由詩118/9/30 9:16
てっぽ、って、詩でしょ?たとえ悪すぎッ!秋葉竹散文(批評...218/9/30 9:02

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加筆訂正:
零れ落ちた灰を/ふじりゅう[18/9/30 14:29]
修正済み
3.79sec.