私はまさに根のない草だった。
飲食店の厨房の仕事を転々と渡って歩いた。
三十歳に手が届く頃は出身県の県庁所在地の街で働いていた。
そこはパブレストランで駅ビル周辺の繁華街にあった。朝七時から ...
秋が来た
焼き芋の匂いがする
秋が来た
さんまを焼いている匂いがする
秋が来た
銀杏の匂いがする
秋が来た
金木犀の匂いがする
秋が来た
香りで秋を感じる
そんな秋
落ち葉を踏み ...
箸よ、おまえは美しい
未熟な身体で生まれ
生死の境を漂っていたわたしが
ようよう生にしがみつき
お食い初めをしたという
小さな塗り箸よ
遺品整理をした
そのときに
うやうやしく ...
お前らが悪いんだよ俺は昨日から一睡もしてないんだお前らがあの女を殺したのに警察は俺を疑った留置場の中で俺はお前らを恨んだぶっ殺してやるって思った結局あの女は自殺だったんだろ俺はお前らのせいで長いこと警 ...
ずっと探している
賑わう街の雑踏で
夕陽に眩む電車の窓際で
部屋の隅で
ずっと、ずっと探している
私を知る誰かを
私を愛す誰かを
特別な、誰かを
ずっと ...
誰に語るということもない
老いた人の呟き、そこに何があるのか
そこに道がある、人の来た道がある
ふたりの兄は死んだ、戦さで死んだ
だから戦地に送られなかった
兄たちは勉強が出来た、友人が多か ...
細胞の中で狂気は水棲生物の卵のように増殖を続けて、そのせいでこめかみの内側は微妙な痛みを覚え続けている、尖った爪の先が終始引っかかっているみたいな痛み―軽い痛みだけれど忌々しい、そんな―俺はい ...
父の夢を見た。
背広を着た元気な頃の姿を。
頭を撫でられて
何か言いたげに口元が動いても
声を聴くことは叶わない。
目覚めたら
今日は私の誕生日であることに
気が付いた。
日々 ...
妹がママになると判った日
母の手を取る彼女の傍らでは
今は亡き父が佇んでいた。
孫の誕生を共に喜び
元気で丈夫な子供に育つよう
そっと見守り続けているかのように。
私はほんの一瞬
...
待ちかねていた
陽の射さない
真冬のバス停
一人 二人と
去り始め
待ちかねているのは
まっている私と
知らぬ間に
尾行してきた
黒い影
ちゃりん ちゃりん
鈴が鳴る ...
僕の部屋に友を招いて
ゆげのぼるお茶を飲みつつ
「マイナスをプラスに変える術」を
語らっていた
どすん どすん
窓の外に、切り株の落ちるような
物音に耐え切れず
腰を上げて、外 ...
その小さな洋食屋はオープンキッチンになっていた
店内には四人がけのテーブル席が三つとカウンターに椅子が五つつ並んでいた。
マスターは二十代半ばの男性で、その街に独立して店を出す前は都心の割りと大き ...
昔、まだ将棋ソフトが人間に敵わない時代
インターネットの将棋サイトに
1人の天才が現れた
その名をdcsyhiと言った
プロも匿名で多数参加している中で
信じられないほど圧倒的な強さだった
...
何と向き合って詩を書くべきか?〇〇べきか?なんて、本当は堅苦しくて書きたくはなかったけど書きましたよ、はい。
早速何と向き合うか。それは世界とか世間とか自然とか地球とか宇宙ではないでしょうか?間 ...
恐竜の顔みたいな顔をした女の人が携帯電話でガオーと何やらどなってました。最後は『あなたお名前は?』と言ってました。
私はどんなときに、何の顔みたいな顔をして怒っているのか?笑っているのか?眠っている ...
光が充ちて来る
悪夢の奥から
光が充ちて来る
足場は崩れ
まさに死の淵
その時肩を揺すぶられ
目覚めて見れば顔が浮かぶ
灰色工員帽と蠢く闇
部屋の白壁が唐突に
無機質顕にのっぺら ...
『何かが足りない』
探しても探しても
『何か』が分からなくて
満たされない心は
空っぽのはずなのに
わたしの身体は日に日に重くなる
どうしてだろう?
いつ落したのだろう?
...
バスには乗り遅れてしまった
あこがれも置き忘れ
古びたベンチで一人
溜息をつく
それでも天を見上げて
両手を差し伸べる
なぜだろう
夢は終わったのに
と ...
胸もとも
濡れてるいろの恋の花
キラキラしている色気の無い雨
潤いの
ある意味ある目が死んでいて
流す涙は阻止するプライド
寝ていたが
世界の終わりに気づいてた
あ ...
瓦が白く光っている
烏が一羽とまっている
広がる朝の光の中を
烏と瓦が交わっている
互いの輪郭守りながら
光の海を泳いでいる
美術部の課外授業でフェルメール展に行く
入り口で点呼を取り各々好きに見て回り解散という流れ
一人の学生がとてもゆっくりとした足取りで
丁寧に絵を見て回る
絵画の技法に詳しいわけ ...
あなた、詩人に向いていないと実力のあると評価されている
無冠詩人に真面目に「告白されて」もそりゃ困ってしまうま。
今まで隠していましたが、私は詩人ではありません(笑)
なので、遠い将 ...
煮込んでいるジャガイモを
箸で仕留めて目玉を二つ
描いただけの顔
人参に寄り添い聞く耳と
しゃべる口を与えてあげようか
玉ねぎと仲良しだから
いつも涙を流して空を見上げるよ
...
空から水滴が無数に堕ちてくる
違うか
落ちてくる
あれは地球の涙だなんて
普通に生活してたら思わないだろう
だけど
毎朝
毎日
毎夜
蟻みたいにに詩が湧いてくるから
雨 ...
実は私
48歳の中年男性なんです
昔から女子高生に憧れていて
ブルセラショップで
セーラー服を購入して
着てみたけれど
鏡に映った姿は化け物そのもので
悲しくなって止めちゃったんです
...
窓辺に石を置いて。
太陽の銀の腕が頭の上をかすめて、ぼくは聴いている。耳
のないきみもまた、同じように。高速道路を走る軌道トラッ
クが光を遮って闇を目指していた。オーガンジーの彩に……。 ...
君と食事をしていると
箸がこぼれる
皿がこぼれる
テーブルがこぼれる
椅子がこぼれる
食材だけがこぼれずに
宙に浮いている
立ち上がった僕たちは
手で食材をつかみ取り
お互いの口に放 ...
ぼくの隣に 腰かけて
きみは なぜか
涙ぐんでいる
話しかけると 消えそうで
涙のわけは聞けない
星空から 落ちてきた
涙のしずくが
月のひかり ...
人恋し神様お願い助けてと言えるうちは癒える内から
ほら、これあげるからとレントゲン写真をプリントアウトしてくれたおじちゃん先生はそうか自分で見つけたの偉かったねと言った。わたし子供みたいだっ ...
大前提として『人に言えたもんじゃないですけどね』と言っておいて、今回の話を書き始める。
自信。自信ってなんでしょう?分かりにくので目盛りにたとえます。たとえばあまり自分には自信ないんですよね、と ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
節子という一人の女に
こたきひろし
自由詩
2
18/11/5 7:07
秋が来たよ、ねえ、秋だよ
そらの とこ
自由詩
1*
18/11/5 2:33
一膳の箸へのオード
帆場蔵人
自由詩
7*
18/11/5 1:07
死ねカスども
カッラー
自由詩
1
18/11/5 0:07
さがしもの
たいら
自由詩
1
18/11/5 0:02
呟き
帆場蔵人
自由詩
4
18/11/4 23:35
狂った文字盤の針にもグルーブは隠れている
ホロウ・シカ...
自由詩
5*
18/11/4 22:51
私の誕生日
梓ゆい
自由詩
1
18/11/4 22:01
家族のキズナ
〃
自由詩
2
18/11/4 21:55
錠前
ナンモナイデ...
自由詩
8*
18/11/4 21:41
野球少年
服部 剛
自由詩
3
18/11/4 19:58
店内の明かりの下で
こたきひろし
自由詩
3
18/11/4 19:29
dcsyhi
花形新次
自由詩
2
18/11/4 17:28
自分詩またはわたく詩
腰国改修
散文(批評...
1*
18/11/4 16:05
何の顔
〃
自由詩
2*
18/11/4 15:56
ひかり
ひだかたけし
自由詩
8*
18/11/4 15:16
空っぽに飢える
卯月とわ子
自由詩
3
18/11/4 15:05
日没
あおいみつる
自由詩
13*
18/11/4 12:48
さくらいろ
秋葉竹
短歌
4
18/11/4 11:33
朝の光景
ひだかたけし
自由詩
6*
18/11/4 11:16
美術館
りゅうさん
自由詩
2*
18/11/4 10:12
● 詩学 詩とは何なんだろう ●
足立らどみ
自由詩
3
18/11/4 10:08
肉じゃが
ミナト 螢
自由詩
2*
18/11/4 8:39
日記みたいに詩を投稿して
こたきひろし
自由詩
4
18/11/4 8:04
きみこ(仮名17)
花形新次
自由詩
1
18/11/4 7:42
朝の窓辺のスケッチ
春日線香
自由詩
3*
18/11/4 6:56
食事をする
葉leaf
自由詩
1
18/11/4 6:09
涙のわけ
st
自由詩
3
18/11/4 5:25
人恋し神様/即興ゴルコンダ(仮)時間外
こうだたけみ
短歌
1*
18/11/4 0:58
スイート目盛り
腰国改修
散文(批評...
1*
18/11/3 23:37
1127
1128
1129
1130
1131
1132
1133
1134
1135
1136
1137
1138
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1140
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1143
1144
1145
1146
1147
1148
1149
1150
1151
1152
1153
1154
1155
1156
1157
1158
1159
1160
1161
1162
1163
1164
1165
1166
1167
4.28sec.