良くない話が心に棲みつきスイッチを押せば
遠慮もなく増えてくから 見えない鎧になっていく
時計が壊れるほど速く永い黒も
宇宙に憧れるくらい重たく深い青も
少し立ち止まって時間(とき)に ...
君の代わりに抱きしめるカーテン
薄いレースは白く軽やかで
向こうの世界が透けて見えるから
触れると熱くて破れそうになる
窓際にやって来る風の唄や
耳を当てると何かが聞こえて
レースの擦 ...
足の柔肌はつまむ 砂の心地よさ
立っているのは ひとりじゃないのに
眺めている ただひとり
あたしは馳せる
思いの先に なにを見つめていた??
コツコツと貝住みは歩く 波間に
...
物事の○か×かは
分かりやすくても
物事の順序や軽重は
分かりにくい
偶然いがい一生会わないというのは
宇宙生成の歴史から観れば
一瞬の決意に過ぎないのだ
ということは時間を使って
決意の固さは測れないということだ
宇宙が経過した時間と ...
「ものがなくなった!不思議だあ!」
と言いながらワイフがうろうろしている
「不思議じゃないだろう、
自分でどこかに置いたんだろう」
と僕がいうと
「いや、いつものところにいつも置いているんだ ...
私のいない世界に降るのは雨
知らない誰かの内面の密林は雨季
私のいない世界に吹くのは前代未聞の暴風
知らない誰かの家も人も空に飛ぶされる
私のいない世界に
私がいる訳がない
私 ...
利き手が庭を襲う
利き手の猛威が教室を吹き荒れて
先生をなぎ倒す
飛行機の旋回も許さない
利き手の猛威
ダリの絵を飾って終息を願った
飽きるほど梅酒を飲むと
エンジン音が鳴るだけで
利 ...
友よ、
夏の朝は蝉の羽に描かれた透明な街路図
すべては透明に満ち足りている
夏の灼熱の陽光は
まるで新鮮な水かなにかのように拡がってゆく
辺りの建物の窓や街路樹の緑 色濃い花々に
輝きと潤 ...
ブラインドタッチでスイスイ カチカチ
テレビに気をとられても
幾何学的に文字を羅列で逃げ切りに
今 気づく修行不足
誤ってエンターkeyで動揺
修正というより ...
グーパー グーパー いい感じ
ギューっと握って
猫の手 猫の手 シャンシャンシャン
パァーっと開いて
パイナ パイナ パイナップルプル
おばあちゃんが言ってたわ
「花びらは ...
ふんふんふんふん
どうしたってさ いろいろあるよね
びっくりさ
父さんに捨てられた
ぼくが
父さんを捨てたひ
ね、笑うかい
{注イデアを宝石と呼ぶ人=瀧村鴉樹『胎児キキの ...
死んで
白骨化した
自分に
問いかける
「己を生き抜いたか?」
死刑台に上がるような気分で
白いノートを開いて書きます
生きたい生きたい
夢があるんだ
白い言葉を黒に書くのには
チョークと黒板がお似合いですね
ナナカマドのひび割れた樹皮に触れる
シロツメクサやセイヨウタンポポを撫ぜる
ダンゴムシを摘まみ上げ掌で転がしてみる
変わらないものたちの
質感の 希薄さに
抗う という ささやかな自慰
...
傘を忘れた
七夕の夜は
君の長い
プリーツスカートを
天の川だと
信じているから
その中に飛び込んでも
後悔しない
君の心の準備は
出来ましたか
音楽の中に隙間があって
思想や感情をそっと置いても
誰も回収しないからいつも
25秒で気持ちが高鳴る
まるで裸足で街を歩くような
そして痛みを忘れていくような
光があればどんな傷も洗い ...
光を消して過ごしました
朝に揺れる光を消して過ごしました
吐かれた煙を夜から夜へ引き継いで
アベンチュリンの若葉を
湛えた私の両目が鏡の中で溺れている
揺れているものすべてを
...
統合失調症を患い
今度は
胃癌。
どこにもぶつけようがない
吐き出し口のない
不安や恐怖がのしかかる
逃げ場はない
受け入れて、立ち向かうだけ
神さまから与えられた試 ...
浪を映した鏡の穴が
さらに空から遠去かるとき
六百三十五秒の結婚
草のはざまに満ちる声
月と痛みと錯視の夜に
左目だけが吼えつづけている
緑と黄緑の静かな境いめ
...
死にかけている気がして電車から降りる。何が、といっても明言はできないけれど、自分か他人か、その両方か。膝の裏に氷をつけられたような心地で駅の階段を上って改札を出ると、廃ビルの上に青褪めた月が貼りつき、 ...
絞首刑は
空中浮遊には通じない
最後の最後で
空飛んで逃げるのではないか
そう信じていた
しかし、アッサリ
おっちんじまったところを見ると
ははーん、さてはアイツ
空飛べなかったん ...
さっきまで明るかった空が暮れてゆく。
家路へと急ぐ人達に紛れ込み、今日も一日が終わろうとしている。
暗がりの中、明かりが灯された電車の中で私は孤独だった。
誰かと話したい訳ではなかっ ...
七月になり暑さが増す
梅雨を押し退けて
七夕の日は晴れになる
みんなの気持ちが一つになり
晴れを引き寄せているのか
多分そうなのだろう
短冊に書いた願い事
子供の頃毎年書いて ...
雨が降るのは今夜がいい
明日はどうぞ降らないで
晴れなくてもいい
灰色の雲が空を覆っても
光の影さえ見えなくても
それでもいいから
どうぞ明日は雨を降らさないでおくれ
そのた ...
靴下は靴の中に履くのにどうして靴の下なのだろうか
年下は年が若いだけなのに何が下回っているのだろうか
軒下は屋根の下なのにどうして外なのだろうか
突然の雨で入った軒下で
年上の女 ...
ルーズにこんがらがって
筆箱は本棚の二段目
トローチはテレビの下のラック
レターセットは引き出しに
昨日の夢は枕カバーと
洗濯籠のなかで眠っている
「明日も雨」と天気予報
家を揺らす ...
高速が通行止めになると下道に車があふれた
あふれたというより詰まって滞った
会社のまえの普段こまない道までが車車車だ
命にかかわる雨だとか
雨で死ぬために生まれてきた訳では ...
初恋に魂をとられていた
急に走り出したら
慣性の法則が降ってくる
大雨が小休止したあとに
虫の音がしている
生きて潜んでいたんだね
平成のうちに死刑を執行したか ...
マコガレイのような夜だな、と言うので、適当に相槌を打っていると、まったくそのような夜が坂下から這い上がってきて、一帯はみるみるうちに水浸しになり、頭の上では海星が暗い血の色をして、あるいはそれが死神の ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
光合成のうた
邦秋
自由詩
5*
18/7/8 16:48
イノセント
ミナト 螢
自由詩
4*
18/7/8 14:35
滲みの島
クロヱ
自由詩
2*
18/7/8 14:28
判断力
zenyam...
自由詩
0
18/7/8 13:31
どこにいるかで
ペペロ
自由詩
0
18/7/8 12:25
ものがなくなった!
zenyam...
自由詩
0
18/7/8 11:00
私のいない世界に
こたきひろし
自由詩
1
18/7/8 6:14
利き手
間村長
自由詩
12*
18/7/8 2:17
蝉時雨
本田憲嵩
自由詩
12
18/7/8 2:17
キーボード
佐白光
自由詩
1*
18/7/8 1:49
リハビリ音頭
仁与
自由詩
1
18/7/8 0:00
父さんをすてた日
田中修子
自由詩
4*
18/7/7 23:46
死
八木ヒロマサ
自由詩
1
18/7/7 21:40
モノクロ
ミナト 螢
自由詩
1
18/7/7 21:20
質感
ただのみきや
自由詩
4*
18/7/7 18:55
征服
ミナト 螢
自由詩
1
18/7/7 15:58
ゴースト
〃
自由詩
2
18/7/7 14:26
過_覚_
渚鳥
自由詩
10*
18/7/7 13:52
胃癌
八木ヒロマサ
自由詩
1
18/7/7 12:28
季手
木立 悟
自由詩
3
18/7/7 10:46
devil
春日線香
自由詩
1
18/7/7 10:24
この勢いで
花形新次
自由詩
2
18/7/7 8:11
海街
ヒヤシンス
自由詩
6*
18/7/7 6:38
七夕
夏川ゆう
自由詩
1
18/7/7 5:31
明日への願い
坂本瞳子
自由詩
2*
18/7/6 23:51
くつした
イオン
自由詩
2*
18/7/6 23:33
冗長な雨のリズムとだらしない詩情のジャム
ホロウ・シカ...
自由詩
6*
18/7/6 23:24
大雨の日に
ペペロ
自由詩
2
18/7/6 22:26
虫の音
〃
自由詩
1
18/7/6 22:11
マコガレイ
春日線香
自由詩
0
18/7/6 21:33
1156
1157
1158
1159
1160
1161
1162
1163
1164
1165
1166
1167
1168
1169
1170
1171
1172
1173
1174
1175
1176
1177
1178
1179
1180
1181
1182
1183
1184
1185
1186
1187
1188
1189
1190
1191
1192
1193
1194
1195
1196
加筆訂正:
質感
/
ただのみきや
[18/7/7 19:09]
一文字削除
3.98sec.