虹男の顛末 涛瀬チカ改め神坏弥生
虹が空に現れた日
男は空へと昇ってみたいと思う
飛んで、飛んで、飛び上がり
スプリングのテントに跳ねながら
高く飛び、回転を繰り ...
君と僕が
同じセーターを持っているのを
君も僕も
知っていて
僕が着た次の日に
君が着てくる
君と僕が
同じセーターを持っているのを
君も僕も
知 ...
痒みさえ
気にしなければ
白癬菌を嫌う必要もない
ピロエースなんか要らない
ともすれば
公衆浴場のマットの上を
裸足で歩き回ることで
見知らぬあなたと
ジュクジュクした
関係にな ...
海には白い波と澱んだ茶色の水中の飛沫がある
俺は鎌倉に一つ欠伸をした
都市は眠りに付いている
生活者にとっては好都合だ
週末の大手町に流れる旋律には音が無かった
響きも無かった
記憶だ ...
淡く蝋の塊と踊る 砂場の小鳥
何故か歌は地面で寝ている
畔で光を眺め 正しい黒を開く
酸を垂らし壁を飲み込む
虫がひっくり返り 山を取る
一つ目は斜め
二つ目は顏
三つ目はなく四つ目 ...
積み重なった埃が
本を燃すことなく
本のまわりに燃えてゆく
背表紙と虫殻を照らしながら
奥に詰められた本に影は無く
どこまでも立ち並ぶ棚だけが
爆ぜる炎に揺すられつ ...
打ち捨てられた傘が
雨上がりに閃き
嘘になった舗道は
まだ濡れている
それらに
名前をつけないでくれ
寂しい名を
束ねてからげた未来は
生木で火も点かず
...
悲しみはいつものモノローグ
ぼくらを蟻みたいに
地上に張り付かせて
ドローンと海鳥のランデブー
失われた歌と八ミリの海
城壁の跡と草むらの年月
雨降るせせらぎは ...
さっと
拾い上げて行く
まるで
風が
降り積もった粉雪の
上澄みをさらって行くように
わたしたちの
真実を
積雪の中に
置き去りにして
そうして駆け巡る冷風が
冬の
いたず ...
どんなににぎやかな街にでも
人一人いない瞬間はやってくる
まったく法則的ではなく
きわめてでたらめに
すべての人が消えるのだ
人のいない街で
電車は走り続け
テレビは映像を流し続 ...
ときはふらりとたちよって
触れるだけ触れて 去っていく
かなしみに火傷
体ごと持っていかれそうになる そのときに
飲まれては 足掻いて
手をさしのべるのはだれ
ふくふく小さ ...
あかりに頼ることなくあらゆるものを見つめようとする気持ちを覚えたのは幾つのころだっただろう?その瞬間のことは決して思い出すことは出来ない、たとえ自分の過去を洗いざらい探ってみたところで、その瞬間を見つ ...
小さな町の小さな家に
のっぽの君は生きていて
きゅうくつそうなテーブルで
ゆっくりポトフを食べている
小さな皿で二三杯
食べ終えると
君は背中を丸めて天井を見上げる
朝日の町の朝日の ...
巡礼のような瞳をした
サイレント・マイノリティたちの
胸に眠る想いの泡立ち
言葉たちがほのかな帆をあげて
ページの水平線をこえて
この岸に近づいてくるから
桟橋を差しだそう
世界 ...
自称詩人が
流れる、血の海に
錆びついた
鉄のにおいが、漂う
鳥は水の上に
平行のまま死に
羽の影だけが
大陸を目指す
騒がしい沈黙は、自称詩人の声
血を抜かれた屍の ...
ほやほやの猫が見られなくなって安心したので
今日はこのまま温泉に行こう
断酒しようとしたのは一昨日で
今日はウイスキーを瓶から飲んだ
体がほやほやしてきたので
良い気分のまま
猫を思い ...
それは
死ぬのが怖いからだよ
死ぬのが楽しいことなら
とっくに死んでいるよ
死ぬのが怖いから
痛い手術をがまんして
生きようとするんだよ
死ぬのが怖いから
耳は遠く
目はしょぼしょ ...
欲しいものがあって
それがただ単純に人間の女性の体だったりすると
人間の男性は品位や人格を疑われてしまう
から
人間らしくあるために
好きですとか愛してるとか
錯覚をしてそれを
オブラー ...
滅入る
ひ影
破裂音の
木像
(言葉なしで祈る)
団地という
語の 重量と
つりあっているものらが
そこらへんにある
昼間を 歩いて
菜を刻み
嗅いで
寝た
木造家屋の
窓に、夜 雨がふるえる
ながい髪に指を とおしていると
君はいつか居なくなるってことがわかる
蛇口から冷たい 水がおちてくるから
いつまでも 僕は ...
ひとりで生まれ落ち
みんなと生きて
ひとりで死んでいく
孤独でも自由でもない
楽しくて悲しいだけだ
素朴な色彩の楽しみ
飛翔して行く悲しみ
悠久も刹那も
...
「ああ、おい、コーヒー淹れてくれ。」
「あ、はーい。」「なにか?」
「ああ、コーヒー淹れてくれんか?」
「あなタ。最近、コーヒー飲み過ぎちがいますか?」
「え、さっきの ...
目覚めの薬
始めたくない一日
ベッドの脇のギター
黙らせた目覚まし時計から
バトンタッチされたテレキャスター
僕にやる気を出させようと
甘い声で囁きかける
僕は布団の中から手 ...
キリストが人を救おうとしている
キリストは世界記録のためにではなく
世界をもっと便利にするためにではなく
世界一の企業をつくるためにではなく
人を救うために死のうとしている
...
幸福な夢 涛瀬チカ改め神坏弥生
オレンジ色の陽光と闇がまぎれあう大曲時
私たちは公園で、立って話していた
私たちの子供だったかもしれないし
私たちの子供の知り合いの子供だったかもしれ ...
腫れぼったい世界の空は
柑橘系の匂いと色で
眠り続けるアタシの中を
眩しい地下鉄が通過していく
ねぇねぇ、まだ起きないの?
ひからびた胎児が話しかける
だめよ、まだ、
まだ早すぎる! ...
窓にしがみつく
あさつゆ
透明がすこしずつ
いろをかえて
時間と時間のあいまに
やわらかくすべりだす
しずく
いっぱいに光をすいこんで
流れ込んでくるもの
...
彼らはあたまが悪かった
可哀想なくらい
朝礼が終わるときまって煙草をすった
ほめられると当然だと思い
叱られると気にくわなくて狙われていると
脳みそに発生する弱い電気で本 ...
○(シルバー心得)
年をとったら
争わない
怒らない
ボケたふりが一番!
ボケた!と言えば
だれもそれ以上は責めない
○(過去と未来)
未来は
変えられないが
過去は
変えら ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
虹男の顛末
神坏弥生(涛...
自由詩
2
18/2/12 23:41
恋
フユナ
自由詩
5*
18/2/12 23:09
水虫ジュク夫「とてつもないバカと呼ばれて」
花形新次
自由詩
1
18/2/12 20:54
海
鷲田
自由詩
4
18/2/12 19:51
輪を横切る金色
moote
自由詩
1
18/2/12 15:24
夜と言葉
木立 悟
自由詩
2
18/2/12 13:48
卒業
ヤスヒロ ハ...
自由詩
10
18/2/12 11:14
地上の悲しみ
吉岡ペペロ
自由詩
4
18/2/12 10:43
風雪
末松 努
自由詩
5
18/2/12 9:04
人のいない街
葉leaf
自由詩
2
18/2/12 3:20
金の鳥の羽に月の小指
田中修子
自由詩
10*
18/2/12 3:02
もちろん君がそれを誰かから受け取りたくないのならと言うのなら ...
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
18/2/11 22:28
のっぽのこ
黒田康之
自由詩
8
18/2/11 22:11
サイレント・イノセンス
塔野夏子
自由詩
5*
18/2/11 21:58
水虫ジュク夫「私の最期」
花形新次
自由詩
1
18/2/11 21:47
ほやほやの温泉に行こう
這 いずる
自由詩
2
18/2/11 20:14
なぜ死なない
ホカチャン
自由詩
1
18/2/11 20:07
生きる理由は
こたきひろし
自由詩
1
18/2/11 18:22
仏
草野春心
自由詩
2
18/2/11 18:11
重量のある
〃
自由詩
4
18/2/11 18:04
愛の夢
〃
自由詩
4
18/2/11 18:00
その名は永遠
吉岡ペペロ
自由詩
4
18/2/11 17:48
コント。 正義とタエコさん。 ①言うこときかないタエコさん。
よーかん
自由詩
1*
18/2/11 17:29
目覚めの薬
まーつん
自由詩
3*
18/2/11 16:39
死のうとするかのように
吉岡ペペロ
自由詩
2
18/2/11 16:34
幸福な夢
神坏弥生(涛...
自由詩
1
18/2/11 12:42
Tangerine Dream
もとこ
自由詩
9*
18/2/11 11:49
『しずく』
ベンジャミン
自由詩
3*
18/2/11 10:19
人生で大切なこと
吉岡ペペロ
自由詩
5
18/2/11 9:40
独り言37集
ホカチャン
自由詩
0
18/2/11 9:31
1136
1137
1138
1139
1140
1141
1142
1143
1144
1145
1146
1147
1148
1149
1150
1151
1152
1153
1154
1155
1156
1157
1158
1159
1160
1161
1162
1163
1164
1165
1166
1167
1168
1169
1170
1171
1172
1173
1174
1175
1176
3.87sec.