眼前に燻る
ぼんやりくぐもった鉱石
手に持つ
鈍色の意志が
削ぎ落し
付け足し
磨き上げ
ただひたすらに
そうして現れた
自分色の輝きを
町中に
無造作に ...
普通がぼくらを苦しめる
普通に対して
なにかが足りないと悲しくなる
普通なんてまやかしなのに
普通に対して
一喜一憂こどくを舐めている
きみがおもう普通よりも
...
一月一日、お正月。軒さきを小さな人がとほつた。
岬の根元にある町の上に、夏の海のやうな空がひろがつてゐる。
中学校の音楽室で、若い先生がバッハのオルガン曲をひいてゐる。
春には結婚す ...
けれども雲はいつも太陽を仰いでいる
暗雲だから項垂れて地を見下ろしているとは思うな
幸福を見つけた者が全てを置き去りにするように
地のことなど顧みはしない
どれだけ雨が降ろうが雪が積もろうが
...
ポストの胃袋に
積んだハガキは
あっち向いてホイ
知らないままの
顔で運ばれてく
極楽浄土の
土産に持たせた
白い砂糖が
雪に混じっている
姿を見せずに
気配を残した
...
そうだね
おめでとうといわれても
ありがとうというべきじゃない
かもしれない
そんなゲームをやってるみたい
真っ白に降り積もる雪が
身体中から
熱を奪って行く
頭のてっぺんから ...
まゆこちゃんは
ぶらんこをゆらして
ときどき
がむをふくらませて
あしをゆらして
そらをみていた
ふうせんは
かぜにながされて
すぐにみえなくなった
そんなにたいせつなら
...
さびしい道化師は
観客のいないサーカス小屋にひとり
空中ブランコや象の玉乗りの夢を見る
もう雇い主なんていやしないが
故郷にかえるまえに思い出にあいにゆく
もう料金箱にはどんな人生も ...
またね、とは言わない
また会える前提で手を振った幾人かが
二度と会えなくなったから
立ち去るとき
そういう人は足音をたてない
寸、寸、寸、と離れていく
私もまたそうしてきた
いかにも ...
感じるより先に
自分が何者かわかる瞬間がある
夜が瞬間に冬が寸前に
腰が浮き上がる
HIGH&HUNGRY
壊れた食欲ですべてぶっ壊す
よだれ!
よだれよだれが!
首を絞め、火 ...
あんまり髭が生えないんだけど
エラのとこ、一本だけ生えてた
そしたらついに目の前のしょぼくれた男が
おじさんになってきた事に気付いたんだ
んでもってこのやたら切れるカミソリで剃った瞬間
...
謹賀新年って年賀状見ながら
それほどでもねぇよと悪態つくような
年々早くなる時間の中できっと
焦っている自分を認識する
一年は矢のように早いから
矢のように一年を生きなければ
いつのま ...
ただ、何もしたくないだけなのに
なんて難しいんだろうと思います
嘘をつきたくないだけなのに
本音かわからないギリギリを主張してしまいます
明日は明日の風が吹くのに
明日の ...
午後を通り過ぎた影、踏みしだかれた詩文、血溜りのなかの指先、白紙のままの便箋、風が息継ぎをするときに聞こえる嗚咽は誰のものだったのか、忘れたことにした記憶が膿んだ傷のようにじくじくと抉り続ける理由 ...
できるだけ神の御意志に添えるよう感覚を研ぎ澄まして
できるだけ私利私欲や雑念を払って
それを探っている
そして、これだと思うものを
打ち込んでい ...
悪に限りはない
善には限りがある
だからどうした
他人の命を犠牲にしても
自分の命は守らなければならない
だから何だよ
他人の痛いのは平気
一年でも二年でもぜんぜん平気
...
晴れ上がる宇宙の
戸口に立ち手を振れば
降って来る無限の青!
この新年の時を包み込み
森羅万象、在るものすべてを
その清明な静けさに迎え入れる
黄身の大きさが違う目玉焼き
食べれば同じ味がするのだから
きっと左右のバランスが違う
この眼にだって夢は見えるだろう
頭は嘘を付かないプロペラを
心で回して不安定になる
前髪で ...
あかるいあの夏の日差しが切れ目なく
あればきっと誰も悲しまない
窓から見える灰色の景色にも
洗われる清々しい風が吹くかもしれない
家の周りにてお住まいの神々しい猫の声が
一 ...
純いろの砂浜で
ともだちいたんだね
夢遊病者のあしどりで
忘れものを取りにいく
ガソリンをまく
火を放つ
ほうむる
自分をやり直す
純いろの砂浜 ...
ICU
初日のひかり眩しくて
おとこの指をちち(傷)に這わせる
のびた爪を夜に切ってくれた
妻である人が切ってくれた
爪が指の先でのびる
切らずにおいたらどこまでのびるかなんて
普段は思わないけれど
思ってしまった
のびた爪であたしの体を触られ ...
雲が楽譜の白みせる
空に水いろたちのぼる
不思議の国のアリスたち
ゆく年くる年踊ってる
その悲しみに冬光る
日ノ出を祈りに愛しいあのこ
夕暮れのダンスが来るまえ ...
雨が傘に足をおろすのを聴きながら提灯を手に町へでていく。雨の日には町の水路は誰もがきづかないうちに、碧い水に満たされているんだ。ゴンドラの唄が雨に濡れて艶やかに響いてきて、水路のうえにぼお、とした灯が ...
小夜時雨、わたしは夜のなか
朝をしらない、昼にふれば
だれもわたしを小夜時雨と
よびはしないから、涙もない
夜の静寂を細いゆびでたたく
あの窓明かりからのぞくひと
あなたがわたしをわす ...
元日によろしくお願いする片恋
たとえれば揺れてる独楽が生きること
初風を感じず大海ゆく帆船
初あかね真っ赤な血の香がにじむ夢
門松は大きなお家の玄関 ...
寒の暁には
怜悧な羽根の
蜻蛉がつぃーつぃーと
細雪に混ざりこみ
わたしの心を
薄く
うすく
スライスして
春も夏も秋も
冬もなく
町の風景に散らばめてゆき
ます、冷え切っ ...
今年も終わろうかとしているとき
私達は、仮初めの体温を分け合った。
あなたは、ただ36度とちょっとを感じられれば良いという風に私の体温を貪る。
私も、あなたの熱を感じる事は好きだった。
...
電灯を持って 夜を渡っていく
陽に炙り上げられた煤けた空は
山影に 明かりをしまう
小指ほどの電灯をつけようと ボタンを押す前に
避け切れない車のライトに 身体は轢かれる
カーブミラーの ...
触覚が反応して描きの渦に入ってゆく
5年前の踏み損ねた韻をモノクロに見
恥を晒すが頬はクールにペールオレンジのままに
スキップしながらアンプをぎゅんぎゅん鳴らす
今宵は今宵と信念が悟情 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
何者
寒雪3
自由詩
1
19/1/2 19:35
普通のこどく
ペペロ
自由詩
2
19/1/2 17:46
一月一日のバッハ(再掲)
石村
自由詩
17*
19/1/2 17:40
幸も不幸も
ただのみきや
自由詩
12*
19/1/2 16:42
年賀欠礼
ミナト 螢
自由詩
1
19/1/2 13:42
新しい熱
立見春香
自由詩
6
19/1/2 12:22
ふうせん
アンテ
自由詩
6
19/1/2 11:17
コラージュ2018
梅昆布茶
自由詩
12*
19/1/2 7:41
「約束をしないで会えたら僥倖」
桐ヶ谷忍
自由詩
2
19/1/2 6:39
STAY UNDER WORLD
竜門勇気
自由詩
0
19/1/2 5:43
生えた。
雨の音
自由詩
0
19/1/2 0:29
そんなに謹賀でも無い新年。
〃
自由詩
0
19/1/2 0:19
呟く
短角牛
自由詩
2
19/1/2 0:07
ただ赤く塗り潰して
ホロウ・シカ...
自由詩
5*
19/1/1 22:56
皆でやれば一人くらいは
そおっと生き...
自由詩
4*
19/1/1 20:27
インスピレーション
こたきひろし
自由詩
4
19/1/1 18:13
新年に
ひだかたけし
自由詩
6*
19/1/1 15:52
雌雄眼
ミナト 螢
自由詩
4
19/1/1 13:24
サマータイムブルースの切れはし
秋葉竹
自由詩
5
19/1/1 11:38
ともだち
ペペロ
自由詩
2
19/1/1 11:16
ちちと傷
〃
自由詩
0
19/1/1 9:26
指の先で爪がのびる
こたきひろし
自由詩
4
19/1/1 9:03
タイムトラベル
ペペロ
自由詩
2
19/1/1 8:49
小夜時雨の街
帆場蔵人
自由詩
2
19/1/1 2:06
小夜時雨たたずむ夜に
〃
自由詩
3
19/1/1 2:04
新年の詩でことほげるなら
秋葉竹
俳句
2
19/1/1 1:28
冬の幻視(まぼろし)
帆場蔵人
自由詩
3
19/1/1 1:17
仮初め
言狐
自由詩
0
19/1/1 0:49
夜の中
為平 澪
自由詩
5*
18/12/31 23:40
今宵はエレキだったのかもと霊をハジク
朝焼彩茜色
自由詩
6*
18/12/31 23:03
1129
1130
1131
1132
1133
1134
1135
1136
1137
1138
1139
1140
1141
1142
1143
1144
1145
1146
1147
1148
1149
1150
1151
1152
1153
1154
1155
1156
1157
1158
1159
1160
1161
1162
1163
1164
1165
1166
1167
1168
1169
3.55sec.