みかづきをみた。
空は真っ青なよる。
すべりこみセーフならいい、
いや別にどっちだっていい。
たるんだ自転車のハンドルをふらふらさせて、
よみち。
狸がひらいた居酒屋があるんだって、
と ...
帰り道に空になった弁当箱に納めたのは月でした
夜の道路にころりと落ちて悲しくて
これでは死んでしまうと思ったので
それにしても十月は騒がしく
息は
吐かれるのを忘れられたまま
コン ...
みたこともない  
みなみのくににむかって
いっせいに とびたつ とり

ないかもしれない
あした にむかって
ゆめを 放つ

たどりつけるのかどうか
じつはわからない
ふゆのむこ ...
近づいて来る人
去って行く人
巡る日々のその中を
波打つ光に包まれて
優しい笑みを浮遊させ

車椅子の老人が
彼方の蒼穹仰ぎ見て
運ばれていく秋の午後
わたしは独り心のなか
静かに ...
電気を17cmに切り刻んで
カーボン紙に時計をコーティングさせて
夕日の足跡の子供のしわに
「ああもうすぐできないね」と叫ばないで

辛くてもネズミを愛さないで
私のこのコンクリートが
...
もしも、
ああ、もしも、ね
もしも願いが叶うなら
もしも、
ああ、
もしも許されるのなら、
今年のうちに

すべてを忘れてしまいたい

古い記憶から
あの日の寝室の記憶ま ...
陸上生物の楽園が地上
始めるのをやめるのが
僕の特権
冷たい蹄をぬかるみのなかで
歌わせていようよ
跳ね回るノミが煙みたいに見えた
死の間際の君は赤い炭みたいに見えた

近い場所か ...
わたしは粉々になった

わたしの破片をすべて集めても
貴女には成れない
貴女を粉々にして
わたしの持たない破片を拾っても
貴女には成れない

貴女がうらやましいと思ってしまったあの日
...
丹後富士の頂へ
うろこ雲が巻き上げられていくと
明日は雨が来るといつか聴いた
あれはだれの言葉だったのか

町を歩く人びとは明日の雨を思い
空を見上げることはないようで
誰もが今を足早に ...
一羽の鳩は飛びゆき
一羽の鳩は堕ちゆく

空を見上げる子らは
羽ばたきしか知らず
星のかがやきに浮かれ

草葉の陰に横たわるものは
人知れず退場するだろう

さめざめと僕はたたずみ ...
この時期には
必ずこのお題で書いている

今年は何と言っても
空飛ぶ宗教家が絞首刑にされた
ことだろう

マスコミはいつも
肝心なことに触れない

奴は空中浮遊の達人で
アニメで ...
マスカラの羽根がまつ毛を広げて
飛び出そうとするロケットの軌道

瞬きの数が増えるその度に
大切なものを見逃したから

涙で滲んだ黒いカラスが
目尻に落とした旗を掲げる

異物の入っ ...
地球儀を回して世界一周し少年はもう老いてしまった

そっと咲く花より花壇のなかに咲き競いあいたい女でいたい

人混みの人の匂いを避けたくて空いた電車を待ち続けてる

肌に薔薇彫っているのに ...
化粧をしない女と
化粧をする女

口紅を塗らない女の唇は渇くばかりで
あったかもしれない
口紅を塗る女の唇は艶やかに濡れていたに違いない


彼が目を覚ましたのは誰かの足音が耳障りだ ...
誰も何か言っているようで言っていない
仮面を被ったままでモゴモゴと
責任は誰も取りたがらない
まるで霧のように実態がない

聞きたくない文字の羅列が降り注ぐ
顔をあげてもそこには何もない
...
僕は、
「君の背負った悲しみを僕にも分けてくれないか」
と懇願するから、

君は、
お気軽に
「いいわ」
と応えてくれないか?



君の背負った悲しみを僕にも分けてくれない ...
子育てで
教えてもらうことばかり
それで自分が成長していると
思っていたが
子どもが自分を理解する親に
育てていたのだ

子育てに成功も失敗もないと
言っていた
父の横顔を思い出す
戦士は荒れ果てた野にひとり立っていた
大振りの剣を脆弱な杖に窶しながら
脆弱でも杖がなければ歩くことは叶わず
勲章にもならぬ全身の傷に耐えることはままならず


敗戦の末に歩いた夜の闇は
...
箱の内側に油を塗って
取り出したマトリョーシカみたいな

重なる記憶がぶつからないように
思い出はいつも滑りやすいから
スケートリンクで放し飼いにする

転んだら痛みが伝わる身体
あの ...
手も足もでない
遠さを感じ
わたしは青空を見上げて
懐かしいイワシ雲を見つけた

ずーっと
見上げつづけているだけだと
わかっていたんだけど

見も知らずの人に
歌を褒められて ...
痛みに何故これほどあなたの詩が光とともに染み渡って楽にするのでしょうか。僕は貴方が詩を遺してくれた事を感謝します。それは、単純に、ただあなたから吹きこぼれたに過ぎない代物ただそれだけだと言うのだとして ... 人間
生きている間は生身
時には本能に逆らえなくなって
欲望に従順になるさ

男と女
女と男
たとえ愛し合ってなくても
一つ屋根の下に暮らしてしまう事はあるだろうよ

一つ屋根の下 ...
ぼんやり砂浜を眺める
ゆっくり砂浜を歩く

夏の潮騒は賑やかで元気いい
身も心も夏に染まって
「今」だからこそ輝ける

眩しい陽射しを浴びて暑くても
潮騒を聞けば涼しくなる感じ

...
今、一度だけ
あなたにサヨナラを言う
そして深く眠りにつくの

あなたは淋しそうに
でも優しく笑って
わたしにサヨナラを返してくれた

どうせまた会えるのだから
お別れの時間は短くて ...
失くしたものは
清らかな意地


血まみれで
無様で
嘲笑われ
下を向き
見つめたい
想いの力が幸せと
かつて信じて
強くあれ
そう
言い聞かせ
ただひとり
泣いたりする ...
怒れば父に似ていると言われ
黙っていれば父の父に似ていると言われ
笑っていると母に似ていると言われる
母方の田舎には老人ばかりで
外を歩けば何処のもんやと
わらわらと集まってきて
ほお、ほ ...
どうしようもなく
僕らは果てのない過程に生きる

欠損しながら生きている

全力で力むよ 今を、誤魔化すために

生きる事の苦しみ





生きる努力の対価に
人は意味 ...
うそと
なさに
溺れるんだよ
ぼく〜世界

みんな みんな 嘘なんだ

底のないプリンを
すくうように会話する

みんな
生きるための嘘のみ喋る
それ以外喋らない
本心とは
...
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う
揺るぎな ...
粉雪が降って
誰もいない夜、

心の花を枯らした
おとなしい哀しみが
うつむく

林檎の木から
甘酸っぱい香りがする
幻想世界、
真っ新な空気が
喉の奥まで冷やしてくれる ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
みかづきタオル自由詩4*18/11/11 23:34
はるな自由詩818/11/11 23:18
球根Lucy自由詩21*18/11/11 22:41
巡る日々ひだかたけし自由詩618/11/11 21:52
編みかけのワイングラスなつふゆ自由詩118/11/11 21:25
だまされたくない秋葉竹自由詩1118/11/11 21:19
楽園竜門勇気自由詩2*18/11/11 19:08
破片卯月とわ子自由詩518/11/11 14:42
伝えられてきた言葉帆場蔵人自由詩5*18/11/11 14:27
自由詩418/11/11 13:18
今年一番の話題2018花形新次自由詩118/11/11 9:10
ミナト 螢自由詩2*18/11/11 8:40
地球儀と地球こたきひろし短歌418/11/11 8:37
蛾と蝶の見分けがつかなくて自由詩518/11/11 2:10
タイプタイプタイプ……石佳自由詩118/11/10 22:28
悲しみの、ゆくえを教えてくれないか、そして秋葉竹自由詩618/11/10 20:29
育て、親イオン自由詩1*18/11/10 13:24
最後の砦悠詩自由詩118/11/10 10:23
リンクミナト 螢自由詩4*18/11/10 8:14
ただ遠い憧れ立見春香自由詩918/11/10 7:45
ある詩集を読んで雲野しっぽ散文(批評...0*18/11/10 6:49
一度もまだ死んでないからこたきひろし自由詩518/11/10 5:37
夏の潮騒夏川ゆう自由詩518/11/10 5:20
不変の心卯月とわ子自由詩518/11/10 5:05
白い世界犬絵自由詩1118/11/10 1:57
孫兵衛の顔帆場蔵人自由詩7*18/11/10 0:14
総称雲野しっぽ自由詩3*18/11/9 23:12
無題自由詩1*18/11/9 22:52
時の開けひだかたけし自由詩12*18/11/9 22:40
夜、その自由で自在な秋葉竹自由詩1018/11/9 21:55

Home 戻る 最新へ 次へ
1153 1154 1155 1156 1157 1158 1159 1160 1161 1162 1163 1164 1165 1166 1167 1168 1169 1170 1171 1172 1173 1174 1175 1176 1177 1178 1179 1180 1181 1182 1183 1184 1185 1186 1187 1188 1189 1190 1191 1192 1193 
加筆訂正:
n番目の郷愁/[18/11/10 12:47]
冒頭の短歌を修正
4.33sec.