魚は形を失った
こっそり棚から取ろうと背伸びした
幼子の小さな掌から
するりと逃げ出したのだ
{ルビ釉薬=ゆうやく}で青みを帯びて
濡れたような
しなやかな生の動態を
無言で秘めて微動だ ...
碧い羽が曇を包み
少しずつ少しずつ破れ
水の光をこぼす
光の水をこぼす
海の上の空に
海が映りゆらめく
朝はしずか
昼はしずか
とり残された場所 ...
書きたい言葉は沢山あるのに、綺麗に並んでくれないから、好き勝手に動き回って、結局何も届かずに、糸の切れた風船たちは、ゆらりゆらりと、游いでいく。
雲の多いそらを見て
きょうはついてるなと思う
風の冷たい道ゆきに
いいことがあるかもと思う
茎と花びらが舞う
前にゆく上にゆく
荒野にぽつんと階段が
大理 ...
月が照らすよ
こころの何処か
つめたい風を満たしては
夢の時間の帰り道
見果てぬ場所は永遠的
叶えてしまうような
不平等な夢は無責任的
月が照らすよ
...
鉛筆を削るナイフの向こう側スカートめくるタケシの笑顔
「ゆきりんと まゆゆは処女でいて欲しい」愛人の胸揉みながら言う?
「上がる」とは北へ行くこと(間違えて京都タワーの上空にいる)
○(生きがい)
生きがいとは
死にがいなり
僕は心の底では
若い女でもなく金でもなく
長生きでもなく
死にがいを求めている
○(油断大敵)
弱火から火事発生
見通しのよい直線道路 ...
君が歌だったら、いつまでも君を聴いていられる。
君が絵だったら、いつまでも部屋で眺めていられる。
だけど、君が人間でよかった。
僕の想像を越えていく、
歌にも絵にも留まれない君でよかっ ...
一人、
部屋にうずくまりながら
深い海溝に墜落していく
そこには冷たい水のかわりに
闇だけがある
孤独、果てしない孤独
膨れ上がる世界と
縮んでいく自分
エゴに押し潰される自画 ...
そもそも人間は
電気が無くても何千年と生きてきたのに
電気が無いと生きられないというのは変だろう
生きるための労働が
電気を使うための労働に変わってしまった
電気が停まったら孤独死してし ...
陽が昇り
朝がやってくる
静かにやってくる
眠い目を擦りながら
朝ご飯を作り始める
朝の光
眩い光が
希望の光になる
昨日の嫌なことリセット
そんなことが出来る光
...
高台のクリーニング屋の二階はいつ見ても不思議だ
天文台のような半円形の屋根から
艦砲みたいに長い望遠鏡が伸びている
変わったことにその望遠鏡
仰角を向いたためしがなく
ずっと地面ばかりを向い ...
炎の語る心のゆらめき
炎が照らす暗闇の隙間
光が揺れる
影が揺れる
心が揺れる
吐き出す息にこたえるように
揺れる炎が語りだす
今日の想 ...
北の空さよなら言ってふりかえる
南へ行こうとつぶやいて
もう一度振り返るから
梅の花にも似合わない如月の風
うつつ世の涙とけてく雪々に
歩く僕らの踏み跡もなく ...
あまりにも
繊細な旋律が
誘う涙
時を止め
有無を言わさず
心を撫でる
愛を育み
寂寥を癒やし
歓喜を呼び起こす
温もりを撒き散らし
甘い響きが
空間を満たす
...
岩田は白田が主宰する同郷人会とは距離を置いていた。
もう親は鬼籍に入っていたから、故郷などもう自分にはどうでもいいような気がしていた。それと自分の後見人になってくれている親父さんが、この同郷人会を嫌 ...
りんごを手に
私は身ごもった
あなたという芯
むいても
むいても
行き着かない岸へ
私は漕ぎ出す
私は冒険者。
船人の恋
刃剥いて 時に
あなたの芯を
燃やしつづける ...
事故物件情報サイトを見て
げっ、ここでこんなことあったんだ!とか
あの事件、ここで起きたんだ!とか
デビューしたてのジョージ・マイケルのように
ウキウキしながら楽しんでいたのだが
ふと、
...
厚みのない平面
幅のない点
ゼロと無限
神様
宇宙
死語の世界
僕の不倫
花の音を振りかざし
薬の静けさを思い知る
夕焼けに並び
タケノコの春に帰依する
歌を歌わず
道しるべを横切り
扉を開けると砂煙が舞う
光の子 闇の子
いたちの背が
薬の横顔を畳む
...
キミが折った舟が
わたしを載せて
すべるように小川を下る
冬にさしかかれば
時間が凍らないようにと
祈る
どこへ向かっているのか
きけばよかった
それはたぶん大切なことだったのだと
...
多くの郵便物が飛び立ち、多くの郵便物が開封された。極秘文書や契約書、冊子に至るまで、この事務所は港のように吸い込んでは吐き出す。多くの人たちの人生の中枢がこの事務所に呑み込まれていて、人々は郵 ...
俺は妄想の中に希望を見出しているので少々の辛いことでも耐えられると思っていたが、妄想は所詮妄想で、辛いものは辛い。
叩かれると痛いし、しごかれると出してしまうよね。
何言ってんだと思うかもしれない ...
頭の内側から小さな手が生えて
目の玉を内側からひっくり返す。
黒目が僕の脳内を観察している。
まだ手遅れではない。
頭の一部分を小さな手が刺激する。
耳の奥からがさごそ音 ...
{引用=
つやのある蟻のような円らな瞳で、住みついている栗鼠のようにや
さしく微笑みかける。いま柔らかな月光によって冷ややかにコーテ
ィングされながら、か細く流れる川の音のようにやさしくせせらぐ ...
左の肩に少し寒さを感じる
凍えるほどではないけれど
風邪の前兆でなければいい
嗚呼、あの人が近いのか
笑顔がどうしても引きつる
左の後方が気になるのは
後ろ髪が引かれる想いを
い ...
悪左衛門の誕生を待つこと
それは誰も避けられぬ責務である
部屋の四方は障子で堅く閉ざされている
芋之助もそれを強いて開けようとはしない
薄ぼんやりした光が室内に差し込み
時折、障子に異形 ...
思い違いをしているのではないか
君は寝床に身を横たえているのではなく
もういつの時代に作られたのかも
さだかではない古い古い風呂桶の中に
身ぐるみ剥がされたままの素裸で
(しかも生温い蒟 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
土の魚
ただのみきや
自由詩
7*
17/12/30 20:03
終わり ひとり Ⅱ
木立 悟
自由詩
1
17/12/30 19:58
独り言
愛心
自由詩
1
17/12/30 19:31
道ゆきに
吉岡ペペロ
自由詩
5
17/12/30 14:05
夢のなかで
〃
自由詩
2
17/12/30 13:53
鉛筆を削るナイフの向こう側スカートめくるタケシの笑顔
北大路京介
短歌
0
17/12/30 13:26
「ゆきりんと まゆゆは処女でいて欲しい」愛人の胸揉みながら言 ...
〃
短歌
0
17/12/30 13:26
「上がる」とは北へ行くこと(間違えて京都タワーの上空にいる)
〃
短歌
1
17/12/30 13:26
独り言31集
ホカチャン
自由詩
0
17/12/30 12:44
リンダ
水宮うみ
自由詩
1*
17/12/30 10:26
空き缶の自画像
まーつん
自由詩
7
17/12/30 9:21
感電社会
イオン
自由詩
2*
17/12/30 9:08
朝
夏川ゆう
自由詩
2
17/12/30 5:17
望遠的カレイドスコープ
一般詩人-
自由詩
1
17/12/30 2:46
キャンドル
佐白光
自由詩
0
17/12/30 1:14
フラグメンツ/雪どけ 三十一音
AB(なかほ...
短歌
2
17/12/30 0:58
円舞曲は終わらない
坂本瞳子
自由詩
0
17/12/29 23:23
血の騒ぎ
吉岡ペペロ
自由詩
1
17/12/29 20:47
祝恋歌
マリア・ブル...
自由詩
0
17/12/29 19:01
気づいてしまった
花形新次
自由詩
0
17/12/29 18:11
考えられないもの
ホカチャン
自由詩
0
17/12/29 16:31
光の子 闇の子
moote
自由詩
2
17/12/29 14:26
紙の舟
そらの珊瑚
自由詩
13*
17/12/29 13:28
仮構
葉leaf
自由詩
1
17/12/29 12:04
20171229_work0000@poetry
Naúl
自由詩
1
17/12/29 9:36
未来
ヒヤシンス
自由詩
2*
17/12/29 6:15
ダフネー2
本田憲嵩
自由詩
9
17/12/29 1:42
意地っ張り
坂本瞳子
自由詩
0
17/12/28 21:58
悪左衛門
春日線香
自由詩
2
17/12/28 21:21
思い違い
〃
自由詩
12
17/12/28 21:20
1157
1158
1159
1160
1161
1162
1163
1164
1165
1166
1167
1168
1169
1170
1171
1172
1173
1174
1175
1176
1177
1178
1179
1180
1181
1182
1183
1184
1185
1186
1187
1188
1189
1190
1191
1192
1193
1194
1195
1196
1197
加筆訂正:
フラグメンツ/雪どけ 三十一音
/
AB(なかほど)
[17/12/30 10:15]
だらだらと修正つづけてます
紙の舟
/
そらの珊瑚
[17/12/30 9:05]
加筆しました。
4.03sec.