僕は僕の書斎でもうしばらく忘れ去られていた小箱を眺めている。
 小箱の蓋には何かで削られたような痕が残っていた。
 その時、ふっと風が吹いた。 
 壁に架かる絵画の中で少女がブランコに乗っ ...
 
やさしさを少しと
きびしさを適度にまぜて

コーヒーカップの中
白いミルクの渦のような

小さな宇宙を少しと
大きな腕で抱きしめて下さい

わがままを言うときもあります
驚く ...
世界には無意識の情がある
それは死とよく似ている
よく似ている、と書くと別物のように思われるけど
情は死だ
光が当たるか
闇に染まるかの違いでしかない
同じもの


人間のテーマは
...
夕闇が頬張る曇天
無音の圧迫
うるさい

堕落しはじめた桜の花
無音の連打
うるさい

放棄された母の神殿に
散らばった音楽
うるさい

背伸びした指先が
神の逆鱗に触れる
...
何か見える?
いや何も
でも何かを見てるでしょ?
そうだね
どこまでも続くこの海の向こう?
そうかもな
本当にこれでよかった?
遺言だから海に還すって
そうね帰ったんだなって感じるわ
...
林檎くらいしかない
君に渡せるものといったら
それは詩でできていて
内側を列車が走っている
よく見れば車窓には
いつかの君と
いつかの誰か
そしてみんながカムパネルラだ
一人の夜に光を ...
羽生はやっぱり大したもんだ
時節柄、羽生について
聞かれることを予測して
完璧な答えを用意していた
そして、その羽生も
怪我上がりなのに
完璧な演技を見せてくれた
是非ともこのまま
無 ...
シャンデリア
                    空のにおいが
なないろの真珠になって
くもの糸にきらめく朝、
なつかしい音楽を
聴いた。

それは
くさむらか ...
死なない詩を書きたい
だが同時にそれは雨風にさらされる
道標の立て札と同じだ
徒花だろう
かつて戯曲の事をそう言ったのは
鴻上さんだっけ
寺山さんだ ...
コント  正義とタエコさん。


「あ、いえ。なんだか、空が、ね、雲行き妖しいでしょ?」

「あ、もうこんなに、暗くなってて、ありがとうございます。」

「大丈夫ですか、傘おもちですか? ...
いくつもの街
いくつものビル
いくつもの恋、それから恋
行く先に来し方に
咲く花に結ぶ実に
閉じた蕾
吹く風に色がついたら
まちに名前がついたら
きゅうにひとが見えてきた

ガ ...
まちに心をゆるすのって何日目くらいだろう。300日とか、500日とかそのくらいかな。冬の洗濯物のにぶい色って、(…)。休日は気がゆるむからたいてい体調がわるい。
むすめはソファで寝ている、なんか ...
チョコレートまみれになって
無罪を勝ち取った男(私)が居た
知覚過敏でも構わない
讃岐うどんが食べられれば
そんなのりだった
中学の頃の合唱が思い出されて
泣けた
オフを楽しめないのに勝 ...
寒さに打ち震える なんてのは
きっと 大袈裟だけれども
何らかの 驚き話を 耳にした瞬間
サブイボが立つみたいに
自然に鳥肌めいた空気感を得る季節

コトコトと 煮込みたいの
箱の外 ...
綺麗に折り畳まれた記憶の布には
美しい刺繍
綺麗に折り畳めなかった記憶の布には
汚れた滲みができていた

構うことなく
人間を生きる
人として生きるために
日々を重ねていく

未来 ...
祭壇のそばで 昏い
煙草を吸う
いまはみえているけれど
そのうちに見えなくなる色の境目を
わたしはどう処理するのだっけ
甘い輪郭を 日々の、
ひと匙ほどの希望で生きていくのを
それを ...
世界には
その日の食べ物さえも
満足にとれない人たちが大勢いる中で
メダルとれた人たちは
もちろん本人の努力はあるけれど
それよりもとても恵まれている人たちだなあ!と思う
自分のやりたいこ ...
世界遺産も大河ドラマも
観光客を呼んで
一儲けするために
盛り上がっているような気がしてならない
何か本質を見失っている
水道の蛇口をひねれば水が出る
そんな単純な思考を

私はバケツを持って川へ水を汲みに行ってしまう
そんな思考を持つ時が多々ある

こんな草臥れる疲労脳を案じてリラックスとやらを
習い始め ...
草を磨り潰して 両手の手のひらで 大空を・・
瞳に囁くその色に染めよう
どんな星が生まれることか
そんな星を個々に秘め
握りしめる此処の星
蒼穹に包まれたオブラート引く 紺碧の泉に溢 ...
名前はひろゆき 漢字は知らない聞いたかもしれない
けれど 忘れた 苗字も知らない

スポーティなマフラーをいつもしていた
身長178センチくらいでAB型
煙草はマルメンだったかマルキンだ ...
指された方向に前習えするフリして回れ右
命令通りな一日は
肌が痒くなり仕方ない
健康的な生き方とは
他人を省みないことだ

電車に響く泣き声
道行くカップル
路傍の吸い殻
クリスマス ...
小さな小さな背中に大きな希望がゆったりと腰をかけていた
背中が大きくなるにつれて夢が育った
あるときは背中いっぱいに夢が満ちた
背中が現実に触れるにつれ希望と夢はとまどった
あんなにぴったりと ...
我々が望んだ西暦三〇〇〇年が遂に訪れた

病も
老いも
争いも無く
死から開放され

欲は無く
面倒は無く
不幸も無く
全てが完結した

法すら必要ない
科学が解決する
指 ...
白癬菌を死滅させるために
氷点下の街を
裸足で
「わーっ!」って言いながら走り回った
赤信号だって構わなかった
「わーっ!」って言えば
大丈夫な筈だった

4トントラックと鉢合わせした ...
私の間違いだった

こうして横になればわかる

じんわり沁み沁み肝臓の痛み

身体に悪いことばかりしてきたのだ

いや、この痛みはどこかで覚えがある

ああ、そうだよ

子供の ...
さよならなんて言わないよお
おおきな風が叫んでいる。
Auf Wiederse~hen
またね と 天から吹いてくる。

あおい風が
くびれた腰のトルソーをつれていった。
湖のまん中の  ...
とろとろの眠気を抱いて通り過ぎた芝桜
一枚一枚の花びらが妙に奥ゆかしくて
ふわりと笑えるくらいには近づけぬ
頃合いを見計らい オール片手に君が
ゆっくりと瞳を合わせるように
擦れ違う 揺れ惑 ...
詩の材料が見つからなくてここしばらくは書けないでいた
詩を投稿することで何かが起こる事をずっと期待していたが
何の変化もなくて詩の無力を感じない訳にはいかなかった

孤独感に苛まれる日常から抜 ...
爆発的に増殖したウィルスは俺のからだの免疫系と闘い敗れた

彼らが勝ったとしても人類が死滅すれば増殖する場所がなくなるだけの話だが

そもそもウィルスには目的などないのだろう

俺たちがも ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
一人の世界ヒヤシンス自由詩5*18/2/17 4:32
『わたしの仕様書』ベンジャミン自由詩4*18/2/17 0:47
それだけdesert...自由詩018/2/17 0:03
Cold Songもとこ自由詩4*18/2/16 21:51
風に吹かれてしょだまさし自由詩318/2/16 20:49
林檎売りやまうちあつ...自由詩418/2/16 20:31
羽生と羽生花形新次自由詩018/2/16 19:58
シャンデリア草野大悟2自由詩618/2/16 19:49
HallelujahTAT自由詩318/2/16 17:21
コント  正雄さんとタエコさん ③雨宿りよーかん自由詩018/2/16 16:39
いくつもの街はるな自由詩318/2/16 16:22
日に焼けた床、むすめのクロゼット、葉っぱをむしるのこと散文(批評...518/2/16 16:06
私は出所した間村長自由詩218/2/16 11:26
クラムチャウダー藤鈴呼自由詩1*18/2/16 10:43
季節のある街こたきひろし自由詩418/2/16 7:25
祭壇はるな自由詩318/2/16 6:53
金メダルホカチャン自由詩218/2/16 6:38
世界遺産自由詩118/2/16 6:24
脳を溶かす水の祈り朝焼彩茜色自由詩718/2/16 1:22
還る色(samantha james-waves of ch ...自由詩418/2/16 1:04
13年前のひろゆき自由詩318/2/16 0:36
Greedy lifeえこ自由詩118/2/15 22:24
小さな背中次代作吾自由詩318/2/15 22:16
マジョリティ・センテンスえこ自由詩318/2/15 22:04
水虫ジュク夫「冬のランナー」花形新次自由詩218/2/15 19:20
マゾ、ダメりゅうさん自由詩218/2/15 15:18
A day in the life草野大悟2自由詩418/2/15 13:12
長瀞藤鈴呼自由詩2*18/2/15 8:13
涸渇こたきひろし自由詩318/2/15 6:08
目的などない吉岡ペペロ自由詩218/2/14 23:03

Home 戻る 最新へ 次へ
1134 1135 1136 1137 1138 1139 1140 1141 1142 1143 1144 1145 1146 1147 1148 1149 1150 1151 1152 1153 1154 1155 1156 1157 1158 1159 1160 1161 1162 1163 1164 1165 1166 1167 1168 1169 1170 1171 1172 1173 1174 
加筆訂正:
げすぼいす/desert trip[18/2/17 0:49]
一部題名修正しました。
4.2sec.