手垢が汚いフェンスをよじ登り
腫れぼったいふたりを夕焼けが刺す
車の影に空気を入れないように
石を蹴り始めよう
本当はゴールがどこかにあって
本当のゴールは躓かないと分からない
だけど君と ...
わたしのむすめのすごいところのひとつは、ドーナツの穴を食べられるんです。
あるときわたしがおやつのドーナツをかじりながら、「いつだってこの穴が消えちゃうのがせつないよね。」と言ったら彼女は「 ...
太陽の目を
見た日に始まった

心を読まれて
裸にされる
透明な鏡
なぞる指先で

言いたかったこと
言えなかったこと

輪郭になる前の
言葉だけが
壊れそうだから
大事に ...
ついに辿り着いた
我が終焉の地にー
たぶん、ここで僕は
棺に入り、火葬場へと向かう

いまここに着くまで
根を切られた浮き草のように
流れ流されて
一体幾つの地を
さ迷ってきたことか ...
眠れ蒸れないウメッシュ

いずれ灰塵泣いても

いてもなくてもその人

傍に気づかれないだろう

それは間違い君の

命なければ世界も

政界も生活も

回転を止める

...
今晩はメンチカツとかぼちゃの煮物

腎臓の弱いあなたのために
塩分に気をつかって調理した
いつかのメンチカツとかぼちゃの煮物

思いっきり味の濃い
今晩のメンチカツとかぼちゃの煮物

...
 もうときどきしか、空からは降りてこない鳥。鳴き声すら、聞こえない高さに。舞いあがり、ゆくてに消えて。ねえ、わたしの持っていた鳥かごが、気にいらなかったのね。ねえ、わたしの用意した巣箱が、気にいらなか ...  深緑の庭園で、わたしは薔薇をつんだの。裸のおんなのひとがこちらを見ていたけれど、わたしは気にならなかった。なぜ? どうして? 「あの人は服を着ていない」って、ぽつりとつぶやいてから、藤棚の小道をかけ ... 秒針は
ガチガチ言いながら
私を刻む
午後九時半

やりかけの洗濯物は
どんどん乾く
外は真っ暗

今朝
置いてけぼりにしたのは
夢か?感情か?

あと六時間
私の明日 ...
俺の家から歩ける範囲には
コンビニ スーパーマーケット
俺の家から歩ける範囲には
学校 郵便局
等がある

なのにどうして
俺の家から歩ける範囲に
天国と地獄がないんだよ

何を寝 ...
骨まで、
はがしてほしいのです。

偽りでもいい・・・
愛が知りたいのです。

ちぎれた月に、
照らされている間。

白い布で、
顔を覆われ、
私の細動が止まってしまう、
...
楽園への切符をかった
でも誰も待っていないだろうとおもった

楽園への切符を売って
一冊の本を手にいれた

普遍性への手引きという
ちょっと手擦れのある素敵な本だ

ぼくたちのちいさ ...
自称詩人とそれに類する生物
(羞恥心欠如型自己愛過剰生物)
だけが感染するウイルスを発見した
ハーバード大学ジャスティン・カピバラ教授が
史上初めてノーベル医学生理学賞と平和賞を
同時受賞す ...
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
腹の底に蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
漆 ...
10月になるのを

どんなに待っていただろう


レザーは

バイク乗りのためにあるなんて

とんでもない


確かに

事故って転倒しても

怪我が軽く済み


...
苦労を格安で売ってるんで
誰か買ってくださいな
海王星と冥王星は今でも友達だろうか。
年賀状のやりとり、まだ続いているかな。
何でも同じ物を
持ちたがる
その心に飼える
羊の数は
あなたと私で
違うはずだった

怖い夢を見て
涙滲む夜は
助けに行くため
羊に乗るから
数えていないと
不安になるよ

...
廃墟と化した商店街が完結している
続くべき陸地はすべて粒と化した
誰もが譫妄を欲する真昼
比喩が陽射しとともに降り注いでいる
つぶらな嘘が重い層となり
死地から死地へと飛び移るとき
...
オーケストラが好きなので、10月、11月は名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会に行くことを検討している。

10月のメインプログラムは、シューベルトの交響曲第9番「グレート」。題名のとおり、 ...
一戸建てを買ったのは結婚して五年ぐらい経ってからだった。
独身のままで一生終わったらアパート暮らしで生涯を閉じたに違いなかった。

住宅購入を決断して取り合えず実家の父親に電話で報告したら、いき ...
リンゴ畑は枝を残し
風の止まり木になり

木霊にように繰り返す
カラスと遊んだリンゴの笑い声

落ち葉で眠っている
赤いほっぺで眠っている
甘く匂うよ雪の下

赤い顔した妖精が ...
月を持って帰り
ガラスの花瓶に沈める
リンドウの花はランプ
妖精が囲んで見つめる
雪明りのように静かに
壁に虹が灯る
花瓶の中で夕月が
くるくる周ってる
何度目かの昨日だろうか
...
憶昔の茶席が
目の前に生き続け
公孫樹を二個添える
あなたの抹茶はもう
味わえないけれど
哀しいかな
俺は爽やかイケメンじゃない

哀しいかな
俺は正義に味方しない

哀しいかな
俺はボランティアに気持ちが向かない


哀しいかな
俺は自分の都合しだいで
コロコロ変 ...
奈良飛鳥の彼岸花

線香バーザス金木犀

土手を黒塗りで連なって

現金引き渡し場所はモノクローム


ひとの心を玩ぶ

酷くプライド傷付けた

小市民が大本営


奈 ...
人にいい顔を向けることが出来ないし
わるい顔もできない
被害者面ならできる
破れたジーンズを
めくる風だった

膝の頭を
この世に覗かせて

撫でられるのか
食べられるのか

分からないまま
アップリケをした
人を笑った

何が怖いの
誰の真似なの ...
今日は雲の流れが速い。
または僕の血流が遅い。
ふとChagallの“恋人”を観たいと
新幹線のグリーン車に乗り
倉敷の大原美術館へと向かう

じっとその絵の前でChagallならではの
黄緑色をじっと1時間くらい観つづけた後
また新 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
焦げた髪の毛ふじりゅう自由詩019/10/1 12:31
メモはるな散文(批評...619/10/1 12:25
感傷ミナト 螢自由詩119/10/1 9:06
終焉の地に日比津 開自由詩019/10/1 4:34
酔わな酔わないりゅうさん自由詩019/10/1 3:54
メンチカツとかぼちゃの煮物印あかり自由詩1019/9/30 23:53
女と鳥la_fem...自由詩2*19/9/30 22:17
カシニョールの庭自由詩2*19/9/30 22:16
忘却と秒針三月雨自由詩4*19/9/30 21:40
感情の昂りこたきひろし自由詩519/9/30 21:36
ハ・ガ・シ・テ・ナンモナイデ...自由詩4*19/9/30 21:28
楽園への手引き梅昆布茶自由詩1019/9/30 19:35
自称詩人キラーウイルス花形新次自由詩119/9/30 18:55
闇の推移(改訂)ひだかたけし自由詩519/9/30 16:48
レザー狂の季節st自由詩219/9/30 14:21
給料日前リィ自由詩1*19/9/30 12:33
友達クーヘン自由詩5*19/9/30 12:32
睡眠時間ミナト 螢自由詩219/9/30 9:07
律動葉leaf自由詩119/9/30 4:29
秋に行きたいコンサート日比津 開散文(批評...119/9/30 2:30
希望と絶望こたきひろし散文(批評...119/9/30 1:22
赤いほっぺたち丘白月自由詩019/9/29 22:19
月を持ち帰った夜自由詩019/9/29 22:15
十月の菓子自由詩019/9/29 22:13
叶うならこたきひろし自由詩119/9/29 20:37
彼岸花函館ドラゴン自由詩019/9/29 20:01
顔面偏差値リィ自由詩1*19/9/29 17:56
夏がくれたものミナト 螢自由詩019/9/29 13:23
またはクーヘン自由詩3*19/9/29 12:55
或る夜 眺めのいい部屋からHAL自由詩4*19/9/29 9:41

Home 戻る 最新へ 次へ
1006 1007 1008 1009 1010 1011 1012 1013 1014 1015 1016 1017 1018 1019 1020 1021 1022 1023 1024 1025 1026 1027 1028 1029 1030 1031 1032 1033 1034 1035 1036 1037 1038 1039 1040 1041 1042 1043 1044 1045 1046 
加筆訂正:
真似事――落下する意識/ただのみきや[19/9/29 23:28]
「引き裂くか」を最初の口語と文語の混在に戻しました。
真似事――落下する意識/ただのみきや[19/9/29 15:41]
再度指摘を受けて修正。サヨリの方は孤蓬さんの修正例をいただきました。
真似事――落下する意識/ただのみきや[19/9/29 12:41]
指摘を受けて試しに修正
4.08sec.