すが婆さんは俺の父親の母親だが、二人は存命中すこぶる仲が悪かったらしい。
祖父は早くに亡くなり俺が産まれた時にはすでに居なかった。
すが婆さんは早くに寡婦になってしまった。
俺の父親は次男で長男 ...
君と出会うことで
僕の記憶は層が増えた
これまでにない次元での
記憶が更新されていく
君との記憶は未来の記憶だ
これから君と過ごしていく中で
共に分かち合う記憶が
果てしなく予定 ...
詩なんて書かない方がいい
書いても
胃腸に滲みる訳じゃない
米粒ひとつわかないよ
詩なんて書かない方がいい
それより自慰でもした方が
なんぼか気持ちがよくなるよ
詩なんて書かない ...
きみが初めて見たものは
きっともうきみの記憶にない
空の青さを知るまえに
この世界に生まれた命は
涙のあじを最初に知る
わたしは夏に生まれたけれど
いまだに夏色を ...
詩を書く
声にして言葉にせず
文字にたくす
叫ぶように
囁くように
人の見るものを見ず
見えないものを溺愛した
僕のなれの果てを
誰かに吐露するために
詩を書く
念じるように
...
太陽があまりに悲しい
あの永遠の寂寥のうちに
蒸発の悲鳴さえ許されないとは
風が、吹いている
あらゆるものの上にある空から
火と岩と水の星へと
そして冷たく聳えている街は
き ...
羽子板は遣唐使のおみやげなんだ
と先生は言っていたけれど
ししとうがどこを調べようと載っていない
なぜならばそれは
先生は本当のことを教えるという偏見を利用した
まことしやかな嘘だからなのだ ...
叶わない願いを夢見て
心に固く鍵して
一喜一憂してきたわ
そう私は大好きで
何も言えなくて
あなたはたぶん私のこと
何とも思ってなくて
だから気楽に話しかけてくる
言えない ...
不安でたまらなくなったら
小さな100円の一輪挿しを買って
自分に似た花を部屋に招く
友という字は人に似てる
花が作った文字だから
花の別の姿だから
人が初めて信じた友は妖精だ ...
崖地から火葬場を見おろす2階建てアパートに生息した 夕焼けのもらい火が6月の風を駆り立てて死んだ
そんな風の噂
あくまでそんな 何処にも届かない声を追い立てた喉を 震わせて
6月から身を ...
アスファルトに落ちている犬のフンを蹴とばして 追いかけて
夏の薄暗がりに溶けてしみる厚化粧
わたしがわたしのものならさいしょから わたしはわたしのことなど考えはじめてない のかな
...
どんなにああであってもそうはならない
なぜならこうだから。
どんなあれもああだった。
あれはああだ。
あんなあれもきっとああだ。
あんなにああなんだから。
...
悪いことをする
ばれてなければいい
ばれたら嘘をつけばいい
胸が焦げるまで
理不尽の風が吹く
利害の風か
連鎖なのか
突風なのか
無知の風か
...
空が洗われ
陽は真っ直ぐ
ヒマワリを照らす
雨を飲んだ花の道
ナトリウム灯のように並び
集団下校を見下ろす
傘を引きずる子
立ち止まり雨合羽を脱ぐ子
黄色い帽子に
そ ...
ドーナツを食べて
函館へ
とあるドーナツ屋さんは
くだらない公約を
守ってくれた
なんてラッキーな星の下の二人なんだ
そんな幸せもの二人は
そんな安易な旅で
糸くずみたいな些細ない ...
痒いから掻くのは
痒いのを痛みで
上書きしているのだ
痒みは治せないのだ
一言多いのは
痒い事を痛い言葉で
上書きしているのだ
痒みは許せないのだ
硬く硬く冷たい顔
あらゆる解釈を拒絶して
のっぺらぼうの力に呑み込まれ
未知なる混沌へと己を開く
硬く硬く冷たい顔
ある日突然、
不意打ちの死がやって来て
生の細部をみるみる奪わ ...
あじさいは
梅雨の
花房
時の静謐に
心の寂寥
抱え込み
うっとり
薮に
踏み込めば
赤々と滴る
薔薇の花、
また薔薇の花
此処にも
季節の快楽
眩めき
...
不確かな旅
羊水に揺られる小舟が
血管の糸できた繭を乗せていたことを
生きる中で傷を受けるたび
思い出す
その糸は長く延びていて
誰かとつながっていたはずだった
それは血を分けた誰 ...
犬が
ニコニコ笑って散歩しています
お日さまが
梅雨を乗り切り威張っています
夏は
爽やかなレモンが良く似合います
しかれども
それらはかりそめの
初夏の陽気なまひるの ...
恋してる 本当に
迷ってる 今直ぐに
推し量る 気長に
夢見てる 朝に
気づいてる 夜に
涙する
あの時
あの空の下で
交わした約束
お互いに忘れるはずがない
離れていてもあの約束が心を繋ぐ
あの時
あの空の下で
見つめた夕陽
今でも昨日のことのように
鮮明に覚えてい ...
六十四歳になってしまった
今更
文学への高い志しなんて持ってないよ
ただただ
インターネットいう海に
言葉の葦の舟で漕ぎ出しただけ
もしかしたらその行く末は
砂漠の果てに打ち上げられ ...
夕焼けよりにんげんのほうが美しかった
雨のうら側に月が輝いている
青灰いろのおとやあらしがぼくを舐める
理不尽をふたりが主張していた
どっちが正しいのだろう
ふたりと ...
明日から学校だというのに、夏休みの宿題はみんな中途半端、何一つ片付いてない。
自分はいったい休みの間に何をしていたんだ。
何もしていない。ただぐうたらぐうたら遊び呆けていただけ。
肝心な宿題には ...
断片を生む指先
砂にまみれた5本の煙突が現実をか細く揺れていた頃
塵が積もり溶けて排水口から青白い水となり……
朱色の錆も一緒に流れていた
自動車の代わりに風が滑走してく7月の朝に ...
41歳無職の前科者に
余裕があったら大変だろ、アホか!
こんな奴等が
のうのうと暮らしている世の中は
どうかしている
近隣住民が
「あいつ、ヤバイんじゃない?」
と噂してるような奴は
...
蝉が鳴いたしだいに
夏のみすぼらしさを飾って ぬけ殻をくわえてくるってゆう君
小汚い綴れ織りや押し花を蒐集して
あしの爪をのばしっぱなしなのに
やっぱしさみしいのかしらんって
だれか ...
犯人の名前がアニメチック過ぎ
腰まで伸びた
オレンジ色の髪が
熱い花びらを吊るす
初めての雪の夜
二人で植えた樅の木に
夏のクリスマスが咲く
ミツバチは蜜をもとめ
ムクドリは恋の薬と知り
花を咥えて行く ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
近親憎悪
こたきひろし
自由詩
0
19/7/21 9:20
未来の記憶
葉leaf
自由詩
0
19/7/21 7:30
詩なんて書かない方がいい
こたきひろし
自由詩
2
19/7/21 5:23
空の青さを知るまえに
ベンジャミン
自由詩
4
19/7/21 1:30
詩綴
両性具有
自由詩
2
19/7/20 22:55
零度の透明
新染因循
自由詩
7
19/7/20 22:44
どうしよう
桶谷
自由詩
1
19/7/20 22:17
小鳥の巣
丘白月
自由詩
0
19/7/20 21:35
一輪の友
〃
自由詩
0
19/7/20 21:31
さよなら、ジューン アニマルズ
DFW
自由詩
10*
19/7/20 20:45
フーリガン
〃
自由詩
2*
19/7/20 20:42
どんなあれ?
幽霊
自由詩
0
19/7/20 19:56
悪と理不尽
函館ドラゴン
自由詩
0
19/7/20 18:43
ひまわりの妖精
丘白月
自由詩
1
19/7/20 18:31
登り来る機関車の力
立見春香
自由詩
4
19/7/20 16:52
痒みを痛める
イオン
自由詩
1*
19/7/20 14:19
死顔
ひだかたけし
自由詩
4
19/7/20 13:24
季節の快楽
〃
自由詩
8
19/7/20 13:21
塩田千春展にて
紀ノ川つかさ
自由詩
3
19/7/20 11:58
初夏の犬の散歩
秋葉竹
自由詩
5
19/7/20 9:49
涙する夜
佐白光
自由詩
0
19/7/20 9:40
あの空
夏川ゆう
自由詩
2
19/7/20 5:12
六十四歳になってしまった
こたきひろし
自由詩
7
19/7/20 1:30
理不尽たちの哀歌
函館ドラゴン
自由詩
2
19/7/20 0:53
夏休み
こたきひろし
自由詩
0
19/7/20 0:47
7月
渚鳥
自由詩
3*
19/7/19 23:34
余裕ねえんだから
花形新次
自由詩
0
19/7/19 21:14
ゆう君
末下りょう
自由詩
2*
19/7/19 21:01
さわやか句会14
花形新次
俳句
1
19/7/19 21:00
ノウゼンカズラの妖精
丘白月
自由詩
1
19/7/19 20:56
1014
1015
1016
1017
1018
1019
1020
1021
1022
1023
1024
1025
1026
1027
1028
1029
1030
1031
1032
1033
1034
1035
1036
1037
1038
1039
1040
1041
1042
1043
1044
1045
1046
1047
1048
1049
1050
1051
1052
1053
1054
6.78sec.