光に眩む草刈りの
  発動機の音
  青々とした虚無に吸われて
  日めくり捲る孫の手中
  また皆殺しの夏が来る


「頭のいい憂鬱はよろしくない 理屈っぽいのは特に
「そんなや ...
僕は僕が
不思議でたまらない
僕を生かし
僕を僕たらしめているものは
肉か血か心臓か…
僕は僕の
心臓が不思議でたまらない
なぜ鼓動を打ち
この体に血を送り巡らせるのだ
死が恐いのか ...
静かな雨の降る
6月の昼下がりに
僕は
刈り入れの終わった麦畑を眺めている

憤怒と月光を
まき散らした昨夜の嵐が
懺悔に滴らせる涙のような
そんな雨だ
その滴を受けとめ濡れた
や ...
待ちわびた黎明だ
太陽でも月光でもなく
果てない夜を終わらせようと
吹き荒れた嵐の向こうに
生まれ落ちた黎明だ

君が
ふるえる玻璃の瞳に閉じ込めた
青い一迅のそよ風に
ひとつの嵐が ...
詩的小説「バス停」


新しいこの街で一人で生きていく

近くのバス停で時刻をメモする

バスが停車して扉が開く

「すいません乗りません」
「メモしているだけで・・・」

笑 ...
ワクワクしながら生きてなんて行けない
何かを楽しみにしてそいつを待つなんてできねー
嬉しいことなんかいらねー
知らねえことだけはわからねー
やっぱりあいつより僕は間抜けかい?

濁った ...
朝が来ると鏡の前でこい。を頭の中で漢字に変換をする。雑踏を歩くと踵が痛い、世の中に埋没する生き方を足し算し続けると、私は空を見上げない、結局地面を見下さない。黒板の文字がぼやけて、目を細めると現実 ... 地図から欠けているくらい

小さな島の話で 反対っかわまで行っても

さして変わり事もなく あお満面だし

画家には一人の上客が居て、全てはそれで十分だった


さくばん夜な ...
 衣擦れの音で目が覚めた。
 こんな夜更けに、暗闇の中で。
 気配をうっすらと残しそれは消えた。
 夢であろうか。
 誰もいようはずもない。
 妻も子も出て行った。
 私は病気だ。
 心 ...
朝起きて
遠い国のニュースを見た
”雄牛の軍団がアイドルを喪失!失恋の衝動をマタドールにぶつける”
なんてこった。マタドールは然るべき教育を受けるべきだ!
誰かとこんな話をしなきゃなならないは ...
カエルばかり鳴く夜にみた夢のこと
口から泡をふきながら
肝心の言葉が出てこない
夢日記のページは埋まっても
あとで見返せば
何が書いてあるのかわからない
単語と単語の間を繋ぐ接着剤はピンク ...
きゃあきゃあ叫んで痣だらけの膝で走り回る女子高生は体育館ステージ奥の記憶のなかの部室へ押し込めて鍵かけて。あのころみたくはしゃげない。もう若くないなあって思う、けどずっと昔から若くはないな渾名はかあさ ... 泣きたいくらい泣けないピコピコナイトに揺らぐネクタイと世俗主義
進歩しない進歩。インポじゃないよ。

ぜんぜんバランスに興味ないペヤングナイトを流れてく黄色いマヨビーム
アナ ザ  マイ  ...
かたい糞だすときつらいが紙いらず詰まるトイレにみのる鳥肌 (痔余り) カタツムリ心が晴れる梅雨の空

自撮りして自信のなさを見せつける

親に勝ち日差しに負けるひきこもり

寄り道をするなと言った父不倫

ちっぽけで偉大な全てそれが君

得るものも失 ...
人は誰かを
大切だと思って取るのが
コミュニケーション
互いの距離は
誠実で埋めるしかない

でも伝わらない人に
ゴミだと思って取るのが
ゴミュニケーション
互いの距離は
ゴミで埋 ...
ずっと長いあいだ
売り切れたままの心
庭におりれば
ニシキギの実が
風の小径でささやく
歌が小舟で天に去ったと

檀紙のしわをなぞれば
懐かしい言葉が幽霊のよう
苔むした石段を照 ...
地球は巨大なボール
地球めがけてバットをフルスイング
粉々に砕けるか
どっか遥か遠くへ飛んでいくか
やってみたい

地球は巨大で丸い大根
もう手におえないから
刀で真っ二つに切ってやり ...
湿度が高くて過ごしにくい
梅雨の重々しさが嫌

雨は嫌ではない
雨に濡れた大自然も
雨に濡れた街も好き

長々しく横たわる梅雨
出口が見えてこない

何もかもが
湿気に包まれて
...
事件ばっかりだ
詩のタイトルといちぎょうめが
同じだったとしても
なんも、こわいことない
だって、ジミヘンドリックスの
ヘイジョーって曲の歌い出しはこうだったから
ヘイジョー
そーゆーこ ...
背のびしても
とどかなくなった月は
親指と
人指し指のあいだで
沙になって
さらさらと風にのる
くらい、脆い

雨の
こぼれたすきまから
青く
ふる光を
織るようにしてなびく
...
 
わたしはとても小さいので
空の広さに包まれてしまう

わたしはとても小さいので
自分の殻にこもってしまう

わたしはとても小さいので
海の深さにおぼれてしまう

わたしはとても ...
濡れた髑髏が歯の奥で嗤うような声が頭の片隅にいつも聞こえている、それは湿度を伴うものであり、受信後に生じる感情には生憎と名前が付け難い…蛇の這いずる音を集音装置で拾ったものをある程度の音量で聞いて ... 天気予報は雨でした
なめられっぱなしのなめくじが繁華街へ向かう

あなたの名前は何ですか
えっ 名前 何だろう
名前のない なめくじ
かたつむりのように背負うものもない なめくじ

ガ ...
生まれたときは誰もいなくて
ひとりぼっちだったんだ

でもね雲さんがやって来て
雨をたくさん入れてくれたよ
その晩はとてもよく眠れたんだ

朝になったらドアを叩く音がしたよ
アヒル ...
暑い
むしむしと暑い
〈病院の冷房は皆さんの健康のため26度設定です〉
自律神経失調症の僕は
ぼうっとしてしまう
ぼうっと遠い海を思う
青く涼やかな海原が
静かにたゆまず波打って
潮の ...
俺の子供でも
おかしくない
若い男が
いきなり
「俺はお前の慣れの果てだ。」
と言ってきた

若い男は
公園のソファに横になると
「こっちに来い。」
と手招きした

野ざらしの ...
身なりに
気をつけてか
舗装されたばかりの
黒く沈み込む道を
歩けない
カミナリリュウ
ADAM-Y染色体はもう
消失しましたか
空窓を見ながら
新しい男は
シダのプランタ ...
虚しさは、ろうそくの炎のように揺らめいて
正体を見失う
スマホをスクロールさせても、行き過ぎてしまって
たどり着きたい所にはいけない
私たちは正しく嘘を、粉飾できないでいる

街灯ひとつで ...
園芸すきな
こてんはあげん先生
満点くれへんかった

こたえのない問やから
空欄のまましとったら
そんでは点やれんのやと

ほんならまともなこたえて
そん花壇に
さいてたんかいの
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
内出血ただのみきや自由詩5*19/6/30 14:43
告白両性具有自由詩019/6/30 13:28
麦畑自由詩219/6/30 13:14
黎明自由詩219/6/30 13:04
バス停「第一話」丘白月自由詩219/6/30 11:26
一人じゃ二人にはなれない竜門勇気自由詩0*19/6/30 10:53
No spring chickenかんな自由詩3*19/6/30 7:31
本懐なけま、たへ...自由詩219/6/30 4:52
衣擦れメープルコー...自由詩1*19/6/30 2:16
探さないよ、なんて笑っていられる?竜門勇気自由詩019/6/30 1:13
夢から覚めたカエルSeia自由詩219/6/29 22:08
No spring chicken/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ自由詩0*19/6/29 22:01
真夜中のマヨラー末下りょう自由詩1*19/6/29 20:59
_短歌0*19/6/29 20:52
矛盾TwoRiv...川柳0*19/6/29 20:36
ゴミュニケーションイオン自由詩019/6/29 18:25
売り切れたままの心丘白月自由詩019/6/29 7:18
蛞蝓こたきひろし自由詩019/6/29 5:43
梅雨の海夏川ゆう自由詩219/6/29 5:20
事件ばっかり次代作吾自由詩019/6/29 2:09
午睡むぎのようこ自由詩619/6/29 0:15
「わたしはとても小さいので」ベンジャミン自由詩0*19/6/29 0:04
ばらばらに固まり、渦巻いて飛び散っていくホロウ・シカ...自由詩1*19/6/28 23:34
なめくじフェスティバル松岡宮自由詩18*19/6/28 22:33
池が言うには丘白月自由詩219/6/28 21:12
看護士と海ひだかたけし自由詩819/6/28 20:02
若い男ゴデル自由詩1*19/6/28 18:36
再製ナンモナイデ...自由詩1*19/6/28 11:43
傾いていく夜長崎螢太自由詩4*19/6/28 10:27
流れける を続けとるAB(なかほ...自由詩4*19/6/28 8:25

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