パリの妖精
第14話「アクリマタシオン公園の妖精」
チューリップの芽が
土を頭に持ち上げ
眠そうな目で辺りを見渡す
通り過ぎる靴の裏
眩しい日差しのシャワー
もぐらさんこんにちは ...
私の葉を選んでくれて
とても嬉しいの
可愛い赤ちゃんたち
赤い揺りかごで
守ってあげるから眠りなさい
冷たい風が吹く前に
落ち葉の布団に移してあげる
長い冬を越えていきなさい
...
夏の輪っか、テーブルに2つ。
溶けたガラスコップの名残、2つ。
特異点と言っても2045年ごろらしいけど
人工知能が人類の知能を凌駕しちゃうだろう
と言うある未来学者のこれって予言なのよね
その頃まで自分はまだ生きとるんかいな
お陀仏点に引っかかっ ...
その人は
肉うどんだった
いつも
どんなに
美しい
品々が
お品書きを
彩っていたとしても
頑なに
力こぶよりも
頑なに
磨き忘れられて ...
夏休みジャガーさんに会いたくなり
新幹線で大阪に向かった
テレビに映る姿 行動を見て
なんか他の肉食獣とは違う感じ
獲物に飛びかかる凶暴なネコ
ジャガーさ ...
天体望遠鏡すら知らない宇宙の彼方からブランコは
こんなちっぽけな青い星まで伸びている
一漕ぎで銀河を跨いでゆくのは
もう旅立っていった人だろう
ただ空を仰いで憧れるしかない
移ろうと ...
LINE
「突然、ごめんね。こんな事本当は直接会って話さなきゃならないのに、どうしても勇気がわかなくて。
思い切ってLINEするね。
わたし、貴方の事、ずっとずっと大切なトモダチだと思 ...
虫の音が
どこかの草むらで聞こえている
触角をふるわせて
葉の様子をうかがうことが
かれらの仕事で
葉先から零れ落ちる露を少し飲んで
またうたう
いたるところに黄昏れが満ちあふれ ...
幻の夜、
ヤドガリも寝静まった砂浜に
楽園の島のヤシの実が流れ着く。
その島では、あした、
一番早起きの牝牛が
真綿のように軽やかな雲の幻を
牧場の木陰に見る眼には
敬虔 ...
ゴルフ場友とコースを回ってるアドバイス聞かない者同士
生きているただそれだけで楽しくて数え切れない経験がある
解散は寂しいけれど今までに貰った愛は永遠に残る
出逢いから生まれた繋がり ...
そうめんみたいに
ゆでてみたら
柔らかく
しなやかに
なれるかな
どんな言葉を並べたら
君はそこにいてくれるんだい、
なんて問いかけたって
どんな仕草を繋げたら
君はここにいてくれるんだい、
なんて訊いてみたって
自問自答。
どこにもない答 ...
原 静かさ 月
丸い歩道 男女の子
犯罪者
全てを観ているモノ
安いキャリーバッグの
硬質プラスチックの車輪が
まばらな拍手のようなリズムで
旅行者の孤独を連れて歩いている
バスターミナルは蒸し暑く
分厚い屋根に覆われている
様々な方言や言語が
...
先生とかじゃなくて、
なんて呼んだらいいですか?
光溢れる
今日という日を
歩いていく、人人人
何の目的もなく
何の行先もなく
ただ新しい出逢いを求めて
一回限りの生を燃焼させて
そうだったらいいのになあ
そうだったら素敵なのにな ...
ガリガリの真っ白なマウンテンゴリラは
耳も聞こえないのにウホウホ騒ぎ
麻痺した脳みそで真っ青な空に広がる
ガラスの扉をガンガン叩く
ただ、あるのは己の惨めさだけだ、と
自分の事を殴ってみ ...
「わたしのたわし、タワーにたわわに実ったわ。」
君のたわいないたわごとに、僕はわたわたしたわ。
夏が終わるとき、
風呂桶に浮かんだ西瓜を見ても
もう、それほどときめかない
でも冷やし中華を飾る
一切れの西瓜は不思議と美しい
刻んだハムと胡瓜、
錦糸卵と紅ショウガという
いつもながら ...
静かな境内の
砂利に染みる澄んだ湧き水
花びらを数える歌が聞こえる
落ちた葉を隠した妖精の声
今年の彼岸も飲みに来た
冷たくて厚い枯れない水を
目の前に充満している空気に
植物たちは薬をまぜる
妖精が調合した深い慈愛
人に寿命を与える酸素を
酸化して老化して
知っているけれど
そんなもの怖くないんだ
怖いのは逢えないこと ...
華麗で柔らかな空気のおにぎり
陽の匂いが迷子のように
頬を睫毛をつかもうとする
漂う感覚が美味しいと思った
空から梢から風の隙間から
良かったと声が聞こえた
ありがとうと思った
夜中
外がやけに騒がしい
雨が降りやがる
風が追い討ちをかけてくる
ウルサイ
うるさくて眠れねぇ
台風のヤロー
いい加減おとなしくしねぇと
ただじゃおかねぇぞ
さっさとどっか ...
かゆい、とは
戦うものだ
逃げられやしない
だってかゆい、は
自分だもの
こぐまたちは もう
おとなになって
森をでていった
犠牲のない欲望
なんてあるだろうか?
草がひとすじ
ゆれるのもこわかった
生きていなくても良かった
生まれてきたことは
...
愛する相手もいないくせに
フィロソフィアなんて
本が読みたくなる。
ページのはじめあたりには
著者のモノクロ写真が
あったりもしたりする
最初にあとがきを読む
人名索引を ...
水面と日差しを称え明日の朝ということのない
そこへやってきた羊は喉をみたす 季節に散る色どりは口元について
どこか風に吹かれたうちの
見つけたりない気がして
海底を泳いだ
短い手足がだんだんしびれていく
水圧のせいかな
ちょっと戸惑って
いつかの風船がひっかかる
悲しみにすら触れられない
それじゃあ笑われちまう ...
中学とか高校とかたぶんそのころの女子にありがちな軽度の過食とか若干の拒食とかが未だに抜けない件について。拝啓わたしちゃんいかがお過ごしですか。アラフォーにもなって私はあいかわらずふらふらしています。お ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アクリマタシオン公園の妖精
丘白月
自由詩
0
19/9/10 12:33
ヤマブドウの妖精
〃
自由詩
0
19/9/10 12:31
輪っか
クーヘン
自由詩
2*
19/9/10 12:23
新しい未来
ナンモナイデ...
自由詩
3*
19/9/10 12:01
肉うどん
北村 守通
自由詩
3
19/9/10 10:11
動物園のジャガーさん
佐白光
自由詩
1
19/9/10 9:31
ブランコ
新染因循
自由詩
3
19/9/10 7:51
未読のままに
こたきひろし
自由詩
2
19/9/10 7:20
黄昏れの道
山人
自由詩
2*
19/9/10 7:06
幻想楽園島
秋葉竹
自由詩
6
19/9/10 6:59
出逢い
夏川ゆう
短歌
2
19/9/10 5:17
わたし
あるみ
自由詩
0
19/9/9 23:03
時間を紡ぐ
都築あかり
自由詩
1
19/9/9 22:36
丸い歩道
カッラー
自由詩
1
19/9/9 22:08
どうして時々どこかに出かけるのだろう
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
19/9/9 20:41
なんて呼んだらいいですか?
杏っ子
自由詩
1*
19/9/9 18:39
光溢れる人人人
ひだかたけし
自由詩
4*
19/9/9 16:41
ごりら
若乱
自由詩
0
19/9/9 16:32
たわ
クーヘン
自由詩
6*
19/9/9 12:11
西瓜の冷やし中華 ★
atsuch...
自由詩
3*
19/9/9 11:52
ヒガンバナの妖精
丘白月
自由詩
0
19/9/9 11:23
四季の輪廻
〃
自由詩
0
19/9/9 11:22
秋が降り始める
〃
自由詩
0
19/9/9 11:21
台風が許せない
こたきひろし
自由詩
7
19/9/9 4:02
かゆい
木葉 揺
自由詩
2
19/9/9 0:47
こぐまたち
はるな
自由詩
1
19/9/8 23:48
間読書
ナンモナイデ...
自由詩
3*
19/9/8 21:17
_
雨へのダブリ...
自由詩
0
19/9/8 20:54
ソナー
カマキリ
自由詩
1
19/9/8 20:01
時限的、咀嚼嚥下嘔吐反射/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外
こうだたけみ
自由詩
1*
19/9/8 19:53
989
990
991
992
993
994
995
996
997
998
999
1000
1001
1002
1003
1004
1005
1006
1007
1008
1009
1010
1011
1012
1013
1014
1015
1016
1017
1018
1019
1020
1021
1022
1023
1024
1025
1026
1027
1028
1029
9.52sec.