人間の愛は実に複雑だ。

しかし、私は、物事を単純に見て解決するすべを覚えつつある。

魔術師と儀式主義者は、最も地に足をつけた種族である。

恐れるな。

失敗を恐れるな。

プ ...
終電にゆられて、風の強い歩道橋を渡り、またビールを買って帰る

テレビ通販の明かりだけの部屋で、あしの爪を切りそろえて
膝を眼窩にうずめた


いつになく緊張してた官房長官がその昼なん ...
ボクの体に星の原画が描かれていて
プラネタリウムが投射する

世界は鏡
自分が誰だか
それを見て思う

さようなら
ってキミは手を振ったから
ボクもさようなら

自分も鏡なんだな ...
 Ⅰ
心臓の叩き出す
下腹部のあたり
分厚いえら呼吸の悲鳴で
男を締め付けると
そいつは
足裏まで落ちていった

こうして
彼女は君臨する
四本足の机の
空洞部分で

 Ⅱ
...
花かごに
ゆったり
あしかけ
たっぷり
ゆられれ
まなこに
うつるる
えだの黒
電車で足を投げ出して
座っているクソガキの
足を思い切り踏んでやる
120kgのストンピングだ
「イテッ!」
「ああ?なんだあ💢」
マジの殺意には
誰も抗えない
黙って目を伏せるだけだ ...
 少女の告白した罪を
 ゆるしてあげたかったわたしも、
 少女であった

のどけき春
光のさなか
惑いにとらわれた指のかわりに
野花をそっとよけ
スカートのひだが重なりあう

...
首筋から這わせた指先が
胸の先にかすかに触れる
少し切なそうな顔をしてあなたは
そっと目を閉じた

夕暮れ
カーテンを引いた部屋に
隙間から少しだけ
黄色い光が差し込む

言葉で伝 ...
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し、澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷っている ...
真夜中を疾走する無軌道は自意識は所詮、夜明けとともに失われる時代遅れのノスフェラトゥだ、陽のあるうち連中はどこに潜んでるのかまるでわからない、お互いの顔すら見分けがつかないほど暗くなるまでは怖くて ...   
  
  私は今日、父になった。
  
  
  娘が産まれた時
  
  妻は命を懸けて母になり
  
  命を懸けていない私は
  
  父を、演じ始めた。
  
...
降り注ぐ
陽の光は黄金、
人 歩む
今日という時空のなか
未知、迎え入れ
晴れているから、影も濃い。
くっきりとまるく落ちる提灯の影を踏みながら弾んでいくわたしのむすめ。
引越して転園さきがきまるまで、わたしも仕事を休むことにしたので、さながらこれは春休み。自転車に ...
好きな人たちと、楽しく暮らしたい。
願っているのはそれだけなのに、私は今日も優しくなれない。
四月の花は、こんなに素直に咲くのにね。
誰かの感情に染まるのは簡単だから、
好きなものは自分で決め ...
灯台の下のテトラポッドはいつまでも輝いている
防波堤に波がぶつかって砕ける音は
真っ暗な地平線へと吸い込まれていくようだ

パチパチと光る緑色の灯は
きっと私に何も伝えない
落書きと錆にま ...
洗濯機の中で汚れた衣類が回る。
夜に洗って朝に干して。そんな生活繰り返して繰り返して。
何だか寂しくなって、その寂しさに苛立って。

人に産まれて女に育ち
人に産まれて男になった。

洗 ...
となりの家はリボン細工
ピアノの音が聞こえます

お嬢様の手毬唄に
私は恋をしました、と。

彼女の髪は
いたずら好き
ピンとまつ毛を跳ね上げて
ピアノの音が
聞こえます


...
桜散りゆく偶数の月に
解き放たれし夏の日へ進む

理由があるとすればあまりにも
陽射しが見事に肌を光らせた

両腕をくすぐる生ぬるい風
袖を切ったのはいつだったっけ

みんなの意識は ...
理由は瞳でも言葉でもなく

甘い棘でいたぶって
囁きながら堕ちていかせて

憧れていたの
散らしたのは何度目の夜
秘密はいつもドロドロしてる
苦い香りに慣れた頃
横顔をなぞる煙がいび ...
真珠はだれに殺された
孫娘に殺された。

 (はないちもんめ あの子が欲しい)

孫娘は泣いている
おうちに帰りたいと
泣いている
真珠の背中のぬくもりが
帰るおうちよ
ほたほた落 ...
やあ
十五年前の君
予想できるかい?
ひとつだけ、教えてあげよう

{ルビ面白=おもしろ}苦しい、面苦しい、日々の果てに
君は手にいれる
ひとつの温かい宝を

自由だとか、幸いだとか ...
僕の部屋には季節が無い
うずくまって見詰める本棚には
うっすら埃が積もっている
TVのコンセントは抜いたままだ
頭痛が少し
腹痛も少し
瞼が厚ぼったく重たい

もう長いことゆっくり眠れ ...
 花瓶の近くに置かれた姉の唇が燃えてゐる。

 うす紫色の炎が小さく上がつてゐて、読んでゐる文庫本に今にも火が移りさうだ。

 目を細めて見ると、表紙に「菜穂子」と書かれてゐた。
...
静まり返った夜に人々は固唾を呑む

意表を突く歌詞を並べたて 
繊細で微妙なメロディーラインで攻める

艶っぽい声にガードされた瞳
おまえは吟遊詩人

魔力のような鳴き声に引き込まれ
...
茅葺き屋根に鳥が舞っております
舞い降りてくるのは雲雀でしょうか
春を尾に引く雲雀でしょうか

茅葺き屋根に陽が舞っております
待っているならススメと云います
陽は待たずススメば夜が来ます ...
表通りの あわただしい正午に
ようやく腰をおろすと
さっきまで 見知らぬ背中が座っていたはずの
この 革張りのカウンターチェアが
ぽっかり冷たい

ーー記憶を失くした 若いピアニストのよう ...
夜になると

いちにち恋をひとつ

棄てようと思って

田んぼの畦道で夜風に

洗われています

やることがほかにないから

しかたがないのです



ここ ...
ここは私の国ではないから
わたしの言葉は通じません

何を言われているのか言っているのか
水の中で互いにぶくぶくしながら
ただただ息苦しくてしがみついてたから
爪は剥がれ肉も削げて皮膚のし ...
製作者の
イメージの崩壊
階段状の
完成経路
段階の崩壊
新たなる水面より湧き上がる
放射状の輪
輪の中の目
生存的まばたき
命の背後に控える
状況観察
再度逆転する構成
構図 ...
冷たい風が吹いています
四月の初めというものはそういうものなのです

暖かいばかりが春ではありません

人の意識がどう認識しようと

見知らぬものはふしぎなものです
見慣れたも ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
黄昏の告別 viraj自由詩019/4/5 0:49
新たにDFW 自由詩6*19/4/4 22:36
パン☆どら自由詩019/4/4 22:09
マサヒロK自由詩019/4/4 21:53
花見ナンモナイデ...自由詩2*19/4/4 21:30
今日の出来事花形新次自由詩019/4/4 21:15
道徳来世の自由詩6*19/4/4 16:53
このまま高林 光自由詩419/4/4 16:22
送春の詩集 長崎螢太自由詩4*19/4/4 16:06
吠える犬は繋がれるか処分されるものなのにホロウ・シカ...自由詩2*19/4/4 15:54
【 父になれた日 】豊嶋祐匠自由詩4*19/4/4 14:42
walk・on 13ひだかたけし自由詩419/4/4 14:30
生活のことはるな散文(批評...519/4/4 11:37
四月水宮うみ自由詩019/4/4 7:07
寂しい夜から追い出してくれカマキリ自由詩719/4/4 0:20
心に愛がないからこたきひろし自由詩319/4/3 23:44
人形の詩(うた)マサヒロK自由詩219/4/3 21:34
恍惚ミナト 螢自由詩119/4/3 19:51
二十七時の秘密十一月の失敗...自由詩419/4/3 19:12
花真珠のくびかざり田中修子自由詩1219/4/3 18:23
十五年前の君へ服部 剛自由詩419/4/3 18:12
隔絶´世界世紀自由詩219/4/3 17:47
菜穂子石村自由詩19*19/4/3 17:17
井上陽水あおいみつる自由詩419/4/3 15:36
茅葺きの郷帆場蔵人自由詩419/4/3 13:35
ぽりせつ自由詩719/4/3 13:32
せんたく秋葉竹自由詩819/4/3 5:21
私の国帆場蔵人自由詩5*19/4/3 3:02
制作の過程マサヒロK自由詩119/4/2 21:23
退化器官としての「元号」ナンモナイデ...自由詩1*19/4/2 21:01

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