長く続いていると永遠のものと思い込む
終わらないものなどないと知るとき
目の前のものがとても大切に思えるけれど
どれも散り際の薄闇にきらめいていて
何一つつかめないまま終わってしまうんだ
風に打たれる窓ガラスが泣いている
君の心にも風は吹いていたんだね
刺すような冷たい風が
感じられなかった
いや 感じようとしなかった
嵐の中で苦しむことか ...
さて、今日は何を聴こう?
無味乾燥な僕の部屋を
豊穣な世界に変えたいなら
バッハの無伴奏チェロソナタが
良いかも知れない
音楽が進む度に
音による壮大な建築物が現れ
人類の偉大なる遺 ...
これまでどこをどうして
旅をしてきたのだろう?
小さいとき、夏に南の海や
北の山に幾度か
家族で行ったことは
途切れ途切れに覚えている
あの頃は父も母も優しく
弟とも仲良くしていて
...
空洞が無いと
オカリナは
歌を聴かせてくれません
空洞が無いと
ドラムは
退屈な時間を切り刻んでくれません
空洞が無いと
ピアノは
弦をときめかせる事が出来ません
などと ...
積み上がった手紙の上でお昼寝
高い壁の上には細長い光窓
薄暗いポストの中は温かい
一通の葉書が妖精の頭に落ちる
あくびしながら目を覚まし
滲んだ宛名をなぞる妖精
そっと差出人の ...
覚えてもいない幸福の味を求めて彷徨う
目は潰れ耳は千切れ鼻は失くし
皮膚は擦り切れただれ口は開かない
それでも存在を知ってしまっているから
何処にも無いなんて信じられなくて
...
愛死体秋すぐに冷たくなって
泣くように笑う男が書いた遺書
未来捨て過去と駆け落ち心中する
蝸牛踏めば悲しい軽すぎて
傘の花みんな流れて校門へ
ひっつめ ...
よどんだ部屋の空気
水道の蛇口から水がしたたり落ちる
ポテトチップスを頬張り麦茶で流し込む
判断能力 自己管理能力 欠落
仕方なく破れた地図を広げる
非日常な週末とテレビジョンのニュ ...
愛なんて嘘だけど
でもとても綺麗な嘘なんです
また人生も嘘だけど
でもとても美しい嘘なんです
だから悩まなくていいのです
愛だって人生なんてみんな嘘なんだから
愛や人生に悩む必 ...
落ち葉の海で溺れるカラス
魚になりたいと鳴く
妖精が黒い羽をすべて
赤い葉と取り替えるかと聞く
カラスは喜んでうなずく
鱗のように落ち葉で身を包み
赤いカラスは飛んでいった
...
僕たちの影を
ひとつにしようと
月が動いた日
星が泣いた夜
まつ毛のお皿に
乗せる料理を
唇の先で
運んで行こうよ
割れても良いのさ
舐めて返したい
接着剤のような
...
苦労に苦労を重ねて
塗りつぶされた日々
でも塗りつぶしたから
白い文字がかける
ふつうと違う台紙に
なっている
主役はもちろんこの商品
だけど瞳が指先が
私も見てと訴える
なるほど細身で清楚だね
少しの憂いがほどよいね
チラシ収まる美しさ
それ以上は内緒かな
だけどすぐに忘れてね
そのう ...
私だってその若さを羨ましがられた
時代がちゃんとありました
今でこそ
冴えないお爺ちゃんですが
二十歳頃は
冴えないお兄ちゃんだったんです
残念ながら
冴えないだけは共通してたん ...
飲み切れなくなった
ジンジャーエール
心には屋根が
あると知ったから
もったいないけど
流してみようか
海は誰も
いない方が綺麗で
炭酸の泡に
傾ける音を
波だと思って
...
一人、枯野を駆ける
つまり、
蛇の心を、知るか?
おそらくその心に
なんの悪意もなく
あすに向かう希望の光が
灯っているにしても
一人っきりでは生きられない
愛すること ...
星を指さし
星座をなぞって
ふわり歩いてゆっくりと
冷たい空気を吸って
白い息を空にかける
月の巣のように
移動できる住宅がほしい
トレーラーハウスのように
移動できる住宅を
真剣に考えるときがきている
いつ地震がきても
タイヤや基礎が
衝撃を吸収する
車の ...
お気に入りの美術館
どんな絵でも丁寧に見る
絵に込められた想いに触れる
居心地の良い空間に流れる音楽
素直な気持ちで絵に向き合える
初めて今出逢った人と
絵について話したり
...
頼まれて、五年以上ぶりに取材をした。あれでよかったのかは原稿を書き上げてみるまでわからないけれど、とりあえずたのしかった。帰る途中で以前勤めていた東銀座を通ったので、途中下車して散歩しながら取材内容の ...
俺が詩人だなんて
周りは誰も気づいてない
極々親しい人にも
それは
極秘だから
極秘親しい人の
優先順位第一位
嫁さんだって知らないから
もし何かの弾みで言ってしまって ...
時間がなくなるって
時間って減っていくんじゃないの
減った分足されていくんじゃないの
俺の考え方変かな
やっぱり変かもな
暗いが段段に掬いとられて
夜が明ける
のかな
...
ビー玉を一つ
如雨露の中に忍ばせて
散歩にでかけたら
まるで知らない人たちが
僕のことを話してる
甘いこと、冷たいこと
これは夏のこと
赤いこと、長袖のこと
これは夢のこと
...
雨の一滴が右手の甲に 落ちた
ズシリと 重たかった
ミシリと 胸の空洞が鳴った
私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって
オリーブ
明滅
ギャラリーにて
同居人
夜毎の腕
声たち
鬼火を辿って
地底湖
川辺を行く
夢から夢へ
...
あなたには雨は全然似合わない
水底に綺麗でかなしい夜がある
傘を差す 君の涙を守るため
「絶え間ない夕刻」
このままどこへ行くのか
俺はどうなるのか 教えてくれ 包茎
変顔のままでいいのか
俺は流されていくのか 教えてくれ 検便
血反吐吐き
先生 助けろ ...
なまぬるい くひねろうかと かぜのよる
むしのこえ よんどころなく かきさらし
これしきと はをくいしばり むかうふゆ
くりすぱあ つぐたけのはる きゃすないん
...
丸い蕾が一つ開くたび
匂う夜風が迷子になる
今夜はどの子と眠ろうか
三日月にリボンを結んで
どの子に引いて降りようか
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
time to say
木屋 亞万
自由詩
0*
19/10/13 1:32
嵐の中で
佐白光
自由詩
0
19/10/13 1:14
今日、何を聴こう?
日比津 開
自由詩
3
19/10/12 23:50
終わりの旅
〃
自由詩
1
19/10/12 21:46
kiss
まいこプラズ...
自由詩
5
19/10/12 21:06
ポストの妖精
丘白月
自由詩
1
19/10/12 20:32
幸福という味覚
水知鴇都
自由詩
4
19/10/12 19:53
真似事――愛・死体・秋
ただのみきや
俳句
4*
19/10/12 19:47
警戒レベル4
あおいみつる
自由詩
3
19/10/12 18:25
嘘
HAL
自由詩
11*
19/10/12 18:15
魚になったカラス
丘白月
自由詩
2
19/10/12 17:40
天体会議
ミナト 螢
自由詩
3
19/10/12 15:47
苦労で塗りつぶせ
イオン
自由詩
2*
19/10/12 14:57
折り込みチラシの彼女達
〃
自由詩
2*
19/10/12 14:56
私だってその若さを
こたきひろし
自由詩
4
19/10/12 9:48
ホットロード
ミナト 螢
自由詩
2
19/10/12 8:51
真夜中、出て行くなよな、バカ
秋葉竹
自由詩
10
19/10/12 7:34
夜空に棲んで
丘白月
自由詩
4
19/10/12 7:28
移動できる住宅
st
自由詩
1
19/10/12 6:13
美術館
夏川ゆう
自由詩
3
19/10/12 4:53
台風/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
2*
19/10/12 1:16
馬鹿みたいだな
こたきひろし
自由詩
3
19/10/12 0:18
時間がなくなるって
〃
自由詩
4
19/10/11 23:47
如雨露。ビー玉。くそったれ。
竜門勇気
自由詩
0*
19/10/11 23:25
哀しみ一滴(改訂)
ひだかたけし
自由詩
10
19/10/11 23:00
地底湖
春日線香
自由詩
1
19/10/11 22:20
みずいろの夜
水宮うみ
川柳
2*
19/10/11 21:47
20191011
Naúl
自由詩
0
19/10/11 21:38
なまぬるく
AB(なかほ...
俳句
3
19/10/11 20:52
ルクリアの妖精
丘白月
自由詩
2
19/10/11 20:00
999
1000
1001
1002
1003
1004
1005
1006
1007
1008
1009
1010
1011
1012
1013
1014
1015
1016
1017
1018
1019
1020
1021
1022
1023
1024
1025
1026
1027
1028
1029
1030
1031
1032
1033
1034
1035
1036
1037
1038
1039
加筆訂正:
真似事――愛・死体・秋
/
ただのみきや
[19/10/12 23:40]
修正しました。
真似事――愛・死体・秋
/
ただのみきや
[19/10/12 21:28]
訂正、誤字修正しました。
6.87sec.