右足の親指が
反り返ったまま
さっきから奇妙な音
何処からともなく響いて来る
薄暗い部屋の白壁の隅が
僅かに滲み明るんで
柔らかく括れ揺れ動き、
懐かしい影
ひとつ、浮き上がる
...
蜥蜴の紙の吹きさらし。
光見たもの消えうせて。
果たし果たされ闇の回。
ピーピー嗤う二頭の鳶。
自分を抱きしめた
両手を離し
翼のように
羽ばたく場所がある
誰かを温める
言葉の中で
開いた花みたいに
肌が触れる
ふりかぶって捨て去った
そんな、あやまちだらけの過去
時間に少しずつ
ゆるされてゆく
ああ、淡い残像
脱気して漂白した
形骸だけ
眺める
あまりに
諦めすぎたのかもしれな ...
君と私に世界はなかった 。
口を開いて世界を閉じて私も君も異なった話し方で世界を外れた言葉が声が異なるのほんとね 。
消えていく私が君に消えていく君が私に話したこと世界にない。。 綺麗だから消えな ...
ぽかんと ひとり
立っている
秋の青い空の下
ぽかんと ひとり
立っている
誰が来ても来なくても良い
もうくたびれてしまったよ
ただ一つだけいえるのは
この病んだ己のその奥 ...
ぼくが一番きれいにみえる
秋がきたよ
と月が夜に胸をはる
中秋の名月というけど
ぼくには迷惑だ
と夜が月に
言いがかりをつける
まあまあ
と雲が仲裁にはいってきて ...
水掻きは退化していった。
恋人繋ぎがしやすいように。
君といる日々は永遠のなかの芥子粒程の幸福と思うけど
金木犀のちいさな花のように慎ましいかおりかもしれない
風に聴き耳を立ててごらん
すこしぐらいつまづくのはかまわないんだから
部屋のか ...
葉っぱを落とした頭は軽くて
シャンプーするのが楽になったから
細長い腕を左右に動かし
僕を呼んでいる姿に見えた
両手で囲んだ幹の大きさは
季節を過ぎると忘れていくけど
側に近付いた時の ...
たいがいの人は
生きている為の良好な条件が損なわれてしまうと
生きている事に嫌悪感を覚えてしまう傾向が表れてしまうようだ
もちろん例外はあって
逆境にこそ生きる闘志を燃やして前向きに突き進 ...
l'impromptu
大地に 身を横たえ る
ので はなく
大地 になる のだ
大地の 姿で
空 を飛ぶ
どう だ
素晴 らしい ...
課題詩・秋に再挑戦
『栗への讃歌』
青い雲丹のようであった
トゲトゲが今やえび茶色に
染まり機は熟したと落ち始めた
栗よ、お前は縄文の昔から
人びとの口を楽しませ、飢えから
救っ ...
運命のやつがどうしても無様に俺を殺すというのなら、最後までみっともなくそれに抗うだけだ、早々と安全圏に腰を落ち着けた連中がそんなことは無意味だと俺に忠告する、世界のすべてを知っているとでも言いたげ ...
僕の里では
星は数えるものではなかったんだよ
この都会に来て驚いたのは
その星が数えられるくらいしか
無いってことさ
そうなんだ
故郷の夜空の星々は
散りばめられた光の粒だったから
で ...
瓦が白く光っている
烏が一羽とまっている
広がる朝の光の中を
烏と瓦が交わっている
互いの輪郭守りながら
光の海を泳いでいる
)秋の蒼穹は何処まても高く
)光 ...
タイムマシン?
そんなの、もう爆破したよ
いらないんだ
変えたい過去も
見えない未来も
今、この一瞬には追いつけない
勝ち取ってきた虚しさも
選び取ってきた愚かさも
全部背負え ...
お陽さまの出を待っている
膝を抱えて待っている
ねこも隣で待っている
からだ丸めて待っている
ふたりでふたりで待っている
お陽さまの出を待っている
時には家の無い子になって
ずっと眺めていたい あの
お月さま ずっと ずっと
夜道にしゃがみこんで
ずっと眺めていたい あの
流れ星に 祈り ながら
暖かなストーブ ...
何かが降りてきて
言葉を探す
何も降りてこない
空が正しい
雨のち晴れの
天気予報に似た
僕達は丁寧に
傘を折る
朝酒の代わりにシャンソン秋に酔う
幸せは演じることがその秘訣
極端に厚着と薄着の大学生
影を踏む鬼と知られずする遊び
花供え帽子目深に被る人
暗渠へと ...
鶴の一声歌うよりも
雀の千声歌うんだ
天まで届け この唄届け
鶴でなくては駄目ですか
束になってかかっても
ただ空しく 響き渡るは夢の夢
それでも ...
里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく
無限の時の
流出は止まず
魂を抉るような
遠い記憶の残響が
耳朶に木霊し続けている
里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく
今日も、また今 ...
海馬という大海原を泳ぐイルカの群れ。
彼らが空へ跳ねる度、僕は自由を思い出す。
器の中に様々な言葉が投げ入れられる
器はその度にかたちを変えていく
選んで選んで投げ入れられる言葉もあれば
一気呵成に投げ入れられる言葉もある
思った通りのかたちになることもあれば
思った通 ...
終わりに向かう旅の途中は
まだ数えきれないハードルを残して
越えてきた時間の上に座った
安心よりも不安を拾った
あなたの身体が私の心を
抜け出す速度で擦る消しゴムは
柔らかい輪郭をぼか ...
山道の石の沈黙を見たことがあるだろうか
ぎらついた欲もなく、うたう術も持たず
息を吐くこともない
おそろしいほどの年月を沈黙で費やしてきたのだ
いっとき降りやんだ雨と
鈍痛のような、 ...
騒がしく崩壊寸前のクラスで
教師が一喝しまず黙らせる
からの目をつぶって一分間黙とう
すると不思議な静けさが満ち
心の平静を取り戻した
というようなテクニックを使う教師は
今日日ど ...
昨日も妻と出かけた。
山仕事を予定していたが、連日の激務で疲労がとれず、雨でもあり、出たくなかった。
相変わらず、近くの無人駅の二階の蕎麦店は繁盛し、市境峠の手書きの看板で客を待つ蕎麦店には客の ...
生まれた木々はSORAに向かい広がり続ける
SORAは青く深くどこまでも透明で流れていく
幼子が両親に殺されるときにも
幼い風は歩きだした僕の心をなでて
葉っぱ達を目覚めさせ
遠くきみの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
女影
ひだかたけし
自由詩
3
19/10/28 22:00
手持ち首
ナンモナイデ...
自由詩
4*
19/10/28 18:55
チャイム
ミナト 螢
自由詩
2
19/10/28 18:43
魂の休暇届
若乱
自由詩
2
19/10/28 16:01
ね 。
水宮うみ
自由詩
0*
19/10/28 15:31
待望くん(改訂)
ひだかたけし
自由詩
6
19/10/28 15:17
月と夜 (改訂)
st
自由詩
2*
19/10/28 14:33
水掻き
クーヘン
自由詩
4*
19/10/28 12:45
金木犀
梅昆布茶
自由詩
11
19/10/28 9:38
紅葉
ミナト 螢
自由詩
1
19/10/28 6:40
人はたいがい
こたきひろし
自由詩
6
19/10/28 6:39
sleep
墨晶
自由詩
1*
19/10/27 23:47
栗への讃歌
帆場蔵人
自由詩
2
19/10/27 23:35
口元の汚れた八方詩人のしわがれたバラッド
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
19/10/27 23:30
星の数ほど
しょだまさし
自由詩
6
19/10/27 21:58
朝の光景(改訂)
ひだかたけし
自由詩
6
19/10/27 21:44
この一瞬、鮮明
トビラ
自由詩
2*
19/10/27 18:47
ふたりで
もっぷ
自由詩
2*
19/10/27 15:05
パンと紅茶
〃
自由詩
3*
19/10/27 14:58
今
ミナト 螢
自由詩
1
19/10/27 14:56
真似事――空白に遠く鳴り
ただのみきや
俳句
2*
19/10/27 14:53
雀の声拾い集めて
もっぷ
自由詩
2*
19/10/27 14:50
今日も
ひだかたけし
自由詩
6
19/10/27 12:49
イルカ
クーヘン
自由詩
6*
19/10/27 12:38
器
HAL
自由詩
5*
19/10/27 8:46
彗星
ミナト 螢
自由詩
2*
19/10/27 6:33
沈黙
山人
自由詩
5*
19/10/27 6:12
静穏が満ちるまで
りゅうさん
自由詩
3
19/10/27 5:30
夜明け前の雨
山人
散文(批評...
2*
19/10/27 4:37
SORA
フリーダム
自由詩
2
19/10/27 4:35
990
991
992
993
994
995
996
997
998
999
1000
1001
1002
1003
1004
1005
1006
1007
1008
1009
1010
1011
1012
1013
1014
1015
1016
1017
1018
1019
1020
1021
1022
1023
1024
1025
1026
1027
1028
1029
1030
4.14sec.