目を瞑ると
そこにある闇の中にあらわれるスクリーン
つかの間の映像がながれる

モノクロの景色の中に
幾つかの顔があらわれる
けれど
どうしてもある特定の人物の顔が捉えられない

そ ...
雪どけの 

きよらかな水のなかから

春がうまれる


山のふもとで ひっそりと

春の陽射しを糧として成長した

水芭蕉たちは


これからはじまる

花のリレーの ...
嘘をつけない君が
いま溺れかけてる
なのに、泳げるフリをして


「いつも踊ってるだけ
 こんな風にいつも こうやって」 
           ソウ言ッテ
道のない道のうえに 明日を ...
細い細い砂山は 

伸びでた一頭の獣の首

蹲ることもできず


枯れ果てし{ルビ茅芒=カヤススキ}の

散りゆく波打ち際

耳を澄ます月が

寂しさに馴れた門のように

...
俺の主張は間違っていない
自称詩人は有害でとても危険なのだ
最初はしおらしいこと言って近づいてくるが
親しくなった途端
いきなり首もとに噛みついてくるんだから
ほら、ジュラシックパークで
...
消えてしまった記憶のように
星が、炎に話しかける
小さく小さく話しかける
キラキラと明るく

寿命のある指先に乗った鮮かな痛みのように
炎は首をはげしく振って
いやいやをしながら
重い ...
 平川氏との接触前、私は最低限の抗うつ剤一錠で過ごしていた。
 いまは、約二十錠に増えている。
 現実生活にも支障をきたしていた状態が一カ月ほどほどあったろうか。

 「えっ 痴情のもつれで私 ...
天使が死んで
水辺の醜い小動物に
生まれ変わったとしたら
誰も天使を愛さないだろう
天使はそんなこと考えて
がちゃんと壊れてしまう
なぜならその想像は
おそらく外れていないから
氷の海 ...
おしくらまんじゅうのような場所に
ひっそり建てられたラーメン屋。
誰も 寄り付きそうもない 汚い看板に
なぜか故郷を感じさせられた。

何匹ゴキブリが這っているのか
とんと見当もつかぬ。
...
春のきえた街で
まぶたをあたためる
うす水色の すき間たち
ここには空気がある

それは水に浮くような恋であったよ
雨でも嵐でも
沈めても沈めても
思惑とはべつのばしょから浮いてく ...
体の中心
へそで立っている

光を集めて
放つ力が
ベルトの奥で
動き出す瞬間

繋がれていた
生命の尻尾を
振るようにして
歩いてきたから

離れていても
感じることの愛 ...
ママの豊満な乳房
そしてかなり敏感な乳首から
申し訳ないけど
ミルクだけ搾取させて頂いてました

右も左も
物事の道理もまったくちんぷんかんぷんな
赤ちゃんだって養分は必要不可欠ですから ...
 リア充は詩が書けない。これは最近強く実感していることだ。正確に言うと、文章を書けなくはないが研ぎ澄まされた詩的表現を思いついている余裕がない。詩を書くために何よりも必要なのが孤独で静かな時間なのであ ... 春が僕を
けだるい空気へ
誘いこむ

失われた夢のように
消えてゆくのは
あおい春

夢を
夢と認識するために
毎日めざめる

夢では現実を
目覚めれば夢を
忘却す ...
戦争で取られたものを
戦争で取り返すと思うのは
至極当然のことだが
一体何が悪いのだろう
政治家だからか
酒を飲んでいたからか
言った奴が明らかにバカそうだからか
それら全部があてはまる ...
{引用=*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に書 ... はく っ、 りっ

耳を塞ぐと虫の音が耳のなかに響き渡る、鈴虫が皮膚をぞろぞろぞろぞろ這っている。
そも、これは、すずむしか。でも鳴いているだろうが。

り、りりりりっり、りりり
鳴くよ、 ...
胸の中に
何もないとき

思ったよりずっと
あなたを思い出していた

もう愛していると
言いたくなくて

泣いた顔の上に
砂をまいて隠したのに



人はみな
空っぽで
...
温室の中で

枯れてしまう花のように


ただ

日差しに抱かれている



暖かい

それでいい
施設の部屋を訪ねると
縦長の狭い部屋にはベッドが二人分縦に並べられていた
殺風景で閑散としていた部屋の中には
それぞれのベッドの側に簡易の便器が置かれていた

部屋の中に立ち込めた臭気が鼻を ...
心が言葉を作った。心と心が、話し合うため言葉がうまれた。
心は心から話す。時折心にもないことを話しつつ、話したいことを話す。話したことが話したかったことになる。
僕はもう、心にもないことは離そうと ...
ザクザクに切り刻んで 破片なんて残してはだめ

後悔なんて 生きていくほどに 重く苦しくなって行くんだから

誰かのせいにして 喚き散らして グチャグチャに踏みにじってしまいたい

そうや ...
もうそこには居ない貴方の

細くて白い指を想い描いては

泣きながらなぞっているのです

貴方の声を懐かしんでは

脳内で何度も何度も再生して

いつになったら

貴方の代わり ...
無意識かリトルボーイも月を見る じょうじ

脇 ゲシゲシ軋む 歯車のズレ
三句 大小の区別がつかぬ田分けかな
四句 縄張り知らぬ 流浪の民よ
五句 火の影絵 輪になり踊れ 鬼狂え
...
刻んで行く毎日
時として
心に靄がかかる

それを取り除けるのは
あなただけで

高揚とした心は
薔薇に変わる

一輪の薔薇が
あなたを呼び醒ます

私は
あなたを
待っ ...
私の中に光がある
ゆらゆら揺れる

揺りかごに
猫がいる

皆が待ち望んでいる
その日が来るのを、、

あなたが帰って来て
光を撫でる

光は嬉しそうに
揺れる揺れる

...
 丸の内の商業施設KITTEにはインターメディアテク(以下、IMT)というミュージアムが入っていて、東大所蔵の蒐集品を無料で見ることができる。一階から六階まで吹き抜けになっているKITTEの建物。その ...  
引き出し一杯の書かれなかった手紙を捨てる

行かなかった旅を思い出す

遠く

わたしが居なかった広場で

出会いそびれた友たちが手を振っている
 
 
 
枝も撓む薄紅の八重咲を
愛撫する風のように
目を瞑って
髪を 頬を
蒼白い胸元をすべり
いつのまにか
熟した果実の内側
水辺のあずまやで
冷たい肌を絡め合う
二匹の蛇
ずっと昔に滅 ...
Sと二人、町外れの森の前まで自転車で来た。
昼間、遠くで立ち上る煙を見つけたあいつに持ちかけられて、
ここまで来たのだ。
アイツは自転車から降りると
取り憑かれたように煙が浮かぶ方角、
藪の ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
永遠の闇に飲み込まれない内にこたきひろし自由詩019/5/18 5:15
水芭蕉st自由詩319/5/18 4:04
《暗闇の果実》ハァモニィベ...自由詩1*19/5/18 0:21
《砂の羽音》自由詩0*19/5/18 0:21
いきなりステーキ花形新次自由詩219/5/17 20:14
《 火影 》ハァモニィベ...自由詩1*19/5/17 18:13
痴情のもつれじゃありません 平川某氏と私のあいだに起こったこ ...田中修子散文(批評...4*19/5/17 17:50
頌歌やまうちあつ...自由詩219/5/17 15:43
或るラーメン屋ふじりゅう自由詩119/5/17 11:03
木片はるな自由詩319/5/17 9:16
太陽ミナト 螢自由詩119/5/17 8:42
神様のよだれかけこたきひろし自由詩019/5/17 6:16
リア充は詩が書けない葉leaf散文(批評...219/5/17 5:36
漂う夢シホ.N自由詩119/5/17 3:19
戦争で取り返す花形新次自由詩119/5/16 19:56
旧作アーカイブ4(二〇一六年三月)石村自由詩21*19/5/16 16:00
虫を飼う田中修子自由詩7*19/5/16 10:03
かげろうガト自由詩2*19/5/16 2:06
それだけでいい自由詩1*19/5/16 2:04
母親は俺の顔も名前も忘れたこたきひろし自由詩519/5/16 0:41
話す水宮うみ自由詩4*19/5/16 0:10
秘密の願望赤椿自由詩219/5/15 23:18
代わり自由詩019/5/15 23:06
ひとり半歌仙/表六句足立らどみ伝統定型各...0*19/5/15 22:43
待っている花林自由詩019/5/15 22:42
自由詩319/5/15 21:57
壁を這うワニ/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外こうだたけみ散文(批評...1*19/5/15 21:10
hologram墨晶自由詩2*19/5/15 20:25
やむにやまれずただのみきや自由詩3*19/5/15 19:38
[:Modern Jesusプテラノドン自由詩019/5/15 18:22

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加筆訂正:
ひとり半歌仙/表六句/足立らどみ[19/5/17 6:07]
簡単に言ったけど変更するのは難しいということです
ひとり半歌仙/表六句/足立らどみ[19/5/17 6:02]
三句を変更します
3.78sec.