愛してると言う言葉に埋もれる本質
どろどろに溶けすぎてただの涙になってる
誰の言うことも わたしの言うことさえ聞いてはくれない
“わたし”が不安だと泣く
それぞれの形があるとか言うけれども
...
月夜には妖精になって
窓をすり抜けて
会いに来ると言って
あなたは笑う

手をつないで
同じ星を探して
花に話しかけて
妖精がいると言って
あなたは笑う

遠い水平線の果てを ...
今いるところから
一歩も踏み出せないのは
お前に何の才能もないからであって
他の誰のせいでもない

クソみたいな泣き言に
いつまでも付き合ってくれるのは
クソみたいな連中だけで
そんな ...
誰か呼んでる

私を呼んでいる

葉の音

羽の音

風の踊り場のような森


光をためる小川

柔らかな太陽

優しい月のような太陽


津波のように
...
その雨は
もう降らないとあきらめる
もう降り止んだかとあきらめる

魚屋の前ではきっと
夕焼けが足り
ないなんて俯くだろう

そして今
空から降りるチンダルの光のはしご
指を零 ...
苦しみの吐息に
吐息を返しては
沈黙を掌に掬い
いたわっている

理解は出来ず感じることしか出来ない
砂粒ほどの些細な重みが
僕に付着して堆積していく

払いのけることもなく
ある ...
山の斜面の墓地を巡り抜けて
今朝 風は女を装う
澄んだ襦袢が電線に棚引いて
蝶たちは編むように縫うように

ぎこちなく鉈を振るう
季節の塑像が息を吹き返す前に
キジバトの影が落ちた
泣 ...
「もう、なんでだろう
 歴史は繰り返すって言うけど
 生きているのが嫌になりますよね
 死にたいくらいです」
「そんなこと言わないでください
 その、歴史が繰り返すとい理由を
 知りたいと ...
置き去りにされた筆は
黴びて、いいにおいを放ち

窓の隙間から吹き込んでくる青空は
甘く舌に転がりこんでくる
永遠を誓うように

誓われた永遠はキャンパスの上で
苦しみにのたうち回り
...
今日もまた
救急車は人を轢いて走っていく

(世界の平衡は保たれた)

人々はそうつぶやいて
その光景に安心する

サイレンは平和の象徴
彼らはそう信じて疑わない

私は現実にた ...
部屋干しの 匂いを気にし 朝ごはん

子らのため 低空飛行 つばくらめ

ヒヨドリも 発狂しない 朝が来る

昼休み おにぎり二つ 僕一人

レジを待つ 母子の会話に 頬緩む

目 ...
誰かにとっての遊びの為に
男はただひたすらに
車を西へ走らせた
誰かにとっての狩猟の為に
女はただひたすらに
カバンに荷物を詰め込んだ

路地裏の病院にて

聞き覚えのあるクラシック ...
つまらない くだらない話で
てんとうむし降り立つ
君に言われたくはないね
何の変哲もない自宅の庭で
真っ赤な炎落とした
せめて最後に
あんなことや
こんな形で 理由をこじつけて
せなか ...
あの人は嫌い
あの人は好き
あの人はどっちでもない

そしてその他には
興味も関心もわかない
おおぜいの人
その他おおぜいの人

あの人は私に好意抱いてくれそうだ
顔を会わせる度に ...
いつの間にか
やわらかい風の速度が
しゅんびん、
という空耳を残して
細いぼくの体をすり抜け
ドップラー効果みたいに 
ずっと後ろの方で
デリケートな生き物に進化する
それはきっと海か ...
Tシャツが臭すぎてきみの風下から風下へと渡り歩く 飼い主だった智子が
湖面をすべるように現れ
ミントを抱き上げる

懐かしいぬくもり・・・
やっぱり
おねえちゃんだ

ありがとうミント
よくここまで

これで・・・私
ほん ...
歌いつかれたうぐいすが
フランネルを纏って眠ってる
誰も寝顔を知らない

若葉だけがざわめいて
言の葉を降らせた

フランネル草に舞う
清らかな音がする言葉

ひとりでも飛 ...
水飛沫がきらきらしてるじゃぶじゃぶ池の赤レンガの底の苔とかなんかわからんもののぬるっとした感触を思い出せるか足の裏田子ノ浦にうちいでてみればいいものをうちは出ません溶けちゃうからね富士の高嶺の冠雪みた ...   
( 無數の ) ピンホールの光 銀色

 賭け

 鳩は騎士道か 

 骨の樹々 行爲

 野に裁判

 二重處女 

 螺鈿 池は深い穴

 焦る猫 モナカ叶い ...
放課後あなたは先に帰るけど
あなたはゆっくりと自転車を押して歩く

私を待っていてくれる

内緒で付き合って
目があっても言葉はなく
この帰り道が
今はとても大切で

春か ...
この世界に蔓延する聖霊は

父なる神がつかわした

ものごとと

ものごととの間にある

縁みたいなものなのだそう


父が死に母が死に

死んでなお暗き壁

希望なんて ...
その冷気に驚いて、振り返ると
君はその夜も凍っていた

孤独は冷たく瞳のはしから
ひとすじツーって流れ落ちたね

うすい赤色の唇が、吐息を漏らすのは
しあわせという嘘を舐めつくした ...
寂れた町の
寂れた市街地には
寂れた商店が軒を並べていた

その一角
寂れた食堂には
すっかり歳をとってしまった看板娘と
厨房に立ってるその亭主が
うまくもないまずくもない
料理を売 ...
あれがああだとしても風車はああだ

ああしているあれ。
あんなあれはああしだす。

そうか…

私は風車にはああしない。


『香水』『涙』『休み』『美』『ドア』
『ひどく』『誓 ...
女の中には無尽蔵の怒りがある
そして無尽蔵の慈しみがある
幾代にわたって夜を継承しながら
女は毎夜眠りと同じ形で眠る
女を彩る数限りない世界
その世界の振幅を
女は怒りと慈しみでもって ...
晴ればかりではない
雨も時々は降る

雨は歌のように聞こえる
そう思いたいだけかも
独りきりの静かな心

しっとり気分で過ごす夜
何も足りないものはない

雨は歌のように聞こえる
...
夜がくるとおびえて
シャツのすそにかくれてしまう
ぼくのきみ
100年も逃げまどって
かえってきたかとおもえば
もう出たそうにしている

鍵はかけてないんだよ
と言うと
錠を買っ ...
池から溢れた光は森の四方へ

金色の空気が流れ
森に満ちていく

ミントは腕をすり抜けて
跳び下りた
そして
森に流れ込んだ光を見つめた

天国だよ
ここが天国だよ、トワ ...
遣唐使の手に握られ
海を越えて来た牽牛花の種

朝露を呑んで目を覚まし
陽の傾きを枕にして眠る

夏の調べを聞き漏らさず
唄うように風に揺れ
恋するように弦は昇る

井戸水 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
しあわせりこ自由詩119/7/28 20:20
あなたを感じて丘白月自由詩019/7/28 20:02
明日から働きなさい花形新次自由詩019/7/28 18:54
種が先か花が先か丘白月自由詩319/7/28 18:23
雨上がりAB(なかほ...自由詩119/7/28 15:05
悲しみもなく帆場蔵人自由詩319/7/28 14:21
水源地ただのみきや自由詩2*19/7/28 14:02
あの世図書館イオン自由詩0*19/7/28 13:26
置き去りにされた筆の言葉印あかり自由詩1119/7/28 12:49
サイレンTwoRiv...自由詩1*19/7/28 11:29
梅雨が明ける川柳1*19/7/28 11:24
路地裏の病院中原 那由多自由詩219/7/28 11:01
エイリアンふじりゅう自由詩119/7/28 1:46
刹那的にこたきひろし自由詩519/7/28 0:21
さざなみ鈴木歯車自由詩319/7/27 23:22
夏休み末下りょう短歌1*19/7/27 22:01
猫と財布 6話「最終回」丘白月自由詩119/7/27 21:26
フランネルの庭自由詩019/7/27 19:44
なんか最近、暑くない?/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ自由詩1*19/7/27 18:53
象の眼墨晶自由詩1*19/7/27 18:33
星のミルフィーユ丘白月自由詩119/7/27 18:16
死のドレスコード函館ドラゴン自由詩119/7/27 17:43
月の声秋葉竹自由詩719/7/27 11:09
寂れた町にはこたきひろし自由詩219/7/27 9:16
風車幽霊自由詩119/7/27 6:53
眠る女葉leaf自由詩119/7/27 5:41
雨は歌のよう夏川ゆう自由詩319/7/27 5:00
メルヘンはるな自由詩319/7/27 1:31
猫と財布 5話丘白月自由詩019/7/26 21:13
朝顔の妖精自由詩219/7/26 18:41

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加筆訂正:
水源地/ただのみきや[19/7/28 17:27]
修正しました。
水源地/ただのみきや[19/7/28 17:25]
誤字修正しました。
4.79sec.