雨の一滴が右手の甲に 落ちた
ズシリと 重たかった
ミシリと 胸の空洞が鳴った

私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって
オリーブ


明滅


ギャラリーにて


同居人


夜毎の腕


声たち


鬼火を辿って


地底湖


川辺を行く


夢から夢へ

...
あなたには雨は全然似合わない

水底に綺麗でかなしい夜がある

傘を差す 君の涙を守るため
「絶え間ない夕刻」


このままどこへ行くのか
俺はどうなるのか 教えてくれ 包茎

変顔のままでいいのか
俺は流されていくのか 教えてくれ 検便

血反吐吐き 

先生 助けろ ...
なまぬるい くひねろうかと かぜのよる

むしのこえ よんどころなく かきさらし 

これしきと はをくいしばり むかうふゆ

くりすぱあ つぐたけのはる きゃすないん
...
丸い蕾が一つ開くたび

匂う夜風が迷子になる

今夜はどの子と眠ろうか

三日月にリボンを結んで

どの子に引いて降りようか
目をとじて夜を待つから大丈夫

街の中 想像力が暴れてる

とりあえず次の駅まで起きててよ
自称詩人はD級人間だ
しかし、こいつら
自分では
少なくともB級
いや、ひょっとすると
A級ぐらいに考えている節がある

俺にとってB級と言ったら
70年代80年代の
チープ・トリッ ...
金木犀のかおりがゆっくりと剃刀をすべる
あらゆるもの
そう、あらゆるものを新しくするために
血液とは違う方法を
僕らは読み込まなければならなかった
チラシの裏側に蠕く蛞蝓
コンセントの穴か ...
同じ方向をみている
静止したまま
なにも言わずなにも吐かず
同じ方向をみている
そのまま時が止まっても
ゆきがふりつもっても
気づかないだろう静謐さで
みている
動かず
生きてい ...
雨が盛んに降っていた
暗い空から降っていた
俺の心は憂鬱に
蒼く震えるネギ畑、
踏んづけながら
進んでいた
何処にも行けないと知りながら
それでも踏んづけ進んでいた

)この嵐の果て ...
 光にむけて祈るあなた、おとなしく、おとなしく、草のようにほほえみかわして吹かれてゆくあなた。海まで望めない草原に、光源のようにひとり淋しく立っているね。

 あなた。紫陽花とあざみの花をにぎって ...
天が下りる
肺を圧し潰す
耳裏の風切り羽が散る

音はもう無い

手足を置き去りにして
夜を転がる

擦り切れ残った頭蓋だけ
あの天蓋へ反して
甘樫の丘を登り、散策する
眼下には飛鳥、万葉の遺跡が点在
私は古代へと時をさかのぼり
ロマンの世界に遊ぶ

蘇我氏の隆盛と滅亡
聖徳太子の事績
大化の改新
和歌、相聞歌の舞台ー
次々 ...
巫女が旋頭歌を月に歌う
紫の花を付けた韮が
秋風に踊り聞いている
何度足を運んだこと
少ない言葉をつなげて
あの人は過去を捨てると言う
歌い終わりに巫女は茎を折る
韮の香りが紫色の雲 ...
大根は足で
白菜は体

生まれて間もなく
捨てられた子供

口があったなら
哀しみの言葉
誰よりも早く
覚えたのでしょう

陽の当たる場所に
いられる命が
人と同じように
...
待ちわびても待ちわびても
信号が赤だったから
ひとり仰ぎ見て立ち止まっていたの

青空は雲ひとつなくまっぱだかで
そのからだを透明な恥じらいで
うすくおおっていたの

つまりそこに住み ...
私は何を遺して
この世を去ってゆくのだろう?
子や孫を残して?
しかし、彼らは別の人格を持ち
私からは離れた存在となり
年月の流れに
私はだんだんと影を薄くしていく

それでは映像や写 ...
だとすればこれは暴力だと思う
冷静さを保とうとする僕を尻目に
身体はぶるぶる震えているんだ
寛容でありたい
あらゆるものに優しくなりたい
気持ちに素直になれないなんて
感情を静かに探ろうだ ...
あたしの新婚初夜はどんなだったかな?
すっかり忘却の彼方へと行ってしまったけど

手をどこまでもどこまでものばしたら
届いた

その時
二人とも緊張してた

それ以前に
特訓に特訓 ...
ひっそりと静まりかえっていた
台風前夜の市街

もしかしたら明日には
街中が粉々に砕け飛んでいるかもわからない

不安と胸騒ぎ
備えたい
備えたい

食べ物
飲み物
車のガソリ ...
風に消えてゆくものたちだけが本当のことを話している気がするのは、人生が砂粒の落ち方を果てしなく見つめるようなものだと朧げにわかってきたせいだろうか、明らかなものはそれ以上のどんなことも語ること ... [やあ]
[なんだ?]

森はもう
こんなに涼やかに
静まり返っていたのか

[なあ]
[なんだ?]

此処に来ると、
君たち樹木の我慢強い無言の意識を感じるんだよ
僕の脳裡に ...
ずっと長いあいだ
売り切れたままの心

庭におりれば
ニシキギの実が
風の小径でささやく
歌が小舟で天に去ったと

檀紙のしわをなぞれば
懐かしい言葉が幽霊のよう

苔むした ...
こころを
からっぽにする
意識して
からっぽにする
悩んだり
こだわったりしないで
こころを
からっぽにして
無心になる
弓で的を射るように
ひとかけらの
邪念もない
ただ
...
頭の中にポツリ、ことばが生まれた。
意味などなくて、ましてや心の叫びでもない、
ただ、ここで生まれた言葉。

あの人も、この人も、いろんな事を言うからわからない
どれがホンモノ?これはニセモ ...
画用紙に緑でおとうさんを描く

ひまつぶしに雲のかたちで遊んでる

きみの日はきみに出会えた日のことだ
歩いてく良い子の眠るこの星を

きみが来た晴れた夜からまっすぐに

現実と夢のあいだの空だった
自称詩人きっかけで
交際が始まるなんてことは
あってはならない
ましてや、結婚、出産など言語道断だ
自称詩人を両親に持つと
その子どもは
かなりの確率で自称詩人か
大量殺人犯になることが ...
好きな飴はどんなに固くても
舐めていればいつしか溶け
舌の上で消えて寂しくなる
美しい包装紙は真実を隠し
ただ甘い夢だけを運ぶ
今の恋を顕微鏡で見たら
水飴の気泡のように
眠るように ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
哀しみ一滴(改訂)ひだかたけし自由詩1019/10/11 23:00
地底湖春日線香自由詩119/10/11 22:20
みずいろの夜水宮うみ川柳2*19/10/11 21:47
20191011Naúl自由詩019/10/11 21:38
なまぬるくAB(なかほ...俳句319/10/11 20:52
ルクリアの妖精丘白月自由詩219/10/11 20:00
現実で眠る水宮うみ川柳1*19/10/11 19:38
D級人間花形新次自由詩019/10/11 18:59
けさすいせい自由詩019/10/11 16:32
火照り自由詩219/10/11 16:20
ひだかたけし自由詩6*19/10/11 14:52
光纏処女(ひかりまとうおとめ)la_fem...自由詩6*19/10/11 13:49
夜長水知鴇都自由詩319/10/11 11:49
甘樫の丘から日比津 開自由詩019/10/11 11:33
瑠璃二文字の妖精丘白月自由詩219/10/11 8:08
間引きミナト 螢自由詩2*19/10/11 7:50
とうとつの告白立見春香自由詩819/10/11 5:01
私は何を遺して?日比津 開自由詩219/10/11 3:46
化けの皮福ちゃん自由詩119/10/11 1:37
花嫁は夜汽車に乗らないこたきひろし自由詩419/10/11 0:32
台風前夜に自由詩319/10/10 23:05
だから俺はなにものにもならないことにしたホロウ・シカ...自由詩2*19/10/10 22:53
樹木の声〇森の思考(改訂)ひだかたけし自由詩519/10/10 22:08
売り切れたままの心丘白月自由詩019/10/10 21:56
あおいみつる自由詩419/10/10 21:28
俳句とバイクNF自由詩319/10/10 21:06
きみの日水宮うみ川柳2*19/10/10 20:25
あいだ川柳1*19/10/10 19:29
交際花形新次自由詩119/10/10 19:11
キャンディー丘白月自由詩019/10/10 19:09

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