海の部品が落ちていた
大事な部品を落として
海は今頃
どこで凪いでいるのだろう
行方を捜すにしても
持っている地図は改訂前のものだし
海に関係する友達も
親戚ももういない
海を作っ ...
脈拍が異常に速い
肉体が何処かに
逃走したがっている
あるいは魂が
真夜中、突然飛び起き
巨大な虚無の穴開いている
闇に、平板な闇に
恐怖、恐怖、只恐怖
上下左右、空間意識 ...
思考する
宇宙の糸を
一本借りては
掴まり
ふわふわふわふわ
揺れ踊る
わたしのなかをながれ
静かな時流の奥へ奥へ
少しずつ速度を上げ
着実に遡行しながら
来るもの来るもの
...
月曜の夜
オープンマイク「SPIRIT」に行った
若い詩人達が輝いていた
かれらをリードする主宰の詩人二人は
言葉の夜の
オープニングとエンディングで
世を去った同世代の詩 ...
星の時計が雲の隙間に見える
白い光の花が
妖精の足あとのように
草の間に咲き誇る
映るの時間を止めた針
雨はいま帰ったばかり
幸せ探すのは一度別れた二人
繋いだ手のひらの中に
見つ ...
あの日のあなたが立っていた
この舞台に僕は今、立っている
あなたの闇に
何もできなかった僕が
今宵、一つの約束をするために
もうこれっきりだと僕は言わない
体を脱いで空に溶けたあなた ...
朝陽は息を吹くように
暗い部屋を満たしていく
朝陽は地球の斜面を滑って来る
惑星をノックしながら
朝陽は閉じた目蓋にも降りる
妖精の影がぼんやり映る
朝陽の命は短くて
赤 ...
かしこまりました。
上司に電話で確認させて頂きたいと思いますので、少々お待ち下さい。
午後5時43分四十秒をお知らせします。
お疲れ様です。
午後5時43分50秒をお知らせしま ...
何もかもが変わった
私の呼吸はずいぶんと速くなったように思う
誰かの言葉を受け入れるとき
このように穏やかな風が吹くなんて
あなたが生きていた時に知っていたらと考えていた
...
みず、のねが
ひかりと ともにはじける
それを きいている
おさないころの おもいで
あめがてんてんと
じめんにえがいた
わたしはそれを かきうつす
ことばには ...
ヤキモチは大切に妬きましょう。
わざわざ七輪を用意しちゃいましょう。
ひとりでいるとき
孤独だったが
それが怖くはなかった
ふたりでいるとき、
孤独は失せたが
それが怖くなってきた
孤独が見え隠れする
これまではずっと
僕と一緒だったのに
...
街で手渡された
ピンクのチラシ
細かく破って
投げ捨てる場所に
音が鳴っている
若者の歌だ
ビルの凸凹に
合わせたような
メロディは空へ
届くだろうか
薄っぺらい鞄を
...
男の方から別れを言い出したから
最後に焼き肉奢ってと女は言った
五年ぐらい付き合ったから
お互い噛み飽きたチュウインガムみたいに
なってたのかもしれない
会うたびに話してるのは
女 ...
だいたい俺は下品な男
いい女をみたら仲良くなりたい
本音を晒せば
格別いい女でなくても抱きたいさ
男はそれが本能だから
綺麗な理想は役に立たない
だいたいあたしは下品な女
好 ...
ね!
ね?じゃなしにハテナ寄りの「ね!」
わけわからんこと言ってても
ね!
て、つけたらリズムが生まれる。
不思議よね。
ね!
気怠い色で澱む部屋の
暖かい風を吐く窓際
当てもなく呼吸しながら
かさぶたに爪を立て
血が溢れないように
恭しく祈り
取り返し得ない時間とともに
ひと思いに掻き切った
きっと傷 ...
ピンク色の紫陽花
大きな鉢植えを
母の日に届けたとき
帰る私を寂しげに見るから
何度も会いにいった
初夏にはラムネ瓶のように咲き
涼しげに笑っていたね
秋には紙風船のように赤 ...
国宝の本堂を拝観する
工芸美術に彩られた板の間
金木犀の薫りが漂っている
平日の秋午前のひかり
過去にできたものが遠ざかっているさまが宇宙なのに
その宇宙に未来をかん ...
さて、秋か
そろそろ秋か
まだ夏か、と
迷う、日に
レモンが採れた、と
走る声あり、爽やかな
気配に夏が背を向けて
すれ違いに部屋を
出て行きました
まだそこかしこにいる
...
いつか誰もが星に帰る時が来る
あの美しい光の中に帰る時が
わたしの魂は美しいだろうか
あの星の中に溶けても
大丈夫だろうか
あの星を汚さないだろうか
あの星に相応しい魂だろうか ...
書けるから
空が青いなとも思うし
木々も育ったなと思う
つるっとした老婆が言っていた
書けなくなったら余生などないのだ
台風がすぎて鳥たちが
遅い食事にとりかか ...
台風による洪水で
取り残された住民を
ヘリで救出しようとしましたが
引き上げる途中で
クソみたいな自称詩を呟き始めたので
思い切って落としてみた
というのが真相です
家族も
「折角 ...
月と目があったら
あなたならどうする
とっさに歌を詠むかしら
それともつまらない日記を読むかしら
わたしならキスをするわ
私を選んだ月だもの
初めての恋をしているひとの声
ものすごく笑顔なわたしになっている
ゆうがたの猫にささげるかつおぶし
いたずらめ
げんこつとんできて
くわえたばこだ
おとうちゃんのたこ
ふといまゆいとぐいっとひくと
どこまでものぼった
ぎんがのうでに
まーじゃんぱいがぐるぐるまわる
よるになる ...
大きな雨が一滴、地球へ落とされた。
ピペットでポタッと、宇宙の理科室から。
しゅるりんしゅるりん吹く風に
かんかんかんかん鳴る踏み切り
急がず慌てず立ち止まれば
秋晴れの空、圧倒的に
降って来る青、降って来る青
生きて初めて開ける光景を
次々と開けるこの現実を ...
軋む夜に宇宙は静謐を装って
僕のアラートは適切には鳴らないようだ
優しい朝のひかりを浴びて
入浴したての君がいてくれればよい
絶対零度の幸福論と
肩のこらないレトリック
アルマ ...
晩ご飯を作って
待っていたのは、かしこい?
部屋の掃除して
待っていたのは、かしこい?
とても綺麗になったよ
鏡の中の私が笑って
いやだからあいつのこと
忘れたいって、かしこ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鼓動
たもつ
自由詩
10
19/10/14 23:01
魂の試練
ひだかたけし
自由詩
5
19/10/14 22:43
思考の糸
〃
自由詩
4
19/10/14 22:21
詩人達の夜とひとりの朝
服部 剛
自由詩
1
19/10/14 21:23
幸福のネジを巻く
丘白月
自由詩
3
19/10/14 21:05
或る詩人への追悼詩
服部 剛
自由詩
1
19/10/14 20:46
朝陽
丘白月
自由詩
1
19/10/14 18:41
自報
ねなぎ
自由詩
1
19/10/14 18:30
何もかも
ゼロハチ
自由詩
1*
19/10/14 17:17
あまあし
すいせい
自由詩
2
19/10/14 17:12
七輪
クーヘン
自由詩
3*
19/10/14 12:47
孤独の行方
日比津 開
自由詩
1
19/10/14 10:02
新宿
ミナト 螢
自由詩
2
19/10/14 8:45
サヨナラの詰め合わせ
こたきひろし
自由詩
3
19/10/14 6:32
だいたい俺は下品な男
〃
自由詩
1
19/10/14 4:56
最強の日本語1
次代作吾
自由詩
2
19/10/13 23:55
かさぶたソネット
じおんぐ
自由詩
1
19/10/13 23:35
フェアリーアイの妖精
丘白月
自由詩
2
19/10/13 21:32
宇宙
函館ドラゴン
自由詩
1
19/10/13 20:52
レモンがなる頃に
帆場蔵人
自由詩
2*
19/10/13 20:14
帰る場所がある
丘白月
自由詩
2
19/10/13 20:08
余生
函館ドラゴン
自由詩
5
19/10/13 20:08
救助隊員の独白
花形新次
自由詩
0
19/10/13 17:58
月と
丘白月
自由詩
1
19/10/13 17:22
ゆうがた
水宮うみ
川柳
2*
19/10/13 17:02
おとうちゃん
soft_m...
自由詩
3
19/10/13 16:19
大雨
クーヘン
自由詩
7*
19/10/13 12:42
秋晴れマーチ第五十九番(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3
19/10/13 12:23
アラート
梅昆布茶
自由詩
12
19/10/13 11:25
みんな私のせいだけど
立見春香
自由詩
9
19/10/13 10:14
998
999
1000
1001
1002
1003
1004
1005
1006
1007
1008
1009
1010
1011
1012
1013
1014
1015
1016
1017
1018
1019
1020
1021
1022
1023
1024
1025
1026
1027
1028
1029
1030
1031
1032
1033
1034
1035
1036
1037
1038
加筆訂正:
● 詩学/辛いのか辛いのかが問題なのです ●
/
足立らどみ
[19/10/14 0:58]
才能がある人はさ、異能の力があるわけだから鬼と言われては嫌われて当然なのか
真似事――愛・死体・秋
/
ただのみきや
[19/10/13 16:57]
修正しました。
4.1sec.