あなたはこう呟く
「私は詩を書いてはいけないのかもしれない。
だって私は詩の試験を受けたことがないから…」
あなたはいつからか詩人に憧れた
「すごいですね!詩検定一級を持ってるんですか ...
un pastiche par moi-même
風がはしゃいでいる
カーテンが踊っている
鏡は立って居眠りしている
コントラバスは酔いつぶれている
...
街路樹を触る
良い子だね
足跡が呼んでいる
前にも後ろにもある
どこまでもある
見つめているうちに
空をみたくなった
ああ季節とはなんだ
ただこんなこと ...
人と人とが交わし合う
ひかりに意味はなく
ただただやさしいいろどりとして
いたる所にひかりが飛び散る
人の生の波そのものである
ひかりはきしみ合いながら
漠然と昼と夜を受けて
疲れた ...
蜘蛛のように
歌うように
少ない匂いを手に取りながら
分けるゆくえを
春に放つ
色を触ったら
どこを見渡しても花火はないのに
花火になった
よく見たら花火ではなかった
だがそれを ...
淡く赤く
想い出のような
タイムの花が咲いた
妖精の足音が聞こえる
密やかに
ハープの音のように
私は眠れない星の子供
窓を少し空けたまま
香りをひとりじめして
夢の入り ...
土砂崩れで
バスは海まで流された
間もなく伊藤くんは帰幽して
妻の敦子さんのもとへ
別れと感謝を告げに行った
幾日過ぎただろう
敦子さんは会社を休み
季節を一つ越えていた
...
一文字違いで
その一文字も隣同士とくれば
切っても切れない関係であることは
容易に理解出来る
イランとウラン
あらん限りの勇気を振り絞って
「てめえら、ごたごたぬかすと
ウラン濃縮し ...
俺の背中の生霊は
眼が合ったと因縁をつけ
そのまま俺に取り憑いた
男子学生だ
あれから肩が重いし
口もちゃんと開かない
吐き気もする
妖怪高校の職員室
俺は怒鳴り込んだ
教師 ...
どうでもいいぢやないか
それは君のくちぐせであり
ぐうぜんにも 君からきいた
さいごのことばでもあつた
ひと月まへ 一緒に飲んで
別れ際にきいた いつものせりふだ
その前に何を ...
歩け、歩け、
ひたすら前へ
母語に吃り言葉を失い
途方に暮れて立ち尽くしながら
貴女の後ろ姿を不意に見い出し
ひたすら前へ
歩く、歩く
木霊し続ける声の方へ
今日も巨 ...
古いオルガン
ワックスも落ちて
粗い木目が木漏れ日に萌える
ながいあいだ
大勢の子供達を見送り
一緒に唄ってきた
オルガンの友達は
向こうのピアノの上の
メトロノーム
同じ時 ...
沈黙する宇宙
充血した虚無
断層に突き刺さった白骨
陽は傾き
死者達の視線が乱舞する
茜の空を
遠い目で見ている
俺の傷みは血を噴き
私は瓦礫のような絵を描いている、
白は絵の具で、絵の具の壁は白い、
あなたは私のガラスを叩くでしょう?
私は吹きっさらしの家です
夢ではなくて、死ではなくて、
現実にはふた通りあります、 ...
青だ
ぼくのこの
狂おしい恍惚の色は
まだ瑞々しい渇きに満ち満ちた
果てしない海の青だ
潮騒がする
耳をあてた胸の奥に
白い指のからみ合う
真昼の夢が薫り立つ
熱き血潮の
...
いささか崩れた螺旋の軌道を半睡の水晶体の転がりで追いかけながら、その夜に貪り倒す空虚の後味は渇望の挙句の死体みたいで、仰向けの俺は小さなライトの光を世界の真理のように見つめている、ヘヴィ・メタルは ...
夜中に喉が渇き
母屋の錠を外す
手探りで明かりを点け
台所の静けさに佇む
グラスの氷水を飲み干し
仮に
今が冬であると想像する
台所の静寂は冬の冷気と相まって極まり
僕の吐息は白い ...
あるくとおく、流れ流れて
流されてきた弱さを恨むのか
水にとけた光に問いかけた
転倒した月日の果てしなさ
ただ勘違いしていただけだ
月日は数えるだけしかなく
切り売りして歩くお前な ...
雨が嫌いなくせに
今日だけは雨が降る予感に
嫌悪感が伴わない
子供の頃から認識している
七夕には雨が降ると
いつもそうだった
織姫様と彦星様が年にたった一度
会える日だから
今 ...
梅雨は街の洗濯
山のてっぺんから屋根まで
しっかり洗ってくれる
空気さえも純水になるほどに
夜通し降った雨は朝も止まず
智子はバス停で傘をさす
雨でくもった岬の向こうから
サ ...
神経を疑うほど真っ白な画用紙の上で
朗読を続けている
またページがめくられて
1文字を読む度に文字が現れて、驚く
研ぎ澄まされた 刃渡り8センチのナイフで
ありがとうと記したら
お天気 ...
不毛なワンピース劇場に埋もれて
免除!免除!免除してしてしてして
それでも、しきれない、されきれない
私の恨みよどこまでも
ああ
レモン柄が!
きわめて明るいレモン柄が!
敗者となって横 ...
すぅ っと吸って
はぁ っと吐く
わたしの中に入ったものが
わたしの中から逃げようとする
それが
まわりの空気よりも少しあたたかい
だから
わたしは何かを奪われた気がして
...
「あの日」という言葉を聞けば
思い浮かぶ人がいる
「あの日」という言葉を口にした時
脳裏を過る光景がある
全てはあなたに繋がり
全てがあの瞬間で途切れる
ブルートゥースで繋がっている
黒いキーボードは歯である
自分の指先は舌である
脳が言葉を絞り出す
ネットワークに発するのは
自分の口ではなく指先だ
黒い歯で噛みつくこともある
だ ...
50年前
ハコスカに乗っていた男は30代
峠を攻めていた
高度成長期のサーフィンラインに乗って
バスに乗らなくなくなり
路線廃止に追い込んだという
自覚もなかった
50年後
ハコス ...
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く
)今は何もせずぼうとして
)うねる夏の光を夢見ながら
)美しく深まっていく世界を信じ
...
私たちは舟の上で恋をした
舟をうかべる水面はきららかで
私たちを祝福しているかのようだった
私たちはあまりにも
恋することに夢中だった
時が経ち
私たちはどこかへ行ってしまった
けれ ...
ボンヤリ鬱状態でコーヒーを飲みながら、
トーストが焼きあがるのを待つ。
そういう時間を味わうのもオジサンは好きなのである。
不寛容なジジイでいたっていいじゃねえかバカ野郎。
爽 ...
西野の花屋で薔薇を買った
高価だから四本だけ(バーボンに託けて)
紫の花弁が密集しておいそれとは見せてくれないタイプの娘がふたり
丁度よく開いた白い花弁になよやかに反り返る
ピンクの縁取りの娘 ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
文字
幽霊
自由詩
2
19/7/9 8:49
go go
墨晶
自由詩
4*
19/7/9 4:40
消滅
カッラー
自由詩
2
19/7/9 4:06
ひかり
葉leaf
自由詩
1
19/7/9 3:33
何も分からないがある
カッラー
自由詩
4
19/7/9 3:23
タイムの妖精
丘白月
自由詩
1
19/7/8 21:26
バス停 第10話(最終話)
〃
自由詩
0
19/7/8 20:23
イランとウラン
花形新次
自由詩
1
19/7/8 20:02
剝がし屋
ゴデル
自由詩
2*
19/7/8 17:39
或る友へ
石村
自由詩
31*
19/7/8 16:45
walk・on 19
ひだかたけし
自由詩
6
19/7/8 16:31
楽器の魂
丘白月
自由詩
0
19/7/8 12:06
過剰(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
19/7/8 10:33
ハチミツ
由比良 倖
自由詩
7
19/7/8 3:15
最果
両性具有
自由詩
3
19/7/8 0:35
本能と理性の境界のあいまいな場所から
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
19/7/7 23:47
台所
両性具有
自由詩
4
19/7/7 22:15
痛み
帆場蔵人
自由詩
11*
19/7/7 21:33
七夕の記憶
坂本瞳子
自由詩
7*
19/7/7 19:22
バス停 第9話
丘白月
自由詩
0
19/7/7 19:09
きみからのLINE
ふじりゅう
自由詩
1
19/7/7 18:22
しらけサマー 失われた夏を求めて
杏っ子
自由詩
1
19/7/7 17:19
「呼吸する」
ベンジャミン
自由詩
0
19/7/7 17:10
昔日
文字綴り屋 ...
自由詩
0
19/7/7 15:37
ブラックトゥース
イオン
自由詩
0
19/7/7 15:16
ハコスカの50年
〃
自由詩
0
19/7/7 15:15
一つの生をたずさえて
ひだかたけし
自由詩
8*
19/7/7 13:21
舟の歌
塔野夏子
自由詩
3*
19/7/7 11:56
あっかんべー
よーかん
自由詩
3*
19/7/7 10:41
ちょっとした秘密
ただのみきや
自由詩
13*
19/7/7 10:31
1019
1020
1021
1022
1023
1024
1025
1026
1027
1028
1029
1030
1031
1032
1033
1034
1035
1036
1037
1038
1039
1040
1041
1042
1043
1044
1045
1046
1047
1048
1049
1050
1051
1052
1053
1054
1055
1056
1057
1058
1059
加筆訂正:
ちょっとした秘密
/
ただのみきや
[19/7/7 10:48]
誤字脱字修正
3.4sec.