薔薇の下から
少女の唄声が聴こえる
庭の片隅に植えられている
その深紅の薔薇の下から聴こえる少女の唄声は
私にしか届かない
それが惜しいほどに、華麗に、時に遣る瀬なく
...
夜の街に赤い糸が絡みついている。ガソリンスタンドから交番へ、団地へ、駅へ、ことさら明るい信号の数々へ。死も生も絡め取るこの無尽の描線を爪弾いて、絶叫するものがある。絶叫するものがある。絶叫するものがあ ...
針女について語らなければならないだろうか。そんなことができるわけがない。私が言えるのは彼女の舌、真っ青なその上に無数の針が針山のように刺さっていることだけであって、他の何一つも許されてはいない。自分で ...
われただたるをしる
だれも傷つけたくない
傷つきたくない
底にあるものをつきつめない
ふんわりでいい
うおーっていうのは、なくていい
ひとりのいいねで満たされる
新鋭的な、斬新な
研ぎ澄まされた感覚 ...
愛なんて言葉にしたら軽くなる声にしないとただ重くなり
この世界あの世界へと掛かる橋その欄干に一人佇み
立っている人間だからその分の病の種が蒔かれているよ
結婚は契約だから印押した愛は ...
人は誰でも神からの余命宣告を持って生まれて来たに違いなかった
医者が
例えば治癒の見込みを断たれた末期の癌患者にするみたいに
相手のダメージを推し測り、計算を加えながら
絶望の暗闇に僅 ...
春を待っている
桜道に太陽の光があたり
私はその景色に飲み込まれる
桜は天界の木
深い愛の後の花
春は美しい
神聖な女性性が空間を泳ぎ
安らぎに包みこまれる
...
好きだった
北の富士が負けると咽び泣いた
親父の貴の花が
北の湖に勝つと感動で泣いた
二人が私のお気に入りだった
しかし時は流れ
気がつくと
弟子の千代の富士も
息子の貴乃花も ...
キリッとした
秋の空気に溶ける
甘い香りが
鼻を抜けていく
黄色信号のように
足を止めても
子供の頃から
知っている名前
惑星のような
不思議な響きが
美しいものを
...
それは偶然ではない
幾年もの月日を私は棒に振り
自分の事に精一杯でもない日常は
惰性や言い訳にまみれ
耳を澄ますことすらしなかった、
その結果です
おば ...
ここ は
未だに見た事が無い場所 で
す。歩道の ちょっとだ け外側で
はそ
れはそれ は ブンブン
とペーパーが 掻き鳴らして いますの で
掻き鳴らしてますんので
でぼ くはか ん ...
昨日の真夜中に
久しぶりに ゴキブリに出あった
コオロギかと思ったら
ゴキブリだった
我が家からゴキブリがほぼ消えて
かれこれ15年
この10年はまったく見てい ...
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で
(金木犀の花が軌道を舞い
秋の大気が生まれるところ)
遠く ...
何かどうでもいいことを
左の手のひらに一つ
何かどうでもいいものを
右手の人差指の上に少し
噛みすぎたガムを耳の中に一つ
冷たすぎる水をまぶたの中に少し
はみ出した友達の
後 ...
濁流に足滑らせ飲み込まれ死んだ子供はダムに流され
怖いもの見たい心で近づいた川の土手から覗いた地獄
そう言えばあの子は同じ教室で私を虐めた天罰だよね
幼さの心に巣くう残酷は親の愛でも ...
大金を持てば
盗まれないかと心配になる
美人のカミサンを持てば
浮気しないかと心配になる
偉くなれば
責任も重くなる
有名人になれば
人の目が気になる
普通が一番気楽で安心だ
朝
おはようございます
と挨拶をして
おはようございます
を
返さない人は
おはようの嫌いな人なんだろう
馬鹿馬鹿しいから
そんな人は
素っ気なく通りすぎる
馬鹿馬鹿しいから
...
昨夜は夢の中で
ヤクザ集団にしつこくつきまとわれる
夢をみた
ワイフが
昨夜はうなされていた!という
夢の中であっても
苦しさは現実とちっとも変わらない
うそみたいな
ねいきを立てて
みるく色の
おひさまのはーぷに
なでられて
しずかなおとが
きこえます
とおい とおい
そらの つまさきまで
「こんにちは」
...
嘘みたいに、雨が降って
天気予報は、当たったのに
それだから、だれも喜ばない
嘘みたいに、雨が降ったから
嘘みたいに降った
雨を
傘で防げきれないように
嘘みたいな彼にもらった
希 ...
いつの間にか見ている
声に鼓膜が引き寄せられる
胸に広がる霞
どうしてこんなに気になる
すれ違うだけで ドキドキ
気がついた
今日が「好き」の誕生 ...
結婚して
日日も時間も分も秒も
わたしだけのものでなくなり
神さまを
(わたしだけの神さまを)
忘れがちになり
(声に出さずに)
御祈りを、‥わかっててスルーし
(内緒!)
気がつけ ...
羽は
触れれば汚れそうです
羽は
天使の落し物だと
思いますか?
天使は
飛べるから
私は
天使に
憧れています
ただ
水辺に天使はちかよれないのです
祈る神 ...
空の手が降りて
僕を
私たちを包み
舞いあがる
遥か昔から変わらない
かすかな風
に含まれる潮騒
意味なんてなにもない
ただそこにあるものを
受け入れて
そのまま受け流す
そ ...
偽ノーベル賞のノミネートを
ハルオ・ムラカメ(何か違うな)が
断ったそうだが
その理由が「メディアを避けて
執筆活動に専念したい」とのこと
でもさ、
ハルオ・ムラサメ(ちょい違和感があるな ...
ハヤテのように
どこへ行くのだろう 水滴
が ぽよんぽよんと ながれる 景色 を
を み て
あれ わたしは 何処へ どこへ
貝殻にサヨナラと ど うして
かかれていたの の 明日じゃない ...
{画像=181002113030.jpg}
台風の夜はビニール傘が
裸になるように
透明な皮膚を脱ぎ捨てるから
全身を覆う宇宙服みたいに
纏わり付いて離れない鎧が
姿勢を崩して歩こうとする
マンホールの蓋が持ち上がるなら
...
10月はさびしい。コーヒーカップにのこるしま模様、イヤフォンごしの喧騒、チェックのスカート、ブーツ、冷えゆく空気をおし返す陽射し。猫たち、痩せて、鳴いてもよわい。指輪を磨くシート、洗剤とシャンプー ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「薔薇の下」
桐ヶ谷忍
自由詩
6
18/10/4 7:22
繭
春日線香
自由詩
0
18/10/4 0:56
針女
〃
自由詩
2
18/10/4 0:50
ぼく
わたなべさん
自由詩
2
18/10/4 0:42
ひとりごと
佐野ごんた
自由詩
5
18/10/4 0:34
愛などと
こたきひろし
短歌
2
18/10/3 23:22
爪がのびて
〃
自由詩
1
18/10/3 22:56
春の景色
moote
自由詩
0
18/10/3 22:04
相撲嫌い
花形新次
自由詩
1
18/10/3 19:37
金木犀
ミナト 螢
自由詩
3
18/10/3 17:21
おばあちゃんはもういない
中山 マキ
自由詩
4
18/10/3 16:48
灰の様なこころ、灰のようなこころ
ふじりゅう
自由詩
1
18/10/3 15:38
10年ぶりのゴキブリ
st
自由詩
2
18/10/3 13:18
憧れ・続
ひだかたけし
自由詩
13*
18/10/3 13:09
good!
竜門勇気
自由詩
3*
18/10/3 12:08
無題
こたきひろし
短歌
2
18/10/3 9:36
普通が一番
ホカチャン
自由詩
1
18/10/3 9:12
鋭利な刃物で切り裂いて
こたきひろし
自由詩
3
18/10/3 9:02
悪夢
ホカチャン
自由詩
1
18/10/3 8:09
あさに おわる
唐草フウ
自由詩
12*
18/10/3 6:33
嘘
立見春香
自由詩
4
18/10/3 3:38
「好き」の誕生日
佐白光
自由詩
3*
18/10/3 0:37
ゆるしてください
もっぷ
自由詩
4
18/10/2 22:57
傷、ナイーブな生(なま)
秋葉竹
自由詩
8
18/10/2 22:48
きみへ
佐野ごんた
自由詩
7*
18/10/2 22:02
偽物
花形新次
自由詩
1
18/10/2 21:01
ハヤテのよう に去った君は、あ れそれれはぼぐの な ではな ...
ふじりゅう
自由詩
0
18/10/2 15:12
無効(詩+写真)
ふるる
自由詩
3*
18/10/2 11:31
UFO
ミナト 螢
自由詩
1
18/10/2 11:07
メモ
はるな
散文(批評...
2
18/10/2 9:33
1025
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1029
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1036
1037
1038
1039
1040
1041
1042
1043
1044
1045
1046
1047
1048
1049
1050
1051
1052
1053
1054
1055
1056
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1061
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1063
1064
1065
3.97sec.