ひとはそれぞれに
生き方や経験だけが醸し出す
そのひとだけの香りを漂わせる
堤防決壊の原因を説明する

専門家の話は


誰が聴いても納得できるものだ


ボトルネックとかバックウォーターとか

蛇行の外側に加わる遠心力とか....


こんな簡単な ...
ラグビーボール、さつま芋、焼き芋たべたいな。
大学芋もいいし、スイートポ、あ、トライ見逃した。
 優しさだけがある人のなかに 太陽がおちて 夕焼けが終わった
   冬の空より退屈な人ね
 ひなた雨がいう
 そういう雨も そうとうに退屈なかおをしていて おれも ついおおきなあくびをした
  ...
海を見ている心に近付く
波が削るのは
まだ温かく濡れる予定のない
明日を生きる力 前借りをした

歩きながら拾う貝殻の色
いつもより綺麗に映る鏡だ

プリズムみたいに反射する笑顔
海 ...
生温き句捻らむかと風の夜

私達は私達の進むべき道を
そんなこと判ってるのに
判っているのにどうして
こんなにも無為に時を過ごすのだろう
また、それを慈しむかのように
それも ...
心に広がる空
心に流れる雲

その下に
広がる原野を
みつめていた

聞こえてくる風の音に
耳を傾けていた

死んだ父親

死んだ母親
そして
死んだ姉二人

風の音 ...
上司に怒られていても
映画で泣いてしまっても
ボーナスがでても
公園でタバコが吸えなくても
どうってことはないんだけど

胸の大きな女を抱いている時
ゲームで負け続けている時
心臓とは ...
きょう、おまえは二十歳になる
もし、生きていてくれたら…

特別の思し召しで
神様がいまのおまえを1日だけ
天国から地上に降ろし
会うことができたら
父はおまえと何をしよう?

まず ...
若い時は若いひとを応援した

かれらが横柄であろうと

大金持ちであろうと

それが自由や希望だった

私に訪れるかもしれない未来たち


かれらも私も年を重ねた

むっつり ...
紙で男女が知り合って
紙に写った思い出を
紙に綴って交換し
紙で思いを伝えあい
紙への記載で結ばれる
紙で住まいを探し出し
紙へ幸せ記すうち
紙で私の受胎知る

紙の暦で生まれ出た
...
電車に乗ると自宅の電気が消えた
おかしいなと思い電車を降りて電気をつける
大丈夫そうなので再び電車に乗る
今度は台所の水が止まらなくなってしまい
電車を降りる
蛇口を逆にひねると水は止まり改 ...
白いレースの
解けた先には
微熱があるから
触れちゃいけないと

知っているのに
揺らしたくなるのは
カーテンが重たい
せいなのかな

抱きしめるものが
人じゃなくても
恥ずか ...
詩を書かなくなって
すわっていた
ぼくのゆびやひざこぞうを
こぐまたちが噛んでいく
あああ あああ
ぼくのゆびやひざこぞうで
きっと大きくなるだろうね
くまたちは
詩を書かないが
...
くだらない

触れるまえはあれほどまばゆかったのに
手にしたはしからくすんでゆく
体液で汚れたシャツ

濃いめの罪で舌がしびれる午前六時

清潔な朝日にむかって石をなげるバカな人たち
...
遠い過去から歩いている
迷子の猫を拾った

心のなかで遊んでいる
頭のなかを一日中歩いている

今はもう星座の鎖を解かれ
自由に宇宙を散歩している

私だけの星になった猫
抱き ...
川の流れる音
陽の匂いがする土
草は高原を走り
白い雲は山の襟巻き

種を一つあげましょう
夜の良いところは
星を見せてくれること
昼の良いところは
陽の温もりを感じること

...
バラが散ったあとに
可愛い赤い実が呼びかける

妖精は両手いっぱい摘んで
森の湧き水に浮かべる

宝石のようなハーブは
冷たい夜に妖精を温める

湯気の向こうに
ぼんやり見える ...
サインポールに誘拐されてしまいたい。
長いリボンに手を引かれ、僕は空へ昇りたい。
鼻の通る道で
擦り合わせた
花びらが渡す
匂いの小袋

目には見えない
粒子が飛ぶような
風の流れに
心を開いた

言葉が少しずつ
欠けてくパズル
何かで埋めようと
探してみ ...
例えば、交響曲第4番「イタリア」
第1楽章のはじまり数小節で
僕はすぐにイタリアの真っ青な空
緑のそよ風が吹く草原へと飛ぶ

例えば、交響曲第3番「スコットランド」
非常にゆったりとした序 ...
 あくまでフィクションです。

嫁入り道具の箪笥は別に新品でもなくてもかまわないわ
ぼろいのはさすがに困るけど古くても味わいのある方がいいと思うから
鏡台はいらない
あたし目鼻立ち不揃いだし ...
恋割れた悲しい夜に稲光り


名月をよごしてごめんと淡い雲


失恋に馴染まないよう柿を食う


牛乳を飲み干す高い空見上げ


オリオンをよるの真水のようにのむ ...
目次を並べ過ぎた人生が血の混じる呼気をする午後に、極彩色の蝶の群れが辺りを飛び惑う―もっとも実感的な幻によって世界が塗り潰される、緩やかな、けれどどことなく不穏な旋律が死体を食らう蛆虫のように爪先 ... わたしの時間はあのときから
すっかり止まってしまったんです

そして悲鳴は
とっくにわたしの絶望をふみしめて
わたしはあたまが空っぽだから
からだじゅうを毒で塗り固めているんで ...
狡猾な
いかほどまでに狡猾な

明言を避け
自らのずるさをひた隠し
ただただ己の汚さを曝け出すことなく

悲しみの側面を綴り
あちらを隠す
呆れるほどになんとまあ
狡猾な
この美しき世界は
楽しかっただろうか

辛い想いもたくさんしただろう
悔しいことも悲しいことも
誤解を招いたことも
怒りを覚え
歯痒く胸を掻きむしられるほどの憂いを抱き
涙をこらえ
...
夜が胸に叩きつけられていく


まだくすぶっていたものが
無数の靴音にまぎれて
いつか悲鳴を上げそうな
古い洗濯機に放り込まれる

長い長い妥協の列に並んで
気が遠くなりそう ...
沈黙に座す
 死の腐臭を嗅ぎながら
沈黙に座す
 未知の芳香を浴びながら

ひたすらに
草を食む牛
只在りて

〈牛〉は無意味な滑稽だ、
のんびり泰然とそこに居て
私は食まれる草 ...
災害の重要度が
死者数で決まるのは
紛れもない事実だ
例えば
雨で増水した川に様子を見に行って
アホなおっさん一人おっちんだのと
東日本大震災とは比べ物にならない
アホなおっさんが死んだ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
香炉HAL自由詩6*19/10/17 14:43
信玄堤st自由詩419/10/17 12:20
スイートポクーヘン自由詩8*19/10/17 12:17
天泣ファンタジー草野大悟2自由詩319/10/17 10:40
感情回路ミナト 螢自由詩219/10/17 8:48
生温きAB(なかほ...自由詩3*19/10/17 8:13
左と右と真ん中しかないこたきひろし自由詩319/10/17 5:37
魂のようなもの藤山 誠自由詩3*19/10/17 5:08
きょう二十歳になるおまえと日比津 開自由詩419/10/17 4:43
悲しみ函館ドラゴン自由詩019/10/17 0:33
紙でできているイオン自由詩2*19/10/16 22:25
帰宅電車たもつ自由詩419/10/16 21:34
イノセントミナト 螢自由詩3*19/10/16 20:46
くまたちは詩をかかないはるな自由詩219/10/16 20:07
新自由区トビラ自由詩1*19/10/16 18:57
猫座丘白月自由詩219/10/16 18:25
ボジョレー村の妖精自由詩119/10/16 18:24
妖精のローズヒップティー自由詩119/10/16 18:24
誘拐クーヘン自由詩2*19/10/16 12:30
キンモクセイミナト 螢自由詩419/10/16 7:51
メンデルスゾーン「音の絵画」日比津 開自由詩219/10/16 7:17
残酷という花嫁こたきひろし自由詩119/10/16 7:01
割れたのは、こころか、鏡か秋葉竹俳句819/10/16 0:56
真っ白な紙、塗れば絵、綴れば詩。ホロウ・シカ...自由詩1*19/10/15 23:38
雪になりたい秋葉竹自由詩619/10/15 23:18
ずるいことこの上なく坂本瞳子自由詩1*19/10/15 22:04
分かってはいたけれど自由詩1*19/10/15 22:02
リンゴと残響カマキリ自由詩519/10/15 21:51
沈黙と牛(改訂)ひだかたけし自由詩3*19/10/15 20:32
死人の数花形新次自由詩019/10/15 20:06

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