玄関のドアを開けると雨の音がした
アスファルトは濡れていなかった
中空を見ても降っているものはない
存在しない雨を不思議がっていると
中空の先に樹木があり
葉が風に吹かれ擦れていて
この音 ...
握った拳で
光が折れる

俺はいま
障害物になって
誰の視線でも
強く感じる

なぁ信号機
お前の心は
矢印なんかじゃ
曲がりはしない

真っ直ぐに立って
その痛みだけを
...
イートインに
午後の光が射し込んで
私はのんびりコーヒーを啜っている
いつまでこうしていられるのだろうかと
心の隅では考えながら
それでも柔らかな陽射しに包まれて
身も心もうっとりと
今 ...
異国のバーバーで髭を剃ってもらうのが夢です。
僕の髭はその為に生まれ、その日を夢見て生え揃う。
雲梯にぶらさがっていた君たちは
いつか僕の子供でも仲間でも家族でさえも無くなって

風はきっと順番にあらたな名前を生み出してゆくのだろう

忘れ去られる恋人達にもせめて懐かしい墓碑銘を
そ ...


あなたに会ったよ
夕方 金曜
こみあう郊外のマーケット

カートを押して
気づけば
目の前にあなたがいた

みつめる僕の視線を
たくみに外す
あなたのしぐさに
胸をつか ...
{ルビその挑戦は魅力的に見える=ドアに貼り付いたタロットカードの"愚者"から良い匂いがしてくる}
{ルビそれは挑戦だからもちろん結果に成功と失敗がある=タロットには正位置と逆位置 ...
めらめらと陽炎揺れる繁華街欲望勝手に走り出す

黒和服凛々しき姿は美しく遺影を抱いて霊柩車

眼を病んで片方失う人からの電話着信明るいメロディ

黒髪が老いて衰え真っ白に姉の青春今何処なり ...
似非俳句詠んでこの世に唾を吐く

冬枯れに空は哭かないカラス鳴く

渡らない鳥が飛んでる俺阿呆

耳鳴りは老化の証し蝉がなく

軟骨が擦れて痛むよ朝夕に

老化した心と体湯に沈め
...
世界は自称詩人の屍に
支配されていた
自称詩人の屍に襲われ
噛まれた者は
自称詩人の屍にされてしまう

部屋の外には
多くの自称詩人の屍がぶらつき
自分たちの仲間に引き入れようと
虎 ...
知らない誰かが亡くなったから
道端の電柱に黒枠のお知らせが貼ってある

そんなの見るたびに
自分の生存をあらためて
認識するんだ

今日の朝食は何を食べたんだっけ
そんなの直ぐに思い出 ...
水に浮かぶから舟なのさ

砂に打ち上げられて
歳月に干からびてしまったら
死骸の類いになっちまうだろ

水に泳ぐから魚なのさ

網に引っかけられて
市場で売られたら
人の胃液で溶か ...
何も持たずに追いかける時は
早く会いたいと歌う声がする

アルペジオのような心の中で

間隔を空けた星のマフラーが
ハートの耳を弾いて光るよ

一等星から始まるフレーズ
繰り返すのは ...
 
「 ここはあたしたちがみつけたばしょだから

  あんたどっかべつのところでおべんとうたべなさいよ 」

 と云われた女の子は

 ひとり 歩いて歩いて

 森をぬけ

 イ ...
寒そうにしているからってすぐに上着を貸そうとするのはちょっと待ってね、ほんとうに自分の上着を渡していいか、実はもう少し考えてほしい。貸してから、やっぱり返してなんて言えないよ。言えないでしょう、とても ... 何処か遠く彼方から
子供たちの声響く夕暮れに
缶カラからから転がっていく

風もない 人もいない のに
からからからから転がって
グシャリひしゃげる 銀の色
すると無数の記憶の断片が
...
木目に触れてつま弾いてみる
腕にしみる音だった
慌てて左手で右腕を抱く
静かに響きが止んでゆく

無粋ないたずらはするまい
たとえ喫茶店の壁が木目であっても
誰かがベースを弾くように
...
夕暮れの梢は影絵になって
本に綴じられるのを夢見つつ
黄昏に黄昏られなくなった
昭和の人を慰める

今朝は霧が深かったが
あの夜とちがって私を不安にさせない
霧の配慮だろうか
舐めて ...
高いギターでうんちく語り ボロンと鳴らし仕舞う人


素面じゃ{ルビ弾=ひ}かぬ吐くほど飲まず 歌の含みも酒で濡れ


部屋を片付け窓を開ければ 迷子の風も寄って往く


捨ててあげ ...
誰の手が自分を温める? 

日本の何処かに
そんなお方はいるやも知れぬが 
ああせめてその日まで 
俺は俺の情けない手で 
俺自身を温める 

俺は俺の最上の友達 
人知れぬ 
酸 ...
いっぽんのいとが
とぎれることなく
しずかにつづくことが
いとしいとおもうのです
あの時二人は
駅前の踏み切りで
電車が過ぎるのを待っていた

カンカンカンカンカンカン

「ねえ、遮断機の音って何拍子?」
「二拍子だろ」
「そうかなぁ、ねぇ、ワルツに聞こえない?」
...
生まれ落ちた階段
踊り場ぐらい作ってくれてたら
降りる向きを変えられたのに

天に昇るであろう階段
手すりを付けてくれてたら
観察しながら昇れるのに

いつも最後の一段で
転んで登れ ...
土塊を捏ねる
指先に気を集め
煮え立つ熱を流し込み
ゆっくりしっかり力入れ
未定形の粘る分厚い土塊を
思い思いのまま捏ねくり回す

捏ねくるうちに不思議なこと
土塊と指先は拮抗しながら ...
Zippoで点けてくれた誕生日ケーキの火。
あの人の寿命が縮むなか、僕は健やかに成長した。
想像してたより
酸っぱいね
これが恋ならば
甘ったるいものを好む君には
向いていないのかもしれない

ドキドキと心臓が鳴るたびに
運動嫌いの君を思い出す
同じような想いをしているんだろ ...
考えるふと立ち止まり花を見る 壊れかけた百葉箱の中で眠っている僕の架空の妹
いろいろと短いのに産まれた順番だけで長女になってしまった
安心して眠れるように頭を撫でてあげるけれど
架空だから忘れられていくものがある
...
八月の汽水域(即興ゴルコンダ作品2019年8月1日、お題はるるりらさん)

世界が暑すぎるので、汚穢と禁忌のルーツルーツについて、
フキタ先生のことを語りたい。

以前、一度、記載した記憶が ...
難解な曲が多いビートルズの中期の作品の中で、異色ともいえ
る、驚くほどシンプルなこの曲。「ハロー」「グッドバイ」、
「ストップ」「ゴー」、「イエス」「ノー」など正反対の言葉
を曲の最後まで繰り返 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
葉が擦れて雨の音ありmmnkt自由詩119/11/24 18:02
ミナト 螢自由詩119/11/24 13:16
肉と恩寵(改訂)ひだかたけし自由詩319/11/24 13:09
クーヘン自由詩2*19/11/24 12:43
ふたつめの秋梅昆布茶自由詩9*19/11/24 11:44
マーケットでryou自由詩119/11/24 10:37
挑戦への情動幽霊自由詩219/11/24 10:09
歌詠みに与えない歌こたきひろし短歌119/11/24 9:23
普通の俳句 かも俳句019/11/24 8:58
自称詩人イングデッド シーズン4花形新次自由詩219/11/24 8:28
公平に分配されないこたきひろし自由詩419/11/24 7:59
水に浮かぶから舟なのさ自由詩219/11/24 7:33
星のアルペジオミナト 螢自由詩2*19/11/24 6:51
journey墨晶自由詩2*19/11/24 5:02
冬まだき万願寺自由詩219/11/23 23:54
缶カラ、からから(改訂)ひだかたけし自由詩419/11/23 22:04
喫茶店にて木葉 揺自由詩619/11/23 20:56
mmnkt自由詩119/11/23 19:06
鬱憤に接吻 【都々逸】ただのみきや伝統定型各...2*19/11/23 16:44
即興対話詩1 ~おもろい日々へ~服部 剛自由詩219/11/23 16:43
いとしいきみのてを自由詩119/11/23 15:16
ラストワルツイオン自由詩2*19/11/23 14:41
最後の一段自由詩019/11/23 14:39
刻印ひだかたけし自由詩519/11/23 14:35
Zippoクーヘン自由詩2*19/11/23 12:55
終わりを読む僕卯月とわ子自由詩4+19/11/23 12:11
大島令俳句0*19/11/23 11:34
架空請求書たもつ自由詩3+19/11/23 11:22
八月の汽水域(即興ゴルコンダ作品2019年8月1日、お題はる ...足立らどみ自由詩019/11/23 11:09
ビートルズ・「ハロー・グッドバイ」の謎st散文(批評...419/11/23 11:06

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加筆訂正:
激愛の歌(タイトル仮)/足立らどみ[19/11/24 10:20]
激愛指数を1ポイント上げました。既にストーカーレベルかも
3.7sec.