精液で
固く乾いた
布に痰
赤は一番派手な色
身体の内をめぐる色
目立たぬように歩みを運んでも
一皮むけば飛び散る血潮
命の滾る熱の色

だから、
冷たい振りなどするな
表情を捨てた仮面を被るな
撫でれば悶え、 ...
わだかまりが
嫌で
夜を歩くのです

わかってもらえない
プライドを捨てて
夜を歩くのです

すべてを終わらせるために
生きてきたわけではない

夜を歩いて
たどり着いたコンビ ...
女子の 体だけならお金で買える
体だけでいい
心はいらない

男子の 体だって買えない事はない
体だけでいい
心はいらない

結婚と言う契約には経済が重要な役目を果たしている

結 ...
その二枚か三枚かの舌が造る世界が
あなたには本当なんだとしても
私には無縁の世界で

{引用=窮屈そうな
言葉たちをほどいて
その向こうの空を見る

さよならさえも言えない
あの人は ...
行きの道ばかり考えて来た
あなたが帰る時を知らないまま
白い手紙に色を混ぜる朝
私の気持ちが青空になる 
会えないのに手を振って
目を合わせたような光は
先のことなんて照らさなかった
あ ...
24個の光が
  鼓動する
    キャンバスの上でまわる
それは時間だ


キャンバスの中では
   今日と夕陽が混ざり
      遊び疲れた赤い河が流れる
そして娘の声が空気遠 ...
僕は今夜
晩年に娼婦の肖像を描く
マネの孤独の深さを知った

今宵 彼のアトリエを訪れる
ボードレールとマラルメの
美を語らう声が聴こえる

――汝のいる風景の〝今〟を視よ
...
過ぎて去ってしまったから過去。
未だ来ていないから未来。

過去へと下る河は人の記憶の中を流れ
未来へと上る河は人の夢の中へと流れ込む

懐かしさに帆を孕ませて
舟は下り
わくわくに胸 ...
尊敬でもなく憧れでもなく

ただ

その人がいてくれてよかったと思う

恐れ多いな

地球の歴史の一時代がチバニアンになったんだって

二回繰り返すとやばいんだって



...
平安の黄昏に鐘がなる
カラスの恋人は
ひとつの影になる
朱色の柱に漆喰の鳳凰
牛車の轍のあいだに小さな花
明日は踏まれてしまうだろうか
子供たちは雀のように
無邪気に巣に帰る
ひと ...
花咲く音が聞こえたら
それは妖精の歌
花びらに書いた聖書
波のように繰り返す
光る風の笑い声
コラールの旋律
ミツバチは音譜を持って
蜜と交換に出かける
闇や苦しみをどこに置いてゆく



お前がここまで引きずって来た物だ



お前が担いで持ってけよ






朝陽が昇る場所
...
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ動き澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し ...
「美しく吠えてみせろ」と君は言う
「上からだな」と私は返す
女だけが真の愛をしることができる。

超人とは女であるから。

女は、男より人生に対してはるかに情熱的だ。

あなたは本当に人生生きてきましたか?

香りたつ白檀。

君の香り。
...
  熱を舐める
  終電すぎ 汗のすべりが
  愛の五月蝿さをおしえてくれる
  置いていった本のように心が
  かなしくひかる
  こんなにも
  あなたの
  ばかげた
  世のなかが晴れていた
  ことばが ぼくの目のなかで
  すばやく動いて よくは見えない


  たいくつな愛のように夜がきてほしい
  あなたの胸にいつしか溜 ...
サイコロにもう一面加えた
物体を
積み上げたその
屋上に立っている
風は適度に
産毛を撫でる

乾いたシャツが余計で
もっと濡れていたらよかったのにと
ドライアイ
瞬きの度
次々 ...
ガラス戸越し縁側に
いろとりどりの風船が
あちこちと横たわっている
今にもふわり浮きそうな
楽しさの余韻
あかいろあおいろきいろ
丸々ふとっちょわははと笑う
膨らませてうーんと膨らませて ...
園児たちがかけっこ夢中
先生混じってゴールで転げたまね
車がそろそろと動き出すと
粒々いっぱい手のひらいっぱい
バイバーイバイバーイ
バイバーイバイバーイ
嬉しさいっぱい
さよならいっぱ ...
スズメが電線にとまって
自然と文明の調和みたいだ
すべてのことが
こんな風であればよいのに
この土地のスズメは
山に巣があるのだろうか
では都市のスズメ
たとえばニューヨークの
スズメ ...
子どもが学校のLINEで
狙われているからと訴えられて
家の表札を外した

転勤して移り住んだ
この街のアパートメントは
誰も表札を掲げていなかった
常識がないなと
堂々と表札を掲げて ...
恋焦がれすぎちゃって、恋焦がしちゃった。
もしも恋が職業なら、僕は今日でクビだろう。
{引用=モデル}
マネキンのようにスラリとして
颯爽と 人前を歩く
絵画や彫刻の面持ちで
料理を盛る皿よりも大切な役目を担う

 これを着たら
    あなたもわたしのよう

美は憧 ...
しろい朝が明けた

雨粒は身をくねらせ少し困りながら
わたしにアイサインを送った

気がつくと雨粒は雪にかわっていた

てのひらに舞い降りる華 花 はな 雪の花

象形文字のような氷 ...
あの時計は今はもう札幌あたりに
転がっているだろうか

砂浜のボタンがまだ鳥取の近辺で
埋没しているみたいな世紀末

そういえば《少女》を革命するアニメが
20年以上前に流行ったけれ ...
僕から遠くへ

何処でもない遠くへ

肉体から離れれば離れるほどに

あれほど泣いていた理由が分からなくなったよ

涙が枯れることはないだろうと

あんなに思っていたのに

い ...
雨のコンパスで描いた唄が
手の甲に乗せた鎖のように
水溜りを増やしていく
半径をどのくらいに広げても
踵に当たるメロディが好きだから
優しい言葉でなぞる世界に
いつの間に追い付けたのかな
...
宇宙が星の花瓶なら
詩は心の花瓶なのだろう
魂が神の花瓶であるように
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
竜門勇気川柳020/1/19 11:08
熱の色まーつん自由詩120/1/19 10:43
夜を歩く立見春香自由詩720/1/19 9:31
世界はすでに終わってるこたきひろし自由詩220/1/19 8:16
鏡(回折格子、格子)AB(なかほ...自由詩2*20/1/19 8:16
片道書簡ミナト 螢自由詩1*20/1/19 8:14
キャンバスフリーダム自由詩320/1/19 5:01
或る女の瞳服部 剛自由詩420/1/19 0:11
昨日今日明日こたきひろし自由詩420/1/18 23:56
アンタッチャブルかば自由詩220/1/18 23:03
月の薬丘白月自由詩120/1/18 22:49
春の楽譜自由詩020/1/18 22:47
ブラックジャックTAT自由詩220/1/18 22:23
露呈(改訂)ひだかたけし自由詩320/1/18 22:21
無題TAT短歌220/1/18 21:49
愛とはこんなものかなviraj自由詩120/1/18 21:32
舐める草野春心自由詩2*20/1/18 21:04
泥水自由詩120/1/18 21:02
塔とは呼べないSeia自由詩120/1/18 20:53
風船いろいろ灰泥軽茶自由詩220/1/18 20:45
バイバーイ自由詩120/1/18 20:02
スズメmmnkt自由詩020/1/18 19:27
表札を外した夜イオン自由詩3*20/1/18 16:52
クビクーヘン自由詩2*20/1/18 13:09
点の誘い・線の思惑 ニただのみきや自由詩6*20/1/18 12:34
雨と雪のストーリーあおいみつる自由詩220/1/18 11:51
瞳の行方秋葉竹自由詩720/1/18 9:29
死人の詩卯月とわ子自由詩120/1/18 9:02
雨のコンパスミナト 螢自由詩120/1/18 8:19
花瓶に生まれて丘白月自由詩120/1/18 7:46

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加筆訂正:
銀行振込日本征服作戦/イオン[20/1/18 16:46]
手直ししました。。
点の誘い・線の思惑 ニ/ただのみきや[20/1/18 12:46]
誤字脱字修正
4.32sec.