更地
汗ばむ項には
触れてみたくなるから
見ないでおこう

汗のしずくが湧き出でる
美しい孤の形を描くそれは
決して滴らせることなく
雨のような粒を滑らせている

その一つ一つを
薬指の ...
多頭とも
群ともしれない
藍のイルカ
夜の先に
曲線をかえしていく
紺色ともない
肌をかえしていく
冷やを{ルビ呑=や}りつつとらんぷ繰ればハアトの騎兵が眼をそらす 朝日を小瓶に捕まえて
蓋をしめて逃さない
泣き出した夜に雨が降る
綺麗すぎて汚くて正しすぎて間違いで
かけがえのないものを掛け違えるまいにちに
夕陽を虫籠に入れる
幼い記憶を餌にして
孤 ...
お昼を食べて 抱っこして
背中とんとんねんねした

母はソファーにべっとりくっついて
あえて身動きを止める

目の奥の疲労がじゅわーっと広がって
夕方には足の裏までぐおーって届く
...
今日はのどかな高曇り
光の空が白く白く
一様に広がっている

僕はといえば病院の
外出許可を得てあてどなく
何処までも歩いていく

心も体も魂も
〃身一点に〃*凝集していく
そんな ...
祭りかと思ったら血祭りだった 町境に夜をおしのけてくる扉につまずいてはじめて足が生える 昨夜の酷い雨が連れてきたボロボロの木の枝が、川の分岐に設えられた水門の脇でおざなりな寝床のように積み上げられている、そこで眠っているのは生まれたばかりの数匹の子猫の死体だった、明けたばかりの木曜は ... 躊躇する
ふりをしてる

大して迷ってなど
いないくせに

右を向いて
左が気になって

後ろ髪を引かれながら
斜に進もうと爪先を
あっちへ向けて
動けずにいる

ケンケン ...
きらきらと
波に
浮かんでいる

パラソルは
遠浅に
沈められて
いく
ぬるくなった缶コーラ
汗をかいてギラギラ
照り返し
身をよじる

のように
探している
...
まず大さじ24杯分、つまり約2合のしおを鍋に入れ、蓋をしっかり閉じて持ち、平日朝8時の電車へ乗り込みます。川と川に挟まれ孤立した駅付近での異音の確認を行なった関係で、現在約19分の遅れをもって運行して ... 自分が動けば影が動くことを
不思議に思ってしまった少年は
影の、また、影の連なりに戯れ続け

いつのまにか大人と呼ばれるようになり
ふと、空を仰ぐ、影が空に送られていく
少年は空にあり空は ...
オッギャア
オッギャア
オッギャア

バシッ!

オッギャアアア
オッギャアアア
オッギャアアア

バゴッ!

オッギャアアアアア
オッギャアアアアア
オッギャアアアアア
...
人のエナジーが波紋のように広がり
球体ワールドを転がっている


点で描写された緻密な景色を
掌でなでると砂のように崩れた


熱風、夏空、ふんぞり返る太陽
それを遮るように黒鳥が羽 ...
ゆらゆらと
揺れ動く葉よ、草花よ
おまえはひねもす風を受け
静かに黙って花開かせ
静かに黙って枯れてゆく

ゆらゆらと
揺れ動く葉よ、草木よ
おまえはひねもす風を受け
遠いふるさとに ...
ココロにアイがなくても差し支えは何もありません
ココロにアイがなくても何の不便もありません
ホントです

アイしてないし
アイされてないし
アイしあってもいない
ワタシですから

夕 ...
喉を枯らして 泣いた

あいつのことば……
むかしのことさ

喉を枯らして 泣いた

また、この夢か……
でも、いま僕は

「おはよう。」って
声をくれる君がいて

「… ...
きみの

夢のなかに

はいり込みたくて



すやすや眠る

きみの


あたたかい額に

くちづける



朝起きて


どんな夢をみたの?

と ...
 
ついこのあいだまで
さくらはいつさくのだとか

ついさっきまで
つゆはいつまでだろうだとか

きょうひとひらのアゲハチョウが
ひらひらとにわをただよって

ヒューとふいたかぜに ...
サンザシの花咲き
山椒の粒、匂いはじけ
街灯がポッポッと灯り
夕餉の匂いとけだす
懐かしいその匂い
五月が過ぎてゆく

帰る家もなく
靴はすり減るばかり
腹はぐぅぐぅなるばかり
月 ...
涙もなく泣く人々の群れ

行くあてのない涙は居場所を探して
ことのはに滲んだ

ことのはに滲んだ涙は
猛暑となった
猛暑は炎を伴い
魂は枯れた

ことのはに滲んだ涙は
驟雨となっ ...
2リットルのペットボトル

1本はいっぱい
一本ははんぶん

(しめて3000㏄)

2本を胸に抱きしめ

ねんねんこ
ねんねんこ

わが子のように
あやす

500 ...
日が陰っているあいだのほうが
花の色は鮮やか
じりじり直射されると
ハレーションを引き起こす

風のない
霧雨の朝
すこしの水分
少しの明かりを
ゆっくりと開き切る手前の時を
深呼 ...
君の影は鉛筆だった
色はコバルトだった

窓ギリギリのところで
キリギリスみたいに
君の長い足を見ていた

教室の外
足音が聞こえるたびに
叱られた子供になって
君が振り返るたびに ...
私が一つの内面を持つのならば、
宇宙も一つの内面を持つだろう。

私が笑い悲しむのならば、
宇宙も笑い悲しむだろう。

ああ この壮大な宇宙の夕焼けに
貴女はまたしても遠去かっていくのか ...
脳の病って、人間の一部が次第に失われてゆく過程なのです。
その傍で過ごす自分も失われてゆく過程をただ見ているだけではなく
一緒に自分の一部が失われてゆきます。
君は
次第に右手がきかなくなり、 ...
ソーダ水の
薄い、みず色に光る泡を
優しく、かき混ぜ、溶けるように
わたしの過ぎた惑いを
散らしていった

初夏の早朝に舞い降りる
冷気のビロードで
肌がひんやりする感触が
心地よい ...
蒸発しては
降り注ぐをくりかえす水分が
皮膚のうちがわで行き場を見失って瞳から垂れてくる

しんじゃった友達との記憶が許可無くうろうろする現在
懐かしい鮮やかな
そのときその場所でした匂い ...
令和と命名された4月からの1ヶ月のアイドリング期間は
私の心の中でも生き続けている

私は何度も何度も高い志を掲げてきた
しかし、高い志はダイヤモンドではなく、
傷つきやすい勾玉だ

私 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
皿と血と更地末下りょう自由詩019/6/21 22:26
いっそのこと坂本瞳子自由詩1*19/6/21 21:51
_雨へのダブリ...自由詩019/6/21 21:18
都々逸46U伝統定型各...319/6/21 20:06
夕陽の虫籠かんな自由詩1019/6/21 19:46
止まれ アドレナリン朝焼彩茜色自由詩519/6/21 13:21
幻想散歩ひだかたけし自由詩519/6/21 13:17
町境末下りょう自由詩1*19/6/21 12:55
饒舌なハレーションの朝ホロウ・シカ...自由詩3*19/6/20 23:47
マヨイゴト坂本瞳子自由詩1*19/6/20 22:43
過ぎて、夏秋葉竹自由詩1119/6/20 22:24
しおからうどん/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ自由詩0*19/6/20 22:06
かげおくり帆場蔵人自由詩11*19/6/20 20:41
継父花形新次自由詩019/6/20 19:41
球体ワールドあおいみつる自由詩519/6/20 19:17
眼差しひだかたけし自由詩1019/6/20 15:16
ココロにアイがなくてもこたきひろし自由詩519/6/20 6:46
熱引いた朝、いってきます8月生まれの...自由詩3*19/6/20 6:39
夢のシンクロ・・・・きみの夢のなかにst自由詩219/6/20 1:55
『加速する、夏』ベンジャミン自由詩4*19/6/19 23:39
五月が過ぎて帆場蔵人自由詩519/6/19 23:31
ことのはTwoRiv...自由詩4*19/6/19 22:04
ある女のしぐさナンモナイデ...自由詩1*19/6/19 20:58
マチルダ  (その2)Lucy自由詩10*19/6/19 17:29
コバルト鉛筆昼寝ヒルズ自由詩319/6/19 16:58
遠い夕焼け(一つの白昼夢)ひだかたけし自由詩419/6/19 15:25
……とある蛙自由詩219/6/19 14:48
初夏のリズム長崎螢太自由詩5*19/6/19 13:50
ホームスイートホームなんてどこにもなかったからモリマサ公自由詩519/6/19 9:24
君よ、高い志を掲げよ足立らどみ自由詩2*19/6/19 4:11

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