おもむろに顔を上げると
朝の陽射しが窓から おはようと言いたげに
優しく 今日を運んでくる
不意に 何が今日あるかなんて
条件反射など よぎることなく
少し、まだ寒さが残る季節に微笑んで ...
日付が変わる前、朋と電話で話した
コロナの{ルビ蔓延=はびこ}るご時世を
朋は、コロンブスの卵に喩えた
僕は、こんな時こそ{ルビ詩=ポエトリー}と云った
ここからがスタートライン
目に見 ...
犯人はおまえだという、
心を返せという
恨みごとが
耳に
こびりつく。
深いため息に疲れる
ザラザラとながれる血の色
胸はいつも
おかしな方向から
傷つけられる
まるで望ま ...
粉机はわたしの生涯において最も哀れで独善的な師であり唯一の子でありました。
告白しますが、わたしは故意ではないにせよ人を一人殺しております。
新聞では事故となされておりますが、その方を殺したの ...
重力に左右される泡も
ほっ
と失う
ふっ
と抱きしめられたら
むにむに
したくなる
赤だか 青だか 緑だかの
こんごうぶつ を
人はなぜだか にじ と呼ぶ
それを
逃がすのはいつ ...
汚れているものなんてわからなくていい
わかった瞬間に汚れ始めるんだ
濁っている場所が心地良いなんて思っちゃいけない
濁ってればそれでよくなっちまう
どこに行っても
なにをしてても
悲し ...
唇に冬の終わりの匂いが揺れる
風を運んでくる妖精も
まいにち春の種を蒔く
畳の目一つづつ
陽が伸びてゆく
昼下がりの木陰も
少しづつ色が濃くなって
恋人の歩く道には
妖精が魔法をか ...
眠れない夜の真ん中で
僕は一人過去に入り込む
いつからだろうか
誰のせいなのだろう
どんなに探しても
考えてみても
夢の中で夢をみてるだけ
ひとつのゲームが終わりに近づく
過去の自分の ...
枝に置かれた
ぬいぐるみのように
ムクドリが並んで
眠っている
頬を寄せあって
頭には雪が綿毛のように
積もったままで
目を閉じている
ムクドリたちの巣は
雪を生んだあの雲
...
ざわざわと
視界を埋めて啼き騒ぐのは
梢で触れ合う
青葉たち
輪郭をなぞろうとすると
否定形しか使えない
あまりに崇め過ぎたから
信じるということが
見ないという事でし ...
コロナくんさよなら
さよならコロナくん
また逢う日まで
きみは僕の友達だ
この世は中国人だらけ
きみなしではとても
生きて行けそうもない
だけど僕は鎖国した
江戸時代以来の鎖国なんだ
...
元気でいてね
達者でね
どちらがいいか思案しつつ
祈るように思うのを
何と呼ぼうか
とか
書くからいけないんだろ
誰に愛されたいの ...
春のなかで
君は自由で
ちょっと涙があふれそう
空が
向こう側にむけて
ぎゅうっと伸びていく
薄まっていく
絡まっていく
ぼんやりと窮屈な春のなかで
君は自由で
ぼくは ...
どこだってお隣とは仲が悪い
隣の芝生は憎らしいほど青く輝く
本心では分かり合えない
だから仲良くしておく
それでいい
それがいい
公園に咲いている芝桜
みたらお互い和むでしょう
優しさ ...
制服のわらわらと出て青き踏む
春装の渋谷でひとり佇んで
桜みる横顔蒼き女学生
小さな胸が弾けた朝に
生まれたてのメロディで
君を包んであげたくなる
些細な爆弾を受け止めて
答え合わせをするように
何かをこっそりと落としていく
気づいているのに知らないフリして
僕等 ...
華やかにチューリップ咲く初夏の午後恋人同士寄り添う時間
黄昏の時刻は終わり暗闇に田舎で生まれ育った命
真夜中に放送される映画見た内容はホラー眠れなくなった
新しい歌手が次々デビューす ...
目を覚ますと隣で寝息を立てている。時間になって起こしに行くとおはようと挨拶を返す。朝ご飯を作ってくれる。CDプレイヤーから流れる音楽に合わせて鼻歌を歌う。午前中に掃除や洗濯をする。午後は仕事に出かける ...
ほら
わらって
わたしみたいに
わらって
いたくないよって
わらって
わらったら
みんなしんじるから
わらえ
爽やかな教え上手の君の息
ようはこうだろ、こうしてこうだ
音もなく雨が
鳥の羽根に乗って
木立ちの枝を滑って
猫のしっぽにくっついて
雨はどこまで行くのだろう
楽しんでいるのだろうか
綺麗な雨がこぼれていく
誰か拾って下さいな
あなた ...
足元の春を越えて
いつもの朝が
バス停を通り過ぎて
橋の上から流れる朝日を見た
足元の蕾をよけて
春の色した風が
公園のベンチで休んで
明日は咲くよと言った
青空半分は宇宙の色 ...
九輪草の妖精が二人
空に手が届く山で
手をつなぎ
羽根を寄せあって
幸せそうに踊る
小さく可愛い桃色の花
虹で束ねたコサージュ
美しいドレスによく似合う
ゆっくりと
ささ ...
原初のもりのなかには
原初の夢があったのだろうか
生命ははじめて声をだしたときに
詩を綴っただろうか
曖昧な系統樹のはてに僕たちは
何の権利もないことを知るが
それが自由なのか ...
背中の影が
みえないかなしみを染み込ませて
笑ったら
朝になった
そんな
ちいさな窓からは
めにはみえない明るさが
すんなりと射し込んで
失った色を思い出させた
どん ...
夜寒さの無音の部屋で飲む焼酎
何故だろう独り静かに此処に居る
ゴォとまた街の彼方が唸っている
薄陽射す花野広がる忘却の果て
ひたすらに草を食む牛只在りて
今日、JAZZ喫茶映画館に集う僕等は
日常の仮面をそっと外す。
万葉の頃から続く〝言の葉〟への思
いを胸に秘め、見えない風に背を押
され、見えない糸に導かれ、この夕
べに集う僕等は一枚の ...
未完成な 時空ほど美しい
たとえばそれは 忘れていた
あどけない ことばにぃ しぐさにぃ
まるふぇいす ぼでぃでっばぐ
さぁ りいんすとぅーる しなきゃ
嗤え ...
「吐き出してしまえば、その場で楽になれる場所」として、ぼくは作られた。
誰かの口から出る汚物、言葉も想いも退廃物も全て受け入れるための便所。
ぼくは黙って暗い場所で口を開けていればよかった。 ...
人が沈む
沈むのに言葉はいらない
臭い肉体が一欠片あれば良い
沈む先が行き先
水底ならばそれだけで幸せなことだ
ただ沈め
美しい時代もある
酷い時代もある
すべては時代が理解してく ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
おはよう
二宮和樹
自由詩
1
20/3/25 6:18
聖火 ――二〇二〇年・三月二十四日――
服部 剛
自由詩
1
20/3/25 1:18
虚無の海に死す
立見春香
自由詩
3
20/3/25 0:26
粉机
竜門勇気
散文(批評...
2*
20/3/25 0:04
あまりに雲をみている
ふじりゅう
自由詩
0
20/3/24 23:14
夜のあいだは、日が昇るかもなんて考えちゃいけない
竜門勇気
自由詩
0*
20/3/24 23:10
春の女神
丘白月
自由詩
0
20/3/24 22:57
眠れない夜
〃
自由詩
1
20/3/24 22:57
鳥の巣
〃
自由詩
0
20/3/24 22:56
緑の風を見ていた
Lucy
自由詩
8*
20/3/24 21:56
コロナくんさよなら
花形新次
自由詩
1
20/3/24 21:37
前略
かば
自由詩
0
20/3/24 21:14
自由さ
はるな
自由詩
6
20/3/24 16:52
どういたしまして
秋也
自由詩
1*
20/3/24 13:00
春
うみ
俳句
0
20/3/24 9:49
ハレノヒ
ミナト 螢
自由詩
1*
20/3/24 9:35
歌手
夏川ゆう
短歌
1
20/3/24 5:16
ホワイトデー
葉leaf
自由詩
0
20/3/24 5:15
校庭
両性具有
自由詩
0
20/3/24 2:07
教え上手
足立らどみ
短歌
0
20/3/23 23:30
音もなく雨が
丘白月
自由詩
1
20/3/23 22:49
春の入り口で
〃
自由詩
1
20/3/23 22:48
妖精のメヌエット
〃
自由詩
0
20/3/23 22:47
原初の森
梅昆布茶
自由詩
10
20/3/23 22:46
まっしろなせかい
秋葉竹
自由詩
7
20/3/23 22:43
推移(改訂)
ひだかたけし
俳句
6
20/3/23 21:45
『詩の映画館』に寄せて
服部 剛
自由詩
4
20/3/23 21:32
みかんすう
ナンモナイデ...
自由詩
6*
20/3/23 21:09
ぼく
為平 澪
自由詩
1
20/3/23 21:00
春に沈む
たもつ
自由詩
2
20/3/23 19:50
911
912
913
914
915
916
917
918
919
920
921
922
923
924
925
926
927
928
929
930
931
932
933
934
935
936
937
938
939
940
941
942
943
944
945
946
947
948
949
950
951
3.32sec.