遠い過去から歩いている
迷子の猫を拾った
心のなかで遊んでいる
頭のなかを一日中歩いている
今はもう星座の鎖を解かれ
自由に宇宙を散歩している
私だけの星になった猫
抱き ...
川の流れる音
陽の匂いがする土
草は高原を走り
白い雲は山の襟巻き
種を一つあげましょう
夜の良いところは
星を見せてくれること
昼の良いところは
陽の温もりを感じること
...
バラが散ったあとに
可愛い赤い実が呼びかける
妖精は両手いっぱい摘んで
森の湧き水に浮かべる
宝石のようなハーブは
冷たい夜に妖精を温める
湯気の向こうに
ぼんやり見える ...
かれん。もくせいのはながさいたの。
かれん。ちいさなゆきのかけらだわ。
かれん。せっぺんのようにちらして。
かれん。ひくいしろいひざしのなか、
かれん。かたちとかげがとけたんだ。
か ...
サインポールに誘拐されてしまいたい。
長いリボンに手を引かれ、僕は空へ昇りたい。
鼻の通る道で
擦り合わせた
花びらが渡す
匂いの小袋
目には見えない
粒子が飛ぶような
風の流れに
心を開いた
言葉が少しずつ
欠けてくパズル
何かで埋めようと
探してみ ...
例えば、交響曲第4番「イタリア」
第1楽章のはじまり数小節で
僕はすぐにイタリアの真っ青な空
緑のそよ風が吹く草原へと飛ぶ
例えば、交響曲第3番「スコットランド」
非常にゆったりとした序 ...
あくまでフィクションです。
嫁入り道具の箪笥は別に新品でもなくてもかまわないわ
ぼろいのはさすがに困るけど古くても味わいのある方がいいと思うから
鏡台はいらない
あたし目鼻立ち不揃いだし ...
恋割れた悲しい夜に稲光り
名月をよごしてごめんと淡い雲
失恋に馴染まないよう柿を食う
牛乳を飲み干す高い空見上げ
オリオンをよるの真水のようにのむ ...
目次を並べ過ぎた人生が血の混じる呼気をする午後に、極彩色の蝶の群れが辺りを飛び惑う―もっとも実感的な幻によって世界が塗り潰される、緩やかな、けれどどことなく不穏な旋律が死体を食らう蛆虫のように爪先 ...
わたしの時間はあのときから
すっかり止まってしまったんです
そして悲鳴は
とっくにわたしの絶望をふみしめて
わたしはあたまが空っぽだから
からだじゅうを毒で塗り固めているんで ...
狡猾な
いかほどまでに狡猾な
明言を避け
自らのずるさをひた隠し
ただただ己の汚さを曝け出すことなく
悲しみの側面を綴り
あちらを隠す
呆れるほどになんとまあ
狡猾な
この美しき世界は
楽しかっただろうか
辛い想いもたくさんしただろう
悔しいことも悲しいことも
誤解を招いたことも
怒りを覚え
歯痒く胸を掻きむしられるほどの憂いを抱き
涙をこらえ
...
夜が胸に叩きつけられていく
まだくすぶっていたものが
無数の靴音にまぎれて
いつか悲鳴を上げそうな
古い洗濯機に放り込まれる
長い長い妥協の列に並んで
気が遠くなりそう ...
沈黙に座す
死の腐臭を嗅ぎながら
沈黙に座す
未知の芳香を浴びながら
ひたすらに
草を食む牛
只在りて
〈牛〉は無意味な滑稽だ、
のんびり泰然とそこに居て
私は食まれる草 ...
災害の重要度が
死者数で決まるのは
紛れもない事実だ
例えば
雨で増水した川に様子を見に行って
アホなおっさん一人おっちんだのと
東日本大震災とは比べ物にならない
アホなおっさんが死んだ ...
心が大きく歪んでしまったり
ハートが小さく捻れてしまったら
この薬が有効です
と
教科書みたいな顔した病院の先生が
処方箋を出してくれた
時間という薬を
なんだつまらない
あり ...
手をと、指をと、爪をと、
下弦の、琵琶の、定めの、
触れ合う、意識の、明証は、
我になく、汝にもなく、
流れゆく、雲にさへ、なく、
今しがた、潰した、蜘蛛の、
...
ティーカップには、なんだかしらない花模様が描かれていて。
そっとつつんでわたしは手のひらを温める。
まるまったモードでロールケーキ食べたら、ひとりで眠る。
バイバイ、ディア・モード。
指を折る
数えては吐き出される
諦めにも似た焦燥
焦がれたのも今は昔
仕草も顔も声も朧
百年待ちました。
それでも、
あなたは、
まだ、
そのホテルは海のそばにあって
むかしから 多くのモノカキが訪れるという
あの夜 僕はどうかしていた
長い闇のトンネルを抜けると
偶然ホテルのあかりが見えた
気まぐれに左に折れて車を停めた ...
トイレの壁にB2サイズの世界地図。
人類は皆兄弟、僕は末っ子、今朝は軟便。
初恋のように揺れる炎が
白い間は優しくなれるかな
傷付いたらそれを隠そうとする
甘いクリームのトンがった場所に
カラフルな雨が音もなく落ちた
マーブル模様のテーブルの上で
空はいつ ...
あなたは完成品にはなれない。
あなたを、鑑賞することはできない。
どれだけ頑張っても、あなたはずっと不完全なままで、
その毎日は決して完成品にはならない。
だからどうか、誰かが何か言ったっ ...
道幅が狭い。車同士の行き違いが不可能。人と二輪車は侵入禁止になってない。
オーナーが道楽でやってるとしか思えないガソリンスタンド。その横から入っていく路の両側にはギリギリまで家々が建ち並んでいた ...
遠い日の思い出たちが集まって今現在に懐かしさ残す
飼い猫が落ち込む僕を慰める潤う心取り戻せそう
寒い日々もうすぐ終わることを知る春の植物顔出し始める
ピンク色梅から淡い薫り出る冷たい ...
このまま終わってしまうのか?
負(ふ)の人生のままー
負の人生では
悲しみが喜びに勝り
不幸が幸福を押しのけ
絶望が希望を隠して
身動きが取れずに
いるのかも知れない
いまさら ...
トントントン
小気味好い音がして目を覚ます
そんなことは全くなくて
隣で君は口を開けたまま眠っている
仕方なく僕は重たい身体を起こして
台所でみそ汁を作る準備をするんだ
トントントン朝 ...
海の部品が落ちていた
大事な部品を落として
海は今頃
どこで凪いでいるのだろう
行方を捜すにしても
持っている地図は改訂前のものだし
海に関係する友達も
親戚ももういない
海を作っ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
猫座
丘白月
自由詩
3
19/10/16 18:25
ボジョレー村の妖精
〃
自由詩
1
19/10/16 18:24
妖精のローズヒップティー
〃
自由詩
1
19/10/16 18:24
etude
朧月夜
自由詩
9*
19/10/16 15:48
誘拐
クーヘン
自由詩
3*
19/10/16 12:30
キンモクセイ
ミナト 螢
自由詩
4
19/10/16 7:51
メンデルスゾーン「音の絵画」
日比津 開
自由詩
3
19/10/16 7:17
残酷という花嫁
こたきひろし
自由詩
1
19/10/16 7:01
割れたのは、こころか、鏡か
秋葉竹
俳句
9
19/10/16 0:56
真っ白な紙、塗れば絵、綴れば詩。
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
19/10/15 23:38
雪になりたい
秋葉竹
自由詩
7
19/10/15 23:18
ずるいことこの上なく
坂本瞳子
自由詩
1*
19/10/15 22:04
分かってはいたけれど
〃
自由詩
1*
19/10/15 22:02
リンゴと残響
カマキリ
自由詩
6
19/10/15 21:51
沈黙と牛(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4*
19/10/15 20:32
死人の数
花形新次
自由詩
0
19/10/15 20:06
夢の外の日常
こたきひろし
自由詩
5
19/10/15 19:53
泥
ナンモナイデ...
自由詩
5*
19/10/15 19:06
teacup
朧月夜
自由詩
7*
19/10/15 17:50
mode
〃
自由詩
2*
19/10/15 17:48
君待草
水知鴇都
自由詩
1
19/10/15 16:06
月見ヶ浜海浜ホテル
細川利回
自由詩
1
19/10/15 15:21
軟便
クーヘン
自由詩
3*
19/10/15 12:22
ソフトクリームの詩
ミナト 螢
自由詩
1
19/10/15 8:18
あなたとおやつを
水宮うみ
自由詩
1*
19/10/15 7:35
楽園の反対側
こたきひろし
自由詩
2
19/10/15 7:32
ピンク色
夏川ゆう
短歌
3
19/10/15 5:03
負の人生
日比津 開
自由詩
3
19/10/15 3:17
大恋愛
福ちゃん
自由詩
1
19/10/14 23:34
鼓動
たもつ
自由詩
10
19/10/14 23:01
895
896
897
898
899
900
901
902
903
904
905
906
907
908
909
910
911
912
913
914
915
916
917
918
919
920
921
922
923
924
925
926
927
928
929
930
931
932
933
934
935
3.52sec.