夕刻のアパートで青年は自らの胸板にニスを塗る。
それを急いで乾かし、稼ぎのために夜へと出掛ける。
ごちゃごちゃ言ってても仕方がない
これはあくまで医学の問題なので
予防に限界がある以上
早く特効薬を見つけるしかないのだ
そのために自称詩人の活用を提案する
自称詩人をウイルスに感染させ
...
なつかしいテレピンのにおいよ.。
生真面目な心臓に、手かせ、足かせ、口かせ、黒い皮紐。縛り上げて、食い込む、青空。青空に、ねえ、青空に、きみ、青空にさ、青空に磔にするんだよ、なんども、なんども、なん ...
ようこそ

長い歴史のなかで
何度目になるのだろう
善と悪が入れ替り
新しい世界が始まる

黒こそ美しいと
鬼が哭いている

To say they empathiz with . ...
哀しみを連れた静脈の足が
絡まないように最初で解れた
細胞に涙を埋め込んでから
分裂するまでに人を許すの
その度に感情がこびりついた
メスシリンダーを数えて
汚れた色の血管は
消毒の後で ...
空虚な一日はぼんやりと過ぎて
充実した一日は歓喜にあふれた

賑やかな一日は我を忘れてしまい
静かな一日は本を読んだ

騒々しい一日は耳を塞ぎたくなり
華やかな一日はあっという間に過ぎた ...
街をつめたい風が吹き
あたりが暗くなって 物のかたちが歪んでくると
人さらいが暗い影とともにやってくる
街外れの電燈もまばらな古い家々のどこかで
妙な臭いの鍋がぐつぐつと煮られ
風に乗ってど ...
つきあかりに
しろい骨をならべた
おし黙っている

伐りきりと
張りつめた鋼の向こう側で
黒鍵がひびく
弔うことも
ながれるように
仕舞って血はあおく
冷めたまま、ほほを伝う

...
新しい季節がはじまる
暦をめくる妖精たちの声

もういいかい
もういいよ

冬いろの花壇に
陽の匂いの妖精が
舞い降りる
鉄塔の影は魔女のワンピース
すき間だらけのその先で
カラスの影が口を開く
私の足もとで呪文を唱える
黄昏に現れたのは
救いを求める少女かもしれない
魂の尻尾がとても綺麗に見えた
もう魔女 ...
タンタンタン・・・
トントントン・・・
溶け出す雪
屋根から屋根へ

朝聞こえたのは
きっと朝食の音
まな板の音

タンタンタン・・・
トントントン・・・
流れる雪
屋根か ...
真っ白な正方形の紙の真ん中に
万年筆で花、と書いた

そうすると花という字が
何もない所から颯爽と現れたように見えるが
よく見ると白という空白に押し出された
花という字の形をした
歪みの ...
きみの瞳にきみが居たから、

きみの瞳をきれいだと思った。

きみの笑う姿にきみが居たから、

ぼくも笑ってみようと思った。
 
 
薄色の電車
駅に着くたびに
肋骨を触って
遊んだ
指先に水滴が集まって
見ていると
きれいだった
お父さんが、いい、
と言ったから
遊び続けた
手やその先が
優しい人 ...
気楽に生きられない性分です
なぜなのだろう
こんがらがった感情を見つめている

楽にリラックスして
くたびれた躰をいたわったり
細胞の隅々に油を足してみたりして
ほんのひと手間で楽になる ...
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いている
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら

離れていかないように
剥がれていかないように ...
{引用=涙}
厭きて見上げた雪空から
狙いすまして瞳に降りて
澄んだ涙を装って

誘発するものたち
悲しみに喜び
タマネギや目薬

夏の深い井戸 あなたは
美しいから美しい
詩の ...
真珠貝の甘さに
開かれた窓の憂愁に
悶える扉の上の紋章に
眠る珊瑚虫のように目覚めることなく、
ひとり泡立つ水辺へと水辺へと
舌先を伸ばし裏返る響きの高所から
堕ち続ける連弾の
眠りを眠 ...
インターネット普及前は
情けに弱い人が多かった
人間を信じることを
前提にしている善人の
情弱パラダイスだった

インターネット普及後は
情報に弱い人が多くなった
人間を信じることを
...
見上げた冬の夜空に図星が一つ輝いている。
あの星だけが、僕の小さな悪事を見抜いている。
電飾が外された夜に
一層輝くイルミネーションが
虚実入り混じる世界に
一つの答えを教える

冷えきった世界を精一杯に彩り
幸福を志した夜は過去のこと

暖色の光に温められたつぼみは
...
兎色の
小鉢にヌタ
白みそに
いかと
わけぎとを
あえた
もの
味見の
母の手が
ぴょんと
わらう
さあ、手を取り合って
踊りましょう
朝まで
ハイスクールは無期限のお休み
私たちを束縛するものは何もないわ
素敵なあの人に抱かれて踊る私
あの人が持っているものすべて
しっかり受け止めて ...
満開の花を見ると
枯れていく未来が見えてしまって
泣けてくるんだ

あなたは言った
わたしの目を見て

わたしは満開の花だった
もう過ぎ去ったことだけど
わたしにも満開の時があった
...
今日のぼくは
地獄に居るみたいだよ
でも、
地獄ってのが、天国の手前にあるとしたら
ちょっぴり希望が沸くよね
問題は、
地図がないってことだろ?
だからさ、
散歩みたいなものだよ
人 ...
ある朝
目が覚めたら
周囲の環境はがらんとしていた

それで
まばたきした
耳をすませた
火がついたように泣き出してみた

その時布団の上に寝ていた私は
明らかに幼い子供だった
...
涙も体液
その他の体液
思い付くままに並べる


鼻水
口内唾液

血液
胃液
髄液
尿

そしてそして
精液
そしてそして
愛液

やっぱり最後はそっちかよ
ド ...
猫は夏と冬に毛が生え変わり
それを繰り返し快適に過ごす
僕はこれから声を変えていき
社会に信用されてしまうの
窮屈なのは制服だけにして
大切な通過儀礼に向かって
新しい声で恰好つけるなら
...
自称詩投稿サイトを
一般の人が閲覧すると
気分が悪くなり、死に至ったり
最悪は自称詩人になってしまう
この事態を重く見た政府は
自称詩投稿サイトの
一般の人への閲覧禁止を閣議決定した
同 ...
仲間が集まり賑わう
飲み会は楽しい

酒はあまり飲めなくても
少し酔ったかのように
陽気な気分になる

子供の頃の話で盛り上げる
恥ずかしい思い出話が
次々と出てくる

酒の匂い ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ニスクーヘン自由詩1*20/3/1 12:56
試験サンプルとしての自称詩人花形新次自由詩020/3/1 12:20
生真面目な心臓のためのダブルスタンバイ草野大悟2自由詩320/3/1 9:23
ようこそ足立らどみ自由詩1*20/3/1 9:06
シアンミナト 螢自由詩220/3/1 7:56
一日が崩れ落ちてこたきひろし自由詩120/3/1 7:13
人さらいの街岡部淳太郎自由詩220/3/1 0:03
羊たちの夜むぎのようこ自由詩120/2/29 22:49
カレンデュラの妖精丘白月自由詩120/2/29 21:35
黄昏の魔女自由詩2*20/2/29 21:34
純水の子供たち自由詩020/2/29 21:34
きみのてを自由詩120/2/29 21:00
憧れの瞳水宮うみ自由詩2+*20/2/29 19:55
西陽たもつ自由詩420/2/29 18:20
しょうがないあおいみつる自由詩6*20/2/29 17:21
今日高曇りの空の下ひだかたけし自由詩620/2/29 17:09
行方知れずの抒情 三ただのみきや自由詩2*20/2/29 15:52
真珠貝の甘さに非在の虹自由詩120/2/29 14:52
情弱パラダイスイオン自由詩2*20/2/29 14:38
図星クーヘン自由詩10*20/2/29 13:05
三月のイルミネーションTwoRiv...自由詩7*20/2/29 12:22
ヌタナンモナイデ...自由詩6*20/2/29 11:54
ダンスウィズウイルス花形新次自由詩120/2/29 11:41
ただのひとり言卯月とわ子自由詩020/2/29 10:27
散歩たま自由詩320/2/29 10:12
目が覚めたらこたきひろし自由詩220/2/29 8:56
涙 泪 なみだ ナミダ自由詩120/2/29 8:12
変声期ミナト 螢自由詩020/2/29 7:53
無観客花形新次自由詩120/2/29 6:08
飲み会夏川ゆう自由詩120/2/29 5:40

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加筆訂正:
ようこそ/足立らどみ[20/3/1 9:59]
向いを迎えに修正
行方知れずの抒情 三/ただのみきや[20/2/29 17:10]
誤字修正
3.19sec.