歩道の片隅で汚れた雪が
恥ずかしそうに
早く溶けてしまいと言っている

子供が走りながら
雪を蹴ってゆく
綺麗な雪が陽を浴びる

ありがとうと言いながら
雪は溶けて消えた

枯れ ...
お客様が来て壊れた扇風機の話をする
いつから動かない、とか
動かないから涼しくない、とか
壊れるようなことはしていない、とか
その間にもお客様は松月堂のケーキを食べ
美味しい珈琲ですね、 ...
神様が地球に水槽を造った
人は海と呼んだ

すべてが生まれる水槽
海は産みという言葉と同じ魂

いったいどれだけの
月と太陽が
現れては消えたのだろう
長い長い時間が
月日という言 ...
知らぬまに
小石を投げつけてわたし、わたしに
その水面の波紋は
かたちを歪ませて、きっと
こころとか
生きていくとか
そういうものの足元を崩していく

きいてほしい話は
きいてほしく ...
たぶん自分は「ある」物ではなくて、「いる」者にすぎない。
いま・現れている世界は、ただ・「そう」慣れ親しんでいると、
自分の知に基づいた、ただ「そうだ」と思い込んでいるだけの世界にすぎない。
...
今日という日は、今日っぽい日なだけで、決して今日ではないよ。
今日なんてどこにも無いんだし、今日は君の好きなようにやりなよ。
瞳を閉じる時に
そっと回してくれた腕がある
暗闇に目隠しをしたから
そこはきっと明るい場所なんだ
君の姿を浮かべてる間に
消えてしまっても信じているよ
僕の歪な瞼に重ねた
白い花びらが守 ...
降るもの終わらず
落ちるもの終わらず
水の底とどかず
降りつづけ 落ちつづけ


陽は漂い
鳥の背の上
曇と海のまばたき
隠すことのできない目


眠た ...
小さな器の中いっぱいに
君の事を受け入れた
それが
あの時の私にできる全てだったから。
今思えば
力不足だったと思うけれど
君の力になれていたのなら
今のわたしの傷も
少しは疼かなくな ...
なぜ、
必要なものこそ
この手に入らないのだろうと
真夜中、
血走った眼から
絶望を垂れ流しながら

いつも
わたしの中に
手前勝手な
愛情だけが残る。

さみしかなんか
...
私は何者此処は何処
私の存在理由
私の正体

それを聞きたい
確かめたいのは此方だ
何てったって
誰も招待していない
かってに来るな

迷惑この上ない
さっさとあっちに行け

...
{引用=(*昨年書いて現フォに投稿せず忘れていたもの。アーカイブ目的で投稿。石村)




しつこい梅雨が明け
夏がはじまつた
はず であるのだが
ひさびさに傘を持たずに
散歩なん ...
ひかりのうたをうたうのは闇のなかがいい。

ハニカム笑顔には影がない。
満開のサクラのなか
破裂しそうに生きてきた
ひとりを見た。

 ひかりを求めることなんか、やめたほうがいい。
駅に落ちていく
そう言って笑った父方の叔父
さっきから肩があたっている
どうしたら落ちていくのだろう
父方の叔父、ねえ、叔父さん
夏の早朝の駅舎
点検する若い駅員
駅に落ちていく ...
里山の風景
置いてきたもの
忘れたつもりの
うろこ雲

世界は
えまるじょん
溶けるものと
溶けないものと

愛したものと
愛したもので
愛するこの世を
生きてゆけ

...
風にしたがう
空にかしずく

夜によりそう
日にひらかれる

そうして青山を
求めて歩く

それはおそらく
至るところにある

青山に立つことは
眠りか覚醒か

...
色あせた花の耳飾り
3歳の誕生日に
ポケットに入ってた

今日はもう卒業式
明日からはおとな
窓辺に新しい耳飾りがあった

あの時の妖精だろうか
ありがとう
私は元気だよ
雪の精の墓地のような
石灰華段に座り見下ろせば
トロイアの木馬が運ばれていく

黒髪に陽が一滴跳ねたような花
木馬にも花飾りを内緒で乗せて
命の陽が消えないようにと祈る
アフリカの満月は
コノハズクの目に似てる

梟の歌にあわせて
花を織る妖精
日焼けした笑顔
月影の人形劇

絵本が開くように
森の中をパタパタと
花が開いて埋め尽くす
わたしたちは 忘れてしまった
どんな手も
水を産むことはできない

湛えた夢が 溢れながら
事象を繋いでいく それが
現実でないことに
どれほどの意味があるだろう

裏返り 反転 ...
光と影の色で編んだ
窓際のブランコに乗って
強くも弱くもない体を
運んでいくまで空は続いた
通り過ぎるたびに何かを捨てて
寄り掛かるたびに背中を見せた
ミントの風に吹かれて白くなる
頭の ...
新型
新型
新型
新型

感染
感染
感染
感染

ウイルス感染
ウイルス感染
ウイルス感染
ウイルス感染

不安
不安
不安
不安

自分が感染してないか
...
良い匂い仕事帰りはお腹空く真っ直ぐ家に帰ろうと思う

路線図の入り組んだ図に目が回る大都会には慣れない身体

簡単で美味しい料理今話題「料理は面倒」その言葉消す

海沿いを潮風浴びて散歩す ...
天体望遠鏡で垣間見る宇宙は逆さまで
ときどきのぞくだれかの素顔に似ている

必要のない事と
必要があってもままならない逆さまが

混在している毎日が好きです

僕たちの情報はトイレ ...
バドワイザーを飲みながら
後ろから聞こえる無音を流して
ネコを愛でる

彼らは無邪気で無垢で邪念がない

バドワイザーが無くなって
聞こえていたテレビの音も無くなり
ネコは寝た
...
空虚な空気

肺に吸い込む

咽はしない

ただ冷たくて

ラークマイルド

一本に火を付ける

精神が気化して

登ってゆく

不思議な感覚

煙は換気扇に

...
あなたに言うのを忘れてた






ありがとうと愛してる





(むかしかいたきもするんですが感傷的な気分なので)



悪疫の時にあって

世知辛いご時世 ...
さいきん気づいたことに、

この部屋のちっちゃな冷蔵庫は、
ぼくのビールよりも君の野菜ジュースで
埋め尽くされている。

バルコニーのおっきな金魚の風船も、
ゆらゆら揺れているけ ...
揺らぐ感情も理性も
鼻歌でかき消された夜

音量を絞るほどに
主張は心に傷をつける

カーテンを閉めても
光は朝は告げるから
今夜は白湯で乾杯しよう

酔いが回れば
世界も私もど ...
田舎道でつまずく
膝をなでながら
石を睨む
あれ?
前にはなかった
土が持ち上げたのか

掘ってみると
尖って掌にのる
じっと待って
狙っていたのか
こんな小石に
負けるとは
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
歩道の片隅にも季節は過ぎて丘白月自由詩120/3/4 18:12
夏のお客様たもつ自由詩220/3/4 18:12
うみ丘白月自由詩120/3/4 18:12
こころとか記憶とか生きていくとかかんな自由詩620/3/4 15:53
辟易から疲弊へナンモナイデ...自由詩4*20/3/4 13:32
今日クーヘン自由詩7*20/3/4 12:53
デイジーラックミナト 螢自由詩1*20/3/4 9:55
冬 午後 浪木立 悟自由詩220/3/4 9:43
君への肯定感卯月とわ子自由詩120/3/4 7:50
恋情立見春香自由詩820/3/4 5:31
私は何者此処は何処こたきひろし自由詩220/3/4 0:35
レモンサワー石村自由詩16*20/3/3 22:32
えむ草野大悟2自由詩120/3/3 21:01
駅に落ちていくたもつ自由詩420/3/3 19:27
センザンコウモリAB(なかほ...自由詩3*20/3/3 18:38
青山シホ.N自由詩3*20/3/3 17:48
アスクレピアスの妖精丘白月自由詩120/3/3 17:31
ラナンキュラスの妖精自由詩220/3/3 17:30
スパラキシスの妖精自由詩120/3/3 17:30
水を産むはるな自由詩720/3/3 16:46
thereミナト 螢自由詩2*20/3/3 7:43
自分は感染しない自信こたきひろし自由詩220/3/3 7:23
潮風浴びて夏川ゆう短歌220/3/3 5:17
時間と夢梅昆布茶自由詩620/3/3 2:51
三月のネコ。うめぼし自由詩120/3/3 1:10
煙草たかよし04自由詩120/3/3 0:34
酔った勢いで書いてみる空への手紙かば自由詩020/3/2 22:12
うつらうつら秋葉竹自由詩620/3/2 21:23
春眠を覚えずTwoRiv...自由詩5*20/3/2 21:07
小石もちはる自由詩2*20/3/2 20:28

Home 戻る 最新へ 次へ
922 923 924 925 926 927 928 929 930 931 932 933 934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 
3.57sec.