窓が割れたら恋になるよ
日陰の屋根の下で心残り
破片が寝転びチクリと刺さる
君を待つ時間がとても長くて
小指に結んだ約束の糸を
強く引けば切れるのが怖かった
僕の方角に東はないから
君が ...
私はずっと真似と振りを繰り返してきた
だから
私はずっと真似と振りを繰り返している

良い子供の真似を覚え
良い子供の振りをした

いつか
良い子供の真似に苦しみを感じ出すと

悪 ...
 
黄昏を乞う
 
夕餉の香りを乞う
 
あなたを乞う


 
ふたりして春の間際で咲いちゃって あるはずのない青い花弁 うまくいかないことのほうが
詩になるじゃない
ぜんぶままならないまま
明日死ぬんだと知れば
職場のいやなやつだって
好きになれるし
世界一不幸なことが起きさえすれば
キリストにもなれる
...
寒い窓みとったら
みとったばかりの
顔が浮かんでくる
ずる ずる
おうどん おいしいかぁ
ええ音だして
ずる ずる
いわせやんなあかんで
泣く子も
泣き止み
すう すう
寝入 ...
星々が名のない列車に乗ってゆく
それを透明な駅員だけが見送る
自分たちがどこへゆくのかもわからないまま
疑問さえも忘れて

月明かりというのは
死んだ星の遺言だよ

誰かがそう言った
...
老いた肉食獣の牙のみで作られた寝台に横たわり、遺伝子に染みついた生温かい血の記憶を弄っていると、脳味噌の隙間に瞬く光がある、針の先のような小さなそれは、けれど深くまで届くような鋭さも感じさせる、俺 ... {引用=
――水道橋、詩の練習



つないでゆく
これから来るもののために
  それを信じて
つないでゆく
見極めて
(生き急ぐことなく)
後の者のために
いまこの場所に立 ...
灰色の空を見上げて
最後の雨を待ち続ける間に
きっとアタシたちの歴史は
色褪せてしまうのだろう

気がつけば無音になった街で
みんな空だけを見ている
鳥の瞳で、犬の瞳で、猫の瞳で、
( ...
{引用=梯子}
高く伸びた梯子があった
青い空の真中に突き刺さり梯子は行き止まる
果て無きものに接した微かな上澄み
触れていることすら定かでなはない
その虚無の厚みの中
降り立つ場所もなく ...
眼を凝らして見詰める
根なし草だと嘆く貴女

ゆーとぴあ・りりぃ
恋する乙女
類い稀生る切っ先を
振り回す戦士

鬼百合の馨しさと
鬼嫁の愛妻化を目指し
家を目指した

...
月光螺鈿の庭で会おう

このかなしみは
悲しみでも
哀しみでもなく
ただ透きとおるばかりだから

ふたしかさの中でしか
結べない約束を
たぐりよせるほかに術はないから

月光螺鈿 ...
きりん座の長い首が見える
北回りの夜間飛行が点滅してる
月明かりに見える飛行機雲

夜を一つ下さいな
眠れないのです
本物の夜を売って下さいな

夜を一つ下さいな
夢の入場券を一 ...
庭の隅っこに
忘れ去られた小さな器
雪解けの下から
ブルークローバー
空耳だろうか
寄せ植えの準備は出来たよと
そんな声が聞こえた
妖精の声だろうか
強がりの言葉を交換したら
隠せない後悔にふるえて
愛に凍える雪だるまになる
頬を流れるのは涙じゃない
瞳に降る粉雪が溶けただけ
季節最後の雪雲たちは
冬の尻尾のように消えていく
黄昏 ...
青い夜は低温火傷をしたよ
星の光と瞳を撃ち合い
気持ちがほつれたら糸になって
永遠という文字をなぞりたい
内側に誰もいないとしても
輪っかを投げて電車を走らせる
無数の名前と言葉を乗せて
...
スマホ時刻午前六時十九分
目が覚めたらその時間

連休二日目の朝
日曜日

スマホは肌身から片時も離せない
まるで自分の分身

スマホから得られる情報
スマホから得られる娯楽
L ...
自分は本当の地獄を知らないけど
あそこは少なくともあの頃の自分にとって地獄だった
生き地獄だった

あそこから飛び出して自由になりたいと夢見て
それが本当の自由かはあの頃の自分には分からなか ...
六年も前に交わしたセックスの思い出をまだ、しがん ... 今夜、黒い雨合羽の男が電話をくれる気がしてる。
分厚いタウンページの、僕のページを引き当てて。
たとえあなたをなくしても
それがあいすることならば
さよならをいえる
白いかもめのように
自由なあなたがうつくしいことを
世界じゅうのだれより
わたしは知っているから

たとえあなたに ...
暗くなる空に
探す星
瞳に宿して
喜ぶ君が
眩しいよ
ま〜えに、ある(尊敬するに足る、ホンモノの)詩人さんに褒めてもらった(?)言葉に、(詩想が)『無尽蔵』ってのがあって。
そんな、無尽蔵だなんて人間、いるわけないじゃん、とか思いながら、詩を書いてきた ...
お店にとってお客は神様だけど
神がかった提供をすれば
お客にとってお店が神様になる

子どもにとって親は神様だけど
神がかった能力を出せば
親にとって子どもが神様になる

人は総ての神 ...
仕事が終わった
一日の勤めから解放された

極寒の夕暮れ
車で家へ帰る途中
無性にカップラーメンをすすりたくなって
コンビニに立ち寄った

そこでカップヌードル一つだけ買った
それか ...
賭け事に才能なんて有るわけないさ
て言うか
ないからこそ
一度嵌まると底無しにのめり込む

酒好き
女好き
そしてギャンブルきちがいがいる

この世界には
そんな奴等が掃いて棄てた ...
何から手をつければ良いのか
放って置いたら流されてしまう
甘くて引っ掛かりやすい言葉で 
古いアルバムの写真を剥がした
ありがとうは少しずつ溶けていく
さよならはあっけなく消えていく
ひと ...
薄暗いトンネルを抜ければ
明るい陽差しが待っている

トンネルの向こうに
理想とする現実がある
徐々に見え始める

闇は続かない
抜け出せばそこは
光溢れた場所

トンネルを出る ...
お金を差しだす見える優しさと
手を差し伸べる見えない優しさが
同じ価値な訳がない
目に見える物は触れられて
使えるけど
目に見えない物は
姿や形も無く与えられた事も
受け取った事すら気付 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夏の幻ミナト 螢自由詩020/2/24 9:33
連鎖こたきひろし自由詩320/2/24 6:30
乞う殿上 童自由詩3*20/2/24 1:12
間際はるな短歌1*20/2/24 0:07
うまくいえないうみ自由詩4*20/2/23 22:18
うどん修行ナンモナイデ...自由詩13*20/2/23 21:33
名のない列車きみのてを自由詩620/2/23 21:16
血塗れの船で果てしない海を渡れホロウ・シカ...自由詩2*20/2/23 21:13
つないでゆく岡部淳太郎自由詩2*20/2/23 18:23
最後の雨を待ってるもとこ自由詩10*20/2/23 16:34
行方知れずの抒情 ニただのみきや自由詩4*20/2/23 16:07
想像の地藤鈴呼自由詩020/2/23 15:10
月光螺鈿の庭で塔野夏子自由詩2*20/2/23 12:26
きりん座丘白月自由詩220/2/23 12:16
ブルークローバーの妖精自由詩020/2/23 12:15
愛が治った日自由詩020/2/23 12:15
プラネタリウムミナト 螢自由詩2*20/2/23 8:05
スマホ時刻午前六時十九分こたきひろし自由詩320/2/23 6:47
電脳の世界から広がる世界千幸自由詩020/2/22 22:25
かじかんだ指をあたTAT短歌120/2/22 22:01
ページクーヘン自由詩4*20/2/22 21:35
野ばらうみ自由詩120/2/22 19:21
一番星卯月とわ子自由詩020/2/22 18:11
ごめん。私、『無尽蔵』なもので。秋葉竹散文(批評...120/2/22 14:01
逆に神様イオン自由詩3*20/2/22 13:36
カップラーメンをすすりたくなってこたきひろし自由詩220/2/22 9:06
俺の書くものは零点でいいからよ自由詩020/2/22 8:15
クリームソーダミナト 螢自由詩020/2/22 7:51
トンネルの向こう夏川ゆう自由詩120/2/22 5:30
色透明リィ自由詩1*20/2/22 1:55

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加筆訂正:
行方知れずの抒情 ニ/ただのみきや[20/2/23 19:25]
誤字脱字修正
エンケラドス支局第一報・海王星行き旅客船宇宙海難事故・放送原稿/北街かな[20/2/23 1:29]
2020/2/23 全面的に修正
3.96sec.